#author("2024-03-14T16:09:45+09:00","","")
#author("2024-03-14T16:10:09+09:00","","")
*《アニー・ルピア》 [#f4bfbce7]

|アニー・ルピア R 火文明  (2)|
|クリーチャー:ファイアー・バード 2000+|
|各ターン、はじめて自分のドラゴンが攻撃する時、そのドラゴンをアンタップする。|
|自分のドラゴンがあれば、このクリーチャーのパワーを+3000する。|
|''シビルカウント3'':自分の火のクリーチャーまたは火のタマシードが合計3つ以上あれば、自分の他のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)|

[[DM22-RP1]]で登場した[[火]]の[[ファイアー・バード]]。

素の[[スペック]]は2マナ2000と標準的だが、自分の[[ドラゴン]]があれば3000[[パンプアップ]]する[[能力]]と、各[[ターン]]はじめて自分のドラゴンが[[攻撃]]する時、そのドラゴンを[[アンタップ]]する能力を持つ。さらに[[火]]の[[シビルカウント]]3を達成すると、自分の他の[[クリーチャー]]すべてに[[スピードアタッカー]]を[[付与]]する[[常在型能力]]を得る。

パンプアップ条件は[[ドラゴン]][[タマシード]]や[[フィールド]]でも満たすことができる。[[マナカーブ]]で繋がる[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]とは特に好相性。

基礎[[パワー]]2000、自己パンプアップ込みで5000という数値自体は[[《マッテ・ルピア》]]と同じだが、こちらは常在型能力であり、またドラゴンの[[カードプール]]が充実しているため、構築次第で簡単に条件達成できる。一昔前なら能力がこれだけでもまったくおかしくなく、[[コスト論]]上得をしている。
[[《カンゴク入道》]]とも同じ数値である。能力面での差異はあるが同じ[[システムクリーチャー]]で、[[鬼タイム]]が諸刃の剣であることを考えればやはり破格の[[軽さ>軽い]]。

各ターン最初に攻撃したドラゴンをアンタップする能力は、自身を[[タップ]]する必要がない分[[《ポップ・ルビン》]]の[[上位互換]]に近い(([[《大爆龍 ダイナボルト》]]などの[[紫電効果]]持ちと組み合わせると能力が無駄になってしまう点では[[《ポップ・ルビン》]]に劣る。))。これによって[[《竜星バルガライザー》]]などのドラゴンの[[アタックトリガー]]を2回使用可能。

しかし、基本的には[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]や[[《デュアルショック・ドラゴン》]]など、早期に出せる高[[打点]]のドラゴンと組み合わせて[[速攻]]に使うのが良いだろう。特に後者を[[《斬斬人形コダマンマ GS》]]などから[[S・バック]]で出すと、[[シビルカウント]]を即達成して[[リーサル]]が発生する。《デュアルショック》に限らず、素の状態で[[スピードアタッカー]]を持たないがために[[環境]]で採用率が落ち込んでいたドラゴンにとって、このカードの登場は朗報だろう。

3つ目のスピードアタッカー全体付与能力は、[[コンボ]]はともかく、単体ではやや評価が難しい。もちろん[[軽さ>軽い]]や[[種族]]([[文明]]にも)制限がない点は驚異的だが、[[火]]は競合相手が多く、スピードアタッカー付与だけを目的に運用するのは考えもの。

[[【赤単速攻】]]なら[[《我我我ガイアール・ブランド》]]や[[《“罰怒”ブランド》]]、[[殿堂入り]]かつ[[アドバンス]]限定だが[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]でスピードアタッカー付与は十分間に合っているため、何も考えずにそれらのデッキに投入しても活躍できるわけではない。もし[[速攻]]でこのカードを使うなら、試合中最低1枚[[ドラゴン]]を引けるような工夫は必須と言える。

一方、ドラゴン[[シナジー]]を利用する比較的遅めのデッキ、[[【準赤単】]]などでは何の懸念もなくフルスペックを発揮できる。[[シビルカウント]]要員の[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]や[[《マルルの炎杖》]]と一緒に投入できるだろう。

また、後述する[[【赤緑ボルシャック】]]では登場当初から唯一無二の立ち位置を築いている。

総じて、[[ドラゴン]][[シナジー]]や[[ファイアー]]・[[バード]]シナジーを利用するデッキにおいて生半可な類似[[スペック]]の[[カード]]の存在意義を一刀両断する1枚と言える。
総じて、[[ドラゴン]]や[[ファイアー・バード]]の[シナジー]]を利用する[[デッキ]]において生半可な類似[[スペック]]の[[カード]]の存在意義を一刀両断する1枚と言える。

**他のカード・デッキとの相性 [#d24e3e9e]
-[[ルピア]]であるため[[《ボルシャック・NEX》>《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》]]の能力で[[リクルート]]できる。一例として、2ターン目に適当なクリーチャーを召喚→3ターン目[[《ボルシャック・栄光・ルピア》]](または[[《コッコ・ルピア GS》]])→4ターン目《ボルシャック・NEX》→このクリーチャーと繋げば4ターンキルが可能。

--《ボルシャック・NEX》は[[《ボルシャック英雄譚》>《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》]]でも出せる。[[【赤緑ボルシャック】]]を使っていて[[スピードアタッカー]]が足りない、踏み倒しに成功しても[[ワンショット]]に移れないと感じたら、[[《ボルシャック・NEX/スーパー・スパーク》]]と一緒に採用してみるとよいだろう。

-[[アタックトリガー]]持ちドラゴンの中では、[[《ボルシャック・モモキングNEX》]]との相性が特に良好。[[展開]]能力とシビルカウントが噛み合っている。火シビルカウント3のスピードアタッカー付与は[[常在型能力]]によるため、[[攻撃ステップ]]に出てきたクリーチャーにも問題なく適用される。
このコンボだけで最大4体火のクリーチャーが並ぶため、[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]が捲れ、即クリーチャー化して《アニー・ルピア》含め全員で総攻撃という[[上振れ>振れ幅]]もありえる。

-[[《王来英雄 モモキングRX》]]は、盤面の頭数を減らすことなく[[進化クリーチャー]]である[[《ボルシャック・モモキングNEX》]]を出せる。また、《RX》でアクセスできる[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]や[[《超竜バジュラ》]]が軒並みこのクリーチャーと好相性。

-[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]とは擬似シビルカウントの条件が近く、低コスト・高打点のドラゴンであり、かつアタックトリガー持ちとこれでもかというほど噛み合っている。
[[パワーアタッカー]]+6000を付与された《アニー・ルピア》の[[パワー]]は攻撃中11000に達し、クリーチャー状態の[[《Drache der'Zen》]]とすら[[相打ち]]をとれる。[[チャンプブロック]]で耐えられそうでも1つ目の能力によって《フォース》がアンタップするため、パワーアタッカーの重ねがけ込みで意外と何とかなる。
[[cip]]で4000[[火力]]を放つ単体性能、最軽量クラスのドラゴンであるためパンプアップ条件を流れるように満たせる点、どれをとっても悪くない。

-[[《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》]]も低コスト・高打点のドラゴンであり、このクリーチャーから[[マナカーブ]]で繋がる。3ターン目に5枚の[[シールド]]を[[ブレイク]]できるのも魅力的だが、盤面[[制圧]]力にも注目したい。先述のようにこのクリーチャーはコスト論以上の高パワーを持つため、[[クリーチャーコントロール]]戦術にも適性がある。

-自己[[コスト踏み倒し]]できるドラゴンと相性が良い。[[《轟牙忍 ハヤブサリュウ》]]や[[《龍装者 バルチュリス》]]の打点を倍にし、奇襲性能をさらに高められる。また、ドラゴンを[[アンタップ]]する能力にはシビルカウントが関係ないため、タッチ火のデッキでもこのコンボを狙えることを覚えておくとよいだろう。

--本来奇襲には使えない[[《ボルシャック・秘伝・ドラゴン》]]をシビルカウントで強引に打点にすることもできる。

-[[《キャプテン・ドラッケン》]]からこのクリーチャーと他に1体でも[[火]]の[[ファイアー・バード]]を展開できれば[[リーサル]]が発生する。《キャプテン・ドラッケン》攻撃→アンタップ→再度攻撃→横のファイアー・バード(スピードアタッカー付与済み)で[[ダイレクトアタック]]という動きが可能。

-[[《覇王類虹色目 イメン=ボアロ》]]は[[染色]]と持ち前の展開能力によって[[シビルカウント]]をサポートでき、こちらのスピードアタッカー付与および2回攻撃付与とも非常に相性が良い。《イメン=ボアロ》を軸にデッキを組むなら[[必須カード]]級の1枚。

-[[《ダイナボルト <ドギラ.Star>》]]とも好相性。《アニー・ルピア》,《ドギラ.Star》,適当な火のクリーチャー1体でシビルカウントを達成でき、スピードアタッカー付与と《ドギラ.Star》をアンタップする能力で、最低2回攻撃回数を稼げる。

**環境において [#r4e0a245]
[[DM22-RP1]]発売翌日、このカード2枚と[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]3枚を採用した[[【赤緑ボルシャック】]]が[[CS>チャンピオンシップ]]優勝を果たした。
このカードと《フォース》の組み合わせは同デッキにおける選択枠のようなイメージで、各4枚採用型も店舗大会優勝などの成績を残している。もし採用するなら、役割が被る[[《ボルシャックライシス・NEX》]]と入れ替えよう。

[[DM22-EX1]]期には、このカードと[[《デュアルショック・ドラゴン》]]を各4枚採用した[[【我我我ブランド】]]が[[CS>チャンピオンシップ]]準優勝を果たした。

**その他 [#p2e27d79]
-初出時は最初の能力のテキストが「各ターン、はじめて自分のドラゴンが攻撃する時、アンタップする。」であった。このため先行公開された当初は、[[アンタップ]]するのがこの[[クリーチャー]]なのか、[[攻撃]]した[[ドラゴン]]なのかが不明瞭であり、議論を呼んだ。結論としては上述の通り、[[攻撃]]した[[ドラゴン]]の方が[[アンタップ]]する([[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42053/]])。
--後日更新されたデュエル・マスターズ公式サイトの『「伝説の邪神」アンケート』には《アニー・ルピア》の能力について、「この効果で、どのクリーチャーがアンタップすると思いましたか?」という質問があった。
--[[DM23-SD1]]で再録された際にテキストに修正が加えられ、[[アンタップ]]するのが[[ドラゴン]]であることが明確になった。

-イラストを担当した[[Akifumi Yamamoto]]氏が通常エキスパンションのカードを手掛けたのは[[DM-26]]以来約14年ぶり。同弾に収録された[[《マッテ・ルピア》]]も氏の手による。
[[イラストレーター]]が同一であり、かつ名前も《&ruby(アニー){兄};》と《&ruby(マッテ){末弟};》というように対応していることから、2羽はおそらく兄弟なのだろう。イラストの構図も対になっている。

--氏は[[ルピア]]の元祖・[[DM-06]]版[[《コッコ・ルピア》]]の[[イラストレーター]]でもある。[[ウィン編]]最初の[[ルピア]]を、[[ルピア]]の生みの親が担当する形となった。

-[[フレーバーテキスト]]では[[光文明]]の[[《ドラン・ゴルギーニ》]]を「様」付けで呼んでいる。

--[[《先陣兵アインデッカー》]]のフレーバーテキストにて、[[光]][[文明]]と[[ボルシャック]]が遥か古代に共闘して[[邪神>《アビスベル=ジャシン帝》]]を封印したという伝承が語られている。また、[[《マッテ・ルピア》]]のフレーバーテキストで《ドラン・ゴルギーニ》と「[[暴竜爵>《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》]]」は幼竜時代からの知己であると明かされた。こうした経緯があるために、「暴竜爵」周辺のクリーチャーも《ドラン・ゴルギーニ》に親近感や敬意を抱いているものと思われる。

**アニメ・漫画において [#od80c6d0]
-アニメ『[[デュエル・マスターズ WIN]]』第9話の「[[プリンス・カイザ]]vs[[ハリウッドザフクシャチョウ]]」でカイザが使用。[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]を再[[攻撃]]させた。
第11話の「カイザvs[[覚知山 ボウイ]]」では、[[《ボルシャック・バラフィオル》]]と併用し、《バラフィオル》の[[能力]]で出された[[クリーチャー]]を[[スピードアタッカー]]化した。

-漫画『デュエル・マスターズ WIN』では[[マズキ]]が使用したカイザの[[コピーデッキ]]に採用されていた。[[《ボルシャック・フォース・ドラゴン》]]を再[[攻撃]]させ、[[ウィン>斬札 ウィン]]を[[シールド]]0枚まで追い詰めた。

**関連カード [#ye585bnl]
-[[《ポップ・ルビン》]]

-弟
--[[《マッテ・ルピア》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#i44d4fce]
-[[DM22-RP1]]
'''[[ドラン・ゴルギーニ>《ドラン・ゴルギーニ》]]様が[[ジャシン>《アビスベル=ジャシン帝》]]にやられたッピ!? 不在の間の留守は任せたと言われていたけど、これは急いで「[[暴竜爵>《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》]]」様に連絡を取らないといけないッピ……!! -アニー・ルピア'''
-プロモ(P28/Y22)
'''[[ボルシャック]]とともに新たな時代を切りひらく男……その名は[[カイザ>プリンス・カイザ]]‼'''

**収録セット [#n0945319]
-illus.[[Akifumi Yamamoto]]
--[[DM22-RP01 ゴッド・オブ・アビス 第1弾 「伝説の邪神」>DM22-RP1]](20/74)
--[[DM23-SD1 「スタートWINデッキ 竜軍・オブ・ボルシャック」>DM23-SD1]](6/14)
-illus.[[MATSUMOTO EITO]]
--[[プロモーション・カード (第21期〜第25期)]](P28/Y22)

**参考 [#ia45b79c]
-[[ファイアー・バード]]
-[[ドラゴン]]
-[[アンタップ]]
-[[パンプアップ]]
-[[シビルカウント]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[付与]]

-[[ルピア]]

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[[公式Q&A]]

-1つ目の能力について

>Q.''《アニー・ルピア》''の「各ターン、はじめて自分のドラゴンが攻撃する時、アンタップする」の能力で、アンタップするのはどのクリーチャーですか?
A.その攻撃したドラゴンです。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42053]](2022.9.16)

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