#author("2024-06-19T12:09:37+09:00","","")
#author("2024-06-21T16:10:01+09:00","","")
*《&ruby(えいそく){影速}; ザ・トリッパー》 [#u114f22c]

|影速 ザ・トリッパー UC 闇/火文明 (3)|
|クリーチャー:ソニック・コマンド/ゴースト 4000|
|''スピードアタッカー''(このクリーチャーは召喚酔いしない)|
|相手はカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。|

[[DMEX-17]]で登場した[[闇]]/[[火]]の[[ソニック・コマンド]]/[[ゴースト]]。

[[スピードアタッカー]]と[[マナ]][[タップイン]]の[[能力]]を併せ持つ[[コマンド]]。
[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]が、[[火]]の力を得たデザインと言える。パワーが4000まで上がったことで[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]に見られた非力さは解消された。
このパワーとマナタップインのおかげで[[《閃光の守護者ホーリー》]]や[[《終末の時計 ザ・クロック》]]に[[殴り返されず>殴り返し]]に済むうえに反撃も喰らいにくいため、事前にあえて[[S・トリガー]]を踏むという[[プレイング]]も取りやすい。

[[侵略]]すると[[マナ]][[タップイン]]の[[常在型能力]]は消えてしまうが、コマンドのスピードアタッカーとしては3コストと最軽量であることと、[[リーサル]]が狙えないターンは侵略せずにマナタップインで相手のプレイを妨害してお茶を濁すという選択肢が取れるため、[[【レッドゾーン】]]と相性が悪いわけではなく、むしろいい方である。
同じく[[マナ]][[タップイン]]を持つ[[コマンド]]として[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]や[[《凶鬼02号 ドゴンギヨス》]]などが存在するが、それぞれ違った強みがあるので差別化は容易である。

[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]の早期に出せば[[テンポアドバンテージ]]を得られる性能はそのままに、そちらにあった攻撃までのタイムラグという難点が解消されたため、このカードの登場によって[[【赤黒レッドゾーン】>【レッドゾーン】#RedBlack]]の[[ダイレクトアタック]]までに必要な所要ターンが実質的に短縮されたと言える。

[[闇]]の[[コマンド]]でもあるので、[[《SSS級天災 デッドダムド》]]とも好相性。[[《S級宇宙 アダムスキー》]]の侵略には非対応だが、[[《SSS級天災 デッドダムド》]]さえ乗せれば打点になり、適宜[[《SSS級天災 デッドダムド》]]を剥がしてまた疑似ランデスとして使えるようになるコマンドということで、[[【4色アダムスキー】>【ダークネスコントロール】]]とも好相性。

ただし、2色なので[[《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》]]を使っても1コストにはならず、その点では若干勿体ない印象を与える。また、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]の封印外しには対応しない。そのため[[【ドルマゲドンX】]]とのシナジーは薄い。

**環境において [#lf8835a9]
登場早々の[[DMEX-17]]期にこれを[[4枚積み]]した[[【青黒赤緑ヴァイカー】]]が[[チャンピオンシップ]]4位入賞を果たした。2ターン目[[《葉鳴妖精ハキリ》]]、3ターン目[[《天災 デドダム》]]と繋ぎ、3ターン目の攻撃時に[[《葉鳴妖精ハキリ》]]で《ザ・トリッパー》を呼び出せば、対面次第で[[追加ターン]]獲得同然の状況を作りながら4ターン目の[[《BUNBUN・ヴァイカー》]][[着地]]に繋げることが可能。[[【4色デッドダムド】>【青黒緑デッドダムド】]]でもこのカードを[[4枚積み]]した構築の入賞が見られた。

[[オリジナル]]の[[【赤黒バクロ法師】]]でも繋ぎ役として結果を残しており、2ターン目の[[《カンゴク入道》]]、3ターン目のこのクリーチャーで[[テンポを取り>テンポアドバンテージ]]、[[盤面を補強し>フィールドアドバンテージ]]、[[手札を潤す>ハンドアドバンテージ]]という良い事ずくめの動きができる。

【赤黒バクロ法師】によく使われる[[《アンヤク夜叉》]]の手札誘発の除去が効かないパワーラインなのもプラス点。

ただし、如何にマナタップイン能力があろうとも相手の[[マナゾーン]]に2[[マナ]]あれば[[《超英雄タイム》>《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》]]で焼かれるため、過信は禁物。

[[DM22-EX2]]での強化パーツによる[[【赤黒バイク】]]が確立されると、そちらで活躍するようになった。高速[[コンボデッキ]]や[[コントロール]]が相手の場合はこれ+αで2[[ブレイク]]ぐらい予め入れた方が良い。そうすると4ターン目までに安定してジャスキル+1打点で攻めやすい。[[《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》]]に侵略させて2ブレイクしてから[[《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》]]を[[自壊]]させてこの[[クリーチャー]]を再び表出させつつ[[アンタップ]]させたまま[[ターン]]を渡して返しのターンの[[殴り返し]]を避けるという[[プレイング]]もある。

[[【青黒赤バイク】]]でも定番の侵略元として使われる。

**その他 [#y29c056a]
-[[《ヘブンズ・フォース》]]や[[《STARSCREAM -ALT MODE-》]]の影響で影が薄いが、実は無条件で[[スピードアタッカー]]を持つコスト3の[[コマンド]]はこの[[クリーチャー]]が初。[[《覇王速 ド・レッド》]]と比べれば違いは明らか。

-冠詞の《影速》は、[[ゴースト]]の冠詞である「〜の影」と、[[ソニック・コマンド]]/[[侵略者]]の冠詞である「~速」を合わせたものだろう。

//-ちなみに「コスト3の軽さでマナタップインとコマンドとスピードアタッカーを両立している」という点を度外視すれば、[[コスト論]]をさほど逸脱しているわけではない計算となる。登場当時の2色3コストのバニラの適正パワーを6000として、そこからスピードアタッカーとマナタップインを差し引くと([[《ワンダラー・チュリス》]]と[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]から査定)、パワー4000になり、ほぼ適正値である。

-相対的比較の[[コスト論]]でも、非常に高い性能を持っている。闇/火のコスト3でパワー4000の[[スピードアタッカー]]には[[《ニンニン童子》]]が存在しているが、マナのタップイン能力に加え、種族に[[コマンド]]を含んでいるのにそれとコスト・パワー・文明が同じである。

-[[ガチャ]]使用デッキ専用のカードと比べるのも野暮だが、ガチャ使用不可の[[フォーマット]]では[[《轟烈X ベガスダラー》]]の上位互換。あちらは厳密には[[イニシャルズ]]サポートに収まる点で[[差別化]]可能。

-2021年11月初頭にデュエチューブに公開された動画で読み上げられた[[射場本正巳]]のコメントによると、[[【レッドゾーン】]]対面で[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]を立てたら強いことから射場本氏がこのカードに至る着想を得たといい、開発初期のデザインそのままが採用されたという。氏は流石に途中で修正が入るだろうと踏んでいたが、そのまま採用されたので驚いたとコメントしている。
--動画内では、【レッドゾーン】が流行していた中でも、2015年全国大会(デュエルマ・スターカップ)3位決定戦第2ゲームの展開が基になったデザインかもしれないと考察されている。後攻2ターン目の[[《一撃奪取 トップギア》]]の返しに[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]が出されたという状況は[[フレーバーテキスト]]にも重なる。とはいえ、よくあるゲーム展開であり確定的とまでは言えない。

**関連カード [#v715cc9f]
-[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]

-[[《ニンニン童子》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#k3bd09b5]
-[[DMEX-17]]&br;'''オレが[[トップギア>《一撃奪取 トップギア》]]に入れたと思ったら……あいつが[[オレのスピードを殺してきやがった>タップイン]]んだ! ― 影速 ザ・トリッパーにひかれた男の最後の言葉'''
-[[スペシャルプロモパック2022 vol.1 >プロモーション・カード (第21期〜第25期)]]&br;'''決して生き急ぐことなかれ。影に[[足元>マナ]]を[[すくわれる>タップイン]]ぞ。  ―[[光文明]]に伝わる格言'''
-[[DM22-EX1]]&br;'''[[ドキンダムX>《伝説の禁断 ドキンダムX》]]がランド大陸に飛来した時に生み出された眷属、[[ソニック・コマンド]]。その生き残りも、[[アカシック・ゼノン>《アカシック・ゼノン》#story]]による[[アカシック計画]]の実験台とされていた。'''
-[[DM22-EX2]]&br;'''オレの速度についてきたければ闇に染まるしかないぜ! — 影速 ザ・トリッパー'''
-[[DM23-BD2]]&br;'''[[シールド]]の減った中盤に一気に勝負を決めるこの[[デッキ]]にとって、序盤の数[[ターン]]を稼ぐのは重要です。影速 ザ・トリッパーの[[マナ]][[タップイン]]はその貴重な数ターンを稼いでくれることでしょう。'''

**収録セット [#w634b7db]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](102/138)
--[[DM22-EX1 「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」>DM22-EX1]](超43/超50)
--[[DM22-EX2 「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」>DM22-EX2]](48/75)
--[[DM23-BD2 「開発部セレクションデッキ 火闇邪王門」>DM23-BD2]](14/16)
-illus.[[tessy]]
--[[スペシャルプロモパック2022 vol.1 >プロモーション・カード (第21期〜第25期)]](P49/Y21)
-illus.[[大童澄瞳]]
--[[DM24-RP2 「王道篇 第2弾 カイザー・オブ・ハイパードラゴン」>DM24-RP2]](SP5/SP5)

**参考 [#a940973d]
-[[ソニック・コマンド]]
-[[ゴースト]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[マナゾーン]]
-[[タップイン]]

&tag(クリーチャー,闇文明,火文明,黒赤,2色,多色,コスト3,ソニック・コマンド,コマンド,ゴースト,パワー4000,スピードアタッカー,マナタップイン (相手),・,UC,アンコモン,トレジャー,金トレジャー,クリエイターズコラボ,Mikio Masuda,大童澄瞳,王来MAXブロック);