#author("2025-03-09T17:23:11+09:00","","")
#author("2025-03-09T17:37:26+09:00","","")
*《&ruby(こうき){光喜};の&ruby(よる){夜}; エルボロム》 [#top]

|光喜の夜 エルボロム OR 光文明 (5)|
|クリーチャー:デーモン・コマンド/超化獣 6500|
|''ブロッカー''|
|各ターン、はじめて自分の超化獣が出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。|
|''W・ブレイカー''|
|''ハイパー化'':自分の他のクリーチャーを1体タップする。|
|BGCOLOR(#cde):|c
|''ハイパーモード'' 12500|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーがプレイヤーを攻撃する時、自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コストの合計が8以下になるよう、好きな枚数の超化獣を出す。残りを手札に加える。|

[[DM24-RP1]]で登場した[[光]]の[[デーモン・コマンド]]/[[超化獣]]。

素ではパワー6500の[[ブロッカー]]/[[W・ブレイカー]]。[[ターン1]]で[[超化獣]]が出た時相手のクリーチャー1体を[[フリーズ]]する。

[[ハイパーモード]]時にはパワー12500になり、[[T・ブレイカー]]を得る。更に、[[プレイヤー]]を攻撃する時限定の[[アタックトリガー]]で、[[山札の上]]3枚から好きな枚数の[[超化獣]]を合計コスト8以下踏み倒し、残りを手札補充とする能力も追加される。

単独では自身が出たことで誘発させて1体[[フリーズ]]する[[ブロッカー]]で、時間稼ぎや[[タップキル]]に使える。コスト5の中型なので[[S・トリガー]]の[[《忍蛇の聖沌 c0br4》]]や[[《百威と族絆の決断》]]などでカウンターで出すとさらに有効だろう。一応[[《ヘブンズ・ゲート》]]系統のカードからもアクセスはできる。

[[ハイパー化]]したら[[W・ブレイカー]]と[[T・ブレイカー]]を両方持つことで都合よく打点数を使い分けながら相手プレイヤーを攻撃でき、[[アタックトリガー]]で[[リソース]]を稼げる。見る範囲がそこそこ広い上に残りは[[手札]]に入るため、[[超化獣]]の濃度がそこまで高くなくても魅力的。最悪1枚も[[超化獣]]が捲れなくても3枚[[ドロー]]しているのとほぼ変わらない。

……ただし、[[DM24-RP2]]を最後に、基本拡張パックでの[[超化獣]]の新規が終わってしまったため、クリーチャーの踏み倒しには出力が期待できないという致命的な弱点が存在する。

そうでなくても弱点がそれなりに多い。まず、[[アタックトリガー]]と[[ハイパー化]]の相性がそこまで良くない点。
[[ハイパー化]]は[[メインステップ]]で使用する[[起動型能力]]であるため、[[攻撃ステップ]]に踏み倒しても[[ハイパー化]]を起動できない。[[超化獣]]は[[DM24-RP1]]時点では[[ハイパー化]]を起動しなければコスト相応よりもやや下回る程度のスペック止まりの設計であるものが目立ち、大量踏み倒しという字面に比して爆発的なリターンを得ることは難しい。
//後述する比較対象の[[《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》]]は、素でも[[《スライサー=グライサー》]]の[[完全上位互換]]なので一概に控えめというわけではないが。

次に、[[アタックトリガー]]を使うまでにタイムラグがあるにもかかわらず、自前での[[耐性]]を持たない点が挙げられる。
[[《ボルシャック・疾・ピピッチ》]]などで[[スピードアタッカー]]を付与してやるか、何らかの手段で耐性を付与したいところだが、[[超化獣]]でそれらを付与する能力を持つカードは登場時点では存在せず、デッキビルディングやプレイングにやや難がある。

最後に、[[DM24-RP1]]時点ではデッキを[[超化獣]]で固める意義が薄く、必然的にこのカードが活躍するようなデッキを組むことが難しい。
最低限[[アタックトリガー]]が疑似3ドローになるとはいえ、タイムラグがあり[[殴り返し]]では誘発ができない3ドロー程度でグッドスタッフ的に他のデッキに出張させることは厳しいと言わざるを得ない。

総合的に、このカードの弱点は「[[超化獣]]及びそのサポートの[[カードプール]]の狭さ」に集約される。
今後、再フィーチャーによって問題が緩和される可能性は無いとは言い切れないものの、現状ないものねだりというわけである。

細かな弱点として、[[超化獣]]を多数投入した専用デッキであればあるほど、[[ターン1]]で行う[[フリーズ]]が誘発タイミングを過ぎてしまうリスクが高まる。
「各ターン、はじめて」に共通して、発生源が[[バトルゾーン]]に出る前からカウントされているため、そのターン中に着地前に[[超化獣]]が出ていた場合、そのカードの[[cip]]のように誘発させることは出来ない。

[[メインステップ]]で先に[[《揚紅月 ボルカノドン》]]や[[《光喜神官 ジョナス》]]といった取り回しの良い[[超化獣]]を出してしまえば[[攻撃ステップ]]にて[[《獲銀月 ペトローバ》]]や《光喜の夜 エルボロム》での[[アタックトリガー]]によるクリーチャー展開で《光喜の夜 エルボロム》を出した際に実害が出る恐れもあることは留意すること。

なお、[[フリーズ]]で相手のクリーチャーを選ぶのは強制効果。万が一[[《霊宝 ヒャクメ-4》]]など「このクリーチャーが相手に[[選ばれた時]]」能力持ちのみを構えてられている場合には回避不可能になるためこちらも注意したい。
//[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]などの選びたくないクリーチャーがいる場合は慎重に出したい。←龍解を考えたらこれしか選べるクリーチャーが立っていない状況は考えづらい

-「コスト8以下を指定した[[踏み倒し]]」という能力は、同弾に類似カードとして[[《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》]]が存在する。山札からの踏み倒しと墓地からの踏み倒しでは運用が全く異なるが、敢えて比較するなら種族指定が無い代わりに踏み倒しが1体のみのあちらに対し、このカードは種族指定がされている代わりに踏み倒しが割り振りとなっている。
単純な踏み倒しスペックだけで言えばこのカードの方が上と言えるが、指定種族の[[超化獣]]は[[特殊種族]]であるため、将来性はやや劣る。上述のように、今後如何に強力な[[超化獣]]が登場するかにかかっていると言えるだろう。

**相性の良いカード・デッキ [#synergy]
-[[《獲銀月 ペトローバ》]]とは相互に[[踏み倒せる>踏み倒し]]関係にある。あちらの[[手札]]消費をカバーすることもでき、相性が良い。
合わせてコスト8なのでこの[[クリーチャー]]の[[アタックトリガー]]でそれぞれが捲れた時丁度出せるのもあり、[[デザイナーズコンボ]]なのだろう。

-[[コスト]]5の[[ブロッカー]]なので、[[《ハッチャキ》]]と組み合わせて展開していく構築も可能。
そちらなら持ち前の展開力により、[[ハイパー化]]の発動も容易だろう。

-[[光]]の[[デーモン・コマンド]]であるため、[[《クリスティ・ゲート》]]で踏み倒せる。光デーモンの[[超化獣]]はこのクリーチャーを除けば現状2体(([[《超光喜 エルボロム》]]、[[《超哀樹 シンベロム》]]))存在するため、[[【クリスティ・ゲート】]]との混合デッキを組んでやるのも一考に値する。

**[[背景ストーリー>王道篇背景ストーリー]]での活躍 [#related]
月から光文明を侵略しにやってきた[[夜の四天王>《集結!夜の四天王!!》]]の「喜」の[[デーモン・コマンド]]。その眷属たちは「獲銀月」と呼ばれる。
光文明に現れた後、[[《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》]]を始めとしたゴルギーニ5兄弟と戦闘を開始する。《エルボロム》の心を浄化させるために《エン・ゲルス》が豊かな光を放つも、それを見て大いに喜びながら逆に吸収して[[ハイパーモード]]に突入、超高出力の熱線を放って《エン・ゲルス》とゴルギーニ5兄弟を圧倒する。
その後、ゴルギーニたちにとどめを刺そうとしたところに新たにハイパーモードの力を得て現れた[[《ジャシン》>《邪魂の王道 ジャシン帝》]]と戦闘開始。自身と同様にハイパー化したジャシンと互角の激闘を繰り広げるが「今の貴様と戦ってもまだ喜びは無さそうだ」と告げるとゴルギーニ・タウンから撤退する。

光文明から撤退した後は[[《哀樹の夜 シンベロム》]]の襲来を乗り越えた火文明に襲来。
ハイパーモードに突入した[[《ハイパー・エン・ゲルス》]]の浄化も効かず、自身も同じく[[ハイパーモード>《超光喜 エルボロム》]]に突入すると《エン・ゲルス》を熱線で撃ち落とした。
しかし、ハイパーモードを解き放った《暴竜爵》の拳にその身を貫かれ、さすがの大ダメージに喜ばしくないと判断して火文明から撤退する。
自身も大ダメージを負ったものの、《暴竜爵》は灰となり、《エン・ゲルス》はコインを託して事切れ、結果的に二人を倒すことに成功する。

その後は自然文明に襲来。
[[《ゴルファンタジスタ》>《森翠月 ゴルファンタジスタ》]]との共存を選んだ[[《シンベロム》>《超哀樹 シンベロム》]]と交戦しようとしたその時、[[《暗黒剣 フラヴナグニル》]]によって《シンベロム》と共に切り刻まれ《ジャシン》の眼を埋め込まれて[[《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》]]へと覚醒。
急激なパワーアップにより暴走した[[《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》]]と2:1で《ゴルファンタジスタ》を攻め立てる。最終的にはボロボロになった《ゴルファンタジスタ》をボールのように転がして穴に落とし、嬉々として自然文明を去っていった。

自然文明から去った後はもう一度火文明に現れ、暴竜爵の灰とエン・ゲルスのコインで覚醒した[[《超天使 ゴルドラン・ゴルギーニ》]]と相まみえる。
しかし、初代《エン・ゲルス》と《暴竜爵》の力を合わせた「豊かな光炎」に包まれた金天使たちに圧倒され滅多打ちにされてしまう。
「今はまだ喜ばしくなさそうだ」と撤退を試みるも、《暴竜爵》の敵討ちに燃える《ゴルドラン》に回り込まれて逃げを封じられてしまったその瞬間、突然《エルボロム》に埋め込まれていた[[巨大な眼>《邪眼の魔法陣》]]にその身を突き破られる。
突き破ってきた巨大な眼を見た《エルボロム》は「これでまた強くなれる、弱者を蹂躙できる」と密かにほくそ笑み、形勢逆転の兆しを感じながら極限の喜びに絶頂して戦闘を続けようとするも、自身の身体が徐々に硬化していっていることに気づかず、最期はそのまま喜悦の絶頂に至ったまま彫像と化してしまうのだった。
**アニメ・漫画において [#media]
-背景ストーリーを元にしたクリーチャー世界観映像のCGアニメに登場。
突如としてゴルギーニ・タウンに現れ《エン・ゲルス》やゴルギーニ5兄弟を圧倒、その後に現れた[[《邪魂の王道 ジャシン帝》]]と戦闘を行う。ゴルギーニ達を痛めつけた事とジャシンという強敵が現れた「喜び」により感情が高ぶりハイパー化、本能の赴くままに暴れゴルギーニ・タウンを壊滅させ同じくハイパー化したジャシンと激闘を繰り広げるが「今の貴方と戦っても喜びは無さそう」という理由で元に戻り姿を消した。
--タップ能力効果はゴルギーニ5兄弟との戦いにおいて、相手を浮かせ地面からの光波で攻撃するという演出で再現されている。またその際はゴルギーダイオージャーへと合体中に攻撃という所謂「お約束破り」を披露している。

-漫画『[[デュエル・マスターズ WIN]]』第23話ではノンノが[[プリンス・カイザ]]戦で使用。
[[アタックトリガー]]で[[《獲銀月 ミール》]]と[[《獲銀月 ラ・ウラ・ギガ》]]をバトルゾーンに出した。

**その他 [#others]
-名前の由来は配下が「獲銀月」であることから「獲る(エル)」+「ボ」+「バロム」だと思われる。

-従来の[[光デーモン・コマンド>デーモン・コマンド#white]]とは出自からして明確に異なる為か、そちらの[[命名ルール]]からは外れている。

-通常版のイラストは[[エンジェル・コマンド]]や[[メカ・デル・ソル]]のような神々しい姿だが、シークレット版では顔が逆さまになり、蜘蛛のような多脚を持つ、[[《凶鬼03号 ガシャゴズラ》]]を彷彿とさせるような不気味な姿となっており、バージョンによって印象が全く異なる。[[《ドラン・ゴルギーニ》]]や[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]のように、2種類のイラストを用いて通常時とハイパー化時の違いをよく表現した演出と言える。

-弱者をいたぶる事で喜びを得る性格であるため、[[自分と同格以上の相手>《邪魂の王道 ジャシン帝》]]との戦いを好まず撤退している。
[[従来の>《暗黒の騎士ザガーン》]][[闇デーモン・>《覇王ブラックモナーク》]][[コマンド達>《悪魔神ドルバロム》]]とは異質と評せるかもしれない。

**[[サイクル]] [#cycle]
[[DM24-RP1]]で登場した[[デーモン・コマンド]]/[[超化獣]]のサイクル。闇文明には存在しないが、他のカードと照らし合わせると[[《邪魂の王道 ジャシン帝》]]が該当すると思われる。
-''《光喜の夜 エルボロム》''
//-[[《獲銀月 ペトローバ》]]
-[[《楽識の夜 フミビロム》]]
-[[《邪魂の王道 ジャシン帝》]]
-[[《炎怒の夜 アゲブロム》]]
-[[《哀樹の夜 シンベロム》]]

**関連カード [#related]
-''Next''
--[[《超光喜 エルボロム》]]

-[[《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》]]
-[[《魔城の死神エルガイザ/「ようこそ、我が魔城へ」》]]
-[[《光喜 コエル》]]

-[[《超化秘伝ヨロコビノウタ》]]
-[[《光喜神官 ジョナス》]]

//**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
//-[[DM24-RP1]]&br;''''''

**収録セット [#pack]
//***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[Sansyu]]
--[[DM24-RP1 「王道篇 第1弾 デーモン・オブ・ハイパームーン」>DM24-RP1]](OR1/OR2)(㊙1/㊙22)
--[[DM24-EX3 「刺激爆発デュエナマイトパック」>DM24-EX3]](OR2/OR5)(㊙1/㊙22)
--[[DM24-EX3 「刺激爆発デュエナマイトパック」>DM24-EX3]](OR1/OR2)(OR2/OR5)(㊙1/㊙22)

//***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
//-CV:[[]]
//-illus.[[]]

**参考 [#reference]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[超化獣]]
-[[ブロッカー]]
-[[cip]]
-[[ターン1]]
-[[フリーズ]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ハイパー化]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[プレイヤー]]
-[[アタックトリガー]]
-[[山札の上]]
-[[見る]]
-[[コスト踏み倒し]]

&tag(クリーチャー,光文明,白単,単色,コスト5,デーモン・コマンド,コマンド,超化獣,パワー6500,パワーの最後の三桁が「500」,ブロッカー,各ターンはじめて,cip,cip付与,超化獣サポート,タップ,単体タップ,フリーズ,単体フリーズ,W・ブレイカー,ハイパー化,パワー12500,T・ブレイカー,アタックトリガー,コスト8以下,リクルート,コスト踏み倒し,割り振り踏み倒し,割り振り踏み倒し8,手札補充,夜の四天王,OR,オーバーレア,Sansyu,王道篇ブロック);