#author("2022-10-20T14:20:51+09:00","","")
#author("2022-10-28T19:47:46+09:00","","")
*《「&ruby(むげつ){無月};」の&ruby(いただき){頂}; &ruby(ゼニ){$};スザーク$》 [#top]

|「無月」の頂 $スザーク$ SR 闇文明 (10)|
|クリーチャー:ドルスザク/マフィ・ギャング/ゼニス 15000|
|''無月の門・絶'':各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。|
|相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。|

[[DM22-EX1]]で登場した[[闇]]の[[ドルスザク]]/[[マフィ・ギャング]]/[[ゼニス]]。

[[無月の門・絶]]を持ち、[[召喚]][[cip]]または[[アタックトリガー]]で相手[[クリーチャー]]1体の[[破壊]]と1枚の[[ランダムハンデス]]を行う。
また、相手の[[墓地]]にどこからでも[[カード]]が置かれた時に[[ドロー]]できる。

[[ゼニス]]ならではの重量コストだが、[[無月の門・絶]]によって踏み倒すことができる。
しかもこの時、「召喚」として踏み倒されるので、ゼニスの代名詞である[[召喚]]時限定[[cip]]を使うことができ、[[ゼニス]]の課題であった召喚するまでの時間を大幅に短縮することが可能。
[[無月の門・絶]]を使う辺り、[[魔導具]]6枚も揃える必要があるものの、マナに依存しないということを含めても、かなり身軽と言える。
しかも墓地から召喚できるということもあり、破壊されてもすぐに復帰することもできる。
[[ゼニス]]らしい重量[[コスト]]と[[召喚]][[cip]]を持つが、[[無月の門・絶]]によって自ら[[コスト]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]て[[召喚]]が可能。
[[無月の門・絶]]の特性上、タイミングが[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]と遅いが[[ターン]]の自他を問わず、また[[墓地]]に[[魔導具]]が6枚必要な代わりに[[クリーチャー]]・[[呪文]]のいずれも使用可能でかつ[[マナ]]を必要としないため、[[ゼニス]]の中ではかなり身軽な[[クリーチャー]]になっている。
その上[[墓地]]からも[[召喚]]できるので、[[破壊]]されてしまっても容易に復帰が可能。
相手[[ターン]]終了時に出せば、相手の[[除去]]を受けず次の自分の[[ターン]]に[[召喚酔い]]も解けるため、[[アタックトリガー]]によって更に[[除去]]と[[ハンデス]]を飛ばすことができる。

特に相手ターンの[[ターン終了ステップ]]で出せば、[[召喚]][[cip]]と召喚酔いが解けた[[アタックトリガー]]で立て続けにハンデスと除去を使える。
[[召喚]][[cip]]の[[破壊]],[[ハンデス]]は各1枚ずつと小粒なものの2つの領域に同時に干渉することから腐りにくいのが強みで、おまけに[[アタックトリガー]]でも発動するため繰り返し相手に打撃を加えることが可能と、堅実な性能を持つ。

[[召喚]][[cip]]または[[アタックトリガー]]で発動するクリーチャー破壊とハンデスは、もはや言うまでもない代物で、[[無月の門・絶]]による踏み倒しも相まって、しつこく相手の盤面と手札に打撃を与え続けることができる。
相手の[[墓地]]の[[カード]]が増えることに反応する[[置きドロー]][[効果]]を持ち、自身の[[召喚]][[cip]]と併せて場に出るだけで2枚のドローができる。
相手の戦略を妨害しつつ自らは手札を整えられるだけでなく、[[墓地]]に送られる状況・条件を問わないことから、相手が[[呪文]]を[[唱える]]だけでも反応して[[ドロー]]する。
[[無月の門・絶]]による復帰[[能力]]もあり、相手に対し、特に[[破壊]]を中心とする[[除去]][[呪文]]の使用を躊躇わせることもあるだろう。

また、相手のカードが墓地に置くたびにドローできるため、相手の戦略を妨害しつつ、こちらは手段を整えることが可能。
-[[有色]]の[[ゼニス]]であるためか[[エターナル・Ω]]を持たない。
もっとも、強制で[[手札]]に戻る[[エターナル・Ω]]はこの[[クリーチャー]]の下に置いた[[魔導具]]ごと[[手札]]に戻してしまうため、再度[[無月の門・絶]]を使うためには別途[[墓地肥やし]]が必要になる点でこの[[クリーチャー]]とは相性が悪く、仮に持っていた場合実質のデメリットとなっていただろう。
[[無月の門・絶]]で自己再生が可能なので、[[《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》]]の様に[[ゼニス]]の不死性を固有[[能力]]で表現しているとも言える。

[[《卍夜の降凰祭》]]を使うことで、非召喚ではあるが[[メインステップ]]に出すことができる。同じターンの[[メインステップ]]や[[攻撃ステップ]]、[[ターン終了ステップ]]に、召喚時限定[[cip]]の枚数以上に相手の墓地にカードを置けるコンボがあるなら、[[置きドロー]]として活用できる。
**相性の良いデッキ・カード [#h98f7670]
-[[《卍夜の降凰祭》]]を用いることで実質的に[[メインステップ]]での[[コスト踏み倒し]]が可能になる。[[召喚]]でないため[[召喚]][[cip]]は使えないが、[[シールド]],[[超次元]]以外のどの領域からでも展開できるため、[[置きドロー]]可能な[[システム>システムクリーチャー]][[ファッティ]]として運用するのであれば悪くない選択肢となる。
勿論、《降凰祭》使用後に同一ターン中に2枚以上相手の[[カード]]を[[墓地]]に送る、あるいはこの[[クリーチャー]]の[[召喚酔い]]を解除するギミックを搭載できるのなら、通常通り[[召喚]]するのと同等の働きが可能である。

-相手の盤面への干渉と自分のリソース回復を同時に行える初の[[ゼニス]]なので、[[《天運ゼニスクラッチ》]]を使用するデッキの新たな選択肢となり得る。
「相手に-、自分に+」という動きそのものは[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]が行えるが相手の[[手札]]にしか触れず、一部の[[ゼニス]]が持つ[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]許可[[能力]]はそれが可能であるが、この[[クリーチャー]]と異なり他の[[カード]]を必要とする。
どんな状況でも、とりあえず出せば[[除去]]しつつ単体でそれなりに[[アドバンテージ]]格差を広げることができるため、[[《「俺」の頂 ライオネル》]]に続き自分・相手[[ターン]]どちらで出ても嬉しい[[クリーチャー]]であると言える。
[[魔導具]][[呪文]]には[[《堕呪 ゴンパドゥ》]]や[[《堕呪 ンカヴァイ》]]の様な同デッキにとっても有用な[[効果]]を持つものもいるため、バランスは難しいが[[無月の門・絶]]の使用を念頭に置いた構築を模索してみるのも良いだろう。

-[[ゼニス]]特有の[[召喚]]時限定[[cip]]を持つが、[[文明]]持ち[[ゼニス]]のためか[[エターナル・Ω]]を持たない。
もっとも、[[強制]]効果である[[エターナル・Ω]]を持ってしまったら、破壊される時、かわりに構成カードも一緒に手札に戻ってしまい、また[[無月の門・絶]]を使いたくても[[ディスカード]]で[[墓地肥やし]]しなければならないデメリットになっていた。

-「$」の記号は、通貨記号から「お金=銭」を連想し、[[ゼニス]]とダブルミーニングな「$(ゼニ)スザーク」と読ませる。「ドル記号」からそのまま「ドル」と読めば「[[$(ドル)スザーク>ドルスザク]]」とも読み替えられる。単に銭と読むだけならば他の通貨記号でも構わないため、恐らくこちらとも掛けられていると考えられる。
--単語を記号で囲う[[《卍 デ・スザーク 卍》]]を踏襲したため「$スザーク$」となっているが、記号にルビがないそちらとは異なり、こちらは片方だけルビがある。
**その他 [#bf19f1b1]
[[カード名]]の「$」は「ドル」に使用する通貨記号。「ゼニ」とは本来読まない文字だが、「通貨=&ruby(ぜに){銭};」という連想からの名付けだろう。
-このような連想読みとなっているのは、『[[ゼニス]]』+『[[スザーク>《卍 デ・スザーク 卍》]]』の「ゼニスザーク」という名前にしつつ、単語を記号で囲う[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の名前を踏襲するためだろう。
--なお、その経緯からか、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]とは命名に微妙に差がある。具体的には、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]は「卍」にルビが無く名前との間に空白があるのに対し、《&ruby(ゼニ){$};スザーク$》では片方にルビが付き名前との間に空白も無い。
--ちなみに、名前の「&ruby(ドル){$};」をそのまま読むことで[[&ruby(ドル){$};スザーク>ドルスザク]]となる。
--「ゼニ''ス''」の下に「ス」から始まる単語をそのまま合体させた[[カード]]は[[他にも>《天運ゼニスクラッチ》]][[ある>《創世と終焉のゼニスパーク》]]が、[[クリーチャー]]としては初。
//[[《卍月 ガ・リュザーク 卍》>《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]は「卍月」と「ガ・リュザーク」で分割できる

-イラストでは他のゼニスと同じく白い体を持っているがこのクリーチャーは[[無色]]ではなく''[[闇文明]]''を持っている為、あまりないことであろうがコストを支払って召喚する場合注意。
白い体に[[トライストーン]]と虹色のラインを持つという、[[ゼニス]]の中でも初期の[[クリーチャー]]に近い王道のデザインをしているが、[[無色]]ではなく''[[闇文明]]''の[[クリーチャー]]である。
[[マナ]]に置いて[[タップ]]する分にはともかく、[[マナ]][[コスト]]を支払って正規に[[召喚]]する際は一応注意しておこう。
-初の[[闇]][[単色]]の[[ゼニス]]である。[[闇]]複合の[[ゼニス]]自体は[[《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》]]を始め何体か既に存在する。
-[[《天運ゼニスクラッチ》]]の当たりを減らすことなく有用な[[闇]][[単色]][[マナ]]を増やせるので、この点はありがたい部分である。

-初となる闇単色のゼニス。ちなみに闇を含むゼニスは[[《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》]]や多色[[ディスペクター]]といくつか登場済みである。
[[《次元の嵐 スコーラー》]],[[《暗黒鎧 ダースシスK》]]に続き3枚目となる、「[[召喚]]によって[[出た時]]」と「[[コスト]]を[[支払わずに>コスト踏み倒し]][[召喚]]」を1体で併せ持つ[[クリーチャー]]。

-[[《次元の嵐 スコーラー》]],[[《暗黒鎧 ダースシスK》]]に続き3枚目となる「召喚によってバトルゾーンに出た時」と「コストを支払わずに召喚」を1枚で持つクリーチャー。
[[cip]]で[[破壊]][[除去]]を行う[[ドルスザク]]ということで、[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の上位進化版の様なスペックになっている。
同じ[[無月の門・絶]]を持ち正史における進化体である[[《卍月 ガ・リュザーク》>《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]と比較すると、あちらが[[マナ]][[アンタップ]]封じや[[S・トリガー]]を自己付与する[[全体除去]]する[[呪文]]面など防御・[[ロック]]的な性能であるのに対し、こちらはより積極的に相手のリソースを奪い行動を封じていく攻撃的な性能となっている。

-[[デュエチューブ]]の解説によると、ドルスザクの使い手の[[ゼーロ]]が「全てを無にする」「闇文明の仲間を大事にする」という矛盾、ドルスザクの元の不死の炎のドラゴンとドラゴンでない矛盾がぶつかった結果、ドルスザクがゼニス化したと推測されている。
--この説が正しいとするなら、このクリーチャーの成立経緯は[[《「無情」の極 シャングリラ》]]と酷似していることになる。[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]の魔弾など、王来篇以降では通常[[ゼニス]]の誕生経緯(クリーチャーの思念の具現化)より《シャングリラ》の誕生経緯の方がビックアップされる傾向になる。
-また、[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]が放った魔弾によって完全にゼニス化してしまった[[《テ・ラ・スザーク》]]の姿ではないかと考察する声もある。
[[デュエチューブ]]の紹介動画では、[[ドルスザク]]の使い手[[闇王>《闇王ゼーロ》]][[ゼーロ]]が持つ感情の矛盾((「全てを無にする」という意志と「[[闇文明]]の仲間を大事にする」という思い))、そして[[ドルスザク]]その物が持つ性質の矛盾((「[[ドラゴン]]を目指す不死の炎」でありながら「[[ドラゴン]]ではない」))が[[ドルスザク]]を[[ゼニス]]化させたのではないか、と[[デッドマン>Deadman]]が推測を口にしている。
-[[ゼニス]]という[[種族]]の[[クリーチャー]]の発生起原については、「[[クリーチャー]]達の思念の具現化」と「矛盾する強い要素の相克」の二つの経緯が存在するが、動画内においては後者のみを取り扱っている。
[[DMBD-06]]においても後者を由来とする[[対と>《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》]][[なる>《「創世」の頂 セーブ・ザ・デイト》]][[ゼニス]]が登場していることから、現状はこちらが主流になっていると思われる。
--[[王来篇背景ストーリー]]にて、これを利用して人工的に[[ゼニス]]を作り出す魔弾を放つ[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]が登場しており、[[ドルスザク]]である[[《テ・ラ・スザーク》]]もこれに撃たれ[[ゼニス]]化しかけている。そのためか、ユーザーの間では「《ロマノグリラ》の魔弾で完全に[[ゼニス]]化してしまった[[《テ・ラ・スザーク》]]ではないか」という考察も出ている。
---ちなみに、「卍→テラ」で寺を意識していると思われる[[《テ・ラ・スザーク》]]に対し、《$スザーク$》は名前を「$(通貨)」で囲うという俗物的なネーミングになっている。

**関連カード [#p2e2d43b]
-[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]

**収録セット [#pack]
-illus.[[Futaro]]
--[[DM22-EX1 「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」>DM22-EX1]](8/130)

**参考 [#h517b9a8]
-[[ドルスザク]]
-[[マフィ・ギャング]]
-[[ゼニス]]
-[[無月の門・絶]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[召喚]]
-[[cip]]
-[[アタックトリガー]]
-[[破壊]]
-[[確定除去]]
-[[ランダムハンデス]]
-[[墓地]]
-[[ドロー]]
-[[置きドロー]]

&tag(クリーチャー,闇文明,黒単,単色,コスト10,ドルスザク,マフィ・ギャング,ギャング,ゼニス,パワー15000,無月の門・絶,無月の門,T・ブレイカー,召喚限定cip,cip,アタックトリガー,召喚によって出た時または攻撃する時,除去,単体除去,確定除去,破壊,単体破壊,ハンデス,ランダムハンデス,どこからでも墓地に置かれた時,ドロー,置きドロー,デ・スザーク,SR,スーパーレア,Futaro);