#author("2023-07-27T01:00:16+09:00","","")
#author("2023-09-29T14:29:17+09:00","","")
*使う(キーワード処理) [#keyword]
「使う」とは、やがて[[解決]]され[[効果]]を生成するように現在ある[[ゾーン]]から宣言・公開することである。

クリーチャーであれば「[[召喚]]する」、呪文であれば「[[唱える]]」がこれに当たる。

基本的には「自分の[[メインステップ]]に」「[[手札]]から宣言・公開し」「[[マナコスト]]を支払う」ことでカードを使うことができるが、カードの[[効果]]により「自分のメインステップ以外に」「手札以外のゾーンから」「コストを支払わずに」使うことができる場合もある。

自分のメインステップ以外にカードを使える能力には[[S・トリガー]]などが、手札以外のゾーンからカードを使える能力には[[マナ爆誕]]や[[リサイクル]]などが、コストを支払わずにカードを使える能力を持つクリーチャーには[[《サイバー・I・チョイス》]]や[[《夢の変形 デュエランド》]]などがある。

-「使う」はカードだけでなく[[能力]]に対しても使われることがあるので、混同しないよう注意([[《召集するタートル・ホーン》]]の『「[[S・トリガー]]」を使った時』、[[《呪紋の化身》]]の『[[S・トリガー]]を使えない』、[[タップ能力]]の『タップして次のTT能力を使ってもよい』など)。

**手順 [#procedure]
「使う」は以下の手順から成る[[キーワード処理]]である。

+使用する[[カード]]を今ある[[ゾーン]]から公開し使用宣言を行う。プレイすることが適正かどうか(禁止されていないか、正規のコストが足りなくても代替コストを支払えるか等)はこの時点でチェックし、適正でなければ使用宣言ができない。
+[[代替コスト]]や[[追加コスト]]を持つ場合、どれを支払うか宣言する。
+コスト加重や[[コスト軽減]]がある場合、それらを適用する。
+使用宣言したカードを[[保留状態]]にする。
+総コストを支払う。カードを使う際に行うべき処理があればここで処理する。
+コストの支払い後、そのカードは即座に使われる。そのカードが[[モード]]を持つ場合、モードを選択する。カードを使用した事による[[誘発型能力]]はここでトリガーする。
+[[保留状態]]を解除する。

**ルール [#rule]

使用された[[カード]]が[[解決]]されることにより、[[保留状態]]を経由して所定の場所に置かれる。

-[[クリーチャー]]や[[クロスギア]]、[[鼓動]]、[[フィールド]]の場合は[[バトルゾーン]]に出される。
-[[呪文]]は[[呪文能力]]を処理した後[[墓地]]へ置かれる。
-[[城]]は[[シールドゾーン]]にある[[シールド]]に付ける形で出される。
-[[オーラ]]は[[バトルゾーン]]にある[[GRクリーチャー]]に付ける形で出される。このとき、すでにあるGRクリーチャーに付けるか、先に[[GR召喚]]を行ってからそのGRクリーチャーに付けるか選択できる。

[[効果]]の[[解決]]に割り込むようにカードを使うことはできない。例外として、[[侍流ジェネレート]]や[[ナイト流ジェネレート]]などの[[単発的効果]]によってカードを使う指示がある場合は、その[[効果]]の[[解決]]中に指示されたカードを使うことができる。

「使う」手順に介入する能力がある場合でも、介入されない部分には本来の手順を守る必要がある。
例えば[[G・ゼロ]]はコストを支払わずに[[召喚]]することや[[唱える]]ことを許可する[[常在型能力]]であるが、その能力がなくても[[クリーチャー]]や[[呪文]]が使える[[タイミング]]、つまり[[メインステップ]]でしか使うことはできない。

[[クロス]]は[[起動型能力]]であり、「[[クロスギア]]を[[クロス]]する」ことは「使う」に含まれない。よって[[《完全不明》]]の[[ターンの残りをとばす]][[ロック]]に引っかからない。

-当初は[[コスト]]の支払いに[[マナ]]が発生しているということで暫定的に「使う」に含まれていたが、[[バトルゾーン]]の状態変化にすぎない[[マナ]]の発生はプレイに含まないと現在は確定している。
--現在では[[クロス]]以外にもコストの支払いを伴う「使う」ではない行動や、逆にコストの支払いを伴わない「使う」行動が多数登場している。

-使うこと自体はコストを支払ったことにはならない。効果によってカードを使った場合は、実際にコストを支払ったかどうかをチェックする。
-「使う」こと自体はコストを支払ったことにはならない。効果によってカードを使った場合は、実際にコストを支払ったかどうかをチェックする。

***カードを使う [#use_card]
「カードを使う」とは[[カードタイプ]]が未確定であるときに用いられる。
使われたカードは、その[[カードタイプ]]によって次の[[キーワード処理]]を行ったものとして扱う。

+クリーチャー・カードを使う……「[[クリーチャー]]を[[召喚]]する」
+呪文カードを使う……「[[呪文]]を[[唱える]]」
+クロスギア・カードを使う……「[[クロスギア]]を[[ジェネレート]]する」
+城カードを使う……「[[城]]で[[シールド]]を[[要塞化]]する」
+フィールド・カードを使う……「[[フィールド]]を[[展開]]する」
+オーラ・カードを使う……「[[オーラ]]を使う」
+Artifact・カードを使う……「[[Artifact]]を使う」
+タマシード・カードを使う……「[[タマシード]]を使う」

上記をまとめて、[[テキスト]]では「(カードを)使う。」と表現されている。

■カードタイプが未確定の「使う」

|サイバー・I・チョイス R 水文明 (7)|
|クリーチャー:サイバー・コマンド 3000|
|S・トリガー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の手札からコストを支払わずに使ってもよい。|

|完全不明 SR 水文明 (11)|
|クリーチャー:??? 16000|
|T・ブレイカー|
|相手のターン中、相手がマナゾーンにカードを置いた時またはカードを使った時、相手はターンの残りをとばす。|
|相手のクリーチャーが攻撃する時、その攻撃の後、相手はターンの残りをとばす。|

----

■そのカードタイプの[[キーワード処理]]が「使う」

|極幻夢 ギャ・ザール SR 水文明 (5)|
|オレガ・オーラ:トリックス/デリートロン +2000|
|これを付けたクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト6以下の呪文またはオーラを自分の手札からコストを支払わずに使ってもよい。|
|オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付けるか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。|

|Code:-MAX SR 水文明 (6)|
|S-MAX進化クリーチャー:ドラゴン・コード/トリックス/レクスターズ 7000|
|''S-MAX進化'':自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《Code:-MAX》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す。)|
|''W・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、カードを2枚引いてもよい。|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札からコストを支払わずに、コスト4以下のタマシードを1枚使うか、コスト4以下の呪文を1枚唱えてもよい。|

-クリーチャー・カードを使った場合はコストを支払った場合はもちろん、コストを支払わなかった場合でも[[召喚]]である。
-クロスギア・カードを使う場合は[[ジェネレート]]のみを行う。クリーチャーに[[クロス]]するまでは行わない。
--[[S・トリガーX]]で使った場合は[[注釈文]]に指示があるため[[ジェネレート]]から[[クロス]]まで行える。この際「ジェネレート」が「カードを使う」に該当するため[[《完全不明》]]の[[ターンの残りをとばす]][[ロック]]には引っかかる。
--なお、[[《星龍の記憶》]]などで[[S・トリガー]]が[[付与]]されて使ったクロスギアの場合は「クロスギア・カードを使う」ことになるため[[ジェネレート]]しか行えない。
-[[セル]]、[[ウエポン]]、[[フォートレス]]、[[鼓動]]、[[コア]]、[[儀]]、[[星雲]]、[[土地]]、[[ルール・プラス]]には「使う」に該当する語句が存在しない。
--このうち手札からコストを支払ってバトルゾーンに出すことができるものは[[鼓動]]の[[《禁断〜目醒めの刻〜》]]のみ。
-[[オーラ]]の場合はカード単位と同じ語句である「使う」が利用されている。

キーワード処理を行わずにクリーチャーやクロスギア、フィールドを「バトルゾーンに出す」のは「使う」ではない。

-逆に言えば、コストを払わなくても「[[召喚]]」「[[ジェネレート]]」「[[展開]]」などとテキストにあるなら「使う」であり、[[《完全不明》]]などが反応する。さらに、[[呪文]]にはクリーチャーなどでいう「[[出す]]」に該当する用語がないため、呪文を使用する行為は例外なく「[[唱える]]」である。したがって、「使う」を経由せずに呪文を使用することはできない。

***オーラを使う [#use_aura]
処理としては「カードを使う」と同じだが、なまじ同じ語句であるため混同しないよう注意したい。

|幽影スピナ・ペドロ C 闇文明 (5)|
|オレガ・オーラ:マフィ・ギャング/デリートロン +4000|
|これを付けたクリーチャーに「パワード・ブレイカー」を与える。(「パワード・ブレイカー」を持つクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)|
|このオーラを自分の墓地から使ってもよい。|
|オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付けるか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。|


**その他 [#etcetera]
-カード内の[[テキスト]]で「使う」を意味する「プレイ」が用いられたことはないが、メーカーが[[公認大会]]開催店舗に配布しているマナー啓発のポスターでこの用語が使われたことがある。
//エピソード1期に確認

-「カードを使う」という概念が初めて[[テキスト]]に登場したのは[[《サイバー・I・チョイス》]]。その際、能力以外に対して「使う」と表記されたことにより、一部のプレイヤーを混乱させた。その後、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]で「使う」が[[キーワード処理]]として定義された。さらに[[《完全不明》]]の登場によって、「使う」への正しい認識がより重要性を増すことになった。

-本家[[Magic:The Gathering]]ではカードが複数のカードタイプを持つことがあるため、カードタイプ毎に語句が用意されておらず、「プレイ」で統一されている。
--デュエル・マスターズにおいて、複数のカードタイプを持ちうるカードには[[ツインパクト]]と[[タマシード/クリーチャー]]が存在する。前者は特に条件なく「使う」場合、「クリーチャーとして[[召喚]]する」か「呪文として[[唱える]]」かを選択する。後者を「使う」場合は、状況を問わず「[[召喚]]」扱いになる。

**参考 [#reference]
-[[用語集]]
-[[キーワード処理]]
-[[《サイバー・I・チョイス》]]
-[[《完全不明》]]
-[[《極幻夢 ギャ・ザール》]]
-[[《幽影スピナ・ペドロ》]]

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[[公式Q&A]]

>Q.[[《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》]]の「出た時」の能力で、コスト5のタマシードをバトルゾーンに出しました。そのターンの終わりに、自分は[[《ラクリマ・クロウラー》]]を「各ターンの終わりに」の能力で手札からバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、出せません。[[《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》]]が持つような、タマシードを出す能力でタマシードを出しても、それを''使った''ことにはなりません。&br;メインステップ中にコストを支払って使用した場合や、「S・トリガー」のような「''使う''」と書かれている能力で使用した場合にのみ、そのカードを''使った''ことになります。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42046]](2022.9.16)

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&tag(用語集,キーワード処理,使う);
*使う(ゲーム) [#in_game]
|希望のジョー星 R 無色 (3)|
|D2フィールド:ジョーカーズ|
|このゲームで使うカード、そのコスト、そのテキスト内のコストはすべて文明を失う。(無色となる)&br;(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)|

>103.1.ゲームを始める前に、各プレイヤーはデッキおよび'''%%%ゲームに使うカード%%%'''を用意します。この時、両面カードは取り除いてかまいません。

[[《希望のジョー星》]]の「ゲームで使うカード」とは、「すべてのゾーンにあるカード」と同じ意味になる。→[[参考>https://twitter.com/syaba3/status/1278681059027152896]]

&tag(用語集);