#author("2021-04-18T13:06:27+09:00","","")
#author("2024-02-25T02:37:19+09:00","","")
*《ニコル・ボーラス》 [#n5e6d60e]

|ニコル・ボーラス P 水/闇/火文明 (8)|
|ニコル・ボーラス P(SR) 水/闇/火文明 (8)|
|クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。|
|''W・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。|

[[DMX-22]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[火]]の[[エルダー・ドラゴン]]/[[プレインズ・ウォーカー]]。

[[cip]]による7枚もの[[セルフハンデス]]と、[[アタックトリガー]]での[[確定除去]]を放つ[[能力]]を持つ。

[[cip]]による[[ハンデス]]は[[《悪魔龍 ダークマスターズ》]]や[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]をも上回る7枚もの枚数を捨てさせることができる。[[捨てる]][[カード]]を選ぶのは相手だが、その枚数の多さからほぼ[[オールハンデス]]として機能する。ひとまず場に出しただけで一仕事は終えたといえるだろう。

[[アタックトリガー]]による[[確定除去]]もシンプルながら強力であり、既に場に出ている[[クリーチャー]]の[[除去]]は勿論、前述の[[ハンデス]]により[[マッドネス]]持ちの[[クリーチャー]]が出てきても返しの[[ターン]]で[[除去]]できるなど[[シナジー]]が強い。

難点は8[[コスト]]という重さと、3[[色]]により入る[[デッキ]]がある程度限定される点か。その重さ故に、[[《インフェルノ・サイン》]]や[[《煉獄と魔弾の印》]]で出す事もできない。
[[コマンド]]でこそ持たないが幸い[[ドラゴン]]なので、[[コスト軽減]]や[[コスト踏み倒し]]の手段は豊富。特に[[《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》]]で[[《ソウル・アドバンテージ》]]を凌駕する生きた[[ハンデス]]を飛ばせるのは驚異の一言。[[パワー]]7000と[[《ドンジャングルS7》]]で呼び出せるライン丁度なのも美味しい。
[[コマンド]]こそ持たないが幸い[[ドラゴン]]なので、[[コスト軽減]]や[[コスト踏み倒し]]の手段は豊富。特に[[《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》]]で[[《ソウル・アドバンテージ》]]を凌駕する生きた[[ハンデス]]を飛ばせるのは驚異の一言。[[パワー]]7000と[[《ドンジャングルS7》]]で呼び出せるライン丁度なのも美味しい。

総じて、[[コントロール]][[デッキ]]向けの、非常に優秀なカードである。

**環境において [#xec40172]
登場するなり[[革命ファイナル環境]]では[[【5色ジャックポット・エントリー】]]のキーカードとして重用された。当時は[[コスト踏み倒し]]メタも大した[[除去]][[耐性]]を持つものが存在しなかったため、予め[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]で始末すれば問題がなかった。ただ、ハンデス全盛環境だったので、露骨に[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]や[[《熱血提督 ザーク・タイザー》]]で対策されることもあった。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]になると[[《異端流し オニカマス》]]が登場したことで[[【5色ジャックポット・エントリー】]]が[[環境]]から失墜したが、だからといって真剣勝負で見かけなくなったわけではなく、強化を受けた[[【5色フェアリー・ミラクル】]]で引き続き使われることとなった。

ところが双極篇環境、正確に言うと[[DMRP-06]]期になると速攻とランデスを両立する[[【“轟轟轟”ブランド】]]が成立し、ひいては[[【5色フェアリー・ミラクル】]]など[[【ビッグマナ】]]の立場が危うくなり、対戦で見かけることはあっても環境に影響を及ぼさなくなった。
ところが双極篇環境、正確に言うと[[DMRP-06]]期になると速攻とランデスを両立する[[【“轟轟轟”ブランド】]]が成立し、ひいては[[【5色フェアリー・ミラクル】]]など[[ビッグマナ]]の立場が危うくなり、対戦で見かけることはあっても環境に影響を及ぼさなくなった。

それでも[[超天篇環境]]になると[[【チェンジザドンジャングル】]]が定着し、[[《ドンジャングルS7》]]とのセットで馴染みのカードとなった。また、この環境で著名になった[[【5色蒼龍】]]でも定番のカードとして使われている。

しかし、[[超天篇]]後期になると、GRのインフレによって[[【ビッグマナ】]]自体が環境から退いてしまったため、当然このカードも環境から姿を消してしまう。
しかし、[[超天篇]]後期になると、GRのインフレによって[[ビッグマナ]]自体が環境から退いてしまったため、当然このカードも環境から姿を消してしまう。

[[十王篇]]では、[[《大樹王 ギガンディダノス》]]が登場し、従来のデッキのこのカードの枠を入れ替えられてしまうことが多くなった。同じくオールハンデスを狙うカードとしては、あちらは攻撃制限能力を持ち、名目コストが高いもののコスト軽減で早出ししやすいことに軍配が上がったのである。これにより、GRの有無にかかわらず、このカードの環境での復帰は遠のいてしまった。

ところが、[[DMRP-15]]期に[[【連ドラグナー】]]にて、[[《爆熱剣 バトライ刃》]]の[[踏み倒し]]候補として、[[火]]の[[マナ基盤]]になれる点が評価され[[《大樹王 ギガンディダノス》]]より[[《ニコル・ボーラス》]]の方が優先して使われるようになる。

[[王来篇]]の[[DMRP-17]]期では優秀な[[多色]]カードが多く登場し、[[【5色コントロール】]]がトップメタに。このカードが再び[[【5色コントロール】]]の[[ハンデス]]枠として使われることになるかと思いきや、[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]の登場でデッキ基盤がコスト7以下の[[呪文]]寄りになり、そちらで唱えられる[[《絶望と反魂と滅殺の決断》]]や[[《ロスト・ソウル》]]、[[《ナウ・オア・ネバー》>《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]で踏み倒しでき[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]の[[封印]]を外せる[[《悪魔龍 ダークマスターズ》]]に枠を奪われるケースが目立った。[[EXライフ]]が[[環境]]に跋扈し、1体[[確定除去]]程度では耐えられてしまうのも評価が下がった理由としては大きい。似たようなことが[[《天災 デドダム》]]による[[墓地肥やし]]からの[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]での[[墓地]]からの[[《ロスト・ソウル》>《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》]]詠唱で出来てしまうのも痛い。しかし、依然として[[【連ドラグナー】]]で使用されているため環境で見かけないわけではない。[[《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》]]型[[【白青赤緑ドラグナー】]]で使われる場合もある。

[[《爆熱DX バトライ武神》]]の[[プレミアム殿堂]]を機に[[【モルトNEXT】]]が[[《超戦龍覇 モルトNEXT》]]本体を抜いて[[《ブランド <NEXT.Star>》]]を軸とした[[【モモキングRX】]]に発展的解消を遂げると、次第に【赤緑モモキングRX】における[[コスト踏み倒し]]先としてポツポツと実績を残すようになった。

[[DMBD-21]]・[[DMBD-22]]期から【青黒零龍】という型の[[【青黒闇王ゼーロ】]]が流行すると、次第に[[《知識の破壊者デストルツィオーネ》]]の代用ないし[[墳墓避け]]感覚で呼び出し先として使われるようになった。

その後[[【青黒闇王ゼーロ】]]が環境から失墜するとあまり見かけないカードとなり、[[アビス・レボリューション]]期では一部の[[ドラゴン]]基盤の[[【5色グレンモルト】]]で使われる程度なものとなった。
**その他 [#n850b8f0]
-このクリーチャーの文明色は水/闇/火だが、ハンデスと確定除去、二つの能力が共に闇文明の能力に相当する物だという点は一見すると不思議に思える。恐らく、(本家MTGでは赤に当たる)火文明の能力で[[クロスギア]]破壊や[[ランデス]]ができると[[カードパワー]]が上がりすぎ、本家の青が担当する、相手クリーチャーのコントロール奪取(相手のクリーチャーを、自分のクリーチャーのように扱うことができる)は、[[デュエル・マスターズ]]のゲーム性にそぐわないとして、再現されなかったのだろう。

-強いて言えば[[確定除去]]が[[アタックトリガー]]であるため、[[《水上第九院 シャコガイル》]]の[[エクストラウィン]]とアンチ[[シナジー]]である。[[【5色フェアリー・ミラクル】]]のミラーマッチとなった場合、8→9と繋げてこれと[[《水上第九院 シャコガイル》]]を出して以降は、これで相手の盤面を荒らしつつ[[ダイレクトアタック]]に向かって行き、エクストラウィンはオマケと割り切って[[《水上第九院 シャコガイル》]]で抱え込んだ[[シノビ]]や[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]の踏み倒し先などで相手を迎え撃つ、という展開になることもそれなりにある。

-元ネタは[[Magic:The Gathering]]に登場するドラゴン、ニコル・ボーラス。
[[《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9/Nicol_Bolas]]からパワーと種族を、[[《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%81%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9/Nicol_Bolas,_Planeswalker]]から[[除去]][[能力]]を、両方から[[色]]と[[マナコスト]]と[[ハンデス]][[能力]]を再現している。[[フレーバーテキスト]]は[[《ボーラスの奴隷/Slave of Bolas》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A5%B4%E9%9A%B7/Slave_of_Bolas]]からの引用。
--あちらの背景ストーリーでは[[DMEX-12]]発売時点で既に[[ジェイス>《精神を刻む者、ジェイス》]]たち[[プレインズ・ウォーカー]]との大戦に敗北し、封印されているがこのカードは関係なく[[再録]]されている。あちらのストーリーとこのカードには関わりがないということか、はたまた[[龍世界>《龍世界 〜龍の降臨する地〜》]]はそのような[[ドラゴン]]も降臨させてしまうのか。

-[[シナジー]]の塊とも言えるほど非常に強力な[[能力]]を合わせ持ち、初登場が非常に当たり辛い[[DMX-22]]のb枠ホイルという事もあって、[[シングルカード]]市場での相場は発売当初から高止まりし、結果的に収録パックの[[箱買い]]よりも高くついてしまうようになった。流通量の絶対数がそもそも少なく、それでいて使うなら複数投入が必須であること、[[コラボカード]]ゆえに今後の[[再録]]が望めないと判断されたことが主な理由である(一応[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]及び[[《その子供、凶暴につき》]]の前例はあるが、可能性が低いことに変わりはなかった)。このカードを採用するデッキが、[[【5色コントロール】]]とその派生に留まっていることは不幸中の幸いと言えた。
--このような状況と、革命ファイナル時期での高騰が重なり、デュエマ他TCG問わず、代表的な高額カードとしても知られるようになった。
--その後[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」>DMRP-05]]にて''1BOXに1枚だけ封入されているUGCとして、待望の[[再録]]を果たした。しかし、5種類のUGCの中からランダムで1枚という封入率の低さから、値下がりは少額に留まり、高値を維持している。特に[[DMX-22]]のオリジナル版は高値で取引されている。
--[[DMEX-12]]において、[[ドラリンカード]]の一枚として再び再録。白い背景に光り輝くボーラスの描かれたイラストになっている。
-[[DMX-22]]、[[DMRP-05]]、[[DMEX-12]]、[[DMEX-17]]と収録された[[エキスパンション]]での封入率が軒並み低く、かつてはデュエマを代表するレアカードだった。特に候補カードが多い[[5色]]では入手の難しさから採用を見送るケースもあっただろう。
[[DMEX-18]]で[[スーパーレア]]になった。この頃には[[環境]]レベルの性能ではなくなっており、[[ゴッド・オブ・アビス]]のスーパーレア封入率の高さもあって手に入りやすくなっている。[[再録]]する度にカード枠が変わっていることも含め、現在では[[コレクション]]としての側面が強い。

-上記したように[[環境]]からは一歩引き、そこからはどちらかといえば中堅[[デッキ]]や[[ファンデッキ]]向けになりつつあるにもかかわらず、値は当初から大きく下がってはおらず、未だトップレア並を維持している。というのも、この[[カード]]の価値は[[カードパワー]]以上に''希少性、コレクション性の高さ''であるという点も大きいのだろう。[[《引き裂かれし永劫、エムラクール》]]同様、[[シングルカード]]の価格と[[環境]]での活躍は必ずしも比例しない事を教えてくれる1枚である。
--上述したように再録は2度もされているが、それぞれ[[ウルトラゴールデンカード]]、[[ドラリンカード]]と特別なカード枠での再録であり、DMX-22と同じ「通常のカードフレーム」での再録は一度もされていない。これによりそれぞれのカードにコレクション価値が生まれている事も、高い価値を保ち続けている一因だろう。
--このカードはデュエル・マスターズをプレイしていない、あるいは引退した層にも高額カードとして認知されているカードとして知られる。

-イラストをよく見ると、[[火]]の文明アイコンである歯車をかみ砕いている。

**関連カード [#b38b8244]
-[[《魔王の傲慢》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#h1c7fbcc]
-[[DMX-22]]&br;'''ニコル・ボーラスは手下と犠牲者を区別しない。'''
-[[DMEX-12]]&br;'''[[異世界>Magic:The Gathering]]から来たドラゴン降臨‼︎'''
-[[DMX-22]]、[[DMEX-18]]&br;'''ニコル・ボーラスは手下と犠牲者を区別しない。'''
-[[DMEX-12]]&br;'''[[異世界>Magic:The Gathering]]から来た[[ドラゴン]]降臨‼︎'''

**収録セット [#if968d45]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]]
--[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」>DMRP-05]](ウルトラゴールデンカード)
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]](128b/???)
--[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」>DMRP-05]](G5/G5)([[ウルトラゴールデンカード]])
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](超27/超40[2015])
--[[DMEX-18 「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」>DMEX-18]](S15/S15)
-illus.[[Toshiaki Takayama]]/[[otumami]]
--[[DMEX-12 「最強戦略!! ドラリンパック」>DMEX-12]](DR1/DR6)([[ドラリンカード]])

**参考 [#qfb399d1]
-[[エルダー・ドラゴン]]
-[[プレインズ・ウォーカー]]
-[[タップイン]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[セルフハンデス]]
-[[アタックトリガー]]
-[[確定除去]]
-[[青黒赤]]
-[[コラボカード]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,火文明,多色,コスト8,エルダー・ドラゴン,ドラゴン,プレインズ・ウォーカー,パワー7000,W・ブレイカー,cip,相手,ハンデス,セルフハンデス,アタックトリガー,破壊,確定除去,除去,コラボカード,・,P,レアリティなし,ドラリンカード,Toshiaki Takayama,otumami);
&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,火文明,青黒赤,3色,多色,コスト8,エルダー・ドラゴン,ドラゴン,プレインズ・ウォーカー,パワー7000,W・ブレイカー,cip,ハンデス,セルフハンデス,アタックトリガー,除去,単体除去,確定除去,破壊,単体破壊,コラボカード,・,P,レアリティなし,SR,スーパーレア,ドラリンカード,Toshiaki Takayama,otumami,MTG);