#author("2024-07-21T15:28:59+09:00","","")
#author("2024-10-02T02:26:51+09:00","","")
*《&ruby(ひ){引};き&ruby(さ){裂};かれし&ruby(えいごう){永劫};、エムラクール》 [#top]

|引き裂かれし永劫、エムラクール P(SR) 無色 (15)|
|クリーチャー:エルドラージ/ゼニス 15000|
|''飛行''(このクリーチャーは、「飛行」を持たないクリーチャーから攻撃もブロックもされない)|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが召喚によって出た時、このターンの後もう自分のターンを追加する。|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手はバトルゾーン、シールドゾーン、マナゾーンにある自身の表向きのカードを合計6枚選び、墓地に置く。|
|''エターナル・Ω''(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)|

[[DMEX-08]]で登場した[[無色]]の[[エルドラージ]]/[[ゼニス]]。

[[Magic:The Gathering]]との[[コラボカード]]である。

15[[コスト]]という途方もないコストをしているが、その能力は強力で、ほぼすべてのクリーチャーに[[攻撃]]も[[ブロック]]もされない能力を持つ。[[アタックトリガー]]で[[破壊]]、[[シールド焼却]]、[[ランデス]]を相手に選ばせる形で合計6枚行う[[能力]]も強力(本家の「滅殺」の再現)。ただし、[[裏向き]]の[[カード]]は選べないので、[[バトルゾーン]]と[[マナゾーン]]が空でも[[シールド]]を燃やし尽くしていきなり[[ダイレクトアタック]]…とはいかないので注意。

そして、何と言っても[[召喚]]時限定[[cip]]による[[追加ターン]]獲得が魅力。事実上の[[スピードアタッカー]]としても使える。
召喚さえすれば無条件で追加ターンを得ることができるのは[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]にはない持ち味。

問題は15コストという莫大なコスト。あらゆる[[マナブースト]]を駆使しても、普通にコストを支払って召喚するのは[[オーバーキル]]だろう。そのため、「[[召喚]]」扱いになる[[コスト踏み倒し]]の[[《イッツ・ショータイム》]][[《天運ゼニスクラッチ》]]などから出すことを考えたい。

仮に召喚したとしても1体でフィニッシュに持って行くことは難しい。例えば、相手の[[クリーチャー]]が4体以上あり、[[シールドゾーン]]に[[表向き]]のカードがない場合、残りの枠の分で[[ランデス]]を浴びたとしても、[[S・トリガー]]を踏ませて[[ターン]]を凌ぎ、返しに[[スピードアタッカー]]で返り討ちにする、と言う負け筋が考えられる。

また、[[【サッヴァーク】]]など[[シールドゾーン]]に大量のカードを蓄えるデッキなどでは延命されやすい。

そしてさらに、後述のルールで詳しく述べるが、[[アタックトリガー]]による[[除去]]は、相手側に[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]][[《滅亡の起源 零無》]][[《零龍》]]のいずれかがバトルゾーンにあると、[[墓地送り]]にするカードを1枚に抑えられてしまうという大きな弱点も抱えている。

ロマン性は光るが「''それだけの[[マナ]]があるなら他の現実的なフィニッシュ手段が豊富''」という[[オーバーキル]][[カード]]特有の難点を抱えている。
単純に、過剰なマナブーストができるデッキならフィニッシャーは[[《水上第九院 シャコガイル》]]で事足りてしまう。
[[【ターボゼニス】]]全盛期とは異なり「[[マナブースト]]からの[[フィニッシャー]]展開」という[[ビッグマナ]]のスタイルが下火になってしまっているのも向かい風。
とはいえ本家《エムラクール》の根強いファンによる[[ファンデッキ]]間では需要があり、封入率がかなり低い事もあって[[シングルカード]]における相場もかなり高め。
[[環境]]で通用する[[ガチデッキ]]として、[[チャンピオンシップ]]等で結果を出そうとする動きも細々とではあるが存在している。
[[カード]]の魅力は決して[[環境]]での活躍とイコールではない事を教えてくれる1枚である。

**ルール [#rule]
-[[出た時]]の能力は「召喚によって出た時」限定でトリガーし解決することができる。したがって、ほとんどのコスト踏み倒しでは[[追加ターン]]を得ることはできない。コスト踏み倒しと絡めて追加ターンを獲得するのであれば、[[《天運ゼニスクラッチ》]]のような「コストを支払わずに''召喚する''」ものを使う必要がある。

-[[アタックトリガー]]による除去は[[カード指定除去]]のため、[[エレメント]]の下などからもカードを選べる。勿論それら個々のカードも[[表向き]]である必要があるので[[《英知ザクス・コット》]]の進化元などは選べない。

-[[両面カード]]は''どちらの面が表でも「表向きのカード」として扱われる''。そして、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]][[《滅亡の起源 零無》]][[《零龍》]]は5枚のカードで構成されており、バトルゾーンを[[離れない]]ため、相手がこれらのカードをバトルゾーンに用意していた場合、[[墓地送り]]にするカードの枚数を1枚に抑えられてしまう。

**他のカード・デッキとの相性 [#i9c0d173]
-扱いやすい[[召喚]]扱いの[[コスト踏み倒し]][[能力]]を持つ[[《キング・マニフェスト》]]の登場以降、評価が上昇。一度出せば[[追加ターン]]と滅殺6で相手を蹂躙してしまえる。

-召喚時能力は使えなくなるが、[[《超絶奇跡 鬼羅丸》]]の[[踏み倒し]]対象として採用するのもあり。コスト15のため[[ガチンコ・ジャッジ]]に強く、[[追加ターン]]を得られなくとも、あちらの[[スピードアタッカー]][[付与]]で[[アタックトリガー]]がすぐに使えるため、悪くはない組み合わせだろう。

**環境において [#nced5012]
[[DM22-EX1]]期に成立した[[【星龍ライベルモット】]]に[[フィニッシャー]]として採用された。[[召喚]]扱いで自由にカードを踏み倒せるため相性が良く、最速で[[コンボ]]を成立させれば実質3ターン目から[[cip]]を使えた。
[[アドバンス]]ではより強力な[[《オールデリート》]]と競合するが、相手の[[《禁断〜封印されしX〜》]]に[[メタ]]られない点が重く見られ、両採用または《オールデリート》の枠を奪ったケースもあった。

2024年3月11日[[殿堂レギュレーション]]改定後の[[CS>チャンピオンシップ]]で優勝した[[《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》]]型の[[【青魔導具】]]リペアに4枚採用されていた。[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]と一緒に出せば相手にターンを渡さずに[[エクストラウィン]]できる。《ミカドレオ》抜きで殴り勝つプランにも役立つ。

**その他 [#o3f5c45c]
-元ネタは[[Magic:The Gathering]]の同名の伝説のクリーチャー[[《引き裂かれし永劫、エムラクール》>http://m.mtgwiki.com/wiki/%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%A3%82%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%97%E6%B0%B8%E5%8A%AB%E3%80%81%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB/Emrakul%2C_the_Aeons_Torn]]。[[マナコスト]]、[[飛行]]、[[召喚]]時の[[追加ターン]]と、[[除去]][[能力]]で滅殺6が再現されている。
元ネタではさらに「打ち消されない((MtGでは《対抗呪文》などのカードによってカードのプレイを阻止する事が可能。打ち消しとはそれの事である。))」「プロテクション(有色の呪文)((対象の色のカード効果で選ばれず、そのクリーチャーやエンチャントからのダメージも0にしてしまう能力。このエムラクールであれば有色の呪文がほぼ効かない))」も併せ持っていたが、[[無色]]の[[除去]]が少ない[[デュエマ]]では流石にプロテクションは再現されていない。また、元ネタにはあった「どこからでも墓地に置かれた」時の[[山札回復]]は、[[エターナル・Ω]]に変更されている。もっとも、この[[山札回復]]が[[エターナル・Ω]]の元ネタである。
その代わりに此方は展開数に制限がなく((本家は「伝説のクリーチャー」である為、ルールにより1枚しか存在できない。エグザイル・クリーチャーを想像するとわかりやすいだろう))、[[《無双と竜機の伝説》]]のような[[追加ターン]]での制限も存在していない。複数体を何度も[[召喚]]できれば、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]すらも真っ青の[[ソリティア]]に突入してしまう事だろう。
--[[飛行]]は[[キーワード能力]]となったが、[[エルドラージ]]が持つ最大の特徴である「滅殺」は[[デュエル・マスターズ]]においては[[キーワード能力]]としては設定されず、あくまでファンの俗称扱いとなっている。
--[[Ittoku]]氏による[[イラスト]]はどちらかというと[[《約束された終末、エムラクール》>http://m.mtgwiki.com/wiki/%E7%B4%84%E6%9D%9F%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%B5%82%E6%9C%AB%E3%80%81%E3%82%A8%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB/Emrakul,_the_Promised_End]]のものに近い。
--[[DMEX-18]]ではMtGの旧枠をイメージした枠で[[再録]]された。旧枠当時は純粋な無色枠が無かった((ただし、受注限定製品にて無色用の枠は作られている))ためか、[[アーティファクト>Mono Artifact]]と同じ枠で収録されている。

-[[追加ターン]]を獲得するカードの「このターンの後にもう一度自分のターンを行う」というテキストは、[[DMEX-15]]以降「このターンの後に自分のターンを追加する」という表記に変更されているが、[[DMEX-18]]で[[再録]]されたこのカードは以前の「もう一度〜」という表記のままである。
--後に[[DM23-EX3]]に収録の際に「このターンの後に自分のターンを追加する」になった。

-[[エルドラージ]]は《エムラクール》のような途方もないサイズの[[無色]]大型獣が多く、[[デュエマ]]の[[ゼニス]]をデザインする上での元になったとも言われている。

-アニメ『[[キング>デュエル・マスターズ キング(アニメ)]]』では第40話でCG付きでまさかの登場を果たし、[[キャップ]](鬼化)が[[切札 ジョー]]戦で使用。
[[《キング・マニフェスト》]]の[[cip]]で[[山札の上]]から踏み倒され、[[追加ターン]]と6枚除去による[[ランデス]]でジョーを追い詰めるが、最終的に[[《スパダチ モンキッドR》]]の[[キリフダReVo]]で([[マナ送り]]の代わりに)手札に戻された。
--[[Magic:The Gathering]]の[[背景ストーリー]]では''女性''として扱われており、実際に女性的な口調と声で[[ジェイス>《精神を刻む者、ジェイス》]]と会話する場面も存在するのだが、アニメでの声優は男性の[[福西勝也]]氏。 
--キャップから「[[チームウェイブ]]の超大型新人」と紹介されたが、ジョーに「チームウェイブじゃないじゃん!」と突っ込まれていたが、キャップは「チームウェイブのデッキに入っているからチームウェイブだ」と意味不明な答えを返していた。
--ちなみに同話のBパート開始前のアイキャッチにも本編よりも先に登場したが、何故か中で[[《月明かりに沈むニンギョ》]]がコタツに入っていた。あちらは頭足類型の外見を持つので多くの触手を持つ《エムラクール》とは一応の共通点があり、また《エムラクール》自身は[[Magic:The Gathering]]の[[背景ストーリー]]において「月」と非常に強い関わりがあるので、その辺りを踏まえたチョイスだろうか。

//**関連カード [#llcard]
//**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]

**収録セット [#pack]
-Illus.[[Ittoku]]
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](91/???)
--[[DMEX-18 「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」>DMEX-18]](S2/S15)
--[[DM23-EX3 「アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華」>DM23-EX3]](TR8/TR15)

**参考 [#reference]
-[[エルドラージ]]
-[[ゼニス]]
-[[召喚]]
-[[cip]]
-[[追加ターン]]
-[[飛行]]
-[[カード指定除去]]
-[[破壊]]
-[[選ばせ除去]]
-[[シールド焼却]]
-[[ランデス]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[エターナル・Ω]]

-[[【カリヤドネエムラクール】 >【カリヤドネループ】#pece0e0d]]

----
[[公式Q&A]]

-4つ目の能力について

>Q.自分の[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]がある状況で、相手の''《引き裂かれし永劫、エムラクール》''の「攻撃する時」の能力で、自分の表向きのカードとして[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]を構成する5枚を選べますか?&br;類似例:[[《滅亡の起源 零無》]][[《零龍》]]
A.はい、選べます。結果的に[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]の構成カードは離れませんので、自分はカードを1つ墓地に置きます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40841]](2022.02.18)

>Q.自分の[[《煌龍 サッヴァーク》]]と他のクリーチャー2体がバトルゾーンにいて、自分のシールドゾーンに表向きのカードが3枚ある状況です。相手の''《引き裂かれし永劫、エムラクール》''の「攻撃する時」の能力で、自分はそれら6枚を墓地に置く際、「自分のクリーチャーが離れる時、かわりに」の置換効果を適用して、表向きのシールドカード3枚だけを墓地に置き、自分のクリーチャー3体を残せますか?
A.はい、残せます。6枚のカードが同時に墓地に置かれる際に、それに割り込んで置換効果を適用できます。
#region2((総合ルール 609.1)){{
:609.1. |継続的効果の一部は、置換効果でありえます。置換効果はイベントが発生する際に継続的に適用されます。事前に固定されるわけではありません。この種の効果は置換対象となる特定のイベントを待ち、その効果の全部あるいは一部を他のイベントで置換します。これはその影響を及ぼすものに対する「盾」のように機能します。
::609.1a |「かわりに」という語を用いる効果は置換効果です。「かわりに」という単語によってどのようなイベントがどう置き換えられるかを示しています。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40842]](2022.02.18)

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