#author("2024-10-30T20:03:04+09:00","","") #author("2024-10-30T20:14:14+09:00","","") *差別化 [#vc3dc1c0] コスト・性能がある程度類似している2つの[[カード]]を比較した時に、それぞれの差異、特に他より優れた点を挙げること。 どちらの場合でも[[デッキビルディング]]上で果たす役割が概ね等しい場合に、異なる点を抽出して比較することで、どちらを採用するかの検討材料となる。 **差別化例:[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]と[[《偽りの王 ナンバーナイン》]] [#h014df4e] ともに[[コスト9]]、相手が呪文を唱えられなくする[[ドラゴン]]である。 ***《光神龍スペル・デル・フィン》側の差別化要素 [#w0d27c4c] -[[手札]][[ピーピング]]により[[ニンジャ・ストライク]]や[[S・バック]]、[[革命0トリガー]]などを持っていないかの確認を行うことができる。 -相手の手札にある呪文の枚数次第で、[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]のパワーを上回ることができる。 -素の[[パワー]]が低いため、[[《死神の蘇生者シュタイナー》]]や[[《ドンジャングルS7》]]などで[[コスト踏み倒し]]を図ることができる。 ***《偽りの王 ナンバーナイン》側の差別化要素 [#g8ea6b1c] -[[アンノウン]]および[[コマンド]]の恩恵を受けることができる。 -素のパワーが[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]より高く、[[《威牙の幻ハンゾウ》]]などに耐性がある。 -[[ツインパクト]]版([[《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》]])と併用することで[[墳墓避け]]をしたり、デッキに5〜8枚の採用を行ったりすることができる。 **差別化例:[[《フェアリー・Re:ライフ》]]と[[《フェアリー・ライフ》]] [#w4e332f4] ともにコスト2、山札の上から1枚[[マナブースト]]する[[呪文]]である。 ***《フェアリー・Re:ライフ》側の差別化要素 [#c22fe637] -[[G・ストライク]]により、[[防御札]]として直接機能するため、次のターンが回ってくるか[[ニンジャ・ストライク]]等を使うかしないと[[マナブースト]]を活かせない[[《フェアリー・ライフ》]]より[[ワンショットキル]]に耐性がある。 -[[G・ストライク]]サポートを受けられる。 ***《フェアリー・ライフ》側の差別化要素 [#t0cabaf7] -[[S・トリガー]]サポートや[[暴発]]ギミックの恩恵を受けられる。 -[[ワンショットキル]]を狙わない[[ビートダウン]]に対しては、タダで[[マナブースト]]できる事が[[G・ストライク]]より有益に働く場合がある。 **差別化例:あるクリーチャーor呪文とその[[ツインパクト化]] [#gd8013f4] ***元のクリーチャーor呪文側の差別化要素 [#b41de3cf] -[[《マインド・リセット》]]などの[[呪文メタ]]orクリーチャーメタの影響を受けない。 -[[《ウォズレックの審問》>《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]や[[《7777777》>《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]のような[[コスト]]参照に引っかかりにくい。 -こちらが単色でツインパクト化側が[[多色]]の場合マナゾーンに[[タップイン]]しない点で差別化出来る。 -[[ヨビニオン]]など、クリーチャー側or呪文側が邪魔になりうるカードを邪魔しない。 ***ツインパクト化側の差別化要素 [#b6721bce] 基本的にツインパクト化側の方が用途が広いため、敢えて差別化する必要性はない。だが、敢えて挙げるとすれば以下の点などがある。 -[[《魔光王機デ・バウラ伯》]]など呪文対象とクリーチャー対象両方の回収手段で回収できる。 -元のカードより出せる[[マナ]]の[[文明]]が増える場合がある。 -[[ガチンコ・ジャッジ]]等で参照する時持ち主がどちらの[[特性]]を参照するか決められる。 **その他 [#heee0696] -比較している[[カード]]をそれぞれA、Bとして、Aに差別化点はあるがBにはない場合、「AはBの[[上位互換]]」「BはAの[[下位互換]]」と言う。 --仮に差別化点があるとしても、それが「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」にしか機能しないものであれば、その時点で[[上位互換]]・[[下位互換]]と呼ぶことが多い。 例えば、前述の『あるクリーチャーとその[[ツインパクト化]]』については、元のカードの差別化点が他のカードが絡んだ場合にしか発揮されないため、一般的に[[ツインパクト化]]の方が[[上位互換]]とされる。 -「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」の差別化点も存在しない場合、「[[完全上位互換]]」「[[完全下位互換]]」の関係が成り立つとされる。 ただし、本当に差別化点が全くないカードは、存在しないか、あったとしても[[カードプール]]の拡充によっていくらでも覆されうる。詳しくは[[完全上位互換]]の項目を参照。 -[[デッキ]]の組み方によっては特定の[[能力]]の有用性が小さくなるか、あるいは全くなくなることもあるため、具体的な差別化点を挙げて比較することは[[デッキビルディング]]の大事な要素と言える。 -差別化点にも大小あり(この大小は先述のとおり[[デッキ]]への影響度でも変化する)、基本的には差別化点が小さい・少ないカードよりは、大きい・多いカードを投入した方が強い[[デッキ]]になる。[[上位互換]]・[[下位互換]]が存在するカードであればなおさら。 一方で決定打となる差別化点が存在しない場合、そのカードの投入によって後続のカードの差別化度合いも決まりうるため、どちらを投入するかの判断に悩まされることになる。それも[[デッキビルディング]]の醍醐味の一つではあるが。 必ずしも差別化を図らず、[[墳墓避け]]として同類のカードを複数種デッキに採用するやり方もある。 -通常([[アドバンス]])では差別化が難しく単なる[[下位互換]]になるようなカードであっても、[[ブロック構築]]や[[New Division]]など、限られた[[カードプール]]下で[[上位互換]]のカードが使えない場合は脚光を浴びるチャンスが生まれる。 逆に、カード自体は使えても、差別化できるはずの要素が[[フォーマット]]や[[環境]]の影響で意味をなさなくなると、そのカードは他の[[類似カード]]の[[下位互換]]に近いものとして見られてしまうケースがある((例えば[[《半魔の夜将ホルス》]]と[[《ザ・美食秘宝サイキック・イーター》]]は[[pig]][[能力]]の違いによって互いに差別化ができるが、[[オリジナル]]の場合、[[サイキック・クリーチャー]]が存在しないため、《サイキック・イーター》側は[[pig]]が機能せず、単体での差別化点を失ってしまう))。 **参考 [#oa3d3215] -[[用語集]] -[[特殊な条件下で差別化]] &tag(用語集);