#author("2021-04-01T08:50:08+09:00","","")
*過去の状態を見る [#p4c85043]
#author("2021-04-05T15:30:08+09:00","","")

かなり重要かつ複雑なルールの1つ。
特定のゾーンにある特定のカードの[[特性]]を参照する時に、そのカードがそのゾーンを離れていた時に、そのゾーンを離れる直前の状態を参照する場合がある。

主に2つ参照の仕方がある。
+[[ゾーン変更誘発]]能力が[[誘発]]するかどうかを判断する時
+[[効果]]を解決する時、その効果が特定のカードの特性を見る時

**1.について [#f7f2744a]

「(ゾーンを)離れた時」、「破壊された時」という誘発条件を満たしたかをチェックする場合、ゾーンを離れる直前の状態を見ることになる。
「[[出た時]]」や「置かれた時」、「手札に加えた時」といった能力は、移動した直後の状態を見るため、このルールは関係ない。

-「〇〇のクリーチャーが破壊された時」、「〇〇のクリーチャーが離れた時」と能力では、そのゾーンを移動したクリーチャーが、ゾーンを移動する直前に〇〇の条件を満たしていることが誘発条件となる。
--バトルゾーンに自分の[[《忍者屋敷 カラクリガエシ》]]と[[《革命類侵略目 パラスキング》]](自分のクリーチャーを全文明化する能力を持つ)がいるとする。この時、[[《革命類侵略目 パラスキング》]]が破壊された場合、墓地に置かれた[[《革命類侵略目 パラスキング》]]は闇文明ではなくなったが、バトルゾーンを離れる直前は闇文明だったため、《忍者屋敷 カラクリガエシ》の「自分の闇のクリーチャーが破壊された時」能力は誘発する。
-逆に、移動先のゾーンで条件を満たしても、移動前のゾーンで条件を満たしていなければ誘発しない。
--バトルゾーンに自分の[[《サイバー・GG・ハルク》]]と[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]の効果で能力を[[無視]]されている[[《虹速 ザ・ヴェルデ》]]がいるとする。その時、《虹速 ザ・ヴェルデ》が破壊された時、《虹速 ザ・ヴェルデ》は墓地では水文明になるが、《サイバー・GG・ハルク》の「自分の他の水のクリーチャーが破壊された時」の能力は誘発しない。

***「(ゾーンを)離れた時」、「破壊された時」という誘発条件を持ったカードが離れた場合 [#t2b0f1ad]

そして、ここからこのルールのややこしい所。

-「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAがバトルゾーンにあるとする。「自分のクリーチャー」というのは、バトルゾーンにあるクリーチャーA自身もそれに含まれるため、クリーチャーA自身が破壊されても、バトルゾーンを離れる直前の状態を見るため、「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力は[[誘発]]する。
-「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAがその能力を[[無視]]されている状態で、クリーチャーA自身が破壊された場合、その「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力は[[誘発]]しない。バトルゾーンを離れる直前の、能力を[[無視]]されている状態を見るからである。[[参照]]

ただし、カードが離れる直前の状態を見ることができるのは、その離れたカードのみである。
-例えば、「自分のクリーチャーが破壊された時」という誘発条件を持つクリーチャーAと、自分の他のクリーチャー2体が、同時に破壊された時、バトルゾーンを離れる直前の状態を見るのはクリーチャーA自身であり、他の2体のクリーチャーの離れる直前の状態は見ないため、「自分のクリーチャーが破壊された時」の能力が誘発するのは1回のみである。

***[[不明確な裁定>不明確な裁定一覧]] [#r5080bca]
-バトルゾーンに[[《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》]]がいる時に、自分の[[《ダーク・ルピア》]]と[[《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》]]が破壊された時、破壊される直前は[[《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》]]の効果で[[ドラゴン]]だったため、破壊された[[《ダーク・ルピア》]]自身の「自分のドラゴンが破壊された時」能力が誘発すると思われる。
-[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]と[[《闇の破壊神ゼオス》]]が同時に破壊された時は、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]の破壊はカウントされず、[[《闇の破壊神ゼオス》]]も[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]で能力を無視されていた状態を見ることになるため、[[《闇の破壊神ゼオス》]]の「自分のクリーチャーが破壊された時」能力は1回も[[誘発]]しないと思われる。

**2.の場合 [#uf3dfec7]

-効果によってカードの[[特性]]を参照する場合に、対象となる『オブジェクト』が存在しなくなった時、離れる直前の特性で判断する。
--自分の[[《凶星王ダーク・ヒドラ》]]がいる状況で[[《銃神兵ディオライオス》]]を出し、[[《凶星王ダーク・ヒドラ》]]の[[墓地回収]]効果を解決する前に《銃神兵ディオライオス》をそのまま墓地に置いた場合、《凶星王ダーク・ヒドラ》の墓地回収効果の解決時に、その《銃神兵ディオライオス》を手札に戻せますか?
[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa_old/37294/]]
--[[《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ》>《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎》]]が攻撃する時に、[[スマッシュ・バースト]]を[[解決]]する前にバトルゾーンを離れても、バトルゾーンを離れる直前の《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ》の呪文面を参照するので、スマッシュ・バーストで呪文を唱えることができる。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38775/]]
--自分の[[《明日の鎖 ハヤブサツイン》]]がいる状況で、[[《轟速 ザ・レッド》]]が最初の攻撃を行い、[[《明日の鎖 ハヤブサツイン》]]の[[アバレチェーン]]を解決する前に、《轟速 ザ・レッド》がバトルゾーンを離れた場合、《明日の鎖 ハヤブサツイン》のアバレチェーン能力で、《轟速 ザ・レッド》の特性を参照することになる。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34245/]]

-参照するのは、バトルゾーンに離れる直前なので、バトルゾーンを離れる前に[[特性]]が変更していた場合は、その変更された特性を参照する。
--バトルゾーンを離れる直前に進化していたら、[[引き継ぎ]]によって、進化後のクリーチャーの特性を参照する。

**その他の例 [#k170db3c]

//-[[アイコン能力]]が[[待機]]中にバトルゾーンを離れた場合、離れる前の特性を見ることになるため、[[アイコン能力]]のテキストを読むことができる。

//-[[アイコン能力]]が[[待機]]中に[[進化]]した場合、''[[アイコン能力]]を持つクリーチャーと同一のクリーチャーが存在するため、その進化クリーチャーの特性を見る。見たクリーチャーに[[アイコン能力]]が書かれていない場合は不発''となる。

-[[pig]]または[[離れた時]]能力を持つクリーチャーがバトルゾーンで能力を[[無視]]されていたら、離れた先で「能力が無視されていた状態」を見るため、効果は発動しない。
--2020年9月18日の裁定変更前は、離れた先では能力の無視が完全に解除されている扱いで、効果が使える裁定だった。

-自分の[[《凶星王ダーク・ヒドラ》]]があり、自分が[[《ゾンビポンの助》]]をバトルゾーンに出したら、出たと同時に破壊されるが、特性は出た時点のものを見るため、ジョーカーズ・クリーチャーを[[墓地回収]]できる(暫定回答)。

-[[《黙示王機エーフェックス》]]や[[《燃える侵略 レッドギラゴン》]]などは、墓地に置かれた後からだと下にあるカードは判断できない。過去の状態を見て、下にあったカードを判断する。


// --- 他にも思いついたら書いてってください! --- //

**参考 [#ub4c6af0]
-[[用語集]]
-[[総合ルール]]
-[[待機]]
-[[解決]]