#author("2021-02-27T10:28:59+09:00","","")
*退化 [#g7acee1b]

[[進化クリーチャー]]が、[[一番上のカード>進化クリーチャーの一番上]]だけを別のゾーンに移動させられること。

[[スター進化]]が登場するまでは、故意に「再構築」することに対する俗称だった。
[[《SSS級天災 デッドダムド》]]や[[《S級宇宙 アダムスキー》]]で「再構築」も行われていたが、その場合にも「退化」と同じ処理が行われていた。

[[スター進化]]の登場により、意図せずとも一般的なバトルでも起こるようになった。

**ルール [#y60f6898]

-このようにしてバトルゾーンに残ったクリーチャーは、「出た」というプロセスが存在しない。
--あらゆる[[バトルゾーン]]に出た時の[[能力]]はすべて[[誘発>トリガー]]しない。
例えば、[[《青銅の鎧》]]などの[[cip]]を持った[[クリーチャー]]は、その[[cip]]を使用できない。
[[バトルゾーン]]に[[《百発人形マグナム》]]がいたとしても、[[破壊]]する効果は発動しない。

-位相は引き継がれる。[[進化クリーチャー]]が[[タップ]]していたのなら、[[進化元]]も[[タップ]]して[[バトルゾーン]]に残る。

-進化元の、「自分のターンのはじめから続けてバトルゾーンにいたか」という情報は保存される。[[召喚酔い]]の有無に関係している。
--[[マナ進化]]や[[《時空工兵タイムチェンジャー》]]など、下のカードが直接バトルゾーンに置かれた場合は、その手段でバトルゾーンに置かれたターンで判断される。

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COLOR(red):※ここより下のルールは2021年2月26日告知、同年3月16日より適用予定のもの
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-離れたカードの下にあったカードに''[[進化]]という[[特殊タイプ]]は考慮されない。''
--[[進化GV]]の下に、3枚の進化ではないクリーチャーがあったとする。一番上のカードがバトルゾーンを離れたら、''進化ではないクリーチャー1体の下に2枚のカードがある状態''でバトルゾーンに残る。
---例えば、[[《大邪眼B・ロマノフ》]]の下に[[《解体人形ジェニー》]]が3枚重なった状態で、一番上の《大邪眼B・ロマノフ》だけがバトルゾーンを離れた場合、[[《解体人形ジェニー》]]が3枚重なったままバトルゾーンに残る。
《ジェニー》が1枚だけ残って2枚が[[墓地]]に置かれたり、3体別々のクリーチャーとしてバトルゾーンに残ったりすることはない。
--下にあったカードが適切な進化元を持たない進化クリーチャーだったとしても、特別な処理を行わず、1体のクリーチャーとしてバトルゾーンに残る。
---例として[[《死神術士デスマーチ》]]の下に[[《超神羅ロマノフカイザー・NEX》]]が1枚だけあった場合に[[《龍脈術 落城の計》]]で《デスマーチ》が離れると、《ロマノフカイザー・NEX》1体が残る。

-[[進化V]]などで複数のカードを同時にカードの下に置く時、それらのカードを重ねる順番を決定する。その際、順番はそのクリーチャーを出すプレイヤーが好きに決められる。

-カードの下にカードを置く場合、それは一番下に置かれる。
--[[《時空工兵タイムチェンジャー》]]や[[《時空の庭園》]]などに関係している。

-カードの下に置かれたカードの順番を入れ替えることはできない。

-下にあったカードのうち、一番上のカードがバトルゾーンに残せないカードだった場合、一番上がクリーチャーになるまで上から順にカードを墓地に置いていく。
--バトルゾーンで、上から[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]・[[魔導具]]呪文・魔導具呪文・魔導具クリーチャー・魔導具クリーチャー・魔導具呪文・魔導具呪文というカードの束になっていた場合、退化したら上から最も近い魔導具クリーチャーが残る。

***不明な裁定 [#yd5ea295]

-[[ゴッド]]や[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]といった[[リンク]]状態を作る[[クリーチャー]]が[[進化]]した場合、[[進化元]]としては1枚ずつの[[カード]]になるが、この場合はどうなるのか。
特に、「下にあったカードのうち、新たな一番上のカードが呪文などでバトルゾーンに残せない場合」には[[セル]]が該当する。そうなると[[状況起因処理]]で墓地に置かれるのではないか。

**過去のルール [#v4ef838c]
#fold(詳細){{{
#include(退化/「再構築」のルール変更前,notitle)
}}}

**戦術 [#md3cf897]

黎明期は主に[[《ロイヤル・ドリアン》]]を使った[[自然]][[文明]]中心の戦略であった。やがて2014年1月の裁定変更に伴い、[[《センジュ・スプラッシュ》]]や[[《シャドーウェーブ・サイクロン》]]等、[[バトルゾーン]]の[[カード]]自体を直接指定する[[カード]]でも同様の戦略が取れるようになり、[[青黒]]タイプの[[退化]][[デッキ]]である[[【青黒退化】]]も誕生している。[[《龍脈術 落城の計》]]の登場はこの流れに拍車をかけた。[[S級侵略]][宇宙]の[[バトルゾーン]][[侵略]]も退化に該当する。


**その他 [#d3a3c94c]

この「退化」は[[モヤシ]]や[[暴発]]等のように、公式の用語ではなく、かつ[[バウンス]]や[[ハンデス]]等他のカードゲームでもよく使われる単語ほどメジャーではない俗称に過ぎなかった。
しかし、コロコロアニキ第5号の特集コーナーにおいて「[[進化クリーチャーの一番上]]だけ引っぺがして[[進化元]]だけ場に残すテク」としてこの「退化」という言葉とそのギミックを用いた[[デッキ]]が紹介された。
各種情報誌等において俗称が用いられることはしばしばあるが、公式と接点の深いコロコロコミック系列の雑誌で紹介されるのは珍しいパターンである。
なお、その際に紹介された退化コンボは以下の通り。[[スター進化]]登場に伴うルール変更により、現在はこのコンボは不可能となっている。
+[[《奇天烈 ガチダイブ》]]を[[召喚]]または[[侵略]]、[[cip]]で自身の下に[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]を仕込む。
+《ガチダイブ》で攻撃、[[《S級宇宙 アダムスキー》]]に[[S級侵略]]。
+別に用意した[[水]]の[[コマンド]]で[[攻撃]]、《アダムスキー》の[[S級侵略]]で[[バトルゾーン]]を移動する際に《ガチダイブ》ではなく《VAN・ベートーベン》を残す。

ちなみに、この記事が紹介された号の「覇王伝 ガチ!!」でも[[赤星 大虎]]が[[《超不死 デスマトメル》]]を[[《ロイヤル・ドリアン》]]で[[退化]]させ[[進化元]]を展開するコンボを使用している。

-上記とは別に、[[進化元]]よりも[[スペック]]が低くなる[[進化]]も退化と呼ぶことがある。こちらは[[ディスアドバンテージ]]に繋がるため、当然行うべきではない。

-[[《大自然の意志》]]や[[《英雄奥義 バーニング銀河》]]等、相手限定で[[進化クリーチャーの一番上]]を剥がすことができる[[カード]]も存在するが、通常これを[[退化]]と称することはなく、ただの[[除去]]として扱われる。

-上述のルール変更は、[[王来篇]]において退化によりクリーチャーが残ることを特徴とする[[スター進化]]が登場したことが主要因となっている。詳細は[[こちらを参照。>https://dm.takaratomy.co.jp/cls/creatorsletter40/]]

//-さらにこの俗称から「脱ぐ」という俗称に派生する。[[ドラゴン・サーガ]]期には退化を主軸とするデッキを「CASTOFF」と呼ぶこともあった。

**退化戦術の一覧 [#b8163277]
-[[【ドリアンロックロマノフ】]]
-[[【青黒退化】]]
//-[[【リンシャンカイホ退化】]]
//-[[【緑単退化】]]
//--[[【パイン退化】]]
//--[[【バリアント・バデス退化】]]

**参考 [#e672345d]
-[[用語集]]
-[[進化]]
-[[進化クリーチャーの一番上]]
-[[の下]]
-[[カード指定除去]]

-[[スター進化]]

-[[《ロイヤル・ドリアン》]]
-[[《センジュ・スプラッシュ》]]
-[[《龍脈術 落城の計》]]