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#author("2023-08-16T23:37:56+09:00","","")
*《セイレーン・コンチェルト》 [#i10c721b]

|セイレーン・コンチェルト UC 水文明 (1)|
|呪文|
|S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)|
|自分のマナゾーンからカードを1枚、自分の手札に加える。その後、自分の手札を1枚、自分のマナゾーンに置く。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-10]]で登場した[[水]]の[[呪文]]。2019年7月1日付で[[殿堂入り]]。

自分の[[マナゾーン]]の[[カード]]を減らさずに[[マナ回収]]ができる。
この時、自分のマナゾーンに置いたカードが[[単色]]なら''「アンタップ」''して置かれるのがミソで、[[手打ち]]でも''0マナ''で唱えられる呪文と考慮してよい。
もしこの呪文を[[コスト踏み倒し]]で唱えられるギミックと組み合わせると[[《ボルバルザーク・エクス》]]や[[《森の歌い手ケロディナンス》]]に匹敵するマナアンタップ要員に化ける。


[[DM-25]]で登場した[[《メビウスの回廊》]]よりは使い勝手がいいが、[[マナ回収]]しても直後に一枚手札を[[マナ送り]]する為、手札は増えるどころか減る(1-2=-1)。
純粋に手札を増やせるマナ回収には[[《ストーム・クロウラー》]]や[[《ミスティック・クリエーション》]]がある為、通常の[[デッキ]]にこのカードが使われることは稀である。

しかし、低[[コスト]]である事などを生かして[[コンボデッキ]]で活躍する事ができる。→[[【レオポルエシャロット】]]・[[【ラララオプティマス】]]・[[【ゴクガサイクル】]]・[[【カリヤドネループ】]]

**環境において [#fa5f8611]
登場当初は[[《ハイパー・ウェーブ》]]と同じく、[[マナ回収]]しても一枚だけでは効果が薄い処が祟って殆ど使われなかった。
当時はこの呪文を[[コスト踏み倒し]]したり、サルベージする事が出来るカードも殆どなく、コンボパーツにもなり得なかった。
その為、マナ回収以外の仕事も出来る[[《ストーム・クロウラー》]]や[[《ピクシー・コクーン》]]に立場を譲っていた。


[[DM-28]]における[[【レオポルエシャロット】]]誕生時は[[環境]]に進出するかと思われたが、後の裁定変更によりデッキ自体が崩壊してしまい、それは叶わなかった。
[[DM-32]]で同じ[[効果]]を得られる[[cip]]を持つ[[《黙示賢者ソルハバキ》]]が活躍したのもこの[[カード]]の影の薄さに拍車をかけていたが、そちらがこの[[カード]]の「得られる[[効果]]自体は悪くない」事を示したとも言えた。

しかし、実用的な[[即死コンボ]]である[[【ラララオプティマス】]]が誕生するとアンタップしてマナゾーンに置かれる点が評価され、ようやくコンボパーツとして活躍。
成立以降永らく使われていた。
「[[DMGP-3rd>公認グランプリ]]」2位に【ラララオプティマス】が入賞した際には次の[[殿堂レギュレーション]]改訂での[[殿堂入り]]を予想する声もあったが、2017年2月26日の改訂で殿堂入りとなったのは[[《常勝ディス・オプティマス》]]本体で、自身は殿堂入りを免れた。

[[双極篇環境]]後期に成立した[[【青単スコーラー】>【スコーラー】#blueonly]]で本格的に活躍。比較的低いプレイング要求値で高速かつ着実に勝ててしまうこと、および[[【青単スコーラー】>【スコーラー】#blueonly]]のような[[ソリティア]]がデュエマの方針と一致しないことから、2019年7月1日に殿堂入り。この[[殿堂レギュレーション]]改訂では[[《“轟轟轟”ブランド》]]も殿堂入りに指定されており、[[【“轟轟轟”ブランド】]]系統が消滅すると[[【青単スコーラー】>【スコーラー】#blueonly]]の相対的地位が上がるため、環境で暴れる前に先回り的に規制したのだと思われる。

殿堂入り後も水系のソリティア系統で使用されたが、[[超天篇]]では[[【カリヤドネループ】]]のアンタップマナ生成要員として再度環境に進出。殿堂入りを果たした後もループデッキに使われる結果となったためプレイヤーの間ではプレミアム殿堂候補に挙がったが、2020年1月1日の[[殿堂レギュレーション]]改訂では[[プレミアム殿堂]]指定を免れた。

**他のカード・デッキとの関係 [#u23d5ceb]
-[[《黙示賢者ソルハバキ》]]と効果が''全く同じ''。そちらはクリーチャーであり、進化元や速攻としての役割などがあちらにはあり汎用性も高い。
--こちらが使われるのは上記のコンボデッキや[[《天雷王機ジョバンニX世》]]を使ったデッキ等、[[《黙示賢者ソルハバキ》]]には無い利点を生かせるデッキになるだろう。

-効果の似たカードに[[《ピクシー・コクーン》]]や[[《ローラー雪だるま》]]もあるが、マナゾーンに置かれるカードがそれらは''「[[タップイン]]」''で置かれるため、コンボ要員としての需要は大きな差が開いている。
--しかし、こちらはループパーツとしてあまりの便利さから[[殿堂入り]]してしまった。タップインが妥当な調整といったところか。


-[[《護聖妖精トビ・ゴンゴン》]]や、[[エイリアン]]の[[スペース・チャージ]]には使われそうな[[カード]]である。[[《プロキオン・ドラグーン》]]とは違い、1[[マナ]]で動くが単発であり、対して[[《プロキオン・ドラグーン》]]は[[マナ]]を[[チャージ]]する度に使えるが早くに撃てないという欠点がある。

-[[マナゾーン]]に[[カード]]が7枚以上あり、[[バトルゾーン]]に[[《常勝ディス・オプティマス》]][[《術英雄 チュレンテンホウ》]][[《薫風妖精コートニー》]]の3体がそろっているときに《コンチェルト》を手札から唱えると、1度[[唱える]]ごとに2回[[効果]]を使いつつ、《コンチェルト》を[[サルベージ]]することができる。そのため[[タップ]]されたマナを回収すると2マナ分[[アンタップ]]状態のマナを用意することができ、結果ノーコストで1マナ復活するのと同じことになる。これを繰り返せば、[[多色]]マナ以外は[[《ボルバルザーク・エクス》]]なしで復活する。[[墓地]]に他に[[呪文]]があれば[[手札]]も増えるため、《コンチェルト》でキーパーツをそろえて好き放題にできる。一般的には[[《トンギヌスの槍》]]の[[無限ループ]]がフィニッシュとして好まれる(>[[【ラララオプティマス】]])。

**その他 [#b170390a]
-[[コンボパーツ]]として度々利用される優秀なマナ回収[[呪文]]にもかかわらず初登場以来[[絶版]]状態となっていたが、[[DMX-18]]にて10年ぶりに[[再録]]された。また、[[DMEX-03]]版の[[カードイラスト]]には[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]が描かれており、この頃に流行していた[[【ゴクガサイクル】]]で使われていたことを反映している内容である。

-殿堂入りまでに要した期間は5483日。同じく[[DM-10]]で登場した[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]が持つ最長記録を更新した。

-偶然か否か、[[DM-12]]に[[《ラッキー・ダーツ》]]、[[DM-14]]に[[《フェアリー・ギフト》]]、[[DM-16]]に[[《ドリル・スコール》]]とこの弾から偶数弾で出た1コスト帯の[[呪文]]に[[殿堂入り]]が隣り合う[[友好色]]の順番で並んでいる。初期の[[奇数弾の法則]]を考慮するにしても、ここまで条件が一致するのは珍しい。
--惜しくも[[闇]]の1コスト呪文に[[殿堂入り]]カードは1枚もない。前後の偶数弾も[[DM-08]]には[[闇]]の1コスト呪文が存在せず、[[DM-18]]は再録弾となっている。強いて挙げるなら[[DM-18]]の[[《ファントム・ベール》]]がそれに当たるが、現環境において[[殿堂入り]]するほどのポテンシャルは持っていない。
--惜しくも[[闇]]の1コスト呪文に[[殿堂入り]]カードは1枚もない。前後の偶数弾も[[DM-08]]には[[闇]]の1コスト呪文が存在せず、[[DM-18]]は再録弾となっている。強いて挙げるなら[[DM-18]]の[[《ファントム・ベール》]]がそれに当たるが、現環境において[[殿堂入り]]するほどのポテンシャルは持っておらず、[[ツインパクト>《薔薇公爵ハザリア/ファントム・ベール》]]も存在する。

-イラストの中央に小さく写っているのは[[《ミルポロ》]]。また、その上には両手を大きく広げる正体不明の[[クリーチャー]]が描かれている。指揮者のような存在なのだろうか。

-[[DMEX-03]]の[[フレーバーテキスト]]において、「''[[ゴクガ・ロイザー>《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]''」の名前が「''ゴクガロイザー''」となっている。

**関連カード [#ybcc29d0]
-[[《黙示賢者ソルハバキ》]]

-[[《ピクシー・コクーン》]]
-[[《ローラー雪だるま》]]

-[[《ブレイン・コンチェルト》]]

-このカードに描かれているクリーチャー
--[[《ミルポロ》]]
--[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#nb5b8df4]
-[[DM-10]]&br;'''甘く透き通る歌声は、海を越え大地を震わせた。'''
-[[DMX-18]]&br;'''練りこまれた陣形と理論。それこそが水文明の力の礎であったが、龍脈術はそれ以上の神秘の力を持っていたのだ。'''
-[[DMEX-03]]&br;'''[[ゴクガロイザー>《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]から鳴り響くその協奏曲は、破滅の序曲。'''


**収録セット [#vfc9c7ac]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Haccan]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]](43/110)
--[[DMX-18 「三段変形!龍解オールスターズ」>DMX-18]](29/50)
-illus.[[KISUKE]]
--[[DMEX-03 「ペリッ!!スペシャルだらけのミステリーパック」>DMEX-03]](58/69)

**参考 [#x5d3028f]
-[[S・トリガー]]
-[[マナ回収]]
-[[手札]]
-[[マナゾーン]]
-[[殿堂入り]]
-[[【スコーラー】]]

&tag(呪文,水文明,青単,単色,コスト1,S・トリガー,マナ回収,マナブースト,・,UC,アンコモン,殿堂入り,Haccan,KISUKE);