#author("2022-02-05T11:15:56+09:00","","")
*&ruby(ちょうじげん){超次元};&ruby(おく){送};り [#waf17276]

[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]から[[超次元ゾーン]]に移動させる[[除去]]のこと。

なお、[[サイキック]]または[[ドラグハート]]を超次元送りにしても[[ゾーン変更誘発]]の処理以外は単なる「[[除去]]」と変わらない。
そのためあえて「除去」でなくこの「超次元送り」というフレーズが用いられる場合、基本的には「''[[メインデッキ]]の''[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]から[[超次元ゾーン]]に移動させる」という意味であることが多い。
またこの意味から派生して、「[[メインデッキ]]の ([[呪文]]や[[城]]なども含む、任意のタイプの) ''[[カード]]を'' ([[手札]]や[[マナゾーン]]などを含む、''任意のゾーンから'') [[超次元ゾーン]]に移動させる」という、より広義な意味合いで用いられる例も見られる。

|怒流牙忍法 次元隠しの術 R 無色 (6)|
|呪文|
|相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに置く。次の自分のターンのはじめまで、相手は、そのクリーチャーと同じコストを持つクリーチャーをバトルゾーンに出せない。|


[[DMEX-12]]にて、[[特殊タイプ]]に関係なく[[クリーチャー]]を選べる[[《怒流牙忍法 次元隠しの術》]]が登場した。[[メインデッキ]]に入っている[[クリーチャー]]が送られた場合、[[超次元呪文]]などが持つ「[[サイキック・クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出す。」という[[効果]]では出せないため、基本的に復帰することは不可能であり、実質的にゲームから除外されたも同然になる。下記に示す限られた方法でしか戻せず、[[除去]]としては最高峰の部類に入る。

-[[サイキック]]でも[[ドラグハート]]でもない[[クリーチャー]]を戻す事ができるカード
|~カード名|~範囲|~条件|
|[[《紅蓮の怒 鬼流院 刃》]]|バトルに勝ったクリーチャーの持つ[[コスト]]未満の[[ハンター]]|自分の[[火]]か[[自然]]の[[ハンター]]が[[バトル]]に勝つ|
|[[《バンカラ大親分 メンチ斬ルゾウ》]]|[[ハンター]]・[[クリーチャー]]|覚醒リンク|
|[[《次元龍覇 グレンモルト「覇」》]]|[[コスト]]6以下のカード|アタックトリガー、マナ武装7(火)|
|[[《サイチェン・ピッピー》]]|[[ガイアール・カイザー]]((非サイキックの対象カードは[[《ガイアール・カイザー GS》]]のみ))|自身が手札から捨てられた時|
|[[《スーパー・サイチェン・ピッピー》]]|~|~|
|[[《「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」》]]|[[火]]の[[コスト]]7以下の[[クリーチャー]] |なし([[呪文]]を[[唱える]])|

-[[《ガイアール・カイザー GS》]]は上記の全てのカードで戻すことができる。

-呪文などのバトルゾーンに存在できないカードが超次元送りされた場合、[[《次元龍覇 グレンモルト「覇」》]]のカード指定でバトルゾーンに出し、[[状況起因処理]]で墓地に置かれ、それを回収することでようやく復帰できる。
--後に[[DMEX-18]]にて[[超次元ゾーン]]から[[コスト踏み倒し]]で唱えられる[[《フューチャー・スパーク》]]が登場した。

-[[《超絶の名 シャーロック》]]や[[《カルマ大司教 ゾロスター》]]がいる状態でクリーチャーが超次元送りにされると、上記のカードを使っても復帰させる事ができない。

-[[超次元送り]]された通常クリーチャーを復帰させられるカードは[[火文明]]に偏っている。またそれぞれの条件から復帰できるのは[[火文明]]もしくは[[ハンター]]に絞られ、自力で脱出できないそれ以外の文明・種族のクリーチャーを復帰させるのはかなり厳しい。唯一コスト以外無条件で復帰できる[[《次元龍覇 グレンモルト「覇」》]]も、[[マナ武装]]故に[[染色]]での運用でもなければ火以外の文明が[[超次元送り]]にされるケース自体が少ない。

-《次元隠しの術》以外にカード単体で ([[除去]]手段としての) 超次元送りができるカードは存在しないが、一応それ以前からコンボを利用する事で[[サイキック]]または[[ドラグハート]]以外のカードを超次元送りにする方法はあった。
--一例として、[[《龍神丸》]]を使う方法がある。[[《最強熱血 オウギンガ》]]で直接[[《龍神丸》]]を選び、任意のクリーチャーから進化させる。その後[[《超絶の名 シャーロック》]]を出すと《シャーロック》の効果で進化元ごと《龍神丸》が超次元ゾーンに置かれるため、結果として進化元のサイキックでもドラグハートでもないクリーチャーとその構成カードを超次元に送る事ができる。

-[[DMEX-18]]にて、広義の「超次元送り ([[除去]]に限らず、任意のカードを任意のゾーンから超次元に移動させること)」ができるカードが複数登場した。

**サイキックまたはドラグハートを対象とした超次元送り [#m2e4b18a]
|クリスタル・スーパーパラディン P 水文明 (5)|
|進化クリーチャー:リキッド・ピープル 6000|
|進化−自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のサイキック・クリーチャーを1体選び、持ち主の超次元ゾーンに戻す。|
|このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。|
|W・ブレイカー|

|超絶の名 シャーロック SR 光/闇文明 (10)|
|クリーチャー:アンノウン 23000|
|Q・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、サイキック・クリーチャーとドラグハートをすべて、持ち主の超次元ゾーンに戻す。|
|誰も超次元ゾーンからバトルゾーンにカードを出せない。|
|相手がクリーチャーを選ぶ時、これを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) |

初出は2011年の[[《クリスタル・スーパーパラディン》]]。2012年には[[《ミスター・アクア》]]と[[《蒼神龍アイロニー・スパイラル》]]、2013年には[[《絆の戦士ペッパー》]]も登場。
2017年には[[《超絶の名 シャーロック》]]も登場している。こちらは[[サイキック]]だけではなく[[ドラグハート]]も対象になる。

[[サイキック・クリーチャー]]や[[ドラグハート]]はもともと[[バトルゾーン]]からどこに離しても[[超次元ゾーン]]に戻るため、基本的には[[破壊]]などとあまり変わらない。
ただし[[《不死身のブーストグレンオー》]]など特定のゾーン送りに[[耐性]]のあるクリーチャーに対してはそれなりに効く。
[[《クリスタル・スーパーパラディン》]]の登場時期には[[サイキック・クリーチャー]]に[[バウンス]][[耐性]]を付与する[[《巨人の覚醒者セツダン》]]が流行しており、それに対する回答としてデザインされたものと考えられる。

[[除去]]とはいえ、それらは[[超次元]][[呪文]]などで簡単に帰ってきたり[[解除]]や[[龍回避]]で[[置換>置換効果]]されたりするため、これらの[[除去]]は一時しのぎや弱体化にしかならない。サイキック以外・ドラグハート以外のカードを超次元送りにするのとは威力が根本的に異なる。

-「[[超次元ゾーン]]に自動的に戻されるカード」が対象の[[除去]]は、ほとんどが普通の除去である([[《ぶっとべ!サイキック》]]など)。

-除去ではないが、自身を超次元送りにする能力を持つクリーチャーには[[《不死身のブーストグレンオー》]]および[[リンク解除]]持ちクリーチャーがいる。
--自分のカードを超次元送りにできる能力なら[[《最終龍覇 グレンモルト》]]がいる。

**参考 [#gdd9e139]
-[[用語集]]
-[[除去]]
-[[超次元ゾーン]]

-[[《怒流牙忍法 次元隠しの術》]]

-[[《クリスタル・スーパーパラディン》]]
-[[《超絶の名 シャーロック》]]

&tag(用語集,送り,超次元送り);