#author("2025-04-20T15:41:39+09:00","","")
#author("2025-04-20T16:30:32+09:00","","")
*&ruby(やまふだ){山札}; [#g7f61aae]

|>|>|>|>|BGCOLOR(white):CENTER:&br;[[バトルゾーン]]&br; |
|BGCOLOR(white):CENTER:[[シールドゾーン]]|BGCOLOR(pink):CENTER:山札|BGCOLOR(white):CENTER:[[墓地]]|BGCOLOR(white):CENTER:[[超次元ゾーン]]&br;または&br;超GRゾーン|BGCOLOR(white):CENTER:[[超GRゾーン]]&br;または&br;超次元ゾーン|
|>|>|>|>|BGCOLOR(white):CENTER:&br;[[マナゾーン]]&br; |

|BGCOLOR(white):CENTER:&br;[[手札]]&br; |

**概要 [#qa8fc467]
[[ゾーン]]の1つ。また、そこにあるカード群のこと。
[[デッキ]]のカードのうち、これから使用されていくものが置かれる場所である。

人類は右利きが多いため、ゲーム中は持ち主から見て基本的に右側に置く。お互いが了承するなら左利きの人がカードをドローしやすいように左側に置いてもよい。

ゲーム中はここからカードを補充して使っていくことになる。
山札の[[カード]]は原則として自由に使用できないため、序盤から中盤にかけては山札から多く[[ドロー]]する方が、カードを有効に利用できる。
ゲーム中はここから手札を補充して使っていくことになる。

**ルール [#t029ef9e]
-山札は[[非公開ゾーン]]である。山札のカードは、カードの[[効果]]などで指示がない限り誰も[[見る]]ことができない。

-山札の''枚数''はゲーム中いつでも数えることができる。
また、相手の山札の枚数を相手プレイヤーに確認することができる。確認されたプレイヤーは枚数を数えて対戦相手に伝えなければならない。

-カードの効果で山札全体を見た場合、一度[[シャッフル]]してからゲームを続ける。一部を[[見る]]または[[表向き]]にした場合は、カードの指示に従って所定の場所に置く。

-カードの効果で「山札を[[見る]]」場合は自分だけが見るが、「山札を[[表向き]]にする」場合は自分も相手も見ることになる。[[《巡霊者メスタポ》]]等が規制するのは以前は前者のみだったが、裁定変更で後者も封じるようになった。
-カードの効果で「自分は山札を[[見る]]」場合は自分だけが見るが、「自分は山札を[[表向き]]にする」場合は自分に加えて結果的に相手も見ることになる。
--[[《巡霊者メスタポ》]]はその両方を封じる裁定である。[[《飛ベル津バサ「曲通風」》]]ではそのことに誤解を生まないようテキストが工夫されている。
--相手のみを禁じる[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]は特殊で、相手自身が「自身が山札を見るor自身が山札を表向きにする」ものは禁止するが、相手視点で「対戦相手だけが山札を見る」ことは禁止しない。
---自分が[[《アクア・ベララー》]]を出していて新たに[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]が出た時、対戦相手の山札を見てもよい。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31786/]])
--自分が[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]を出していて、さらに[[《腐敗麗姫ベラ》]]や[[《超奇天烈 ベガスダラー》]]といった「相手自身に表向きにさせる」効果を発動させた場合については不明。
//↑どこかで裁定見た気がするけど見つからない……
--自分が[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]を出していて、誰によるかは問わず[[ガチンコ・ジャッジ]]を行う場合には、相手は山札を表向きにできない。この場合「コストがない」という特殊な判定となり、コスト0の[[《ゾンビポンの助》]]との比較であっても[[ガチンコ・ジャッジ]]に必ず負ける。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43489/]])

-山札が0になったプレイヤーはその時点で[[デュエル]]に敗北する。→[[ライブラリアウト]]
--このルールを改変する効果を持つカードも存在する。

-カードの[[効果]]でカードを山札に戻す際、戻す位置について指定(『山札の一番下』など)が無ければ、山札に戻されるカードの持ち主がその位置を決める。
戻す位置の指定が無い[[能力]]のほとんどは山札に戻した後で山札を[[シャッフル]]するため、基本的にはどこに戻しても変わらないが、[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]の[[能力]]などで[[シャッフル]]を禁止されている場合、山札の好きな位置にカードを戻せるようになる。
また、[[オーラ]]の付いていたクリーチャーが山札に戻される場合、[[オーラ]]も一緒に山札に戻されるが、[[オーラ]]は「山札というゾーンに移動させる」のみを継承し、「山札のどの位置に戻すかは継承しない」というルールのため、山札の好きな位置に戻すことができる。

-「山札ゾーンにカードは40枚をベースとする」というデッキ構築のルールはゲーム開始前にチェックされるため、[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]によって[[メインデッキ]]の[[カード]]40枚全てと[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]から吹き飛ばされた[[禁断コア]]を含めて山札が40枚を超過してしまった場合など、デッキ構築ルールと異なる状況になったとしてもデッキ構築のルール違反となって敗北することはない。この点は[[《あたりポンの助》]]に関する公式サイトのQ&Aの回答としてプレイヤー間で再確認されている。
--[[《13番目の計画》]]を採用することで、40枚に5枚カードを増やしてゲームを開始することができる。この効果は重複できるため[[《13番目の計画》]]の[[4枚積み]]で山札が60枚でゲームを開始することになる。

-カードを出す、またはカードを使用する効果で山札を見る(表向きにする)場合、見ている(表向きにしている)カードは山札に属しているが、他の効果の影響を受けない。(2021年10月22日裁定変更)
--[[《蒼き守護神 ドギラゴン閃》]]の[[能力]]で[[《魔帝連結 ガイゼキアール》]]を出す時、その[[EXライフ]]で[[シールド化]]するカードは、《ドギラゴン閃》で見ている4枚のカードを除いた中で一番上にあるカード(見ているカードを含め、山札の上から5枚目のカード)となる。
--[[《聖霊左神ジャスティス》]]で[[《エナジー・Re:ライト》]]を唱えた時、《ジャスティス》で見ているカードを除いた中で山札の一番上から2枚のカード(山札の6,7枚目)を引く。
--ただし、山札から[[出す]]もしくは[[使う]]カードは他の[[効果]]の影響を受ける。[[《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》]]や[[《とこしえの超人》]]等の[[着地置換効果]]は今まで通り影響を受ける。(2021年11月12日裁定変更)
--すでに影響を受けている[[効果]]に関しては影響を受けたままとなる(2021年11月12日裁定変更)。[[《希望のジョー星》]]の[[効果]]が適用されている場合、見ているカードは[[無色]]になる。

-[[超天篇]]から登場した新たな[[ゾーン]][[超GRゾーン]]に置かれる山札は基本的に山札と呼ばれず[[超GR]]と呼ばれる。

**戦術・テクニック等 [#na821262]
-何らかの[[効果]]で山札を見る場合、他の公開情報と照らし合わせることで[[シールドカード]]の中身を把握することが可能である。漫画「覇王伝ガチ!!」では、[[赤星 大虎]]もこのテクニックで[[シールド]]に[[《偉大なる恵み》]]が入っていることを確認し、勝利につなげた。

-「[[デッキ]]」という用語と混同されることも多いが、山札と[[デッキ]]は根本的に異なる用語である。[[デッキ]]とは山札と全てのゾーンを含めた40枚のカードの束の事であり、山札も[[デッキ]]の一部である。なお、公式用語では「[[デッキ進化]]」では例外的に「山札」の意味で「[[デッキ]]」という言葉が使われている。

-ターンのはじめに山札から必ず1枚[[ドロー]]する。よって、山札が1枚の状態でターンを終了した場合、ほぼ敗北が確定する。

-山札にカードを戻す効果のうち、「カードを戻してから山札を[[シャッフル]]するタイプ」と「好きな順序で/ランダムな順番にしてから山札にカードを戻るタイプ」の2種類がある。

***山札に既知のカードを加えつつ全体が無作為化される場合の特徴 [#z740e610]

|主なカード|h
|[[《お清めシャラップ》>《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]による[[墓地リセット]]&br;など。|

-''【裁定】''自分の[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]によって相手のシャッフルが禁じられている場合、相手はそれぞれのカードを自身の山札の好きな位置に加えることができる。その後、シャッフルは行わない。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40106/]])

-次に既知のカードが公開されたとき、それによって新たな情報は得られにくい。

-[[《アルカディア・スパーク》]]で1枚のクリーチャーを山札送りにした場合、低確率で山札送りにしたカードがそのまま手札に加わることがある。
--自分側は何のカードが相手の手札に加わったか知ることができないが、相手は山札送りにされたカードの所在(=現在の手札の中)を知ることができ、山札の濃度の把握もできる。

-相手が[[《ブレイン・ストーム》]]などで山札の仕込みを行い、そのコンボが発動する前に山札全体を無作為化することで、コンボを台無しにできる。

-[[《アクア・ギャクテンポインター》]]のループ証明が困難だったのはこちらのタイプであった点も一因。山札内に《ギャクテンポインター》が2枚以上ある状態でループを開始した場合、デッキボトムを公開する前に必ず《ギャクテンポインター》が捲れてしまうため、ジャッジにデッキ内容を確認してもらうなどのグレーな方法を取らなければデッキボトムに《ギャクテンポインター》以外のクリーチャーが潜んでいない事を証明できない。

***山札そのものは無作為化されず、その下に既知のカードが加わる場合の特徴 [#pc3dfb59]

|>|主なカード|h
|好きな順序で|[[《埋め立てロボ・コンクリオン》]]による[[墓地リセット]]&br;[[《ドンドン吸い込むナウ》]]といった部分的[[サーチ]]全般(TCG版)&br;など。|
|ランダムな順番で|[[《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》]]の[[山札回復]]&br;「[[ヨビニオン]]」能力&br;[[《歓喜の歌》>《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》]]&br;デュエプレでの山上[[サーチ]]後の処理全般&br;など。|

-新たな山札の下からn枚は、好きな順序もしくは無作為化されたカードのみで構成される。
--n=1のとき、山札固定になる。[[《邪爪の魔法陣》]]がボトム固定するテクニックなど。
--[[《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》]]で相手の墓地をリセットしたら、墓地にあったカードは次にドローや墓地肥やしで復帰させるためには山札を一巡させる手間がある。

-現在の山札の枚数から、山札の下部にある既知のカードの枚数を引き算すれば、その数が未知のカードである。
--山札が15枚あり、[[《トレジャー・マップ》]]を2回唱えてそれぞれ1枚ずつ手札に加えている。山札は13枚になるが、下から8枚は既知のカードで、上から5枚は未知のカードである。

-[[殿堂入り]]、[[バージョン分け>カードイラスト#n9530506]]、山札以外で公開領域に3枚と既知のカード1枚が山札にある証明ができる等の理由で、存在を区別できる状況において、次に山札から既知のカードが公開されたとき、山札が一巡したことがわかる。
--一巡したかどうかは、[加わった後の山札]-[加えたカード]をして山札の上からその数カードが移動していても一巡したと知ることができる。

-[[【青黒緑マルル】]]の[[ヨビニオン]]でなかなか目当ての[[《天災 デドダム》]]がヒットしなかった場合、そこまでに表向きにしたカードは山札が一巡するか別途山札をシャッフルするまでデッキボトムに沈むことがバレてしまう。

**その他 [#g9fc4569]
-山札が絡む[[ループ]]の証明の際に、1度表向きにしたカードを山札に戻す場合、証明しやすいように便宜上表向きにして山札に置くことがある。順序が不作為化されない限り、山札に何が置かれたかは明白であるためである。

-[[《ヘル・スラッシュ》]]や[[《猛菌魚雷ヤサカノフカ》]]の[[フレーバーテキスト]]では、「心」と表現されている。また[[《腐敗麗姫ベラ》]]の[[フレーバーテキスト]]では「資産」とも。

-漫画「[[デュエル・ジャック!!]]」の1巻オマケ漫画では、「山札ゾーンにカードは40枚」というデッキ構築のルールが定められている理由についてショーが「40枚っていうのは、デュエルにちょうどいい枚数なんだ」と解説している。

**参考 [#t6524644]
-[[用語集]]
-[[ゾーン]]
-[[非公開ゾーン]]

-[[サーチ]]
-[[デッキ]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[山札圧縮]]
-[[山札操作]]
-[[山札の上]]
-[[山札の下]]
-[[山札送り]]

-[[超GR]]

&tag(用語集,山札,ゾーン,非公開ゾーン);