#author("2025-04-20T12:56:11+09:00","","")
#author("2025-04-20T12:56:38+09:00","","")
*&ruby(ごしょく){5色};レインボー [#yc57ccf3]

[[光]]/[[水]]/[[闇]]/[[火]]/[[自然]]の[[多色]][[カード]]。[[デュエル・マスターズ]]に存在する5つの文明すべてを持つカードでもある。[[DM-27]]で登場。

この用語はコロコロコミック由来。カードテキストには登場しない。

-本来なら「[[多色]]」と書いて「レインボー」と読むため、そのルールに則れば「&ruby(ごしょくレインボー){5色多色};」となりそうなものだが、ふりがな抜きだと「ごしょくたしょく」では見栄えが悪いのでカタカナ表記になったのだと思われる。
--[[当時のコロコロコミック>https://corocoro.jp/296909/]]では「5色R」表記だった。Rの1文字にレインボーのルビが振られている。

**概要 [#kaab370a]

[[多色]]カードのルール通り、[[マナゾーン]]には[[タップ]]して置かれる。
それに加えて、5色カードのみの特徴として、(基本的には)カードの下の数字が''「0」''になっている特徴がある。これは[[マナコスト]]を支払うときにこの[[カード]]を[[タップ]]しても[[マナの点数>マナ数]]を生み出すことはできないということを意味している。

-ごく一部のカードには、5色でありながら下の数字が「1」のものもある。特定の[[特殊タイプ]]を持つカードは[[マナ数]]が書かれないため、値が未定義によって結果的に0扱いになるものもあるが、その場合は5色との関連性はない。

一方、[[文明]]の支払いに使うことはできる。
-具体的には、マナゾーンに水文明単色が1枚と、[[マナ数]]が0の5色レインボーカードが1枚あるとする。水文明単色1枚では「コスト1の水文明」か「コスト1の無色」しかプレイできないところを、5色カードがあると「コスト1の光文明」「同闇文明」「同火文明」「同自然文明」がプレイできるようになる。
--逆に、水文明単色1枚と5色カード1枚の合計2枚をタップして「コスト1の水文明」か「コスト1の無色」に過剰支払いをすることはできない((総合ルール112.2a、112.2c))。
--また、5色カードも他の多色と同じく1枚のタップにつき1つの文明しか支払えない。(>[[よくあるルールの勘違い#r6]])

その他、[[マナ数]]が0でもマナゾーンにあるカードの枚数に含まれることには変わらず、[[O・ドライブ]]などマナを支払う目的以外でカードをタップする効果では問題なく使うことができる。

ほとんどの[[カード]]がマナの数に貢献できる[[デュエル・マスターズ]]において、[[マナ]]の数を増やせないというのは[[プレイング]]ミスも誘発しうる手痛い[[デメリット]]。複数枚投入しようものなら[[テンポアドバンテージ]]の損失は避けて通れない。

//その代わり、ほとんどの[[カード]]が5[[文明]]の[[能力]]を盛り合わせたような、もしくは[[文明]]に縛られないような強力な[[能力]]を持っており、出せばゲームエンドまで持ち込めるようなものも存在する。
//とはいえ、マナゾーンに5色揃えることや、そのカードが十分活躍するためのある程度のお膳立てを考える必要があるため、投入するならばデッキは必然的に[[コントロール]]寄りになる。

また、純粋にマナゾーンに5色揃えることが大変だったり、[[マナ数]]が0という大きすぎるデメリットに対して、各5色カードに設定されている1枚のアドバンテージがリスクに見合っていないものもかなり多い。

総じて、迂闊にはデッキに投入しづらい、比較的上級者向けのカード群となっている。

#region2(5色レインボーの一覧){{
★付きはカード1枚での[[マナ数]]が1のもの
☆付きは[[メインデッキ]]内で[[マナ数]]が1として機能するもの
-通常[[クリーチャー]]
--[[《星龍パーフェクト・アース》]]
--[[《星龍グレイテスト・アース》]]
--[[《超越男》]]
--[[《晶鎧亜スペクトライト》]]
--[[《ミラクル・ルンバ》]] 
--[[《ウルトラ・ミラクルッピー》]]
--[[《鎧亜の神将ゼフィス》]]
--[[《逆襲の支配者 ニュー・ディアボロス》]]
--[[《五元のロードライト》]]
--[[《バリバリ・ミラックル》]]
--[[《天気君》]]
--[[《スリヴァーの女王》]]
の12種
-[[進化クリーチャー]]
--[[《愛の無限オーケストラ》]]
--[[《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング》]]
--★''[[《悪魔界ワルバロム》]]''
--★''[[《悪魔世界ワルドバロム》]]''
の4種
-[[エグザイル・クリーチャー]]
--[[《超法無敵宇宙合金武闘鼓笛魔槍絶頂百仙閻魔神拳銃極太陽友情暴剣R・M・G チーム・エグザイル~カツドンと仲間たち~》>《チーム・エグザイル〜カツドンと仲間たち〜》]]
の1種
-[[NEOクリーチャー]]
--[[《ギガントウサギロボ・フューチャーX》]]
の1種
-合体した結果5色である[[キング・クリーチャー]]
--☆[[《Volzeos-Balamord》]]
--☆''[[《Volzeos-Balamord》]]''
の1種
-通常[[呪文]]
--[[《ラスト・バイオレンス》]]
--[[《「破壊の赤!スクラッパーレッド!」「知識の青!ブレインブルー!」「魅惑の緑!トラップグリーン!」「閃光の黄色!スパークイエロー!」「強欲の紫!ハンドパープル!」「ブレイクするところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》>《「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》]]
--[[《ジョー!ジョー!友ジョー!》]]
--★''[[《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》]]''
の4種
-特殊な[[呪文]]
--☆[[《新世界秩序》]]
--☆''[[《新世界秩序》]]''
の1種
-[[ツインパクト]]
--[[《純潔妖精ガーベラ/ハイビとビスカの印》]]
--[[《「色災」の頂 カラーレス・レインボー/天上天下輪廻天頂》]]
の2種
-[[フィールド]]
--[[《友情の誓い》]]
--[[《運命の境界線》]]
の2種

----
以下はバトルゾーンと専用のゾーンでしか存在できないもの([[マナ数]]が0ではなく「未定義」)

-通常[[サイキック・クリーチャー]]
--[[《時空の支配者ディアボロス Z》]]/[[《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》]]
の1枚2種
-リンクした結果5色である[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]
--[[《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》]]
--[[《絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》]]
--[[《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》]]
の3種
-リンクした結果5色である[[サイキック・フィールド]]
--[[《エンジョイプレイ! みんなの遊び場! GANG PARADE!》]]
の1種
-[[ドラグハート・ウエポン]]
--[[《伝説の救世主 ワタル》]]
--[[《伝説の龍魂群 英皇帝ワールド》]]
の2種
-通常[[ドラグハート・クリーチャー]]
--[[《五邪王 ニガ=ヴェルムート》]]((片面の[[《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》]]は自然単色の[[ドラグハート・フォートレス]]))
の1種
-リンクした結果5色である[[ドラグハート・クリーチャー]]
--[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]
の1種
-[[進化ドラグハート・クリーチャー]]
--[[《龍神丸》]]
--[[《伝説龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]
の2種
-[[GRクリーチャー]]
--[[《愛魂憎男》]]
の1種
}}

**分類 [#y5a6274e]
5色カードは、性能別に分けると大まかに以下の特徴がある。

+各文明の能力を同時に持ち合わせたカード([[《ラスト・バイオレンス》]]、[[《超越男》]]など)
+各文明を効果に要求しているカード((ただし[[《ギガントウサギロボ・フューチャーX》]]や[[《友情の誓い》]]のように多色ならなんでも良いパターンも存在する))(自分側には[[《晶鎧亜スペクトライト》]]や[[《愛の無限オーケストラ》]]、相手側には[[《ミラクル・ルンバ》]]や[[《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》]]など)
+[[リンク]]や[[合体]]で5文明を持つオブジェクト([[《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》]]など)
+[[ゴッド]]をサポートするカード([[《鎧亜の神将ゼフィス》]]と[[《バリバリ・ミラックル》]]のみ)
+その他([[《五元のロードライト》]]、[[《チーム・エグザイル〜カツドンと仲間たち〜》]]、[[《スリヴァーの女王》]]など)

この[[カード]]に属する[[クリーチャー]]の[[種族]]は以下の34種類。''太字''は5色カードのみが存在する。
-[[アウトレイジ]]
-[[アウトレイジMAX]]
-[[エイリアン]]
-[[カレーパン]]
-[[ガーディアン]]
-[[グレートメカオー]]
-[[シノビ]]
-[[ジャイアント]]
-[[ジュラシック・コマンド・ドラゴン]]
-[[スピリット・クォーツ]]
-[[スペシャルズ]]
-[[スリヴァー]]
-[[ゼノパーツ]]
-[[ダイナモ]]
-[[チルドレン]]
-[[ディスペクター]]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[デーモン・コマンド・ドラゴン]]
-[[デリートロン]]
-[[トリックス]]
-[[トリニティ・コマンド]]
-[[ニュー・ワールド・ドラゴン]]
-[[ハンター]]
-[[ピアニスト]]
-[[フィッシュ]]
-[[ヘドリアン]]
-[[レインボー・コマンド・ドラゴン]]
-[[レインボー・ドラゴン]]
-[[ロスト・クルセイダー]]
-[[ワンダフォース]]
-[[ワールドアイドル]]
-[[ワールド・コマンド]]
-''[[ワールド・コマンド・ドラゴン]]''
-''[[ワールド・ドラゴン]]''
-''[[ワールド・バード]]''

[[ジュラシック・コマンド・ドラゴン]]などを除き、いずれも[[多色]]専用の[[種族]]あるいは複数の文明にまたがって存在する[[種族]]が多い。
全ての[[文明]]が揃うという、[[多色]]の極致ともいえる[[カード]]ならではの趣向といえる。

**5色カードを扱う上で重要なテクニック [#pe6f5663]
-「[[光]]であり[[水]]であり[[闇]]であり[[火]]であり[[自然]]である」[[カード]]なので[[《セブ・コアクマン》]]や[[《ストリーミング・チューター》]]などに引っかかりやすく、[[《聖霊王アルカディアス》]]など「(特定の文明)以外」と書いてある効果をすり抜ける。

-前述の通り、今までの[[多色]][[カード]]と違ってほとんどのカードはマナコストを生み出せない。やることがないからといって1[[ターン]]目から[[マナゾーン]]に置くのは、序盤の展開を遅らせるので基本的には避けたい。さりとて、5色カードは最低5マナ溜まらないと使う事は出来ず、[[マッドネス]]も存在しない為、プレイングの面からしても長々[[手札]]に温存しておく訳にはいかないのが実情。
--この欠点が祟り、強力なカードであっても[[1枚積み]]、2枚積みに留められる事が多い。何種類もの5色カードが積まれるのは本当に稀。
--しかし、[[墓地]]や[[山札]]に一旦温存して、後から[[リアニメイト]]や[[リクルート]]出来る工夫が入るとマナゾーン縛りの欠点が解消され、使いやすくなる場合が多い。[[《月光電人オボロカゲロウ》]]の様な序盤の[[手札交換]]や、[[《神秘の石柱》]]の様なマナ操作が5色デッキでも有用なのはこの為である。
--[[《母なる紋章》]]と極めて相性が良く、無色以外のクリーチャーならコスト踏み倒しのタネとして扱う事が出来た。現在は《紋章》の[[プレミアム殿堂]]により、数少ない意義が消失してしまったが。

-基本的にこれ等でマナを支払うことはできないが、[[《不知火横綱ニバイ・ニバーイ》]]や[[《友情の誓い》]]、[[《氷駆の妖精》]]などの能力によってマナコストの(数字の)支払いに充てることができる。
--類似能力の[[《神誕の大地ヘラクレス》]]は「''1のかわりに''2となる。」なので不可能。
--マナゾーンで[[裏向き]]になれば、文明は失うが[[マナ数]]は1に増える。

-冒頭にも書いてあるとおり、[[マナ武装]]や[[《母なる星域》]]などはあくまで[[マナゾーン]]の枚数を参照するため、マナコストを支払えない5色カードもカウントされる。
--[[O・ドライブ]]の場合は、5色カードを[[タップ]]すれば任意の[[文明]]を1枚[[タップ]]したことになる。[[マナコスト]]を支払うのではなく、指定された[[文明]]の[[カード]]を指定の枚数[[タップ]]することが必要となるため。
---この性質を利用すれば5色カードを大量に積んでもデッキが動かない、といった欠点を克服出来るかもしれない。例として、5色カードが3枚マナゾーンにあっても、他に火と闇のカードが一枚ずつあれば[[《闘竜炎霊パイロン》]]のフルスペックを発揮できる。
//--現在は[[インフレ]]が進み、高速化した環境に適応できる[[O・ドライブ]]も限られてきているが。

**5色レインボーになるカードについて [#i4db7e1d]
一部のカードは[[文明追加]]によって5色カードに変化する。

なお、[[《悪魔世界ワルドバロム》]]の存在からも分かる通り、5色カードの[[マナ数]]が0なのは、ルール上はあくまでカードによって個別に設定されているものであり、[[文明追加]]に連動して数値が変わるということはない。すなわち、マナ数が1で''あとから5色カードになったカードは、マナ数が1のまま全文明を持ったカードとして使うことができる''。
-例えば[[《薫風妖精コートニー》]]によって[[文明追加]]された[[マナゾーン]]の[[カード]]は5色カードに相当するが、元の[[マナ数]]が1ならそれが0になることはなく、マナの点数の支払いにも問題なく使える。

-[[《虹速 ザ・ヴェルデ》]]は[[バトルゾーン]]と[[墓地]]にある間5色カードとなる。

-[[《極楽鳥》]]は、バトルゾーンでタップすることで、5色カードをタップしたかのように好きな色のマナを生み出せる(こちらも[[マナ数]]は1)。ちなみにこれは[[《希望のジョー星》]]が出ていても無色マナにはならない。

**5色レインボーを参照するカード [#u8665cc3]
基本的には「指定のゾーンに全ての文明が揃っていれば」という扱いで間接的に5色カードのサポートが行われる事が多く、『5色であること(=カード1枚が、光/水/闇/火/自然を同時に持っていること)』『5色レインボー』を直接参照するカードはない。

以下のカードは5色カードを直接指定するテキストではないが、事実上の5色カードサポートとなっている。
//[[禁断コア]]など、5色カードではないがこのサポートの恩恵を受けるカードも一応存在する。
//いいえ、1になりません。マナの数字を持たないカードは、数字が変更されないためです。《大雪原だョ!全員集合!》があったとしても、禁断コアはマナを生み出せません。https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40853/
-[[《友情の誓い》]]
-[[《大雪原だョ!全員集合!》]]

**その他 [#zffbe8dd]
-[[《インフェルノ・サイン》]]や[[《獰猛なる大地》]]などの[[コスト踏み倒し]]を利用すれば、[[文明]]の制約を無視して[[5色]]以外で使用することも可能。[[《湧水の光陣》]]から[[《星龍パーフェクト・アース》]]や[[《愛の無限オーケストラ》]]を出したり、[[《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》]]で[[《ラスト・バイオレンス》]]を[[唱える]]ことも可能。

-「すべての[[文明]]を持った」[[カード]]なので、[[《五連の精霊オファニス》]]の[[G・ゼロ]]の条件を満たしたり、[[《無限王ハカイ・デストロイヤー》]]や[[《豪獣王ディス・オルトロス》]]の[[進化元]]にするのに便利。

-[[デュエパーティー]]で[[パートナー]]に指定すると[[文明]]の縛りが無くなる上に[[マナ数]]が0である[[デメリット]]を気にしなくてよくなるため非常に強力。プレイレベル3(ガチ)のデッキにもしやすい。

-5色なので当然[[光]][[文明]]を含むのだが、[[パワー]]の下三桁が500の5色クリーチャーは未だに存在しない。

-''[[《悪魔世界ワルドバロム》]]と[[《悪魔界ワルバロム》]]、[[《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》]]のみ[[マナ数]]が1''になっている。[[《魔誕光喜エルバーロ》]]の[[フレーバーテキスト]]には「五文明を吸収したバロムの力、それは史上初の五文明のマナを産み出す力なのだ!」とあり、これはワルドバロム関連の5色カードのみの特別仕様と思われる。
*5文明カード (デュエプレ) [#hbd3838d]
[[DMPP-09EX]]で登場。
このカードがマナゾーンにあれば、すべての文明が解放される。
ただし、使用可能マナを増やさない。(最大マナは増える)
そしてターン開始時に使用可能マナが回復する際も、最大マナから5文明カードの数を引いた数値までしか回復しない。

-[[《薫風妖精コートニー》]]で後天的に5文明カードになっている場合はターン開始時に使用可能マナが回復する。
--もし回復しないなら、マナを支払ったが最後、それはもう使い物にならなくなるという悪い意味でぶっ壊れカードとなってしまう。

-この仕様は、「マナゾーンにあるカードの枚数」=「最大マナ」とするためと思われる。単純に使用可能マナも最大マナも増やさない処理にしてしまうと、[[《グローリー・スノー》]]などの挙動がTCG版より有利に働いたりしてしまう。

**参考 [#ne4971b4]
-[[用語集]]
-[[多色]]
-[[5色]]
-[[文明]]
-[[コスト踏み倒し]]

&tag(用語集,光文明,水文明,闇文明,火文明,自然文明,色,5色レインボー,多色);