#author("2025-09-02T20:34:25+09:00","","")
#author("2025-09-10T07:29:03+09:00","","")
*《&ruby(ショートショット){単騎連射}; マグナム》 [#top]

|単騎連射 マグナム P(R) 火文明 (3)|
|クリーチャー:アウトレイジ 3000|
|自分のターン中に、相手のクリーチャーが出る時、そのクリーチャーはかわりに持ち主の墓地に置かれる。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DMD-27]]で登場した[[火]]の[[アウトレイジ]]。

マグナムの名を持つ[[コスト踏み倒しメタ]]の一種であり、自分の[[ターン]]に出ようとした相手の[[クリーチャー]]を[[置換効果]]で[[墓地送り]]する。

自分のターンに相手のクリーチャーを[[メタ]]る意味は初見だとわかりにくいかもしれないが、要は[[S・トリガー獣]]や[[ニンジャ・ストライク]]のメタである。役割はマグナムというより[[軽く>軽い]]なった[[《無双恐皇ガラムタ》]]、自身が殴る必要がない[[《式神シシマイ》]]のようなもの。

「クリーチャーが出る時」という極めて簡潔な[[テキスト]]のおかげで、上記以外にも広範囲の[[カウンター]]手段に対して[[刺さる]]。[[コスト]]も軽く[[手打ち]]やコスト踏み倒しで出しやすいため、[[ワンショット]]の詰めとして様々な[[デッキ]]に採用された。

このクリーチャーの登場を最後に[[デュエマ]]では自分のターンに効果のあるコスト踏み倒しメタはしばらく登場しなかった(例外は後述)。
しかし、[[十王篇]]頃から[[《U・S・A・BRELLA》]][[《とこしえの超人》]][[《検問の守り 輝羅》]]といったお互いのターンに効果のあるカードとして復活。詰めの場面以外でも使えるためそれらの方が[[汎用性]]は高く、[[カウンター]]封じとして穴があることを差し引いても採用率は高くなっている。

その後[[カードプール]]がさらに充実してからは、まずお互いのターンに効果のあるコスト踏み倒しメタで[[種族サポート]]などで何らかの[[シナジー]]があるものを探し、なければこのクリーチャーを検討するという[[デッキビルディング]]が多くのデッキに当てはまるようになった。
[[高速化]]の影響で[[手打ち]]されることもほぼなくなり、[[《芸魔王将 カクメイジン》]][[《漆黒の深淵 ジャシン帝》]]などの能力で[[シールド]][[ブレイク]]の直前に踏み倒されることが増えた。

//一見すると恐ろしい[[ロック]]性能を持つ[[カード]]だが、既存のマグナムと比べると癖が強い為、環境を選ぶカードである。[[S・トリガー獣]]自体がその特性上、運の要素が強く、出てくる前にあっけなく除去されてしまう事も多いので考えなしに使っても何も仕事ができずに終わってしまう。

//このカードの登場当初は、強力な性能が評価された反面、[[革命編]]で強化された[[S・トリガー獣]]や[[【ヘブンズ・ゲート】]]へのメタであること、また販売を控えていた[[DMR-19]]の[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]の[[革命0トリガー]]をも否定しかねない能力であったため、否定的な声の方が大きかった。一方、このカードを緊急で登場させなければならないほど[[【天門ループ】]]が環境を荒らしていたのも事実である。

//しかし、その強力な性能により真っ先に除去され対策されるようになった事で、[[革命編環境]]ではそこまで猛威を振るうことはなかった。また、同時期の[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の予想外の流行により、話題がそちらに移ったので、否定的な意見も収まった。

//このカードは[[《音精 ラフルル》]]ほど手軽に場に出せる訳ではなく、色の合わないデッキにも寄生する性質は持っていなかったため、「殿堂やプレミアム殿堂に指定される事は無い」という見方の方が強かった。

**[[ルール]]・ゲームへの影響 [#s5c6083c]
-[[S・トリガー獣]]、[[ニンジャ・ストライク]]、[[S・バック]]獣、[[革命0トリガー]]獣などは[[手札]]から直接墓地送りされる。[[バトルゾーン]]に出ないため、[[cip]]や[[離れた時]]の[[能力]]は使えない。
--[[着地置換効果]]のページも参照。

-[[呪文]]は唱えることができるが、[[《ヘブンズ・ゲート》]][[《ドラゴンズ・サイン》]][[《灰燼と天門の儀式》]]などクリーチャーの踏み倒しがメイン効果のものは無効化できる。[[《百鬼の邪王門》]]の[[鬼エンド]]にも刺さる。

-一部の呪文は除去効果と踏み倒し効果を併せ持つが、呪文の能力は上から書いてある順に[[解決]]するため、[[テキスト]]の順番によってこのクリーチャーを除去して相手自身のクリーチャーを出せるかが変わる。
--出せる例:[[《アリスの突撃インタビュー》]]など
--出せない例:[[《知識と流転と時空の決断》]][[《真気楼と誠偽感の決断》]]など

-[[着地置換効果]]で[[cip]]などに強い一方、[[使用宣言]]そのものを禁止しないのは弱点と言えば弱点。[[解決]]までにこのクリーチャーが除去された場合、問題なくクリーチャーを出せる。
--例えば[[W・ブレイカー]]の攻撃で除去呪文とS・トリガー獣を同時に加え、除去呪文を先に解決するなど。
--[[《疾封怒闘 キューブリック》]][[《アンヤク夜叉》]]のページも参照。

-除去呪文による被害を抑えるために[[リーサル]]が取れた後はできるだけこのクリーチャーから攻撃させるというテクニックも存在し、[[DM22-BD2]]版の[[フレーバーテキスト]]で紹介されている。

-[[タップ]]状態のこのクリーチャーを除去できる呪文は相対的に価値が上がった。中には[[《デーモン・ハンド》]]([[ツインパクト]]登場前)が、[[《地獄門デス・ゲート》]]や[[《凶殺皇 デス・ハンズ》]]より優先された事例もあった。

-今後も相手ターン中のカウンター手段は増加していくことが予想されるため、それらのメタとして将来性にも期待できる。

***[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]について [#m2876bdc]
前提として''[[置換効果]]は連鎖しない''ため、[[マッドネス]]や[[《おやすみヒッポポさん》]]などの能力をさらに置換して墓地送りすることはできない。
しかし、このクリーチャーを出し、総攻撃を仕掛けている時点で[[リーサル]]は組めているはずなので、高[[打点]]の[[マッドネス]]が出てきたところでCOLOR(blue){ごく一部の例外を除き}手遅れなケースがほとんど。

[[王道W]]時点で警戒する必要があるのは[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]のみだろう。[[S・トリガー]]で唱えた[[《エマージェンシー・タイフーン》]]などから踏み倒される可能性がある。
《バイケン》のバウンスは踏み倒しと一連の効果として扱われるため、同時に[[使用宣言]]した[[S・トリガー獣]]を召喚できるという[[裁定]]が出ている。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33619/]]

***[[2017年3月25日ルール改訂]]について [#sc9b403d]
旧ルールでは2つ以上の[[シールド]]を同時に[[ブレイク]]する際も[[シールドチェック]]および[[S・トリガー]]の使用を独立して行っていた。

相手の《単騎連射 マグナム》がおり、[[W・ブレイカー]]の攻撃で[[《終末の時計 ザ・クロック》]]と[[《デーモン・ハンド》]]を加えたとする。《デーモン・ハンド》→《ザ・クロック》の順番で加えた場合は《単騎連射 マグナム》を[[破壊]]して《ザ・クロック》を出せたが、《ザ・クロック》→《デーモン・ハンド》の順番で加えた場合は《ザ・クロック》が墓地送りされていた。

このルール変更により、[[【レッドゾーン】]][[【ドギラゴン剣】]]など[[ファッティ]]と《単騎連射 マグナム》を組み合わせるデッキが弱体化した。
[[《音精 ラフルル》]]とは相性の良さに磨きがかかった。

***2017年10月6日ルール改訂について [#m93f050d]
効果によってカードの使用が禁止されている場合、[[使用宣言]]ができなくなった。[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31397/]]

このクリーチャーの弱体化ではなく、[[《呪紋のカルマ インカ》]]などの強化である。
なお、[[《メガ・タイマン・ドラゴン》]]などの[[出せない]]効果にはこの変更は関係ない。

**比較対象 [#pf7d5eee]
-低[[コスト]]ながら、[[能力]]は[[《ダブル・リボルバードラゴン》]]と[[《呪紋のカルマ インカ》]]の上位[[能力]]とも言える。[[タップ]]していなくても使えるし、[[召喚]]以外の[[コスト踏み倒し]]も制限してしまう。

-[[《制御の翼 オリオティス》]]を筆頭に[[不正]]メタはお互いのターンに効果があるものが多い。登場時期が近い[[《獣軍隊 ヤドック》]]はこのクリーチャーと同じ[[着地置換効果]]を持つため、[[cip]]などの対策に使える。
[[《閃光の守護者ホーリー》]]などの[[重量級]][[S・トリガー獣]]を相手にする分には使用感はほぼ同じだが、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などには全く[[刺さら>刺さる]]ない。移動先が[[マナゾーン]]のため相手に[[リソース]]を与えてしまうのも弱点。

-[[《早撃人形マグナム》]]と比べると、[[コスト]]が1下がったかわりに[[スピードアタッカー]]を失った。一見プラマイゼロに見えるが軽減やマナブーストから入ることや、ポン置きすることを考えるとマナカーブにおいて3と4の差とスピードアタッカーの有無ではどちらが重要かは言うまでもないため、[[ビートダウン]]適性ではやや劣るか。
また、相手の[[ターン]]中は[[効果]]が一切及ばないため、[[超次元]][[呪文]]にも無力であり、[[《早撃人形マグナム》]]で封じることのできた[[《勝利のガイアール・カイザー》]]には殴り返されてしまう。
--返しの[[ターン]]に[[除去]]されてしまっては意味がないので、あらかじめ隣に殴れる[[アタッカー]]を置き、[[除去]]される前に積極的に[[シールド]]を割っていきたい。
[[《早撃人形マグナム》]]なら[[破壊]]されたとしても[[cip]]は使えるため[[能力]]で対処することができたが、こちらはそれすら使わせないので[[防御札]]が[[クリーチャー]]だけの[[デッキ]]を完全に封じることができる。
//どちらのカードも[[【レッドゾーン】]]で採用されているが、禁断解放するタイミングでは既にシールドが0枚になっていることが多いので、《ドキンダムX》と並んでいる場面でこちらが能力を発揮できる機会は少ない。

-[[《スパダチ ケントナークR》]][[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]など攻撃中にこのクリーチャーと類似の効果を得るクリーチャーも少数いるが、[[専用デッキ]]を要求する[[スペック]]のものが大半のため、入るデッキが違ってくる。

**他のカード・デッキとの相性 [#wcc4f675]
-自分の踏み倒しには一切影響しないため、[[【オボロセカンド】]][[【イメンループ】]][[【モルト「王」】]]などで併用することができる。一方的に踏み倒して[[ビートダウン]]したいが、[[S・トリガー獣]]などによるカウンターがネックな場合は採用に値するだろう。

-[[《お騒がせチューザ》]]と組み合わせると自分の[[ターン]]中、相手は[[クリーチャー]]も[[呪文]]も一切使えなくなる。[[色]]も合い、[[コスト]]も近いので一考するべきだろう。併用することで、[[【ボアロアックス】]]や[[【イメンループ】]]で[[《無双恐皇ガラムタ》]]が不要になる可能性すらある。
--やっていることは、自分のターン限定になったかわりに、[[《邪帝遺跡 ボアロパゴス》]]で踏み倒せるようになった「[[VAN>《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]][[ナイン>《偽りの王 ナンバーナイン》]][[大王>《龍世界 ドラゴ大王》]]」そのものである。即死打点を揃えやすい[[【イメンループ】]]との相性は抜群。
--[[赤単]]構築でもこのような強力なメタビートの布陣が取れるのは言わずもがな強力。

-[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]でマナフリーズされ、行動不能となった次のターンに出されると悲惨。[[バウンス]]以外の[[S・トリガー]]・[[S・バック]][[呪文]]しか解答がない場面もしばしば。

-[[革命編]]の[[アウトレイジ]]としては[[《破壊者 シュトルム》]]に続き2体目。《シュトルム》は[[革命軍]]の味方という設定だったが、こちらは変形デッキの共通パーツとしての立ち位置であり、どちらかというと積極的に[[ビートダウン]]していく[[侵略者]]との相性が良い。
--[[エピソード3]]の[[アウトレイジ]]が敵がいなくなると味方同士で戦い合う[[種族]]であったことを考えるとどちらの味方でもないのかもしれない。

-[[アウトレイジ]]という観点で見ると[[《無限皇 ジャッキー》]]とも相性が良い。両者が揃うと、自分の[[ターン]]中、相手は[[クリーチャー]]を出すことができず、相手の[[ターン]]中、相手は[[コスト]]を支払って[[呪文]]を[[唱える]]ことができない。

-[[【サンマッドモルト】]]では[[《銀河大剣 ガイハート》]]の[[龍解]]条件達成用の[[システムクリーチャー]]の1体として採用された。これで[[【天門ループ】]]を、[[《その子供、凶暴につき》]]で[[【レッドゾーン】]]をメタれたため、当時は[[メタビート>ビートダウン]]の側面もあった。

-[[【5色ドギラゴン剣】]]では[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]などのおかげでこれを出したターン中にワンショットできるため、大体の場合においてこれを除去されるタイミングを与えずに済んだ。

-このクリーチャーを召喚した後に《無重力 ナイン》を[[G・ゼロ]]で召喚すると[[《“罰怒”ブランド》]]の[[マスターB・A・D]]を最大限活用することができる。《“罰怒”ブランド》の登場によって[[環境]]レベルでこのカードが[[アウトレイジ]]であることに意味を見出され、[[《音精 ラフルル》]]と共に「ほぼすべてのカウンター札をロックしての4ターンキル」を量産した。

-[[《アイアン・マンハッタン》]]でこれの[[文明]]を支払い、[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]と合わせて[[カウンター]]封じする[[【ジョーカーズ】]]も一部で使われることがあった。

-[[殿堂入り]]のこれをあえて[[フィニッシャー]]に据える場合、[[サーチ]]や[[ソリティア]]などでこれを引き込む工夫は用意しておきたい。[[【ライオネル.Star】]][[【青赤マジック】]]などは試合中に山札を掘る枚数が全デッキでも上位のため、これを扱う適性は非常に高い。
[[【青黒COMPLEXコントロール】]]でも[[《電脳の女王 アリス》>《電脳の女王 アリス/不埒な再侵入》]]で[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]の下に仕込む、[[《アーテル・ゴルギーニ》]]や[[《忍蛇の聖沌 c0br4》]]を使うなどすることで、比較的高い確率で出すことができた。

-[[【青赤マジック】]]は成立時点で[[《音精 ラフルル》]]が[[プレミアム殿堂]]していたが、[[《芸魔王将 カクメイジン》]]で[[《ファイナル・ストップ》]]を唱えながら[[《瞬閃と疾駆と双撃の決断》]]でこのクリーチャーを出すことで当時の[[ロック]]の再現ができた。過剰[[打点]]を作るためのメインの動きはほとんど邪魔せず、ついでのようにこれを出せたのも相性が良かった。
--ただし、[[《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]の[[プレミアム殿堂]]前はそちらと[[《同期の妖精/ド浮きの動悸》]]にカウンター封じを任せ、このクリーチャーは不採用の構築も存在した。
--[[《氷柱と炎弧の決断》]]とも相性が良いが、思考停止で[[手札交換]]の選択肢を選ぶのは危険かもしれない。[[《氷柱と炎弧の決断》]]で手札交換するのはコスト2以下の踏み倒しを諦めるのと同義であり、[[《同期の妖精/ド浮きの動悸》]]を立てて[[G・ストライク]]対策に役立てた方が勝ちやすい場面もある。理想は相手のデッキに合わせて使い分けることだろう。
--《カクメイジン》の効果で唱えた[[《瞬閃と疾駆と双撃の決断》]]で出す運用だと[[《光牙忍ハヤブサマル》]]の[[ブロック]]で頓挫する可能性があることにも注意。

-[[【白黒赤ファイアー・バード】]]や[[【白赤緑ドリームメイト】]]にはあまり採用されない。一応、前者は[[《アリスの突撃インタビュー》]]((ただ、《単騎連射 マグナム》を墓地に用意するのは難しい。[[《マジシャン・ルピア》]]や[[《アリスの突撃インタビュー》]]の[[ディスカード]]で《単騎連射 マグナム》を捨てると追加効果が発動しないので積極的に狙うには厳しく、[[《ルピア&ガ:ナテハ》]]の[[シールド焼却]]で偶然墓地に落ちるでもないとスムーズに[[リアニメイト]]の下準備が整わない。))、後者は[[《ピザスターのアンティハムト》]]を経由することでコスト踏み倒しでこのクリーチャーを出す機構はある。

**環境において [#pe09f7f1]
[[DMX-20]]期時点で[[《早撃人形マグナム》]]入り[[【レッドゾーン】]]は確認されており、そちらの[[スロット]]を奪う形でデビュー。併用する[[レシピ]]も稀にだが存在した。
[[トップメタ]]の[[【黒単ヘルボロフ】]][[【イメンループ】]]の[[防御札]]はどちらも呪文に偏っていたため、当時は[[【天門ループ】]]および[[ミラーマッチ]]対策の意味合いが強かった。

[[《終末の時計 ザ・クロック》]][[《閃光の守護者ホーリー》]]など[[【レッドゾーン】]]で採用率の高かった[[S・トリガー獣]]を[[メタ]]れたため[[ミラーマッチ]]では[[刺さり]]が良かったが、[[【天門ループ】]]は[[《生死の天秤》]][[《転生スイッチ》]]などでこのクリーチャーを除去できたため油断できず、[[ブレイク]]の順番が噛み合えば[[ループ]]に入られる可能性も十分あった。

また、[[DMR-19]]以降は[[《禁断 ~封印されしX~》]]の登場によって[[4枚積み]]×10種類の構成が物理的に取れなくなったが、新環境で削る1枠はこれか[[《轟速 ザ・マッハ》]]のことが多かった。

年が明けて[[【超次元デッドゾーン】]]が流行すると、[[【レッドゾーン】]]では対策に[[《暴走龍 5000GT》]]を採用するようになった。[[S・トリガー獣]]や[[シノビ]]は[[パワー]]5000以下が大半だったため、それらに加えて[[サイキック・クリーチャー]]にもメタを張れる[[《暴走龍 5000GT》]]の方が[[汎用性]]が高いと見なされた。

面白いエピソードとして、一部の[[【超次元デッドゾーン】]]は[[《光牙王機ゼロカゲ》]]を[[《暴走龍 5000GT》]]による[[ロック]]中でも使える防御札として採用していた。当時のこのクリーチャーの影の薄さが窺える。

総じて[[革命編環境]]の[[【レッドゾーン】]]はこのクリーチャーを上手く扱えたとは言い難く、むしろ[[【サンマッドモルト】]]などの[[中速ビートダウン]]で輝くカードだった。
[[【速攻】]]でこれを[[手打ち]]していると[[リーサル]]が1ターン以上遅れたため、有効に使うためには[[プレイング]]スキルが必要だったことも不人気の理由として挙げられる。

2016年2月28日[[殿堂レギュレーション]]改訂と同時開催された「[[全国大会2015>公式大会]]」4位入賞の[[【赤タッチ青レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]にも不採用で、かわりに[[《暴走龍 5000GT》]]が[[4枚積み]]された。ちなみに準優勝の[[【超次元デッドゾーン】]]には[[《光牙王機ゼロカゲ》]]の姿があった。
[[【サンマッドモルト】]]の使用者も1人いたが、まさか[[【ヘブンズ・ゲート】]]と当たるとは読めず((同日[[《奇跡の精霊ミルザム》]]が殿堂入りしたため))、不採用の[[レシピ]]でそちらと戦って敗れてしまった。[[テキストカバレージ>https://dm.takaratomy.co.jp/coverage/dmnt15_01/]]

[[革命ファイナル]]〜[[新章デュエル・マスターズ]]にかけては[[《音精 ラフルル》]]とのセット「[[単騎ラフルル>《音精 ラフルル》#rock2]]」で活躍。[[【5色ドギラゴン剣】]][[【赤青ブランド】]][[【ワルスラ墓地ソース】]]などに採用された。
実際には盤面に2体を揃えるというよりは、相手や状況によって使い分けることが多かった。強力な相方と[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]などのコスト踏み倒し手段を得たことで非常にユーティリティーな[[フィニッシャー]]になり、ようやく真価を発揮できた。

2018年3月1日に[[殿堂入り]]した。同日[[《音精 ラフルル》]]も殿堂入りしている。

[[《音精 ラフルル》]]の登場以来「単騎ラフルル」を揃えることがあらゆる[[ビートダウン]]の最終目標になり、その他の[[フィニッシャー]]にとっては日の目を見ない不遇な環境が続いていたため、納得の殿堂入りだろう。
コスト3のクリーチャーを踏み倒す手段は無数に存在するため、コスト5のかわりに[[革命チェンジ]]を持つ[[《音精 ラフルル》]]と比べてどちらがアクセスしやすいというのも一概に言えることではない。

殿堂入り後も[[【赤青ドギラゴン剣】]][[【青赤緑ミッツァイル】>【ミッツァイル】#r9a585b1]]など、各[[1枚積み]]の「単騎ラフルル」を揃えてフィニッシャーとするデッキが散発的に結果を残した。[[【“B-我”ライザ】]]など[[【速攻】]]の自由枠に挿される場合もあった。

ただ、[[インフレ]]が進むと安全な勝利手段は増加し、「単騎ラフルル」の独自性は年々霞んでいった。また、2020年1月1日には[[《音精 ラフルル》]]が[[プレミアム殿堂]]し、[[呪文ロック]]の難易度がやや上昇した。

[[十王篇]]からはお互いのターンに効果のある[[コスト踏み倒しメタ]]が登場し、[[リアニメイト]][[S・トリガー]]などの対策にはそれらでも事足りるようになった。コストに糸目を付けなければ[[《地封龍 ギャイア》]]でロックするという手もあった。

[[王来篇]]では[[G・ストライク]]が登場。ここに来て[[呪文ロック]]と併用したとしてもトドメを刺しきれない可能性が生まれた。
自分だけ[[リソース]]を吐き切った状態でターンを渡したら[[ブレイク]]で増えた手札を活かして反撃されることは容易に想像がつくため、天敵と言える。

[[DMRP-18]]期には[[【我我我ブランド】]]が成立したが、3ターンキルの[[再現性]]を考えて採用を見送ることが多かった。そちらのデッキでの本格的な活躍は[[《烈火大聖 ソンクン》]]が登場して[[溜める>ワンショット]]プランが強化されてからとなる。

[[DMEX-17]]期の[[オリジナル]]で[[【赤黒バクロ法師】]]が流行すると、[[ミラーマッチ]]対策として投入するケースが目立った。

[[【絶望神サガループ】]]が成立すると、そちらに[[刺さる]][[カウンター]]封じとして[[【白青赤ライオネル.Star】>【ライオネル.Star】]]を中心に流行した。

[[【絶望神サガループ】]]の消滅後は[[【青赤マジック】]][[【黒単アビスロイヤル】]]に採用され、一部の[[【青黒COMPLEXコントロール】]]でも使われた。環境に激増したため、[[【白赤カウンター】]]は[[《革命の鉄拳》]][[《アンヤク夜叉》]]で露骨に対策していた。

[[DM24-EX1]]期に成立した[[【白黒赤ファイアー・バード】]][[【白赤緑ドリームメイト】]]では一瞬使われただけですぐに抜けた。

[[《アクア・ギャクテンポインター》]]の登場から[[エラッタ]]までの間、非[[ターン・プレイヤー]]の[[ループ]]をこのカードが捲れた時点でシャットアウトできるとして話題になった。

[[DM24-RP4]]期に成立した[[【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】]]にも採用された。

2025年8月末辺りから【青黒緑ボウダン=ロウ】のフィニッシャーとしてもそれなりの結果を出した。
2025年8月末辺りから[[【ボウダン=ロウ】]]のフィニッシャーとしてもそれなりの結果を出した。

**その他 [#q565b511]
-[[カード名]]の由来は[[能力]]の元となった[[《早撃人形マグナム》]]とクライスラー社が販売していた自動車「ダッジ・マグナム」と思われる。

-[[アウトレイジ]]としては[[《疾封怒闘 キューブリック》]]に続いて2例目の[[殿堂入り]]。あちらが絶対的なカウンター封じであったはずの[[シールド焼却]]に対する抜け道として活躍する素地があったのに対し、こちらは「単騎ラフルル」という並びで絶対的なカウンター封じを可能にした。ある意味で《疾封怒闘 キューブリック》とは対極にある存在と言えよう。

-アニメ「VSRF」第49話で[[バサラ]]の[[マナゾーン]]に置かれていた。

-[[DM24-EX2]]版の[[フレーバーテキスト]]は[[王道篇]]のキャッチコピーである「[[逆転こそが、カードゲームだ。]]」のセルフパロディとなっており、キャッチコピーの否定と考えることもできる。

//-[[フレーバーテキスト]]にある「インチキ」とは[[S・トリガー獣]]や[[革命0トリガー]]獣を始めとするカウンター獣による防御、「早撃ち」とは[[置換効果]]によってバトルゾーンに出る前に対処することを指していると思われる。

//-このクリーチャーは「[[クリーチャー]]によるカウンターを封じるカード」の代表格であることから、[[クリーチャー]]封じの例えとして使われることもしばしばある。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#z916f7a0]

|単騎連射 マグナム VR 火文明 (3)|
|クリーチャー:アウトレイジ 3000|
|自分のターン中、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、かわりに墓地に置かれる。(自分の《単騎連射 マグナム》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する)|

[[DMPP-26]]で実装。[[ベリーレア]]になった。

名前指定の[[ターン1]]が追加された。この際、回数指定のある[[着地置換効果]]が適用状態であることの専用アイコンが追加された。程なくして、回数制限のない[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]と[[《龍世界 ドラゴ大王》]]にも[[着地置換効果]]つながりで同一のアイコンが出るように改善された。

登場時点で既にTCG版の[[革命編環境]]よりも遥かに[[システムクリーチャー]]などへの対策が進んでいたこともあって、登場以来相性の良いデッキにおいても採用がまばらである。何と言っても能力がターン1なのがマイナス点として大きい。

それでも、TCG版での登場時点より遥かに防御札の枚数水準が高いため3ターンキルが簡単に成立しづらい[[DMPP-31]]環境では、必須に近いカウンター封じとして[[【赤単ブランド】]]に3枚程度採用されている。

-[[DMPB-06]]版では[[グレン]]が共に描かれており、ボイスも彼が担当している。

**関連カード [#j41ae389]
-[[《百発人形マグナム》]]
-[[《早撃人形マグナム》]]
-[[《マグナム・ルピア/クリムゾン・チャージャー》]]
-[[《撃速 ザ・グナム》]]
-[[《連射のカルマ ユキメ/ショット・水晶チャージャー》]]

-[[《ダブル・リボルバードラゴン》]]
-[[《呪紋のカルマ インカ》]]
 
**[[フレーバーテキスト]] [#rd84330c]
-[[DMD-27]]、[[DMPP-26]]&br;'''インチキ見抜いたら、オレの早撃ちがBANGだ! ---単騎連射 マグナム'''
-[[DMX-26]]&br;'''きれいじゃねぇか...。&br;紅く輝いてやがる...。&br;まるで、もう1つ太陽がのぼったみてぇだ...。&br;---『デュエル・マスターズVS』 7巻 P140より [[バサラ]]のセリフ'''
-[[DMBD-15]]&br;'''単騎連射 マグナムが最後に呼ばれ、逆転の手段を封じた。そして「[[蒼き守護神>《蒼き守護神 ドギラゴン閃》]]」が戦場に飛来した。その瞬間が、伝説の瞬間となった。'''
-[[DM22-BD2]]&br;'''マグナムがいる状況で一斉[[攻撃]]するなら、マグナムから攻撃した方が良い状況もあります。なぜなら、[[除去]]の[[呪文]]を[[S・トリガー]]したとしても、相手は追加の[[打点]]を除去するか、攻撃済みのマグナムを除去してさらなる[[S・トリガー]]に期待するかのどちらにするか悩むことになるからです。'''
-[[DM24-EX2]]&br;'''逆転を封じることもカードゲームだ!'''
-[[プライズ]](1)&br;'''インチキはよくねえな?――単騎連射 マグナム'''
-[[プライズ]](2)&br;'''楽しみだな!――ルビー'''
-[[DMPB-06]]&br;'''ズルはよくねえよな!'''

**収録セット [#le02a0ae]
***[[デュエル・マスターズ]] [#j7c8afc7]
-illus.[[touge369]]
--[[DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」>DMD-27]](3/54)
--[[DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」>DMX-26]](3a/20)([[アルトアート]])
--[[DM24-EX2 「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」>DM24-EX2]](超29/超47)
-illus.[[500siki]]
--[[DMBD-15 「レジェンドスーパーデッキ 蒼龍革命」>DMBD-15]](9/18)
--[[DM22-BD2 「開発部セレクションデッキ 光水火鬼羅.Star」>DM22-BD2]](2/17) 

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#rff2bfd4]
-CV:[[閻子丹]]
-illus.[[touge369]]
--[[DMPP-26 「天魔命導 -MIRACLE REVOLUTION-」>DMPP-26]]
--[[プライズ]](1)([[アルトアート]])
-CV:[[伊駒ゆりえ]]
-illus.[[otumami]]
--[[プライズ]](2)
-CV:[[江口拓也]]
-illus.[[Yuukoo009]]
--[[DMPB-06 「LEGEND OF PLAY'S 2025」>DMPB-06]]

**参考 [#j2c7c84a]
-[[アウトレイジ]]
-[[コスト踏み倒しメタ]]

-[[殿堂入り]]

----
[[公式Q&A]]

-能力について

>Q.相手のターン中、[[《インフェルノ・サイン》]]の効果で[[《凶鬼04号 ビビム》]]をバトルゾーンに戻そうとしましたが、相手に''《単騎連射 マグナム》''がいたのでかわりに墓地に置かれました。どうなりますか?
A.何もおこりません。このクリーチャーが墓地からバトルゾーンに出るということを墓地に置くということに置き換えられてり、墓地から墓地に置くことはずっと墓地にあったとみなされます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31652]](2019.7.2)

>Q.[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]とスマッシュバースト能力持ちのツインパクトカードがバトルゾーンにあり、[[《ビックリ・イリュージョン》]]を唱えて、種族のダイナモを与え、[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]にスマッシュバースト能力が付与されている状態で、[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]でアタックをする場合、スマッシュバースト能力によって[[《終葬 5.S.D.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]を唱えると、[[《終葬 5.S.D.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]の「このカードをバトルゾーンに出す」という効果はどうなりますか?相手に''《単騎連射 マグナム》''や[[《悪魔神バロム・クエイク》]]がいると新たに[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]がバトルゾーンに出ようとしているので、能力がトリガーして[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]を除去することができますか?
A.元々カードとしてはバトルゾーンにあり、ゾーン移動をしているわけではないため、「このカードをバトルゾーンに出す」という能力は意味をなしません。そのため、''《単騎連射 マグナム》''や[[《悪魔神バロム・クエイク》]]の効果はトリガーしません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32429]](2019.9.30)

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