#author("2020-01-17T09:05:20+09:00","","")
*解決 [#x549baee]

[[カード]]の[[能力]]を決められた順番で実行すること。

「[[呪文]]」「[[トリガー能力]]」「[[起動型能力]]」の3つが解決される。

これらは、「解決」という手順を踏むことで、はじめて何らかの[[効果]]を生み出す。

「[[常在型能力]]」は即効果を生成する能力であるため、解決という手順は踏まない。

**解決のルール [#uf9db7ca]
***同時に誘発したトリガー能力は、''COLOR(blue){アクティブ・プレイヤーのカードから先に、好きな順番で解決する}''。 [#eac92d62]

例)自分のターン、[[バトルゾーン]]に自分と相手の[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]がいる時に、自分が[[《青銅の鎧》]]を[[召喚]]した場合。

この時、[[アクティブ・プレイヤー]]は自分であるため、能力の解決順は次のようになる。
+自分の《ミスト・リエス》か《青銅の鎧》の能力を解決。
+自分の《守護者ミスト・リエス》か《青銅の鎧》のうち、先ほど解決していない方の能力を解決。
+相手の《ミスト・リエス》の能力を解決。

これ以外の手順での解決はできない。よって、自分の《ミスト・リエス》→相手の《ミスト・リエス》→自分の《青銅》という順番はできない。

***[[呪文]]や[[能力]]の解決中に、''COLOR(blue){別の呪文や能力を解決することは出来ない}''。 [#t324493c]

例)[[《フォース・アゲイン》]]で[[《悪魔神デスモナーク》]]を選んだ場合
+《フォース・アゲイン》の「自分のクリーチャーを1体破壊〜バトルゾーンに出す。」を解決する。
+《悪魔神デスモナーク》(以下《デスモナーク》)の「このクリーチャーが破壊された時、〜バトルゾーンに出してもよい。」を解決する。

この時、[[《フォース・アゲイン》]]の解決中に、《デスモナーク》の[[pig]]は解決できない。よって「《デスモナーク》の[[能力]]で[[リアニメイト]]した[[デーモン・コマンド]]の上に《デスモナーク》を[[進化]]させる」という[[プレイング]]はできない。

なお、[[《甲型龍帝式 キリコ3》]]や[[《聖霊左神ジャスティス》]]は「[[呪文]]を[[唱える]]」という[[能力]]なので、[[能力]]の解決中でも[[呪文]]を[[唱える]]ことができる。「[[プレイ]]」の項も参照。

また[[S・トリガー]]と[[S・バック]]の[[解決]]は、[[呪文]]には割り込まないが、[[トリガー能力]]には割り込む。([[《ジェスター・ブレイン》]]と[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]の関係性がこれに該当する)

***''COLOR(blue){常在型能力の適用は、能力の解決に先んじて行う}''。 [#m1e8d181]
例えば、[[《希望の親衛隊ファンク》]]の[[パワー低下]]は[[常在型能力]]なので、[[《希望の親衛隊ファンク》]]が[[バトルゾーン]]にある限り、常に[[効果]]を生み出し続ける。

この時に[[パワー]]1000の[[《青銅の鎧》]]を出すと、即[[パワー]]が0になって[[破壊]]される。ただし、その後で[[cip]]を解決するので、[[マナブースト]]はできる。

***[[クリーチャー]]が''COLOR(blue){誘発条件が共通する複数のトリガー能力を持つ場合、それらは好きな順番で解決できる}''。 [#q2cd40bd]

例)[[《時空の邪眼ロマノフZ》]]は以下の2つの[[能力]]を持つ。

|自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。|

|覚醒−自分のターンのはじめに、自分の墓地に呪文が10枚以上あれば、墓地のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。|

これらはそれぞれ独立した[[能力]]なので、[[プレイヤー]]が好きな順番で解決してもよい。

***''COLOR(blue){単一の能力が複数の効果をもたらす場合、順番を選ぶことはできず、上から実行しなければならない}''。 [#q2670ed4]
例)[[《常勝ディス・オプティマス》]]は以下の[[能力]]を持つ。

|「スペース・チャージ:光/水|
|SC―光:呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻す。|
|SC―水:自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。その後、自分の手札を1枚裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。|

[[《時空の邪眼ロマノフZ》]]の場合とは異なり、[[スペース・チャージ]]はこれで一つの能力である。よって、書かれている通りに上から実行しなければならない。

[[能力]]が独立しているかどうかは、「■」で区切られているかどうかを見れば判別できる。

***''COLOR(blue){呪文が呪文能力を複数持つ場合、上から順番に解決しなければならない}''。 [#eef9f092]
例)[[《ガンヴィート・ブラスター》]]を[[唱える]]場合。

[[呪文能力]]は書かれている通りに上から実行するため、「相手の[[クリーチャー]]を1体[[破壊]]する。」→「相手は自身の[[手札]]を2枚選んで捨てる。」の順番で実行する。

[[クリーチャー]]の[[能力]]とは異なり、[[呪文能力]]が「■」で区切られていたとしても、''COLOR(blue){必ず書かれている順番で解決する}''。混同しないように注意。&br;特に[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]で[[《勝利のプリンプリン》]]を出した際の処理でこのルールが重要となった。

***''COLOR(blue){呪文の解決中に呪文が唱えられた場合、最後に唱えられたものから実行する}''。 [#l1ef9c8f]

[[《ポジトロン・サイン》]]等、[[呪文]](仮にAとする)で[[呪文]](仮にBとする)を踏み倒す場合、Aの[[解決]]中にBも[[解決]]することになる。Bを[[唱え>唱える]]ている最中は、AもBも[[墓地]]ではなく[[どこでもないゾーン]]に位置している。その後、Bの方から実行されて、B→Aの順番で[[墓地]]に置かれる。
3枚以上連鎖する場合も同様で、A→B→C→……→Xと踏み倒していった場合は、後ろから順にX→……→C→B→Aの順で[[墓地]]に置かれる。[[墓地]]以外に置換されて移動する場合は、本来[[墓地]]に置かれるはずだったタイミングで置換先に置かれる。

例:[[《龍素知新》]]で[[墓地]]にある[[《目的不明の作戦》]]Aを唱え、そのAで[[《ラッキー・ダーツ》]]を唱え、[[シールド]]にあった[[《目的不明の作戦》]]Bを唱える。次にBによって[[《ポジトロン・サイン》]]を唱え、[[山札]]にあった[[《目的不明の作戦》]]Cを唱える。最後にCで[[墓地]]にある[[《ロスト・ソウル》]]を唱えた。この場合、すべての[[解決]]が終わった後の処理は以下のとおりである。

+《ロスト・ソウル》を[[山札の下]]に置く(《目的不明》Cの影響)。
+《目的不明》Cを[[墓地]]に置く。
+《ポジトロン・サイン》を[[山札の下]]に置く(《目的不明》Bの影響)
+《目的不明》Bを[[墓地]]に置く。
+《ラッキー・ダーツ》を[[山札の下]]に置く(《目的不明》Aの影響)。
+《目的不明》Aを[[山札の下]]に置く(《龍素知新》の影響)。
+《龍素知新》を[[墓地]]に置く。

[[Magic:The Gathering]]とは処理が異なるので注意。MtGでは呪文の解決に他の呪文を唱えることはできても他の呪文を解決することはできないため、呪文Aの解決中に呪文Bを唱えられた場合はまず呪文Aの解決を完了させてから呪文Bの解決を行う。

***解決によるカードに対する[[効果]]の[[引き継ぎ]] [#q13f89c8]

解決によって、[[パンプアップ]]、[[パワー低下]]、[[文明追加]]、[[種族追加]]、[[付与]]などでクリーチャーの特性や状態を変更された場合、そのクリーチャーが[[進化]]や[[覚醒]]などによって別のクリーチャーになった場合、その変更は[[引き継ぎ]]が行われる。詳しくは当ページにて。

**その他 [#b6fab2de]
-ゲームを始めたばかりの初心者にはやや理解しにくい事項のため、ルールブックなどでは詳細には解説されていないが、これを知っておかないとゲームにならないほどに重要な事項である。

-解決の順序によっては結果がまるで異なることもあるので、注意が必要。特に複雑な[[コンボ]]の場合、解決順を間違えるとコンボが成立しなくなり、命取りとなる場合もある。

-[[トリガー能力]]の解決は、誘発した順ではなく、自分の好きなように解決してよい。例えば、[[《ヘブンズ・ゲート》]]で[[《知識の精霊ロードリエス》]]と[[《奇跡の精霊ミルザム》]]を出した場合、[[ドロー]]と[[ウルトラシールド・プラス]]を好きな順番で解決する。この時、''実際にトリガーした順でなくとも構わない。''

**参考 [#s38237aa]
-[[用語集]]
-[[効果]]
--[[単発的効果]]
--[[継続的効果]]
--[[置換効果]]
---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]]
---[[自己置換効果]]
-[[能力]]
--[[常在型能力]]
--[[トリガー能力]]
--[[起動型能力]]

-[[アクティブ・プレイヤー]]