#author("2024-01-11T16:27:17+09:00","","") *選ぶ [#o97e1f9d] 能力テキストに登場する用語。一見するとただの日本語であるが、デュエル・マスターズにおいては正しいルール解釈とテキストに従って、処理する必要がある。 つまり、一般的感覚からすると選んでいるように見えてもデュエマ上の「選ぶ」に該当しない場合がある。 -ここでの「選ぶ」とは、「選ぶ」「選び」とテキスト上に書かれている、もしくはそのように取り扱う、カードの能力または効果によって、''バトルゾーンにある''カードやエレメントに何らかの効果を与えようとすることのみを取り扱う。 --[[《キュロロ》]]や[[《メロッペ》]]といった''バトルゾーン以外''のゾーンからカードやオブジェクトを選ぶのは、ここでは扱わない。当然、[[ハンデス]]なども扱わない。 --カード以外のものを選ぶこともここでは扱わない。具体的には[[数字選択]]・[[モード]]選択などがある。 **ルール [#xd6ba7fd] -「選ぶ」「選び」とテキスト上に書かれている、カードの能力または効果によって、特定のカードやエレメントに何らかの効果を与えようとするとき、選んだことになる。 --例1:[[《スパイラル・ゲート》]]は「クリーチャーを1体''選び''、持ち主の手札に戻す」というテキストのため、持ち主の手札に戻すクリーチャーを選ぶことになる。 --例2:[[《時空の支配者ディアボロス Z》]]は「自分のターンのはじめに、バトルゾーンまたはマナゾーンから自分のカードを3枚''選び''、山札に加えてシャッフルしてもよい」というテキストのため、自分の山札に加えるバトルゾーンの自分のカードを選ぶことになる。 --例3:[[《ブラッディ・サイクロン》]]は「バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は、このターンの終わりまで「スレイヤー」を得る」というテキストであり、テキスト中に選ぶと書かれていないため、テキストに素直に従うなら選ぶことにはならない((自分のクリーチャーに対して[[スピードアタッカー]]、[[ブロッカー]]・[[スレイヤー]]などのキーワード能力を与えるカードは軒並み「選ぶ」が入っていない。自分自身が選べなくなる効果は近年まで登場しなかったため、テキストミスの可能性も十分にある))。 --例4:[[《白騎士の聖霊王 HEAVEN》]]は「このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある光以外のクリーチャーをすべて、新しいシールドとして、持ち主のシールドゾーンに裏向きにして置く」というテキストのため、[[シールド化]]されるクリーチャーは選ぶことにはならない。一般に、指定の範囲のカードもしくはエレメント全体に効果を与えるカードの効果は選ぶことにはならない。 -「選ぶ」「選び」とテキスト上に書かれていない、カードの能力または効果であっても、以下に該当するカードについては「選び」があるものとして扱う。 >[[カードテキストのテンプレート変更についてのお知らせ>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/316640/]] >>~テンプレート変更にあたって、過去の「選び(選んで)」と書かれていないカードテキストについても、「選び」があるものとして扱います。 今までテキストに書かれていなかったものを書き加えるだけなので、これによる裁定変更はありません。 対象となるのは、以下の効果を持つテキストです。 ~1. 相手のカードを指定の数破壊する効果 例:[[《デーモン・ハンド》]][[《爆流奥義 紅蓮NEXTREME》]] 2.プレイヤーを問わず、カードを指定の数破壊する効果 例:[[《アウゼスの天黒筺》]][[《凶鬼33号 ブスート》]] ~以下の形式のテキストは、対象になりません。 1. 指定の範囲のカードをすべて破壊する効果 例:[[《悪魔神バロムスポーン》]][[《SMAPON》]][[《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]] 2. 自分のカードを指定の数破壊する効果((「自身の」ではなく、「自分の」であることに注意。[[《学校男》]]の場合は、前者の「自分のクリーチャーを2体破壊する」のは選ばずに破壊しているが、後者は「相手は自身のクリーチャーを1体''選んで''破壊する」ことになる。)) 例:[[《学校男》]][[《死神覇王 XENARCH》]] << < -過去のQ&Aにおいて、「パワーが一番小さい相手のクリーチャーを破壊する。2体以上ある場合、自分がどちらを破壊するか選ぶ。」というテキストの[[《戦力外通告》]]について、この効果で破壊するクリーチャーは選んでいないとされている。[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]などのパワーの最小・最大が狙い撃ちされるそのほかのカードについても、同様に扱うと思われる。 --ただし、パワーが一番小さい・大きいクリーチャーが複数体いる場合は、どれを破壊するかを''選ぶ''必要がある。 -「無限の数破壊する」というテキストを持つ[[《激流剣砲 カツ∞キング》]]と[[《最終章 カツエンド》]]は選んでいないとされている。(上記テンプレート変更に含まれているか不明なため。) **自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) [#z2f674a2] 俗に言う「[[アンタッチャブル]]」効果のこと。 [[注釈文]]の通り、[[攻撃]]と[[ブロック]]は選ぶこととは無関係。また、効果の発生源が相手であっても、その対象の選択権が自分にある[[選ばせ除去]]は選べてしまう。 だが、それ以外の疑わしき効果は軒並み選んだことに含まれる。 -例:[[《炎獄スマッシュ》]]の「相手の、多色ではないクリーチャーを1体破壊する。」には、どこにも選ぶとは書かれていないが、選ばないと破壊対象が決められないため、[[アンタッチャブル]]で弾ける範囲内。 **次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは自分に選ばれず [#fa477841] かなり特殊な状況だが、相手が[[《The邪悪 寄成ギョウ》]]を出していて、自分が[[ジャストダイバー]]を[[解決]]した場合に発生する。 #region2(公式Q&Aの引用){{ >Q.自分の[[《The邪悪 寄成ギョウ》]]がバトルゾーンにいる状況で、相手が「[[ジャストダイバー]]」を持つ[[《R.S.S. アアルカイト》]]をバトルゾーンに出しました。次の自分のターンのはじめまで、この[[《R.S.S. アアルカイト》]]を選べないのは、自分と相手どちらのプレイヤーですか? A.[[《The邪悪 寄成ギョウ》]]の効果により、[[《The邪悪 寄成ギョウ》]]を出しているプレイヤーが「[[ジャストダイバー]]」を使用します。結果的に、[[《R.S.S. アアルカイト》]]を出したプレイヤーが、その[[《R.S.S. アアルカイト》]]を選べなくなります。&br;また、「攻撃されない」能力はプレイヤーが指定されていないので、[[《The邪悪 寄成ギョウ》]]を出しているプレイヤーからも攻撃されなくなります。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39868/]](2021.6.25) }} これそのものには、特に重要な裁定は含まれていない。次の[[《偽りの嘘 ネメシス》]]の裁定が部分的にこちらにも使われるということだけ知っておけば良い。 **誰も、このクリーチャーを選べない [#y8939f11] [[アンタッチャブル]]に近いが、自分でもその選べなくなる。 条件が合致するなら[[選ばせ除去]]も無効化できるのが優れ、かつ、その能力を持つクリーチャーよりも場に残したいクリーチャーがある時に、その能力を持つクリーチャーに除去を流せない点で劣る。 自分が[[《偽りの嘘 ネメシス》]]1体のみを出していて、''相手が''[[《学校男》]]を出した場合、[[選ばせ除去]]は「選ぶ」なので自分含め《ネメシス》は選ぶことができない。 注意点として、前述の[[テンプレート変更>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/316640/]]では、[[《学校男》]]と[[《死神覇王 XENARCH》]]のそれぞれ前半部分は変更対象になっていないと明記されている。 その結果、自分が[[《偽りの嘘 ネメシス》]]1体のみを出していて、''自分が''[[《学校男》]]を追加で出した場合、自分のクリーチャーを2体破壊するのは「選ぶ」ではないため、《ネメシス》は破壊されてしまう。 >Q.自分の[[《偽りの嘘 ネメシス》]]のみがバトルゾーンにいる状況で、自分は[[《堕魔 ドゥポイズ》]]を出しました。その「出た時」の能力で[[《偽りの嘘 ネメシス》]]は破壊されますか? A.はい、破壊されます。&br;[[《堕魔 ドゥポイズ》]]の「自分のクリーチャーを2体破壊する」効果は自分のクリーチャーを選ばずに破壊します。そのため[[《偽りの嘘 ネメシス》]]の「選べない」効果の影響を受けません。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44193/]](2023.12.15) この点は[[デュエチューブでも触れられている。>https://www.youtube.com/watch?v=h1JsSHimvn4&t=576s]] **相手のかわりに自分が選ぶ [#z627ba30] -[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]と[[《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》]]が持つ[[常在型能力]]。 ルールの詳細については、[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]のページを参照。 --[[《シン・ガイギンガ》]]や[[《霊宝 ヒャクメ-4》]]などの「相手が選んだ時」の能力は、この[[置換効果]]でかわりに自分が選んだ場合、誘発しない。 >Q.自分の[[《霊宝 ヒャクメ-4》>《霊宝 ヒャクメ-4》]]と、「鬼タイム」が発動している[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]がバトルゾーンにいる状況で、相手は[[《デーモン・ハンド》]]を唱えました。相手が選ぶかわりに[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]の効果で自分が破壊するクリーチャーを選びますが、自分の[[《霊宝 ヒャクメ-4》>《霊宝 ヒャクメ-4》]]を選んだ場合、「相手に選ばれた時」の能力はトリガーしますか? A.いいえ、相手に選ばれていないので、トリガーしません。[[《「迅雷」の鬼 ライジン天》]]の置換効果を適用した場合、選ぶプレイヤーは自分になります。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40251/]](2021.9.24) **裁定不明点 [#sc347420] 「パワーが一番大きい・小さいクリーチャーを選ぶ」系の能力は、上記の通り、選んだことにならないQ&Aが存在するが、そこでは「一番パワーが小さいクリーチャーは、選ばなくても決まっているからです」と説明されている。 これに従うなら、バトルゾーンに相手のクリーチャーが1体しかない状況で、[[《デーモン・ハンド》]]を唱えた場合、破壊されるべきクリーチャーは選ばなくても決まっているため、選ぶには該当しないのではないか。 もしくは、当該Q&Aはかなり古くに出ているため、実際は「パワーが一番大きい・小さいクリーチャーを''選ぶ''」必要があるのではないか(つまり[[アンタッチャブル]]は貫通できない)。 ---- [[《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》]]はカード指定で選ぶ権利を奪える。 ここで、相手に2箇所以上[[封印]]カードがある状態でコマンドが出て、総合ルールでは一度も「選ぶ」とは書かれていない[[封印]]外しの[[状況起因処理]]は自分が選んで良いのか。 というのも、バトルゾーンにある封印を墓地に置くのは「''[[破壊]]''」であり、[[《学校男》]]と同じく「選ぶ」に該当しない対象選択である可能性があるためである。 #region2(){{ -116.4. 封印はコマンドがバトルゾーンに出た時に外れます。 --116.4a コマンドがバトルゾーンに出た時、そのコマンドの持ち主はそのコマンドと同じ文明 を持つ封印が置かれているカードから、封印をひとつ墓地に置きます。どのカードから封印を 外すかは任意ですが、外さないことを選ぶことはできません。 -701.23. (封印を)外す --701.23a 封印を外すとは、封印をバトルゾーンから別のゾーンへ移動することです。 --701.23 b コマンドがバトルゾーンに出た時の状況起因処理によって封印を外す場合、その封印 は墓地に置かれます。 }} **参考 [#n539718b] -[[用語集]] -[[アンタッチャブル]] -[[ジャストダイバー]] -[[可能ならこのクリーチャーを選ぶ]] -[[選ばせ除去]] -[[《偽りの嘘 ネメシス》]] &tag(用語集); ---- [[公式Q&A]] >Q.自分が[[《戦力外通告》]]を唱えました。パワーが一番小さい相手のクリーチャーには、「[[相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。>アンタッチャブル]]」という効果があります。それでも[[《戦力外通告》]]で破壊することはできますか? A.できます。この場合、破壊するクリーチャーを選んでいるわけではありません。一番パワーが小さいクリーチャーは、選ばなくても決まっているからです。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa_old/34883/]] >Q.自分が[[《戦力外通告》]]を唱えました。相手のクリーチャーの中には、パワーが一番小さいものが2体あります。そのうちの1体には「[[相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。>アンタッチャブル]]」という効果が付いています。これを[[《戦力外通告》]]で破壊することはできますか? A.できません。2体のうちどちらかを選んでいるので、「選ばれない」という効果を持つクリーチャーを選ぶことはできません。2体両方にこの効果が付いていれば、両方とも選ぶことはできず、[[《戦力外通告》]]は何もできないままということになります。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa_old/35761/]]