#author("2023-04-24T02:26:50+09:00","","")
#author("2023-06-10T18:43:08+09:00","","")
*《「&ruby(むげつ){無月};」の&ruby(いただき){頂}; &ruby(ゼニ){$};スザーク$》 [#top]

|「無月」の頂 $スザーク$ SR 闇文明 (10)|
|クリーチャー:ドルスザク/マフィ・ギャング/ゼニス 15000|
|''無月の門・絶'':各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。|
|相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。|

[[DM22-EX1]]で登場した[[闇]]の[[ドルスザク]]/[[マフィ・ギャング]]/[[ゼニス]]。

[[無月の門・絶]]を持ち、[[召喚]][[cip]]または[[アタックトリガー]]で相手[[クリーチャー]]1体の[[破壊]]と1枚の[[ランダムハンデス]]を行う。
また、相手の[[墓地]]にどこからでも[[カード]]が置かれた時に[[ドロー]]できる。

[[ゼニス]]らしい重量[[コスト]]と[[召喚]][[cip]]を持つが、[[無月の門・絶]]によって自ら[[コスト]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]て[[召喚]]が可能。
[[無月の門・絶]]の特性上、タイミングが[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]と遅いが[[ターン]]の自他を問わず、また[[墓地]]に[[魔導具]]が6枚必要な代わりに[[クリーチャー]]・[[呪文]]のいずれも使用可能でかつ[[マナ]]を必要としないため、[[ゼニス]]の中ではかなり身軽な[[クリーチャー]]になっている。
その上[[墓地]]からも[[召喚]]できるので、[[破壊]]されてしまっても容易に復帰が可能。
相手[[ターン]]終了時に出せば、相手の[[除去]]を受けず次の自分の[[ターン]]に[[召喚酔い]]も解けるため、[[アタックトリガー]]によって更に[[除去]]と[[ハンデス]]を飛ばすことができる。

[[召喚]][[cip]]の[[破壊]],[[ハンデス]]は各1枚ずつと小粒なものの2つの領域に同時に干渉することから腐りにくいのが強みで、おまけに[[アタックトリガー]]でも発動するため繰り返し相手に打撃を加えることが可能と、堅実な性能を持つ。

相手の[[墓地]]の[[カード]]が増えることに反応する[[置きドロー]][[効果]]を持ち、自身の[[召喚]][[cip]]と併せて場に出るだけで2枚のドローができる。
相手の戦略を妨害しつつ自らは手札を整えられるだけでなく、[[墓地]]に送られる状況・条件を問わないことから、相手が[[呪文]]を[[唱える]]だけでも反応して[[ドロー]]する。
[[無月の門・絶]]による復帰[[能力]]もあり、相手に対し、特に[[破壊]]を中心とする[[除去]][[呪文]]の使用を躊躇わせることもあるだろう。

-[[有色]]の[[ゼニス]]であるためか[[エターナル・Ω]]を持たない。
もっとも、強制で[[手札]]に戻る[[エターナル・Ω]]はこの[[クリーチャー]]の下に置いた[[魔導具]]ごと[[手札]]に戻してしまうため、再度[[無月の門・絶]]を使うためには別途[[墓地肥やし]]が必要になる点でこの[[クリーチャー]]とは相性が悪く、仮に持っていた場合実質のデメリットとなっていただろう。
[[無月の門・絶]]で自己再生が可能なので、[[《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》]]の様に[[ゼニス]]の不死性を固有[[能力]]で表現しているとも言える。

**環境において [#ka99a2a7]
登場早々[[【青魔導具】]]の妨害手段兼[[置きドロー]]として活躍。ドローを促進できることから[[《神の試練》]]との同時採用も目立つようになり、[[アドバンス]]では[[《MEGATOON・ドッカンデイヤー》]]とも好相性。

それまでは最速で[[《卍 新世壊 卍》]]を[[展開]]できない[[ゲーム]]運びはテンポロスでしかなく、[[《ガル・ラガンザーク》]]も相手を選ぶピーキーな時間稼ぎでしかなかったが、このカードはそんな[[【青魔導具】]]を一変させた。4ターン目に安定して登場するこのカードが取る[[アドバンテージ]]はかつて[[殿堂入り]]候補とまで言われた[[《絶望と反魂と滅殺の決断》]]を嘲笑うほどのものであり、[[《卍 新世壊 卍》]]が[[除去]]されることを[[リソース]]に変えることができるのも大きい。

この[[クリーチャー]]自体[[ドルスザク]]としては余りにも[[カードパワー]]が高いので、[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を[[唱える]]時にドルスザクが余り貯まっていなくとも4体出しに拘らず取り敢えずの感覚で出せてしまう。
**相性の良いデッキ・カード [#h98f7670]
-[[《卍夜の降凰祭》]]を用いることで実質的に[[メインステップ]]での[[コスト踏み倒し]]が可能になる。[[召喚]]ではないので[[召喚]]時の[[cip]]は使えないが、[[手札]]・[[墓地]]からの擬似的な[[無月の門]]の他、[[山札]]からも展開できるようになるため、[[置きドロー]]可能な[[システム>システムクリーチャー]][[ファッティ]]として運用するのであれば悪くない選択肢となる。
勿論、《降凰祭》使用後に同一ターン中に2枚以上相手の[[カード]]を[[墓地]]に送る、あるいはこの[[クリーチャー]]の[[召喚酔い]]を解除するギミックを搭載できるのなら、通常通り[[召喚]]するのと同等の働きが可能である。

-相手の盤面への干渉と自分のリソース回復を同時に行える初の[[ゼニス]]なので、[[《天運ゼニスクラッチ》]]を使用するデッキの新たな選択肢となり得る。
「相手に-、自分に+」という動きそのものは[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]が行えるが相手の[[手札]]にしか触れず、一部の[[ゼニス]]が持つ[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]許可[[能力]]はそれが可能であるが、この[[クリーチャー]]と異なり他の[[カード]]を必要とする。
どんな状況でも、とりあえず出せば[[除去]]しつつ単体でそれなりに[[アドバンテージ]]格差を広げることができるため、[[《「俺」の頂 ライオネル》]]に続き自分・相手[[ターン]]どちらで出ても嬉しい[[クリーチャー]]であると言える。
[[魔導具]][[呪文]]には[[《堕呪 ゴンパドゥ》]]や[[《堕呪 ンカヴァイ》]]の様な同デッキにとっても有用な[[効果]]を持つものもいるため、バランスは難しいが[[無月の門・絶]]の使用を念頭に置いた構築を模索してみるのも良いだろう。

**その他 [#bf19f1b1]
-[[カード名]]の「$」は「ドル」に使用する通貨記号。「ゼニ」とは本来読まない文字だが、「通貨=&ruby(ぜに){銭};」という連想からの名付けだろう。
--このような連想読みとなっているのは、『[[ゼニス]]』+『[[スザーク>《卍 デ・スザーク 卍》]]』の「ゼニスザーク」という名前にしつつ、単語を記号で囲う[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の名前を踏襲するためだろう。
---なお、その経緯からか、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]とは命名に微妙に差がある。具体的には、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]は「卍」にルビが無く名前との間に空白があるのに対し、《&ruby(ゼニ){$};スザーク$》では片方にルビが付き名前との間に空白も無い。
---ちなみに、名前の「&ruby(ドル){$};」をそのまま読むことで[[&ruby(ドル){$};スザーク>ドルスザク]]となる。
---「ゼニ''ス''」の下に「ス」から始まる単語をそのまま合体させた[[カード]]は[[他にも>《天運ゼニスクラッチ》]][[ある>《創世と終焉のゼニスパーク》]]が、[[クリーチャー]]としては初。
//[[《卍月 ガ・リュザーク 卍》>《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]は「卍月」と「ガ・リュザーク」で分割できる

-白い体に[[トライストーン]]と虹色のラインを持つという、[[ゼニス]]の中でも初期の[[クリーチャー]]に近い王道のデザインをしているが、[[無色]]ではなく''[[闇文明]]''の[[クリーチャー]]である。
[[マナ]]に置いて[[タップ]]する分にはともかく、[[マナ]][[コスト]]を支払って正規に[[召喚]]する際は一応注意しておこう。
--初の[[闇]][[単色]]の[[ゼニス]]である。[[闇]]複合の[[ゼニス]]自体は[[《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》]]を始め何体か既に存在する。
--[[《天運ゼニスクラッチ》]]の当たりを減らすことなく有用な[[闇]][[単色]][[マナ]]を増やせるので、この点はありがたい部分である。

-[[《次元の嵐 スコーラー》]],[[《暗黒鎧 ダースシスK》]]に続き3枚目となる、「[[召喚]]によって[[出た時]]」と「[[コスト]]を[[支払わずに>コスト踏み倒し]][[召喚]]」を1体で併せ持つ[[クリーチャー]]。

-[[cip]]で[[破壊]][[除去]]を行う[[ドルスザク]]ということで、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の上位進化版の様なスペックになっている。
同じ[[無月の門・絶]]を持ち正史における進化体である[[《卍月 ガ・リュザーク》>《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]と比較すると、あちらが[[マナ]][[アンタップ]]封じや[[S・トリガー]]を自己付与する[[全体除去]]する[[呪文]]面など防御・[[ロック]]的な性能であるのに対し、こちらはより積極的に相手のリソースを奪い行動を封じていく攻撃的な性能となっている。

-[[デュエチューブ]]の紹介動画では、[[ドルスザク]]の使い手[[闇王>《闇王ゼーロ》]][[ゼーロ]]が持つ感情の矛盾((「全てを無にする」という意志と「[[闇文明]]の仲間を大事にする」という思い))、そして[[ドルスザク]]その物が持つ性質の矛盾((「[[ドラゴン]]を目指す不死の炎」でありながら「[[ドラゴン]]ではない」))が[[ドルスザク]]を[[ゼニス]]化させたのではないか、と[[デッドマン>Deadman]]が推測を口にしている。
--[[ゼニス]]という[[種族]]の[[クリーチャー]]の発生起原については、「[[クリーチャー]]達の思念の具現化」と「矛盾する強い要素の相克」の二つの経緯が存在するが、動画内においては後者のみを取り扱っている。
[[DMBD-06]]においても後者を由来とする[[対と>《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》]][[なる>《「創世」の頂 セーブ・ザ・デイト》]][[ゼニス]]が登場していることから、現状はこちらが主流になっていると思われる。
---[[王来篇背景ストーリー]]にて、これを利用して人工的に[[ゼニス]]を作り出す魔弾を放つ[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]が登場しており、[[ドルスザク]]である[[《テ・ラ・スザーク》]]もこれに撃たれ[[ゼニス]]化しかけている。そのためか、ユーザーの間では「《ロマノグリラ》の魔弾で完全に[[ゼニス]]化してしまった[[《テ・ラ・スザーク》]]ではないか」という考察も出ている。
---ちなみに、「卍→テラ」で寺を意識していると思われる[[《テ・ラ・スザーク》]]に対し、《$スザーク$》は名前を「$(通貨)」で囲うという俗物的なネーミングになっている。

**関連カード [#p2e2d43b]
-[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]
**収録セット [#pack]
-illus.[[Futaro]]
--[[DM22-EX1 「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」>DM22-EX1]](8/130)

**参考 [#h517b9a8]
-[[ドルスザク]]
-[[マフィ・ギャング]]
-[[ゼニス]]
-[[無月の門・絶]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[アタックトリガー]]
-[[破壊]]
-[[確定除去]]
-[[ランダムハンデス]]
-[[ドロー]]
-[[置きドロー]]

----
[[公式Q&A]]

-3つ目の能力について

>Q.''《「無月」の頂 $スザーク$》''の「召喚によって出た時」の能力でクリーチャーを破壊するのと手札を捨てさせるのは同時ですか?
A.いいえ、テキストに書かれている順番に行うため、まず相手のクリーチャーを1体破壊してから、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42929]](2023.4.10)

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