#author("2024-05-24T19:35:57+09:00","","")
#author("2024-10-30T12:19:02+09:00","","")
*&ruby(のうりょく){能力}; [#ie3c3d4a]

[[特性]]の一つ。
実際の[[カード]]では、カードイラスト下の、テキスト欄に上寄せで書かれている文章がそれにあたる(下寄せのものは[[フレーバーテキスト]])。

|アクア・ハルカス C 水文明 (3)|
|クリーチャー:リキッド・ピープル 2000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。|

カードには能力を持つものと[[持たないもの>バニラ]]があり、持つものはその文章に従ってゲームを行う。
能力によって発生するゲームへの影響・変化を[[効果]]と呼ぶ。

**能力の名前について [#gae3a119]

一部の能力には名前がついている。例として[[ブロッカー]]や[[マナ武装]]など。

能力の名前(能力名)は他の能力から参照されることがあり、重要な役割を持つ。例えば、
-[[光]]の[[非進化]][[クリーチャー]]は、「[[ブロッカー]]」を持っていれば[[《ヘブンズ・ゲート》]]で[[コスト踏み倒し]]ができる。
-「[[ファイナル革命]]」は「[[革命チェンジ]]」によって[[バトルゾーン]]に出した時のみ発動できる。他の方法で[[召喚]]や[[コスト踏み倒し]]した場合は発動しない。
-[[ドラグハート]]は[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]がいると「[[龍解]]」が不可能になり、基本的に強力な面に裏返せなくなってしまう。ただし[[《覚星龍界 剣聖ジゲン》]]で[[裏返す]]場合は「[[龍解]]」能力を経由しないため、[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]の能力に引っかからずに裏返せる。

名前付きの能力は公式では''[[キーワード能力]]''と称される。
ただし[[Magic:The Gathering]]の名残から、プレイヤーの間ではこれらのうち「そのキーワードだけで処理が決まる」もののみを[[キーワード能力]]と呼び、「キーワードだけでは処理が確定しない」ものを''[[能力語]]''と呼んで区別することがある。

ルール上は名前がついていない能力でも、同じ能力や似たような能力が何度も登場すれば俗称がつくことがある。
これは[[アンタッチャブル]]のようにファンによって[[Magic:The Gathering]]から輸入された名前、[[攻撃曲げ]]のように端的に表した俗語、[[ギャラクシーGO]]のように公式媒体が発祥なものまでさまざまである。

-[[キーワード能力]]と[[能力語]]は、能力の定義方法からして異なる性質のものであるが、''両者の区別を知らなくてもゲームには一切影響がない''。普通のプレイヤーは、両者を区別せず、単に「名前付きの能力」「キーワード能力」と覚えていてもOKである。

**分類 [#l4e7264e]

能力は、その形態によってさまざまなグループや俗称が存在し、ほとんどの場合「〇〇能力」と名前がつけられる。

***発動条件による分類 [#jbf0b420]
能力は「[[常在型能力]]」「[[誘発型能力]]」「[[起動型能力]]」「[[呪文能力]]」に大別できる。
これはすべての能力に対して言えることであり、単一の能力であれば、上記四種のいずれか一つの種類に分類される。

多くの能力は「(条件)、(効果)」の書式で書かれる。
各能力の条件節は、
-[[常在型能力]]:継続期間(継続期間は[[継続的効果]]の一部だが便宜上、条件節として説明する。)
-[[誘発型能力]]:誘発条件
-[[起動型能力]]:起動制限、[[起動コスト]]
-[[呪文能力]]:[[呪文]]を[[唱える]]こと自体が条件なので条件節を持たない。「[[〜する。そうした場合>コスト]]」や「〜であれば」等は条件節ではなく、[[効果]]節の一部である。

-誘発型能力には、[[遅延誘発型能力]]、[[状況誘発]]という派生系が存在する。
-誘発型能力には[[遅延誘発型能力]]、常在型能力には[[状況誘発]]という派生系が存在する。
***部分的な能力 [#u5fb1d90]
-''[[アイコン能力]]''は、ものによってはそれを参照する能力とセットで1つの能力であり、アイコンから始まる能力自体は単一の能力ではないことがある。
ただし、どのケースにおいても[[アイコン能力]]を参照する能力は、[[アイコン能力]]のことを「××能力」と書いて指定している。つまり、単一の能力と扱って参照するようなテキストになっている。

-''[[キーワード処理]]''は、上述の名前付き能力/[[キーワード能力]]とは似て非なるものであり、能力ではない。また能力と違い、[[キーワード処理]]全般は必ずしも[[カード]]のテキストによってもたらされるものとは限らない。
ただし[[ガチンコ・ジャッジ]]や[[Jトルネード]]、[[メクレイド]]など、[[キーワード処理]]の種類によっては、カードの能力によってのみもたらされるものもある。これらは広告などで「新能力」と銘打って紹介されることが多い。
アイコン能力の例に倣い、能力の一部も能力と呼んで良いならば、これらもまた能力であると言えるかもしれない。
--また、[[能力]]名と[[キーワード処理]]が同じものとして扱われる例もある。
例えば、[[覚醒]]という能力を使った場合、[[覚醒]]という[[キーワード処理]]を行った事になる。
先述の[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]の場合、「龍解できない。」というテキストはそのまま解釈すると「『龍解』という[[キーワード処理]]を実行できない」という意味になるが、実際は能力の方の龍解を全く使用できなくなるという裁定になっている。

***その他 [#p9f0b948]

このほか、[[置換効果]]など「効果」の名前で終わっている用語や、[[プリン効果]]などの俗語でも、文脈次第では能力のことをさす場合がある。
正確に書こうとすると、例えば前者は「置換効果を生成する能力」となり、長くわかりにくくなってしまう。

**ルール [#pc00f6d6]

能力はその能力を持つカードが公開されている場合のみ機能する。
非公開ゾーンから公開ゾーンへの移動を非公開ゾーンへの移動に置き換える置換効果を生成する常在型能力は、その効果の適用時にその効果を生成する能力を持つカードを公開する。
非公開ゾーンから起動する起動形能力は、起動時にその能力を持つカードを公開する。

能力は原則として一つのゾーンでのみ機能する。多くの場合バトルゾーンで機能する。
[[《黒神龍グールジェネレイド》]][[《オンセン・無敵タイム》]]や[[マナ爆誕]]など、[[バトルゾーン]]以外で機能する能力も多く存在する。それらの能力が何処で機能するかは、その[[カード]]の[[テキスト]]に明記されているか、文脈から判断できる。
-[[クリーチャー]]やその他[[エレメント]]が持つ能力は基本的に[[バトルゾーン]]にある間のみ機能する。[[聖拳編]]以降は「このカードがバトルゾーンにある間」が省略されている場合が多い。
--[[常在型能力]]は「このカードがバトルゾーンにある間」が省略されているので[[効果]]節しか書かれてないものもある。
--[[誘発型能力]]は誘発条件の「この[[カード]]が[[バトルゾーン]]にある間」が省略されている。当然、明記されている場合や文脈から判断出来る場合([[《黒神龍グールジェネレイド》]]等)を除き、[[バトルゾーン]]にある間のみ誘発する。
--[[起動型能力]]は起動制限の「この[[カード]]が[[バトルゾーン]]ある間」が省略されている。ただし、[[バトルゾーン]]以外で[[起動]]するものについてはこの限りではない。
-[[城]]の能力は基本的に[[シールドゾーン]]で機能する。それ以外は基本的にクリーチャーやクロスギアの能力の処理に準ずる。
-呪文のみが持つ[[呪文能力]]は、[[呪文]]の[[解決]]時に機能する。

能力や効果は解決されていくが、解決が存在しない能力([[常在型能力]])も存在する。
例えば「[[ブロッカー]]」や「[[W・ブレイカー]]」などは解決が存在せず、「ブロッカーを解決」「W・ブレイカーを解決」という表現はされない。

-[[カード名]]における[[名称カテゴリ]]、[[種族]]における[[種族カテゴリ]]と同じように、特定の能力名を参照する[[効果]]では、その文字列を名前に含む能力も参照される。
--例えば、[[《無双恐皇ガラムタ》]]の攻撃後は[[S・トリガー]]だけでなく[[スーパー・S・トリガー]]も使うことができなくなる。
--他の例として、[[極限ファイナル革命]]を使ったターンは[[ファイナル革命]]の使用条件である「そのターン中に他の[[ファイナル革命]]を使っていない」を満たせなくなる。

**その他 [#i3c6f005]
-能力を持たない[[クリーチャー]]は「[[バニラ]]」と呼ばれる。
--[[パワーアタッカー]]や[[W・ブレイカー]]など、シンプルな能力しか持たない[[クリーチャー]]を、これに倣い俗に「[[準バニラ]]」と呼ぶこともある。

-一口に能力と言っても、それらが必ず味方を有利にするものとは限らない。[[デメリット]]を持ったカードも少なからず存在し、それによって[[上位互換]]・[[下位互換]]が決まる事もあるので、カードの能力の内容は必ずよくチェックしてから[[デッキ]]に入れるのが望ましい。

-実際の[[カード]]では、ほとんどの能力は「■」で始まる形で記載されている。[[ブロッカー]]や[[アイコン能力]]など、一部の能力は別の記号で始まる。
--''当Wikiでは、[[アイコン能力]]以外の能力アイコンは省略する''。
--[[DMRP-14]]では「■」能力を参照する[[《キリツケ入道》]]が登場した。

-[[Kaijudo]]では、[[クリーチャー]]の持つ能力のほぼ全てに名前がついている。

-[[十王篇]]では、10種の種族がそれぞれ持つ固有能力の名前が黒地に白というスタイルで強調された。
デュエル・マスターズにおいてこれは初の試みであり、この10の能力(とその派生である[[キリフダReVo]]、[[鬼エンド]])は以降新規カードが登場したり[[再録]]された際にもこの書式が引き継がれている。

-[[王来篇]]からは、名前付きの能力は太字で表記されるようになった。

**俗称を持つ能力の一例 [#b801648d]
-[[タップ能力]]
-[[アンタップキラー]]
-[[アンタッチャブル]]
-[[アンブロッカブル]]
-[[マッドネス]]
-[[ギャラクシーGO]]
など

**参考 [#v6a41f30]
-[[用語集]]
-''能力''
-[[キーワード能力]]
-[[能力語]]

**参考 [#v943c37b]
-[[用語集]]
-[[効果]]
--[[単発的効果]]
--[[継続的効果]]
--[[置換効果]]
---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]]
---[[自己置換効果]]
--[[状態定義効果]]
-''能力''
--[[常在型能力]]
---([[特性定義能力]]((実質[[継続的効果]]と同義)))
--[[誘発型能力]]
---([[遅延誘発型能力]]((何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること)))
--[[起動型能力]]
--[[呪文能力]]
--[[アイコン能力]]
--[[キーワード能力]]
--[[能力語]]
-[[誘発]]
-[[待機]]
-[[解決]]

&tag(用語集,能力);