#author("2024-10-01T07:06:00+09:00","","")
*【黒緑ゼニス・セレス】 [#tbe7a8ff]

[[水晶ソウル]]で強力な[[ゼニス・セレス]]を早出しするギミックを軸に、相性の良い[[オラクル]]や[[アンノウン]]を採用した[[デッキ]]。[[DM23-EX3]]期に成立。

【ゼニス・セレス】自体はどの文明を主軸にしても組めるが、本頁では成立時点で多く見られる[[黒緑]]構築について扱う。
[[エピソード2]]期の【黒緑ゼニス】(([[《拷問ロスト・マインド》]]や[[《マナ・クライシス》]]を入れた[[【ターボゼニス】]]))とは関係ない。

|「戦鬼」の頂天 ベートーベン SR 自然文明 (13)|
|クリーチャー:ゼニス・セレス 19000|
|''水晶ソウル3''(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)|
|''マッハファイター''|
|''Q・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から、好きな数のクリーチャーを相手に見せ、手札に加えてもよい。残りを裏向きにして、マナゾーンに置く。|
|このクリーチャーがタップしていれば、相手のクリーチャーは自分を攻撃できない。|
|''エターナル・Κ''(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)|

|「呪怨」の頂天 サスペンス SR 闇文明 (12)|
|クリーチャー:ゼニス・セレス 13000|
|''水晶ソウル3''(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)|
|''スレイヤー''|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、相手は自身の手札をすべて捨てる。|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手の墓地にある呪文を3枚まで、自分がコストを支払わずに唱える。それらの呪文をすべて唱えた後、相手は好きな順序で山札の下に置く。|
|''エターナル・Κ''(このクリーチャーが離れる時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)|

**主要カード [#gb9043c9]
|[[《「この私のために華を咲かすのだ!」》]]|最小コストの[[水晶マナ]]ブースト。《シャングリラ・クリスタル》と[[コンボ]]|
|[[《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》]]|[[Dスイッチ]]で大量[[マナ回復]]する[[D2フィールド]]。[[能力]]はおまけ。入れないと[[ミラーマッチ]]で話にならない|
|[[《シャングリラ・クリスタル》]]|[[水晶マナ]]デッキのメインエンジン|
|[[《偽りの名 ワスプメリサ》]]|[[cip]][[メタ]]+全体[[MF>マッハファイター]][[付与]]。このデッキの[[切り札]]1|
|[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]|[[オールハンデス]]+[[呪文横取り]]。このデッキの切り札2|
|[[《「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア》]]|適当な[[オラクル]]をコストに毎ターン確実な踏み倒しを行える。召喚時限定cipを使えないことが難点|
|[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]|[[手札補充]]、[[マナブースト]]、[[除去]]、[[攻撃誘導]]など複数の役割を担える。終盤は[[フィニッシャー]]にも|
|[[《クリス=タブラ=ラーサ》]]|《サスペンス》で落としたカードのcipをコピーする。[[ブロッカー]]と[[敗北回避]]で[[受け]]にも役立つ|

**候補カード [#k51da62e]
|[[《フェアリー・ギフト》]]※|[[殿堂入り]][[コスト軽減]]呪文。一応《ミント》も出せる|
|[[《終斗なる牙 パラノーマル》]]|数少ない[[ブロッカー]]|
|[[《呪華のサトリ カナザー》]]|疑似[[《種族選別》>《偽りの名 13/種族選別》]]内蔵クリーチャー|
|[[《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》]]|非常に[[スペック]]の高い[[オラクル]]|
|[[《聖邪のサトリ ミント》]]|~|
|[[《奔々のシダン オシャマンベ》]]|最速《クリス=タブラ=ラーサ》を重視する場合に|
|[[《偽りの名 スコーピオ》]]|[[スピードアタッカー]]や[[S・トリガー]][[ブロッカー]]の対策|
|[[《サスペンス・ザイン》]]|[[マナ基盤]]兼[[防御札]]|
|[[《天頂と停滞と水晶の決断》]]|[[リソース]]確保に長けた[[アタック・チャンス]]|
|[[《黙示録の水晶》]]|[[エレメント]]指定除去。[[水晶ソウル]]使用で疑似[[《サイバー・ブレイン》]]にも|
|[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]|[[コスト踏み倒し]]前提。[[ゼニス・セレス]]を4[[軽減]]|

**このデッキの回し方 [#a033605c]
そもそも[[DM23-EX3]]で全[[文明]]に配られた[[水晶マナ]]ギミックの内、なぜ[[闇]]と[[自然]](と[[無色]])だけが好んで使われているかと言うと、それは''[[《偽りの名 ワスプメリサ》]]と[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]を同時採用できるから''だろう。

《ワスプメリサ》は全体[[マッハファイター]][[付与]]と[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]][[メタ]]によって相手の[[クリーチャー]][[カード]]には滅法強いが、[[呪文]]や[[タマシード]]による[[除去]]には無防備という弱点がある。そこで[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]の[[オールハンデス]]で相手の除去カードを叩き落としてしまえば、相手の取れる行動の選択肢は大幅に狭められ一気に勝利が近づく。
仕上げに[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]か[[《偽りの名 スコーピオ》]]を出すことで、[[スピードアタッカー]]を[[今引き]]されても[[受け]]切れる堅固な[[ロック]]が完成する。相手が《ベートーベン》の的になることを恐れてクリーチャーを出してこない場合、余計に《サスペンス》の[[ハンデス]]が突き[[刺さる]]という初見殺しもある。
他にも《ワスプメリサ》がいれば《サスペンス》の[[アタックトリガー]]を出たターン中に使えるなど、この2枚は何かと噛み合いが良い。

[[光]]が[[タッチ]]される場合もあるが、[[2色]]ですら[[色]]管理がギリギリなため本格的な[[混色]]は基本的に非推奨。光のカードの[[プレイ]]用に通常マナを残すより、少しでも[[エターナル・Κ]]の弾丸を増やしておいた方が後々助かる場面が多い。きちんとデッキが回っていれば[[闇]]マナと[[自然]]マナ各1枚以外すべて[[水晶マナ]]という状況もザラ。
[[《「この私のために華を咲かすのだ!」》]]や[[《シャングリラ・クリスタル》]]のブーストがランダムなので、それらで[[マナ基盤]]が[[落ちた>落ちる]]らリカバリーが難しいという事情もある。そのため闇の枚数も減らしすぎないことが重要。

2・3ターン目は[[《「この私のために華を咲かすのだ!」》]]と[[《シャングリラ・クリスタル》]]を唱えて[[水晶マナ]]を貯める。理想的な動きをしていれば[[アンタップ]]で2マナ残るので、[[《Dの寺院 タブラサ・チャンタラム》]]も引いていれば3ターン目に[[展開]]できる。

[[水晶マナ]]が貯まったら[[《呪華のサトリ カナザー》]]で[[《偽りの名 ワスプメリサ》]]と[[ゼニス・セレス]]を[[サーチ]]し、出す。
[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]は《カナザー》の[[回収]]対象かつ自身の[[cip]]でもサーチができるので、引いていたらノータイムで出して良い。ただし、時間稼ぎがメインの役割なので[[エターナル・Κ]]はまだ切らない方が良いことが多い。

[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]と[[《偽りの名 ワスプメリサ》]]を両方引いている場合、基本は《サスペンス》の召喚および[[オールハンデス]]を優先したいが、《ワスプメリサ》を後から出すと[[マッハファイター]]が無駄になる上、[[ターン開始ステップ]]に[[水晶マナ]]を作成できる回数も1回減るため状況によってはそちらを先に出しても良い。

[[ロック]]が決まったら適当なところで[[《クリス=タブラ=ラーサ》]]を出し、[[エターナル・Κ]]と[[クリスターナル・Κ]]を盾に[[ワンショット]]する。呪文中心のデッキには《サスペンス》の[[アタックトリガー]]、クリーチャー中心のデッキには《クリス=タブラ=ラーサ》の[[cip]]が刺さるだろう。最終的に水晶マナは9〜12枚程度を目指す。

[[水晶ソウル]]は[[召喚]]扱いかつそこそこ[[マナ]]も伸びるデッキなので[[メタカード]]対策はほぼ不要だが、[[《キャディ・ビートル》]]意識で[[《黙示録の水晶》]]だけは積むことが多い。都合良く[[除去]]の方式が[[山札送り]]なのでそちらの[[破壊置換効果]]を使わせることがない。[[ドローソース]]で[[腐り>腐る]]づらいのも評価点。

大抵は[[《フェアリー・ギフト》]]も一緒に採用される。[[ゼニス・セレス]]を出した時点でやりたいことの八割は終わっているデッキなので、手札を減らすかわりにクリーチャーの[[着地]]を早められる性質とマッチしている。《カナザー》の[[cip]]の[[濁り]]になってしまうが、[[殿堂入り]]で1枚しか入れられないため問題は少ない。

**長所 [#z206f3c2]
-4ターン目[[オールハンデス]]によって最悪相手のデッキが何かわからない状態からでも勝ちを拾える。

-[[相手依存]]で中途半端にも思える[[《クリス=タブラ=ラーサ》]]の[[環境]]への[[刺さり]]が成立時点ではかなり良い。非常に採用率の高い[[《飛翔龍 5000VT》]]の[[cip]]をこれでコピーしてから[[ワンショット]]すれば、相手は[[G・ストライク]]などで耐えたとしても次のターン何もできないことが多い。

-[[《偽りの名 ワスプメリサ》]]と[[《黙示録の水晶》]]のおかげで比較的盤面に触りやすい。それらで対処できない[[ファッティ]]に対しても、[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]が間に合えば[[パワー]]19000[[マッハファイター]]=ほぼ[[確定除去]]で返せる。

**短所 [#t4d12a5a]
-主要[[ゼニス・セレス]]を2種8枚積みや3種12枚積みしていると[[スペース]]がキツく、[[受け]]が薄くなりがち。一応[[《シャングリラ・クリスタル》]]が[[G・ストライク]]だが十分とは言い難い。

-やっていることはただ[[マナブースト]]して[[ファッティ]]を[[召喚]]しているだけなので、デッキの動き自体は独自色が薄く、[[青緑]]など[[ビッグマナ]]はほぼすべて競合相手と言っても過言ではない。[[【キリコスクリプトループ】]]などの相性の良い[[防御札]]が確立され、こちらより幅広い対面に有利が取れるデッキがライバルになるのは痛い。
ただ、こちらにも相手の[[《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》]]や[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]をほぼ無視して動けるという小さくないメリットが存在しているため、[[環境]]に応じて使い分けると良いだろう。

-主要パーツのほとんどが[[DM23-EX3]]で収録されたきりのため、同パック発売から時間の経った現在では新規にパーツを集めることが難しい。いくつかのパーツは[[DM24-SP2]]などに[[再録]]もされているが、そうでないパーツや、そもそも流通の少ない[[ゼニス金トレジャー>トレジャー]]版の《ベートーベン》などは[[シングルカード]]で集めるのは至難の業。
//%%ベートーベンの太ももが眩しすぎる%%主要カードの[[シングル>シングルカード]]レートが高すぎる。[[《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》]]と[[《「呪怨」の頂天 サスペンス》]]を[[4枚積み]]するとその時点で1万円を超えるため、財布には全く優しくない。[[トレジャー]]版《ベートーベン》に至っては、流通量が少なすぎて4枚手に入る場所を見つけることがそもそも難しい。
//-[[水晶マナ]]ギミックのフィーチャーが1弾で終わり今後の発展が期待できない。
//意図は汲みつつ丸い内容に変更

**参考 [#g59ad6e1]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/種族デッキ]]
-[[デッキ集/ターボ・ビッグマナ]]

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