#author("2018-10-06T21:30:58+09:00","","")
*【メルゲループワンショット】 [#d74e6e26]
#author("2018-10-06T21:51:23+09:00","","")

[[《アクア・メルゲ》]]、[[《盗掘人形モールス》]]、[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の[[コンボ]]で無限に[[ドロー]]を続け、増えた[[手札]]で[[1ショットキル]]を狙う[[デッキ]]。単に「メルゲループ」や「メルゲワンショット」と呼ぶことが多い。
[[色]]は準[[【青単】]]と呼ぶべき構成で、[[タッチ]]は[[闇]]と[[火]]となる。最大で[[《超電磁マクスウェルZ》]]4体と[[《百万超邪 クロスファイア》]]1体が、最速4〜5[[ターン]]で[[バトルゾーン]]に並ぶ。
[[【墓地ソース】]]と主要パーツは共通しているが、[[ビートダウン]]か[[コンボデッキ]]かで性質は大きく異なる。

|アクア・メルゲ R 水文明 (2)|
|クリーチャー:リキッド・ピープル 1000|
|自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。|
|''※殿堂入り''|
#hr
|盗掘人形モールス UC 闇文明 (5)|
|クリーチャー:デスパペット 2000|
|G・ゼロ−自分の墓地にクリーチャーが6体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。|
|''※殿堂入り''|
#hr
|疾風怒闘(スパイラルアクセル) キューブリック P 水/火文明 (7)|
|クリーチャー:アウトレイジ 6000|
|マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。|
|自分のマナゾーンに火のカードが3枚以上あれば、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分のマナゾーンに水のカードが3枚以上あれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。|
|''※殿堂入り''|

[[ループ]]が成立するための条件は
+自分の[[墓地]]に[[クリーチャー]]が6体以上ある。
+自分の[[マナゾーン]]に[[水]]の[[カード]]が3枚以上ある。
+[[バトルゾーン]]に自分の[[《アクア・メルゲ》]]がいる。
+[[手札]]に[[《盗掘人形モールス》]]がある。
+[[手札]]か[[墓地]]に[[《疾封怒闘 キューブリック》]]がある。
+[[コスト踏み倒し]]を[[メタ]]る[[カード]]のうち、特定の[[メタカード]]([[《百発人形マグナム》]]等)が存在しない。
以上、6点である。

[[手札]]に[[《疾封怒闘 キューブリック》]]がある場合、手順は以下のとおりである。
+[[G・ゼロ]]の条件が満たされているため、[[《盗掘人形モールス》]]を[[コスト]]0で[[召喚]]。
+[[《アクア・メルゲ》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を[[捨て>ディスカード]]て、''1枚[[ドロー]]''
+[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《盗掘人形モールス》]]を[[バウンス]]。
+[[《盗掘人形モールス》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を[[サルベージ]]。
+[[墓地]]の[[クリーチャー]]は変わらず6体以上なので、1.に戻る。

[[墓地]]に[[《疾封怒闘 キューブリック》]]がある場合、手順は以下のとおりである。
+[[G・ゼロ]]の条件が満たされているため、[[《盗掘人形モールス》]]を[[コスト]]0で[[召喚]]。
+[[《盗掘人形モールス》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を[[サルベージ]]。
+[[《アクア・メルゲ》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を[[捨て>ディスカード]]て、''1枚[[ドロー]]''
+[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の[[能力]]を[[解決]]。[[《盗掘人形モールス》]]を[[バウンス]]。
+[[墓地]]の[[クリーチャー]]は変わらず6体以上なので、1.に戻る。

結果、太字で強調した''1[[ドロー]]''の部分だけが積み上がっていき、理論上は[[山札]]の[[カード]]をほぼ引き切ることができる。

そうなってくると、2体目以降の[[《盗掘人形モールス》]]、[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を引く機会が増えていくため、引いた場合は、相手の[[クリーチャー]]などを[[バウンス]]し、[[防御]]や返しの反撃を防いでいく。ちなみに[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の[[バウンス]]は、[[墓地]]にいる[[クリーチャー]]による[[効果]]なので、[[《巨人の覚醒者セツダン》]]等で防ぐことはできない。従って基本的に相手にこの[[バウンス]]を防ぐ手立てはなく、劣勢の一方となる。

[[手札]]が9枚以上になった場合は、[[《ルナ・コスモビュー》]]を[[G・ゼロ]]で[[召喚]]し、[[ソウルシフト]]により、[[《超電磁マクスウェルZ》]]を1[[コスト]]で降臨させる。

これらの作業を繰り返してゆき、最後に[[《百万超邪 クロスファイア》]]を[[G・ゼロ]]で踏み倒せば、体制は完了する。[[《超電磁マクスウェルZ》]]により、[[S・トリガー]][[呪文]]による反撃が困難になるので、そのまま押し切るのも難しいことではない。

既存の[[墓地肥やし]][[メタ]]、[[ウィニー]][[メタ]]がそのままぶっ刺さる[[デッキ]]ではあるが、成功したときのインパクトは凄まじく、負かした対戦相手に与える心象は大きいものになるだろう。

-元々は、[[デッキ開発部DASH>DMデッキ開発部]]で考案された[[ループ]]である。そこで、[[《偽りの名 iFormulaX》]]と組み合わせた[[エクストラウィン]]を[[ユウヤ]]が紹介し、相変わらずのエグさだと[[アン]]から評価される。このように[[ループ]]機構自体は元々あったのだが、とあるプレイヤーが2013年4月28日開催の[[第4回下町CS>チャンピオンシップ]]で、[[《ルナ・コスモビュー》]]と[[《超電磁マクスウェルZ》]]の組合せを発掘したことで状況が一変。[[《偽りの名 iFormulaX》]]と異なり、[[ループ]]から流れるように即死打点が容易に揃うことが判明したのである。

-以後、後述の[[《アクア・メルゲ》]]が[[殿堂入り]]の2ヶ月間強烈に猛威を振るい続けた。例えば、2013年6月22日(旧殿堂を適用)開催の[[第2回ブリックスCS団体戦>チャンピオンシップ]]では上位2チームのうち4人がメルゲループを使用するという異常事態であった。

-2013年6月22日付けで、つまり[[DMR-09>DMR-09 「エピソード3 レイジVSゴッド」]]使用解禁を境に、このコンボの核である[[《アクア・メルゲ》]]が[[殿堂入り]]となった。[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]で再録があったことから、メーカーとしても[[アウトレイジ]]との[[墓地肥やし]]戦略との組合せが頭になかったわけではなかろうが、ここまで強力になるとは思わず、カード開発上の不合理を重視したものと思われる。特に今回は同年3月に既に[[殿堂入り]]が発表された直後だあり、かつ公式ホームページ上で同年6月14日に緊急的に発表されたことから、公式が事態を重大に受け止めていたことが分かる。

-[[《アクア・メルゲ》]]の殿堂後も[[《ベイビー・バース》]]等の[[リペア]]によって何とか戦力は保持し続けていたが、2014年3月15日付けでさらに[[《盗掘人形モールス》]]も[[殿堂入り]]してしまったため、実用性が大幅に落ちてしまった。その後、追い打ちをかけるように2014年5月24日付けで[[《疾封怒闘 キューブリック》]]が[[殿堂入り]]。通常環境におけるこのループはほぼ過去のものへとなってしまった。このように[[コンボパーツ]]すべてが規制されたことから、個々のカードパワーの高さこそが勝率を跳ね上げていたともいえよう。

-現在は、[[《天災超邪 クロスファイア 2nd》]]の存在もあり、[[殿堂ゼロデュエル]]における[[1ショットキル]]性能は格段に向上している。

**主要カード [#m88a8cc7]
|[[《アクア・メルゲ》]]※|核|
|[[《盗掘人形モールス》]]※|~|
|[[《疾封怒闘 キューブリック》]]※|~|
|[[《百万超邪 クロスファイア》]]|[[フィニッシャー]]|
|[[《天災超邪 クロスファイア 2nd》]]|~|
|[[《ルナ・コスモビュー》]]|~|
|[[《超電磁マクスウェルZ》]]|~|
|[[《暴走龍 5000GT》]]|サブ[[フィニッシャー]]|

**候補カード [#e92a85ff]
|[[《フェイト・カーペンター》]]|[[手札交換]]&[[墓地肥やし]]|
|[[《魔皇アンドラージ》]]|~|
|[[《ムゥリャン》]]|~|
|[[《シンカイタイフーン》]]|~|
|[[《エマージェンシー・タイフーン》]]|~|
|[[《アクア・サーファー》]]|[[防御]]|
|[[《スパイラル・ゲート》]]※|~|
|[[《光牙忍ハヤブサマル》]]※|~|
|[[《アクア・バースター》]]|[[防御]]&[[墓地肥やし]]|
|[[《斬込隊長マサト》]]|[[《盗掘人形モールス》]]を[[バウンス]]。[[フィニッシャー]]にも|
|[[《セブ・コアクマン》]]|[[《盗掘人形モールス》]]を[[手札]]に。後は[[墓地肥やし]]に|
|[[《陰陽の舞》]]|[[自然]]入りの場合|
|[[《ベイビー・バース》]]|[[《アクア・メルゲ》]]の[[リクルート]]|

**弱点 [#g7f89c04]
-[[《アクア・メルゲ》]]に大きく依存する[[コンボ]]なので、[[《ローズ・キャッスル》]]や[[《希望の親衛隊ファンク》]]1枚で、[[ループ]]は成立しなくなる。最低限の対策は練るべき。

-[[《お清めトラップ》]]、[[《埋め立てロボ・コンクリオン》]]、[[《サイバー・N・ワールド》]]等の[[墓地肥やし]][[メタ]]も天敵。特に[[《お清めトラップ》]]、[[《サイバー・N・ワールド》]]は相手の次の行動の幅を広げるため、注意が必要な1枚。

-[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の性質上、[[墓地肥やし]]はできる限り[[水]]の[[カード]]で行いたいところだが、そうすると[[《盗掘人形モールス》]]でしか[[サルベージ]]を行えなくなるので、[[キーカード]]があまりに多数[[墓地]]に落ちるとそれなりに困る。また、状況によっては[[マナゾーン]]に[[フィニッシャー]]を多数置かなければならなくなるため、仮に[[ループ]]が成立しても[[フィニッシャー]]不足に悩む可能性もある。

-[[S・トリガー]][[クリーチャー]]や[[無色]][[S・トリガー]][[呪文]]を防ぐ手段はない。しかし、コンボが決まれば盤面の上で圧倒的に優位に立てるので、さほど脅威ではない。また[[《天運ゼニスクラッチ》]]から[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]や[[《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[召喚]]されてしまわれるともうどうしようもなくなるが、確率があまりに低いため心配する必要もないだろう。

-また[[《超電磁マクスウェルZ》]]を出すとは言え、相手が何も[[唱え>唱える]]ていなければ、どんな状況であれ最初の[[S・トリガー]][[呪文]]は止めることができない点に注意。[[スパーク]]系統では1[[ターン]]凌がれ、大量展開する都合上、展開パターンにもよるが、[[《アポカリプス・デイ》]]と[[《天使と悪魔の墳墓》]]が致命的に刺さる可能性がある。一方、相手が[[《アクア・サーファー》]]などを積んでいそうであれば、[[《超電磁マクスウェルZ》]]は複数出すべきでもある。[[デッキタイプ]]を読み、それに応じて、1回程度何かしらの[[トリガー]]を踏んでも、リカバリーが効く程度には余力を残しておきたい。相手が[[ヘブンズ・ゲート]][[デッキ]]などを使う場合は、[[ループ]]を始めたり一斉[[攻撃]]したりするよりも前に、敢えて先に[[《ヘブンズ・ゲート》]]を[[手打ち]]させる戦略も十分に考えられる。

-反撃はある程度抑制できるとは言え、[[コンボ]]を決めた後で相手に[[ターン]]を渡すのはあまり望ましくない。[[アンタッチャブル]]持ち[[ブロッカー]]や[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]が並んでいる場合に発生しやすい。[[《ギガブランド》]]の様に[[ドロー]]に反応するカードも同様。また、相手の[[超次元ゾーン]]に[[《ヴォルグ・サンダー》]]が見えたら、その枚数に応じて[[ドロー]]する枚数を加減したほうが無難だろう。

-[[アクティブ・プレイヤー]]の[[トリガー]]の[[解決]]が終わる頃には[[G・ゼロ]]で出した[[《盗掘人形モールス》]]は既に[[バトルゾーン]]にはいなくなっているため、[[《早撃人形マグナム》]]や[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]などには耐性がある。しかし、[[《百発人形マグナム》]]の場合は、[[《アクア・メルゲ》]]の[[破壊]]に繋がってしまう。

**参考 [#jf7b4292]
-[[《アクア・メルゲ》]]
-[[《盗掘人形モールス》]]
-[[《疾封怒闘 キューブリック》]]
-[[1ショットキル]]
-[[墓地肥やし]]
-[[G・ゼロ]]
-[[ソウルシフト]]
-[[【青黒メルゲ墓地進化速攻】]]
-[[【メルゲビートダウン】]]
-[[アウトレイジ>アウトレイジ#deck_type]]
-[[【墓地ソース】]]