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#author("2025-04-22T07:49:07+09:00","","")
*城(カードタイプ) [#cc6bf257]

[[カードタイプ]]の一つ。
[[シールド]]1つの上に置いて[[要塞化]]することで[[効果]]を発揮する[[カード]]である。

[[シールド]]の活用を裏のテーマとする[[戦国編]]の[[DM-30]]で初登場。[[カード]]のフレームは中世の城壁を思わせるようなものとなっている。
-[[DMEX-01]]でイラスト枠が以前の面影を残した形に刷新された。

|紫電城 バルザーク SR 火文明 (5)|
|城|
|城−自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。 その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。 (「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)|
|バトルゾーンにある自分のクリーチャーがブレイクするシールドの数を2倍にする。|
|この城を付けて要塞化したシールドが他の城によって要塞化されていなければ、そのシールドが相手のクリーチャーにブレイクされる時、かわりに他のシールドを1枚手札に加えてもよい。|

自分の[[シールド]]が1つでもあれば、それに重ねて[[要塞化]]することで使用できる。逆に[[シールド]]が1つもないと、城を[[プレイ]]できなくなる。

[[プレイ]]の手順は[[クリーチャー]]や[[呪文]]と同じ。[[手札]]から使用することを宣言し、規定の[[マナコスト]]を払うことで[[要塞化]]できる。

[[要塞化]]した[[シールド]]が[[ブレイク]]や[[シールド焼却]]によって[[シールドゾーン]]を離れると、重ねていた城は[[墓地]]に送られる。[[S・トリガー]]が使える場合は、それを使ってから[[墓地]]に置く。

城は[[要塞化]]している状態でないと効力を発揮しないので、いかに自分の[[シールド]]を守るのかが重要である。強力なものも多いので、上手く自分の戦術に取り入れていきたい。

**ルール [#a878b628]
まず、要塞化している城は、''シールドカードではない''が、''COLOR(red){シールドゾーンにある表向きのカード}''として扱われる。

-[[要塞化]]された[[シールド]]が[[S・トリガー]]であった場合、[[S・トリガー]]を使用した後に城を[[墓地]]に置く。[[S・トリガー]]を使う前に[[墓地]]に置くとその[[S・トリガー]]は使えなくなる。

-要塞化された城は[[シールド]]ではない。「シールドゾーンにあるカードの枚数」を参照(例:[[《命運の守護者ティオス》]])する場合には城[[カード]]も1枚と数えるが、単に「シールドの枚数」を参照(例:[[《ソウル・アドバンテージ》]])する場合には、城[[カード]]は1枚と数えない。
//-[[DM-30]]で登場した[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]などの「かわりに他のシールドを1枚手札に加えてもよい」という[[効果]]は、厳密には「城の効果でシールドを手札に加える」ということであり、「ブレイク対象を変更する」ということではない。したがって[[ブレイク・ボーナス]]や[[ターボラッシュ]]等のブレイクを誘発条件とする能力は誘発されないので、注意が必要である。
//アヴァタールの裁定変更以降回答保留なので

-城が持つ「〜、かわりに他のシールドを1枚手札に加えてもよい」という能力の[[効果]]は[[置換効果]]である。よって[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]などの「ブレイクする時、○○する」の[[能力]]を持つ[[カード]]が[[ブレイク]]するときは、ターン・プレイヤーが誰なのかによって処理が変わる。&br;[[ブレイク]]する側がターン・プレイヤーである場合、そちらを処理した後に処理することになる。特に[[シールド焼却]]などは[[置換効果]]であるため、その処理に割り込むことができず、身代わりは無効になる。&br;逆に城の持ち主がターン・プレイヤーであった場合、身代わりを先に処理することになる。相手の[[効果]]は身代わりに割り込むことができなくなり、[[シールド焼却]]などは無効になる。

-要塞化している城は、シールドカードではないが、シールドゾーンにある表向きのカードなので、[[《煌世主 サッヴァーク†》]]や[[《天地ヲ別ツ龍断ノ裁キ》]]などの効果で裏向きにしたり、[[《オヴ・シディア†》]]や[[《サッヴァークDG》]]の能力で参照できたりする。
--要塞化している城が裏向きになった場合、要塞化は解除され、[[シールドカード]]として要塞化していたシールドと1つになる。

-城が[[要塞化]]されている状態で[[《冥界の手》]]など、[[シールド]]を[[シャッフル]]する[[カード]]を使用すると、以下のような手順で処理を行う。
++城が要塞化しているシールドの位置を確認する。
++それぞれのシールドが何枚のカードで構成されているかを数える。
++シールドにあるカードを裏向きにしてシャッフルする。
++ⅱで数えたのと同じ枚数をシャッフルした所からとり、それぞれのシールドのあった場所に置いていく。例えば左端に3枚、真ん中に2枚、右端に4枚のカードがあったら、これらの9枚をシャッフルし、左端に3枚、真ん中に2枚、右端に4枚置く(それらの内容は変わっているかもしれない)。
++城は同じ位置に置かれたシールドを要塞化し、シールド・フォースで選ばれたシールドもまた、同じ位置に置かれた物がシールドにある間効果が持続する。例えば右端のシールドを選んだら、シャッフルして並べた後右端に来たカードが選択されたシールドになる(その内容は変わっているかもしれない)。

逆に、[[要塞化]]以外の方法で城のカードが表向きで[[シールドゾーン]]にある場合、すなわち''「城のカードが[[シールドカード]]である状況」だとすれば、それは全く効力を発揮しない''。

-[[シールドゾーン]]に[[要塞化]]されていない城が登場する機会は以下の通り。そのままでは見た目からでは区別する情報を含まないが、どれも城としての[[常在型能力]]や[[誘発型能力]]は無い。
 ■[[《アクア・マスター》]][[《処罰の精霊ウラルス》]]などの「(裏向きだったシールドを)表向きにする」効果
 ■[[《神聖で新生な霊樹》]][[《「絶対の楯騎士」》]]などの「(新しく)表向きにシールド化する」効果
 ■[[《ギラメシア †》]][[《ミラー・チャージャー》>《ボルテール・ミラー・ドラゴン/ミラー・チャージャー》]]などの「表向きにして、自分のシールド1つの上に置く」効果
--[[シールド・ゴー]]や[[裁きの紋章]]や[[ギャラクシーGO]]の登場で、城ではないカードには上記のパターンで[[能力]]を使えるものが登場してきているため一層紛らわしくなっている。
---城と関連したシールドは横向きにする([[シールド・フォース]]と同じ工夫)ことや、シールドと城をずらしておくなどで区別できるようにしたい。また、見た目が紛らわしいものとしては、これの他に[[進化元]]と[[クロスギア]]の関係がある。

**ゲームにおいて [#ra866cad]
-「[[シールド]]を[[システムクリーチャー]]化する[[クロスギア]]」とでも言うべきギミックである。長く場に残るほど大きな[[効果]]を発揮するため、[[シールド]]を[[ブレイク]]したがらない=城をブレイクしにくい[[コントロール]]全般に対しては強い傾向がある。&br;少々強引だが、[[コントロール]]相手にシールドのブレイクを促すための手段として使うこともできる。

-[[《ハッスル・キャッスル》]]や[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]など、5マナ以上の城には[[ブレイク]]対象を移し替える[[置換効果]]を持つものもある。これを持っている城は非常に[[ブレイク]]されづらいので、なかなかの場持ちが期待できる。

-最大の弱点は城自身の[[置換効果]]を適用できない、[[cip]]や[[呪文]]での[[シールド焼却]]である。たとえば[[《ハッスル・キャッスル》]]の返しの[[ターン]]に[[《冥府の覇者ガジラビュート》]]などで[[要塞化]]された[[シールド]]を狙われると、5[[マナ]]を使う機会と[[手札]]一枚を失いつつ、[[シールド]]も[[墓地]]送りにされてしまい、経過ターンにもよるが1ターン分に近いアドバンテージを失ってしまう。

-[[シールド]]が一枚も無い状態では当然城を使う事はできない。[[マナ]]が溜まるまでになんとか[[シールド]]を守る必要がある。各種[[ビートダウン]]、特に[[速攻]]が相手では城を出すことすらままならないことも多い。敢えて[[プレイ]]して[[墓地送り]]にするといった処理自体も不可能。あくまで[[要塞化]]という[[プレイ]]が不可能となり、[[マナコスト]]の支払いも不可能。

-[[《ハッスル・キャッスル》]]などの身代わり[[能力]]がある城で[[シールド・フォース]]で選んだ[[シールド]]を[[要塞化]]すると、非常に解除されづらくなる。

**その他 [#ka6f87b1]
-種類の少ない[[カードタイプ]]であり、「城を〜」指定の効果は少ない。
--[[要塞化]]した後に[[墓地]]に落ちた城を回収するには[[《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》]]といったカードとして[[墓地回収]]できるものが基本的に要求される。
---デュエプレでは[[《聖騎士リーンカーネル》]]が城として直接回収できる。
--[[コスト踏み倒し]]も苦手。[[《クイーン・アマテラス》]]のような「コストを支払わずにカードを使う」効果なら踏み倒せる。こちらもデュエプレには[[《聖霊王エルレヴァイン》]]にて直接踏み倒しが行える。
---[[《星龍の記憶》]]など[[S・トリガー]]を[[付与]]し、[[シールドゾーン]]から[[手札]]に加えた[[カード]]が城であった場合コストを支払わずに要塞化できる。
//12/27vault

-[[戦国編]]では味方全体に効果の及ぶ城が主に登場した。それ以降は特定の[[種族]]もしくは[[名称カテゴリ]]のみに効果が及ぶ城が少しずつ登場しており、いずれも[[背景ストーリー]]で登場する各組織の拠点がカードとなったものである。

-元ネタは、ルール面では[[Magic:The Gathering]]の「オーラ」、イメージ面ではMTGの「城塞」だろう。

-[[DMR-13]]では各文明の拠点が[[呪文]]で登場した。さらに[[DMR-14]]ではこれらの拠点をモチーフにした[[フォートレス]]という新たな[[カードタイプ]]が登場した。名称こそ似通っているが、システム上まったくもって似て非なる概念である。&br;拠点系の[[カード]]の主軸は[[フォートレス]]や[[フィールド]]に移行しており、城の新規収録は著しく少なくなっている。

-長らく[[種族]]を持ち得ない[[カードタイプ]]だったが、[[DMX-21]]の[[《ユニバース・ラピア》]]の登場により[[サブタイプ]][[付与]]が可能になり、[[DMEX-03]]にて、初の[[種族]]を持つ城[[《サタン・キャッスル》]]が登場。

-ルールの項目でも触れたが、後にシールドゾーンで表向きで存在することにメリットのあるカードが登場している。
--「[[裁きの紋章]]」[[呪文]]は、城と同じく[[プレイ]]した後に[[シールド]]に乗り、その状態で[[能力]]を発揮する。[[ブレイク]]された時に[[手札]]に戻ってくる点で基本的な性能は若干あちらの方が優秀。
--「[[シールド・ゴー]]」は、そのクリーチャーがバトルゾーンで破壊されることで、表向きでシールドゾーンに戻って来る。そちらは城と同じくブレイク経由で手札に回収することはできない調整になっている。
--「[[ギャラクシールド]]」は、別に設定されたコストを支払うことで自主的に表状態で[[シールド化]]され、別の能力行でそのカードが表向きで自分のシールドゾーンにありながら自分のターンのはじめを迎えればコストを支払ったものとして[[実行]]される。
--「[[ギャラクシールド]]」は、別に設定されたコストを支払うことで自主的に表状態で[[シールド化]]され、別の能力行でそのカードが表向きで自分のシールドゾーンにありながら自分のターンのはじめを迎えればコストを支払ったものとして[[実行]]される。ブレイクされても直接のデメリットはないが、[[実行]]が妨害されたという結果にはなる。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]では自分のシールド1つに1枚のみ要塞化出来るよう弱体化された。また、身代わり能力を持つ城はそれが排除されたかわりに、シールドを離れた時の能力が追加されている。

**参考 [#v101a3a9]
-[[カードタイプ]]
-[[要塞化]]
-[[シールド]]
-[[シールド・セイバー]]
-[[《紫電城 バルザーク》]]

&tag(カードタイプ,城);

*城(能力) [#eeb58790]

城(カードタイプ)が持つ能力。

|城−自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。 その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。 (「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)|

城の使い方に関する定義がなされており、ほぼ注釈文のような扱い。

-後に登場した[[サイキック・クリーチャー]]や[[ドラグハート・ウエポン]]、[[D2フィールド]]などの使い方は、これとは違い注釈文の形をとっている。

-[[新章デュエル・マスターズ]]以降に[[再録]]または新規登場した[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]や[[《サタン・キャッスル》]]は、「城−」ではなく「城:」の形を取っている。

//-城能力は「能力」ではあるが、そのテキストは[[無視]]する能力によって無力化されることはない。能力が無視された城が[[要塞化]]されているシールドが離れたら、[[シールドチェック]]の後、その城は墓地に置かれる。
//バトルゾーン以外にあるカードの能力を無視するものは1つもない。現状あるのは「バトルゾーン以外のゾーンにあるカードの『効果』」を無視するものだけ。

**参考 [#o504cb3d]
-[[用語集]]
-[[キーワード能力]]
-[[注釈文]]
-[[要塞化]]
----
公式Q&A
>Q.[[《堕天ノ黒帝 絶十》]] がバトルゾーンに出た時、''城''を選んで墓地に置くことはできますか?
A.はい、城もシールドゾーンにある表向きのカードなので選ぶことはできます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31793]]

>Q.[[《極幻空 ザハ・エルハ》]]がバトルゾーンに存在し、''城''が墓地に置かれる時、それはかわりにシールドゾーンにとどまりますか?
A.いいえ、城はシールドではないので墓地に置かれます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32346]]

>Q.自分の[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]がバトルゾーンにいる状況です。相手の要塞化されている''城''のテキストにある「「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う」も無視されますか?
A.いいえ、そのテキストは注釈であり、能力ではないので無視されません。''城''を墓地に置く前に「S・トリガー」の処理を行ってください。(総合ルール 703.4k)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39112]]

>Q.「ネクスト・ブレイカー」を持つクリーチャーで、[[《海底鬼面城》]]により要塞化されたシールドをブレイクしようとしています。この場合、処理はどうなりますか?
A.要塞化された城カードは、表向きのシールドカードとして扱います。よって、通常のブレイクと同様に手札に加わり、[[《海底鬼面城》]]は墓地に置かれます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33220]]

&tag(用語集);