ターン終了ステップ [編集]

ターン最後のステップ攻撃ステップの後に行われる。

基本的には自分のターンの終了を宣言し、相手にターンを渡すだけのステップであり、カードのやり取りは伴わない。

ただし、カード能力には「ターンの終わりに誘発する」「ターンの終わりまで有効」といったものが存在し、これらが絡んでくると話は違ってくる。

このステップは、ターンの終わりを迎えようとしているステップなので、このタイミングではまだターンが終了したわけではない。

このステップの詳細な流れ [編集]

  1. 自動的に、公開ゾーンにある「(自分の / 相手の / 各)ターンの終わりに」の能力が待機状態になる。
  2. 使用宣言が必要な誘発型能力使用宣言ターン・プレイヤーが行う。
  3. ターン・プレイヤーの待機状態の効果を処理する。
  4. ターン・プレイヤーの待機状態の効果がすべてなくなったら、使用宣言が必要な誘発型能力使用宣言を非ターン・プレイヤーが行う。
  5. ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理する。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、処理中の効果を解決した後でターン・プレイヤーの効果を優先して処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻る。
  6. 解決できる効果がなくなれば、この時、「このターンの終わりまで」「このターン中」、ターン・プレイヤー視点で「自分のターン中」「自分のターンの終わりまで」、非ターン・プレイヤーであれば「相手のターン中」「相手のターンの終わりまで」など、期間を指定されていた継続的効果があれば、それらは消滅し、同時に相手のターンを開始(→相手ターン開始ステップへの移行)する。

よくあるルールの勘違い [編集]

「ターンの終わりに」誘発する能力を持ったカードがこのステップ中に能力が誘発するゾーンに移動した場合、その能力は解決できない。ただし、ターンエンド時に誘発するゾーンにいる場合は、そのステップが来た段階で解決の条件を満たしていなくても、解決時にその条件を満たしていればそれを解決できる。
例えば、

  1. 自分のターンの終わりまでに《煉獄刃 ヘルフエズ》を装備したクリーチャーと他のクリーチャー4体。そして《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》がバトルゾーンにある。(このステップまでに相手のクリーチャーを破壊していないと仮定する)
  2. 《ウェルカム・ヘル》が龍解条件を満たしている為、《ヘルフエズ》を装備したクリーチャーを残しつつ龍解。
  3. 龍解時、《極・魔壊王 デスゴロス》の能力により相手のクリーチャーが破壊される。
  4. 相手のクリーチャーが破壊されたことにより、《ヘルフエズ》の龍解条件を満たしたため龍解。

はできるが、
逆に《Dの地獄 ハリデルベルグ》がある状態で

  1. 自分のターンの終わりまでに《煉獄刃 ヘルフエズ》を装備したクリーチャーと他のクリーチャー3体。そして《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》がバトルゾーンにある。(このステップまでに相手のクリーチャーを破壊していないと仮定する)
  2. 《ウェルカム・ヘル》が龍解条件を満たしている為、《ヘルフエズ》を装備したクリーチャーを含めて破壊して龍解。
  3. 龍解時、《極・魔壊王 デスゴロス》の能力により相手のクリーチャーが破壊される。
  4. そのあと《ハリデルベルグ》のDスイッチを起動。
  5. このターン破壊された《ヘルフエズ》を装備していたクリーチャーを含めた4体がバトルゾーンに。
  6. 《ヘルフエズ》を装備していたクリーチャーにもう一度《ヘルフエズ》を装備。
    《ヘルフエズ》の龍解条件は満たしているように見えるが、ターンエンド時にバトルゾーンを一度離れているので実際には龍解できない。

その他 [編集]

  • 「ターンの終わりに」誘発する能力を持ったカードを使っている場合、ターン終了を宣言しているにもかかわらずターン・プレイヤー側の処理を続行することになるため若干ややこしくなる。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》の「鬼エンド」能力で得た追加ターン中に《終末の時計 ザ・クロック》がバトルゾーンに出ました。そのターンの終わりに、自分のクリーチャーを全て破壊しますか?
A.いいえ、ターンの残りをとばすので、自分のクリーチャーは破壊しません。「ターンの終わりに」の能力はトリガーせず、次の相手のターンを始めます。
引用元

Q.バトルゾーンに自分のタップ状態の《夢見がちモッフル》が1体います。相手は自身のターンに《黒神龍ザンジバル》をバトルゾーンに出しました。相手のターン終了時に「パワーを+4000する」効果は無くなりますが、《黒神龍ザンジバル》の能力によって《夢見がちモッフル》は破壊されますか?
A.いいえ、相手のターンの終わりと、自分のターンの最初のアンタップは同時に迎えますので、《夢見がちモッフル》は破壊されません。
引用元

Q.自分のターンの終わりに《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》を「龍解」させるために《グルジェ・グルジェ》を4体破壊しました。この《グルジェ・グルジェ》はターンの終わりにバトルゾーンにいたので、墓地から破壊した4体をバトルゾーンに出すことはできますか?
A.いいえ、効果を解決するタイミングでバトルゾーンにいなければならないので、4体とも墓地に置いてしまった場合、1体も出せません。
引用元

Q.バトルゾーンに自分のタップ状態の《オオダテ入道》がいます。自分のターンの終わりに《月と破壊と魔王と天使》の能力でシールドの枚数が変わり、《オオダテ入道》の「鬼タイム」が発動しました。《オオダテ入道》は能力を無視して、破壊されませんか?
A.いいえ、「ターンの終わり」を迎えた時点でトリガーした効果を無視することはできないので、破壊されてしまいます。
引用元

Q.相手の「キリフダReVo」状態の《スパダチ ケントナークR》がバトルゾーンにいる状況で、相手のターンの終わりに自分は《卍月 ガ・リュザーク 卍》の「無月の門・絶」能力を宣言しました。この《卍月 ガ・リュザーク 卍》はバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、マナゾーンに置かれます。ターンの終わりにの能力を解決した後に「ターンの間」が消滅します。召喚した《卍月 ガ・リュザーク 卍》と構成される魔導具カードは、全てマナゾーンに置かれます。(総合ルール 511)
引用元

Q.自分の手札に《ZERO ハンド》があり、バトルゾーンに相手の《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》があります。
相手のターンの終わりに《ZERO ハンド》を使いたい場合、「侵略ZERO」の使用を宣言するのは相手が《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》の能力を使う前ですか? それとも、使った後ですか?
A.相手が《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》の能力を使った後で、「侵略ZERO」の使用を宣言します。
待機状態の効果を一度すべて解決してから、非ターン・プレイヤーは使用宣言が必要な能力の宣言を行います。
引用元

Q.相手は自身のターン中に《インフェルノ・サイン》を唱えて《劇の根源 マクガフィン》を墓地からバトルゾーンに出しました。そのターンの終わりに、相手の《劇の根源 マクガフィン》の効果で、自分は《ZERO ハンド》を引きました。 自分は「侵略ZERO」で、《ZERO ハンド》を手札から使えますか?
A.はい、使えます。ターン・プレイヤーの効果をすべて処理した後で、非ターン・プレイヤー側の能力の使用宣言を行います。使用宣言を行うタイミングで《ZERO ハンド》は手札にあるので、問題なく宣言を行い、使うことができます。
引用元


[1] ただし、追加ターンを得ていた場合はこの限りではない。
[2] 先攻の最初のターンのみ、このステップは存在しない。
[3] ただし、追加ターンを得ている場合はこの限りではない。