#author("2022-04-05T19:05:52+09:00","","")
*&ruby(はかい){破壊};  [#q3dce1ef]

デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.28より

>701.6.破壊する
>>701.6aクリーチャーを破壊するとは、それをバトルゾーンから墓地に置こうとすることです。
>>701.6b破壊されたクリーチャーはその結果として墓地におかれます。

//「おかれます」がひらがななのは、Ver.1.20の原文ママ

[[キーワード処理]]の1つ。

上述の通り、[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]である[[オブジェクト]]を[[墓地]]に移動させようとすることである。

[[除去]]としては最もポピュラーな方法。
[[墓地]]に送られた[[クリーチャー]]は気軽に手出しできないので、破壊による[[除去]]は確実な妨害行動と言える。

ただし、[[墓地]]に送られた[[クリーチャー]]は、[[リアニメイト]]で[[バトルゾーン]]に戻されたり、[[サルベージ]]で[[手札]]に加えられることもある。[[闇]][[文明]]が主体の[[デッキ]]を相手にする場合は注意が必要である。

[[《デーモン・ハンド》]]や[[《めった切り・スクラッパー》]]など、対象を破壊する[[効果]]は一般的に[[闇]][[文明]]や[[火]][[文明]]に多く見られる。
ちなみにその中でも主に火文明が持つ一定のパワーやコスト以下のクリーチャーを破壊するものを、俗に[[火力]]と呼ぶ。
その他、[[タップ]]された[[クリーチャー]]を[[殴り返し]]するなどして相手[[クリーチャー]]を破壊することが可能。

もちろん、相手も自分の[[クリーチャー]]を破壊しようとしてくるので、あらかじめ[[ハンデス]]したり、[[ブロッカー]]を用意するなどして対策したい。

破壊は[[デュエル・マスターズ]]の基本的な[[ルール]]の1つなので、よく念頭に置くべきだろう。

2022年4月8日に実施予定のルール変更により、「クリーチャーをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」から「カードをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」に変更された。

//-現時点では総合ルールに反映されていないが、[[デュエリスト]]や[[タマシード]]も「破壊」というイベントが起こる。前者は[[《フューチャー・ハンド》]]、後者は[[《MAX鬼無双》]]などで確認できる。
//さらに[[《ロマネス仙鬼の封》]]の[[テキスト]]では[[カード]]を[[破壊]]できるように書かれており、今後[[カード指定除去]]も[[破壊]]になる可能性がある。

**ルール [#bcba3019]


-バトルゾーンに「クリーチャーとして存在しているカード」を墓地に置こうとするのが「破壊」というのであって、手札やマナゾーンなど、バトルゾーン以外のゾーンからクリーチャーが墓地に置こうとするのは破壊扱いにならない。
--[[ハンデス]]や[[ランデス]]は俗に[[手札破壊]]や[[マナ破壊]]と呼ばれることがあるが、[[バトルゾーン]]以外の[[クリーチャー]]が[[墓地]]に移動しても、破壊という扱いにはならない。[[pig]]能力も誘発しないので、注意が必要。
よって、[[バトルゾーン]]以外の[[ゾーン]]から[[クリーチャー]]を[[墓地]]に送っても、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]で[[ドロー]]することはできない。
---『デュエル・マスターズ 入門デュエマ 革命スタート完全ガイド』では手札破壊などと区別して「敵獣破壊」と表現されている。
--クリーチャーではない、[[フィールド]]などがバトルゾーンから墓地に置かれても、「破壊」には当たらない。
--[[カードタイプ]]がクリーチャーだとしても、[[進化元]]や[[封印]]など「単なるカード」としてバトルゾーンから墓地に移動した場合も「破壊」ではない。

-破壊という表現が使われていない場合でも、[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に移動しようとする行為は破壊として扱われる。
--[[《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》]]をはじめとした「カードを選び墓地に置く」タイプの[[カード指定除去]]でも、それが[[クリーチャー]]オブジェクトなら、もちろん破壊として扱う。
--珍しいものでは、[[《「忍」の鬼 ジライヤ齋》]]がある。《ジライヤ齋》と墓地のクリーチャーを入れ替えても、《ジライヤ齋》は破壊された扱いとなる。

-[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]のような[[置換効果]]による[[耐性]]や、[[《不死身のブーストグレンオー》]]のような[[破壊されない]][[能力]]を持つものは[[バトルゾーン]]にとどまることができる。

-[[バトル]]に負けた[[クリーチャー]]や、[[パワー低下]]で[[パワー]]が0になった[[クリーチャー]]は破壊される。これは[[ルール]]による処理であり、[[カード]]の[[効果]]ではない。

-[[闘魂編]]の[[DMC-13]]まで「持ち主の墓地に置く。」という表現だったが、[[聖拳編]]以降は「破壊」に置き換わった。[[再録]]されたものも「[[破壊]]」という言葉に置き換えられる。現在では、「クリーチャーを墓地に置く」と表現されているものも「破壊」と同義と見なすと、正式回答が出ている。
--かつては、[[再録]]されず[[テキスト]]が変わっていないものについては、元のテキストのまま解釈することになっていた。例えば[[《闇侯爵ハウクス》]]の[[pig]][[能力]]は「[[破壊]]されたとき」ではなく、「墓地に置かれた時」のテキスト通りに解釈された。この場合、[[破壊]]としては扱われない墓地送り([[進化元]]や[[封印]]として[[カード指定除去]]された場合)でも[[能力]]が使えるということになっていたが、現在の裁定ではこのルールは消滅した。
--混乱を防ぐためか[[DMEX-08]]では「墓地に置かれる時」「墓地に置かれた時」が「破壊される時」「破壊された時」に置き換えられている。

-[[バトル]]に負けて墓地に置かれる場合も「''破壊''」に該当するため、「墓地に置かれる(た)時」「破壊される(た)時」の能力の誘発に関係する。

***「破壊した」と「破壊された」について [#iaee2ad7]

-''「破壊した」と「破壊された」は違う''。
「破壊した」は「バトルゾーンから墓地に置こうとした」という意味で、実際に墓地に置かれたかどうかは参照しない。「破壊された」は「バトルゾーンから墓地に''置かれた''」という意味で、実際に墓地に置かれなければ反応しない。
「破壊」とは「結果として墓地に置かれる(701.6b)」だけであり、「バトルゾーンから墓地に置かれそうになる(701.6a)」だけでも破壊になる。
そのため、「クリーチャーを破壊したら〜」という内容の能力は、選んだクリーチャーがバトルゾーンに留まろうが、墓地以外のどこに移動しようが関係なく能力を処理できる。
--具体例として、[[《邪魂転生》]]なら選んだクリーチャーが墓地に置かれなくても[[ドロー]]できる([[コスト]]参照)。コストではない破壊でも同じで、[[《炎槍と水剣の裁》]]でクリーチャーが結果として墓地に置かれなくても、「破壊したクリーチャー」の数に含まれる。
--「''破壊された''」というテキストなら、「''バトルゾーンから墓地に置かれたという事実が起こった''」ことにしか反応しない。[[《飛行男》]]や[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]などの[[誘発型能力]]で、実際に破壊しないで破壊時の効果を連発するコンボをルールで禁じていると考えるとわかりやすい。
(ちなみに、[[《フラッシュ・アーマー》]]と[[《死神戦鬼ベル・ヘル・デ・バラン》]]を組み合わせるなどの方法で、無限に自分のクリーチャーを破壊する機構を用意することはできてしまう。もちろん、このようにしてもルールによって「破壊された時」の効果は一度も使うことができない。)

-2012年7月17日施行のルールによって、現在と同じく、クリーチャーが実際にバトルゾーンから墓地に置かれなくても「破壊したクリーチャー〜」の効果が使えるようになった。それまでは墓地に置かれていないクリーチャーは破壊したクリーチャーではないという裁定になっていた。
//ウェブアーカイブで確認可能

***「時」がない「破壊された」とあるテキスト [#j501234d]

-2019年10月2日発表の公式Q&Aまでは、''「時」がない「破壊された」とあるテキスト''では、''「破壊した」と同じ処理が行われていた''([[《ヒラメキ・プログラム》]]、[[《復活のメシア マジョラム》]]など)。これは、その一文が破壊と破壊先の参照を同時に行っていたことによる例外処理である。
--しかし、[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]が、2つの能力にまたがる「破壊する」と「破壊された」が存在するものだったため、裁定が見直されることとなった。結果として、「時」がない「破壊された」は「破壊された時」の処理に統一され、「''バトルゾーンから墓地に置かれたという事実が起こらなかったものはカウントしない''」ことになった。

-[[2021年10月22日の裁定変更>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31642/]]により、1つの能力(■で始まる一文)で使われた「時」がない「破壊された」とあるテキストは「破壊したクリーチャー」と同じように扱うことになった。つまり、[[《ヒラメキ・プログラム》]]、[[《復活のメシア マジョラム》]]などは[[破壊置換効果]]でも問題なく使えるように戻ったということである。
--ちなみに2つの能力にまたがる[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]の[[GR召喚]]は依然として実際に破壊されなかったクリーチャーをカウントすることはできない。
--他にも、[[《禁断竜王 Vol-Val-8》]]のような「このターン破壊されたクリーチャー」を意味する指定も、実際に破壊されていないとカウントの対象外となる。

***「[[破壊されない]]」について [#yc8b17aa]
-「[[破壊されない]]」というのは「[[離れない]]」効果の一種で、バトルゾーンから墓地に置かれることはないが、墓地に置こうとすることはできる。そのため、墓地に置かれはしないものの、「破壊されないクリーチャー」を破壊することはできる。
--[[《邪魂転生》]]で「破壊されない」クリーチャーを破壊して、ドローすることができる。もちろん、墓地には置かれない。
--自分の[[《神羅スカル・ムーン》]]の置換効果で、相手の「破壊されない」クリーチャーは破壊''できない''。相手の場に破壊されないを持つ[[クリーチャー]]しかいない場合、[[《神羅スカル・ムーン》]]を生き残らせることができない。(2021年9月24日裁定変更)
**その他 [#g8921c93]
-[[バトル]]に基づく破壊を、俗に戦闘破壊という。

-[[サイキック・セル]]と[[進化元]]は単体では[[クリーチャー]]として扱われない。そのため、見かけ上は[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に送られた場合でも、破壊に該当しない場合がある。例えば、[[カード指定除去]]で[[進化元]]が抜き取られて[[墓地]]に置かれた場合、[[進化元]]は[[クリーチャー]]扱いではないので破壊されたことにはならない。詳しくは「[[カード指定除去]]」や「[[墓地送り]]」を参照のこと。

**参考 [#hc3837c5]
-[[用語集]]
-[[クリーチャー]]
-[[バトルゾーン]]
-[[墓地]]
-[[除去]]
-[[墓地送り]]
-[[pig]]
-[[ブロッカー破壊]]
-[[マナ破壊]]
-[[手札破壊]]
-[[キーワード処理]]

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