#author("2023-11-03T13:52:29+09:00","","")
#author("2023-11-03T13:58:49+09:00","","")
*両者敗北 [#fce33fd6]
そのままの意味で両者が敗北すること。「両敗」と呼ばれることも。
[[デュエル・マスターズ]]のルール上では、両者が[[状況起因処理]]による敗北が同時に発生した場合のみ起こりうる。

そして、[[状況起因処理]]による勝敗の決定は[[ダイレクトアタック]]か[[デッキアウト]]の2つしかなく、前者は[[ターン・プレイヤー]]のみが引き起こせ、非[[ターン・プレイヤー]]にはそれをする方法がないことから、実質的に''複数のプレイヤーで同時に山札のカードがなくなった場合のみ両者敗北になる''と言い換えることができる。

[[公式大会]]や[[公認大会]]などでは、[[無限ループ]]に入ってゲームが進まなくなってしまった場合や、時間切れになった場合などジャッジの判断によって引き分けとなることはある。ただし、これは[[デュエル・マスターズ]]のルールによる両者敗北ではなく、大会のルール(大会競技ルール)による引き分けになる。

ここでは[[状況起因処理]]によって起こる両者敗北について述べる。

**両者敗北のルール [#k274120e]
上述したように両者敗北は、両者が[[状況起因処理]]による敗北が同時に発生した場合のみ起こる。
同時に発生させることができるのは、現状「[[ライブラリアウト]]による自分の敗北」しかない。

//↓の特殊敗北能力は常在型能力であるとの裁定が下ったためコメントアウトします。
//--[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の効果による自分のゲームに敗北。
//--[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]の効果による自分のゲームに敗北。
//--[[《零龍》]](正確には[[《破壊の儀》]])の効果による自分のゲームに敗北。

-両者敗北が起こる場合
--[[《ジャッジCREWニー》]]の能力によって、両プレイヤーが[[ライブラリアウト]]しているが敗北しない状況である場合に、《ジャッジCREWニー》の能力が適用されなくなった時、両プレイヤーのライブラリアウトが同時にチェックされ、両者敗北する。
--[[《特級チューシ・シャオ・ハン》]]や[[《ホワイト・スワン》]]のようなゾーン移動の場合は、両者同時に行う。
--[[《特級チューシ・シャオ・ハン》]]や[[《ホワイト・スワン》]]、[[《ドキンダム・アポカリプス》]]のようなゾーン移動の場合は、両者同時に行う。
そのため、両者の山札の枚数が指定の枚数以下であるときにこれらのカードの能力を使うと、両プレイヤーの山札が同時に0枚となり、両者敗北する。
---後述するが、「カードを引く」のは[[ターン・プレイヤー]]が1枚ずつ引くため両者敗北の要因にはならない。
--「バトルゾーンに出す」効果は[[≪轟破天九十九語≫>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]の裁定など、基本的には両者敗北の要因にはならない。
---「バトルゾーンに出す」効果は[[≪轟破天九十九語≫>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]の裁定など、基本的には両者敗北の要因にはならない。
[[封印]]のみ、[[どこでもないゾーン]]から[[保留状態]]への移行の際に「バトルゾーンに出す」カードの例外で各プレイヤーで複数枚を同時にバトルゾーンに移動させると定義された(([[変更点(2022.09.14)>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31662/]]))ため、[[《ドキンダム・アポカリプス》]]が両者敗北の要因になる。

-両者敗北が起こらない場合
--[[《ブラッディ・クロス》]]などのように、カードを移動させるプレイヤーの順番が明記されている場合は、その順番に従ってカードを移動させる。その場合、カードの処理の途中でいずれかのプレイヤーの山札が0枚になった時点で、そのプレイヤーの[[ライブラリアウト]]がチェックされ、敗北する。そのため、このようなカードによって両者が同時に[[ライブラリアウト]]することはない。
--[[《サイバー・N・ワールド》]]や[[《ツタンメカーネン》]]などのように「両プレイヤーがカードを引く」場合、ターンプレイヤーが先に引き、その後非ターンプレイヤーが引く(総合ルール114.2a((114.2a 効果によって複数人がカードを引く場合、まずターン・プレイヤーが指定された枚数のカードを引き、その後非ターン・プレイヤーがカードを引きます。)))。
そのため[[ドロー]]によって両者が同時に[[ライブラリアウト]]することはない。
--[[常在型能力]]による[[単発的効果]]によるもの。[[《光霊姫アレフティナ》]]・[[《サイバー・J・イレブン》]]・[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]・[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]・[[《零龍》]](正確には[[《破壊の儀》]])の能力が該当する。


//--過去には[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]・[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]・[[《零龍》]](正確には[[《破壊の儀》]])の特殊敗北能力が、[[状況起因処理]]であるとの裁定が下されていた時期があった。
//そのため、両プレイヤーのこれらのカードが同時にバトルゾーンを離れた場合なども、両者敗北していた。
//現在は、これらの能力は[[常在型能力]]であるとされているため、同時に離れた場合は、常在型能力が先に適用される[[ターンプレイヤー]]が敗北する。

**両者敗北の変遷 [#pfc73053]
[[デュエル・マスターズ]]では長らく、両者敗北はルール上ありえないとされてきた。

2014年5月の回答によれば、[[状況起因処理]]による敗北が同時に発生した場合は、[[ターン・プレイヤー]]の敗北が先に決定するルールだった。

事務局によれば、2016年時点で[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の敗北効果が[[状況起因処理]]であると開発から正式回答が来ていたらしいが、2019年の11月時点では、両プレイヤーの[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が同時にバトルゾーンを離れた場合は、[[ターン・プレイヤー]]の敗北が先に適用されるという回答が事務局から帰ってきていた。

ところが、2019年12月にバトルゾーンに両プレイヤーの[[マナ武装]]9を達成した[[《不敗英雄 ヴァルハラ・グランデ》]]がおり、お互いが[[ライブラリアウト]]を起こしている時に両者の《不敗英雄 ヴァルハラ・グランデ》が同時にバトルゾーンを離れた場合、お互いがゲームに負けると正式回答が返ってきた。

そのため、[[状況起因処理]]による敗北が両プレイヤーに同時に発生した場合、両者が負けるという正式裁定は2019年11か12月に定まったと考えられる。
そして、2020年2月に事務局から、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が同時にバトルゾーンを離れた場合、両者ゲームに負けるという正式回答も返ってきた。

**その他 [#b7895142]
-[[ダイレクトアタック]]による相手の敗北((暫定回答としては、自分が勝利と相手の敗北が同時に発生する))と、[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]による相手のゲームに敗北も[[状況起因処理]]による敗北が発生するが、これらが他の[[状況起因処理]]による敗北と同じタイミングで発生することはない。

-逆に両者の勝利が同時に発生した場合、勝敗がどうなるかは現時点では[[暫定回答なし]]になっている。
そもそも現時点では、正式回答上は両者が同時に勝利することはありえないとされている。
[[《光霊姫アレフティナ》]]、[[《サイバー・J・イレブン》]]の[[エクストラウィン]]は[[状況起因処理]]とされているが、これらの効果による勝利が同時に発生した場合、正式回答では、[[ターン・プレイヤー]]側の[[エクストラウィン]]が先に発生することになっている。
しかし、敗北による状況起因処理は同時に適用されるのに、勝利による状況起因処理は[[ターン・プレイヤー]]が優先されるのは不自然なため、再度開発に確認を取ると事務局から返ってきている。