#author("2023-11-05T05:32:13+09:00","","")
#author("2024-02-25T02:00:31+09:00","","")
*ワンショット [#q7189246]

相手の[[シールド]]を1つも[[ブレイク]]していない状態から1ターン中に全て[[ブレイク]]すること。もしくは、そこに加えてそのターンに[[ダイレクトアタック]]で勝利すること。あるいはそうした戦術。
ワンショットからゲームに勝利することは「''ワンショットキル''」と呼ばれることが多い。

[[ブレイク]]した[[シールド]]は[[手札]]になることを考えると、その手札を使う手番を与えないワンショットキルは理にかなった戦術といえる。

-このWikiでは、初版で利用されていたページ名が「1ショットキル」であり、その名残で数字表記されていることが根付いているが、ネット界隈ではカタカナ表記の「ワンショットキル」が一般的である。
--キーボードで入力する際、五十音のみで書き込むのと数字を含んで書き込むのとでは前者のほうが手間が少ないためだと考えられる。

-しばし[[即死コンボ]]と混同されやすいが、ワンショットキルは「1ターンで全てのシールドをブレイクして勝利する」という意味であり、決め手は基本的に[[攻撃]]と[[ダイレクトアタック]]なので妨害される可能性がある。それに対し即死コンボはあくまで「ほとんど相手の状況に左右されず、ある手が揃ったら即勝てる」ものを指す。

-誤用だが、ワンショットキルを「[[1ターンキル]]」と表現されることもある。[[1ターンキル]]は「1ターン目に勝利する」意味を持つ。

-[[ワールド・ブレイカー]]や[[∞ ブレイカー]]、[[G・ブレイカー]]は、ワンショットを具現化したようなキーワード能力である。このクリーチャーの攻撃が通れば、原則あと1回の[[ダイレクトアタック]]で勝利できる。

-打点丁度で殴り切って勝利することを「ジャストキル」または「ジャスキル」(just kill)と表現することもある。

-[[コスト踏み倒し]]や[[マナ]]の[[アンタップ]]を駆使して[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]や[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]などを出し、最初からワンショットキルを狙いに行く[[デッキ]]もある。

//-大掛かりな戦略にならざるを得ないため、[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]は多く存在し、時には普遍的に採用されている[[カード]]が、予期せぬ[[メタ]]として機能してしまう場合もある。最低限、[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]、[[《ガンリキ・インディゴ・カイザー》]]、[[《メヂカラ・コバルト・カイザー》>《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》]]などへの対策はしておくべきだろう。

-[[神帝]]や[[《牙神兵ガンガン・マンモス》]]などの[[無限アタッカー]]が登場したら、相手に妨害されない限りワンショットキルで試合が決まる。

-[[《超戦龍覇 モルト NEXT》]]はこのワンショットキルを[[マナ武装]]の条件さえ満たしてさえいれば1枚で狙えるのが強さの要因。[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]も必要な[[カード]]は限られるが、強さの理由は同じ。

-[[ブレイク]]を受けて手札が増えることで戦術の幅が広がるのもデュエマに対戦ゲームとしての性質をもたらす要因となる。その点、相手に増えた手札を使うタイミングを与えないワンショットは、余りに蔓延すると[[ループ]]程ではないが対戦ゲームの性質を損なう側面があると言える。特に、[[ロック]]や早すぎる[[速攻]]を伴うカードは、[[殿堂入り]]によって弱体化させられることも多い。
//実際のところ十王篇で公式は「『原点であるお互いのシールドをめぐる攻防』を目指す」と表明していた。
//その割には《勝熱英雄 モモキング》や《∞龍 ゲンムエンペラー》、《スパダチ キャンベロRevo》などワンショットを推奨するようなカードも「十王篇で」多数輩出している。あくまでループデッキに対する言及ではないか?

**実際のゲームでは [#tb464324]
黎明期では、序盤から[[シールド]]を積極的に割りに行く[[ビートダウン]]が主体の環境でまず起こらなかった。
[[聖拳編]]で[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が登場すると、(厳密にはワンショットではなくターンを跨ぐが)[[【ボルバルブルー】]]のような事実上のワンショットデッキ(というより[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の[[特殊敗北]]の[[デメリット]]から、使った側がワンショットを強要される)が成立。以降も強力なワンショットキル[[デッキ]]が[[環境]]に現れては[[殿堂入り]]で弱体化・消滅を余儀なくされていった。

しかし[[カードプール]]の増大に伴い、特に[[革命編]]以降は[[【モルト NEXT】]]や[[【赤黒ドギラゴン剣】]]、[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]といった容易に即死打点を揃える(または[[ダイレクトアタック]]まで持っていく)ことを主軸とした[[中速]]のデッキタイプが環境に入ってくることが急激に増加した。
しかし[[カードプール]]の増大に伴い、特に[[革命編]]以降は[[【モルトNEXT】]]や[[【赤黒ドギラゴン剣】]]、[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]といった容易に即死打点を揃える(または[[ダイレクトアタック]]まで持っていく)ことを主軸とした[[中速]]のデッキタイプが環境に入ってくることが急激に増加した。

対戦では当然相手も自分の[[クリーチャー]]を[[除去]]するなどの妨害を挟むため、かつては、少しずつ[[シールド]]を割りに行くしかないことが多いのが実情であった。
だが、環境が変化するにつれ1枚程度の[[S・トリガー]]では止まらないほど[[クリーチャー]]を展開したり、そもそも相手の行動を封じて反撃をさせないカードを使ったりと[[ビートダウン]]・[[コントロール]]問わず安定したワンショットキルが実現できるようになった。その結果、ループ以外のほぼ全てのデッキでワンショットが蔓延するようになっていた。特に[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]や[[《単騎連射 マグナム》]]、[[《音精 ラフルル》]]といった手軽に出せる[[ロック]]手段の登場は安全なワンショットを助長しており、結果3者全てが[[殿堂入り]]、《ラフルル》に至っては後に[[プレミアム殿堂]]入りしている。
//上述した十王篇での公式の表明に至った。

[[王来篇]]になると、[[《我我我ガイアール・ブランド》]]の登場により[[【赤単速攻】>【我我我ブランド】]]ですらワンショットキルを容易に狙えるように。さらには[[《CRYMAX ジャオウガ》]]の登場によって、闇を含む中速デッキは事実上全てワンショットキルをサブプランとして搭載できるようになった。
ただ、[[G・ストライク]]の登場、強力な展開カードの[[殿堂入り]]などにより、以前ほど容易にワンショットキルを狙うのは難しくなっている。

**ワンショットキルを狙うデッキの例 [#pf67f29b]
-[[【赤黒ドギラゴン剣】]]
-[[【武者ワンショット】]]
-[[【マスター・オブ・デスティニー】]]
-[[【超銀河剣 THE FINAL】]]
-[[【神帝】]]
-[[【ガンガン・マンモスワンショット】]]
-[[【ウンリュウビート】]]
-[[【グレイテスト・グレートワンショット】]]
-[[【エザワカンタービレ】]]
-[[【シューゲイザーワンショット】]]
-[[【ジョーカーズ】]]
-[[【モルト NEXT】]]
-[[【モルトNEXT】]]
-[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]
-[[【轟破天九十九語】]]
-[[【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】]]
-[[【ミッツァイル】]](一部の型は[[殿堂入り]]で消滅)
-[[【Nエクス】]]([[殿堂入り]]で消滅)
-[[【メルゲループワンショット】]]([[殿堂入り]]で消滅)
-[[【エンペラー・キリコ】]] 
-[[【マッドロマノフワンショット】]] 
-[[【青赤マジック】]]
など

*ためる(溜める|貯める|タメる) [#s35be542]
いずれも、ワンショットを行うために、攻撃できるクリーチャーを[[横並び]]させることに力を入れるターンと定め、攻撃せずにターンエンドすること。

[[可能であれば攻撃する]][[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]は、この「溜める」プレイングができないのが弱点となりうる。反面、[[《クミタテ・チュリス》]]は溜めるプランにおいては[[シビルカウント]]達成で[[ディスカード]]による損失を埋められ、自力でアンタップもできる[[《ブンブン・チュリス》]]として役立つ。

-漢字の意味では「貯める」はお金に対して使われるものだが、[[手打ち]]のように漢字の意味を重視しない俗語もあるので深く考える必要はないだろう。

**参考 [#u47d695d]
-[[デッキ集/1ショットキル]]
-[[1ターンキル]]
-[[即死コンボ]]
-[[用語集]]
-[[リーサル]]
-[[ダメージレース]]
-[[ワールド・ブレイカー]]

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