#author("2022-07-17T18:09:30+09:00","","")
#author("2023-04-01T17:51:53+09:00","","")
*&ruby(あいていぞん){相手依存}; [#nf1af5f1]

その[[能力]]が効果的に働くかどうかが、相手の[[プレイング]]や[[デッキタイプ]]に左右されてしまうこと。

特定の[[文明]]にしか効かない[[能力]]や、相手の行動に反応する[[誘発型能力]]のことを指す。

|ストームジャベリン・ワイバーン C 火文明 (4)|
|クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000|
|このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。|
|このクリーチャーは、タップされてない光と水のクリーチャーを攻撃できる。|

|剛厳(ごうごん)の使徒シュライバー C 光文明 (3)|
|クリーチャー:イニシエート/ハンター 3000|
|光以外の呪文を唱えるコストは2多くなる。|

|ジェスター・ブレイン UC 水文明 (4)|
|呪文|
|カードを3枚引く。その後、相手は自身のシールドを3枚まで選び、持ち主の手札に加えてもよい。こうして相手が手札に加えたシールド1枚につき、自分の手札を1枚、山札の一番下に置く。|

相手依存な[[カード]]には、いくつかの種類がある。

**特定の相手にのみ刺さるもの [#g6c75fb6]
例えば、指定された[[文明]]の[[マナコスト]]を増やす[[《剛厳の使徒シュライバー》]]や[[《結界するブロークン・ホーン》]]のような[[カード]]がある。これらは、その[[文明]]を扱う[[デッキ]]に対しては強力な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]となる。

同じように、[[《埋め立てロボ・コンクリオン》]]や[[《埋没のカルマ オリーブオイル》]]は、相手の[[墓地]]の[[カード]]を一気に[[山札]]に戻してしまうので、[[墓地肥やし]]を多用する[[デッキ]]の[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]にできる。

だが、これらは特定の相手以外には効果が薄く、場合によっては全く効果が無いため、[[刺さる]]かどうかは相手の使用する[[デッキ]]に依存していると言える。

[[メタゲーム]]で活躍するには特定の相手だけでなく、様々なデッキを相手にしなければいけないので敬遠されがち。しかし、上手く[[環境]]を読んで使えば大きな効果を得ることができる。

**相手の行動に左右されてしまうもの [#je6615d3]
相手の行動に反応する[[誘発型能力]]なども、相手依存と言われやすい。

例えば、相手の[[クリーチャー]]が[[攻撃]]した時に[[エンジェル・コマンド]]を[[コスト踏み倒し]]できる[[《真実の名 アラシ・タイガー》]]がある。
この[[能力]]は[[重量級]]でも[[コスト踏み倒し]]できるので非常に強力なのだが、相手にはそれが分かっているので、わざわざ[[攻撃]]を仕掛けてくることは非常に少ない。

ただし[[ニンジャ・ストライク]]のように、非公開の領域から使用できるカードに関しては評価が逆転する。相手はこれらの[[カード]]の存在を事前に察知できず、多くの場合選択権の有利を逆手に取られアドバンテージを奪われてしまうからである。このようなカードは[[コンバット・トリック]]と呼ばれる。
ただし[[ニンジャ・ストライク]]のように、[[非公開ゾーン]]から使用できるカードに関しては評価が逆転する。相手はこれらの[[カード]]の存在を事前に察知できず、多くの場合選択権の有利を逆手に取られアドバンテージを奪われてしまうからである。このようなカードは[[コンバット・トリック]]と呼ばれる。

**選択権が相手にあるもの [#b4e5df07]
[[能力]]に2つ以上の異なる効果を選んで発動する節があり、かつその選択権が相手にあるもの。

相手が何もしなくても選択権が相手に握られるため、選択肢を封じる術がほとんどないという、上記よりもさらに不安定な能力である。

[[テック団]]はこの「選択肢を相手に迫る心理戦」を主戦略にした代表的なカード群である。

[[《デビルベッカムXXX》]][[《C-boy 切札勝太》]][[《The チュルチュルズ》]]など、相手にアクションを求め、それに応じて[[効果]]が変動する[[カード]]もこれに該当する。

[[《夢幻の無》]]のように、どちらを選んでも多大な[[アドバンテージ]]の獲得が期待できるものもある。
**その他 [#q0671ad8]
このように、相手の[[プレイング]]に依存する[[カード]]は、得られる[[アドバンテージ]]が不安定であり、評価も低くなりがちになる。
逆に、下準備を整えて相手の選択肢を封じてから使えば、一気に強力な[[カード]]に化ける可能性もある。使用者の腕が問われると言える。

-[[《アクア工作員 シャミセン》]]のように相手が[[任意]]で[[手札]]を得られてしまう能力は相手依存とは呼ばないにせよ、相手に選択肢を与えてしまうという弱点は共通している。

-[[《結婚してくれやぁ!!》]][[《新時代の幕明け》]]も相手にアクションを求めるカードだが、ゲームの進行に影響はない。

**参考 [#s7da2578]
-[[メタゲーム]]
-[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]
-[[ブラフ]]
-[[《ストームジャベリン・ワイバーン》]]

-[[侵略ZERO]]
-[[リベンジ・チャンス]]

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