禁断(きんだん)解放(かいほう)せしX(エックス)〜》 [編集]

禁断〜解放せしX〜 SR 火文明 (2)
禁断の鼓動
この鼓動を出した時、封印を6つ付け、その後、カードを1枚引く。
この鼓動はバトルゾーンを離れない。
禁断解放:この鼓動の封印がすべてなくなった時、自分の山札を見る。クリーチャーを1体、自分の山札、マナゾーン、または墓地から出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドが出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く)

カード名の「エックス」の表記は、実際のカードでは禁断文字、公式カードリストでは「X」

DMEX-17で登場した禁断の鼓動

初のゲーム開始時に山札に存在できる禁断の鼓動である。勿論裏面は存在しない。

バトルゾーンに出た時に自身に封印を6つ付けてから1ドローし、封印が全てなくなった時に禁断解放する。
禁断解放したら山札マナゾーン墓地の広いエリアから好きなクリーチャーを呼び出せる。シールドに埋まらない限りほぼ必ず好きなクリーチャーを出せるに等しく、構築の自由度が高いカードである。
《禁断竜王 Vol-Val-8》のような順当に強力なファッティから、《Duplicates of G.O.D.》《単騎連射 マグナム》ロックを掛けたり、《ドキンダム・アポカリプス》《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》により本家さながらの禁断解放カウンターを狙うのも良いだろう。
封印による全体除去とダメ押しの打点として強力な《禁断〜封印されしX〜》と比較すると、事前の構築次第で様々な状況に対応したクリーチャーを出せる汎用性は大きな強み。また、禁断解放後に除去されると敗北するあちらと違い、禁断解放に一切のリスクが無い点でも優れる。
封印の解放にはコマンドが必要であり、早期の禁断解放を狙う場合は元となった《禁断〜封印されしX〜》と同じく、【レッドゾーン】【ドルマゲドンX】系統や《インフェル星樹》を採用したデッキに組み込むのが無難。

一度バトルゾーンに出したら決して他のゾーンへ移動させられない為、バウンスなどによる使い直しは出来ない反面、相手に除去される事も無いのは大きなメリット。その耐性を活かしオリジナル《針柩医 ゼントヨウ》《水晶転生》などの代償として利用する事もできる。離れないエレメントとしてはより軽い《DARK MATERIAL COMPLEX》も存在するが、こちらは封印により無力化されない点で勝る。

《オールデリート》と組み合わせると、自身の封印をすべて外しつつ、お互いの防御を丸裸にした後、山札からスピードアタッカーを呼べる必殺のコンボが決まる。

しかし、アドバンス環境では《禁断〜封印されしX〜》が最初からバトルゾーンに用意出来ていた為、最悪《オールデリート》1枚をデッキに入れられれば良かったが、このカードでそのコンボを行う場合はこのカード自身と《オールデリート》、そして呼び出し先となるスピードアタッカーを入れる為に、最低でもデッキスペースを3枚消費してしまう。勿論スピードアタッカーの欄は汎用性のある《轟牙忍 ハヤブサリュウ》《聖魔連結王 ドルファディロム》で補われるとはいえ、運用には注意したい。加えて、EXライフが残っているブロッカーなど、コンボ成功時の障害となる存在も考えておきたい。
《海憤混成 ジャガ・A・ルザー》などスピードアタッカーアンブロッカブルを両立したクリーチャーを出せば、EXライフが残っているブロッカーに怯える心配はなくなる。
オリジナル環境における【オールデリート】の研究に期待が持たれる。

禁断解放には封印を0枚にする工程が必要。《デュエマの鬼!キクチ師範代》などにより封印を付けられなかった場合、バトルゾーンを離れないだけの置物になってしまう。

僅か2コストで場に7枚ものカードを用意できるため、《サファイア・ミスティ》とも好相性。

《Black Lotus》と同じく《爆流忍法 不死鳥の術》との組み合わせも悪くない。こちらはキャントリップと除去耐性を持っており、《爆流忍法 不死鳥の術》使用前でのアドバンテージの損失がない点で勝る。
もちろんあちらには《禁断〜解放せしX〜》にはない利点もあり、マナコストがかからないため今引き等の運的要素や、お互いに決めきれずに帰ってきた際にコスト軽減として用い得ることができる点が優れている。

裁定未判明 [編集]

このカードは裏面が他のカードと同じデザインになっている初の禁断の鼓動である。
そのため禁断の鼓動は両方に表面があるという前提で書かれた総合ルール807とは矛盾した存在となる。
このカードのような例外が登場したことで総合ルールの表記がどう変わるかは不明。
カードの挙動としては特筆するものはないため、総合ルール内の禁断の鼓動の定義が変更されるのみにとどまると思われるが、2024年6月時点では表記に変更はない。

その他 [編集]

  • イラストは《禁断〜封印されしX〜》が赤くなったような見た目になっている。名前も自身が封印されているというものから、《禁断》が他のクリーチャーを解放するような名前になっている。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.相手の《とこしえの超人》《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で《禁断〜解放せしX〜》をバトルゾーンに出した場合、どうなりますか?
類似例:《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》
A.《禁断〜解放せしX〜》の「出した時」の効果に対して《とこしえの超人》《デュエマの鬼!キクチ師範代》のどちらの置換効果を適用するか、相手プレイヤーが選びます。同一プレイヤーの置換効果が複数存在する場合、そのどちらを適用するかはそのプレイヤーが選べます。

+  (総合ルール 101.5b)

引用元(2021.10.22)

Q.《デュエマの鬼!キクチ師範代》がバトルゾーンにいる状況で自分の《禁断〜解放せしX〜》をバトルゾーンに出した場合、どうなりますか?
類似例:《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》
A.《禁断〜解放せしX〜》に付く封印はすべて裏向きのまま山札に残り、山札をシャッフルし、カードを1枚引きます。「禁断解放」はこの鼓動に付いている封印がなくなった時にのみトリガーするので、今回の場合はトリガーしません。
引用元(2021.10.22)

Q.相手の《とこしえの超人》がバトルゾーンにいる状況で自分の《禁断〜解放せしX〜》をバトルゾーンに出した場合、どうなりますか?
類似例:《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》
A.《禁断〜解放せしX〜》に付く封印はすべてマナゾーンに置き、その後、カードを1枚引きます。「禁断解放」はこの鼓動に付いている封印がなくなった時にのみトリガーするので、今回の場合はトリガーしません。
引用元(2021.10.22)