#author("2021-12-31T06:24:22+09:00","","")
*&ruby(むげん){無限};ループ [#e5ce241f]

無限ループとは、ある一連の処理を繰り返した結果、永久にその一連の処理が終わらなくなってしまう(無限に[[ループ]]が続いてしまう)ことを指す。
この状態になると、その時点から試合が何も進展しなくなってしまうため、何らかの例外処理により強制的にループから抜けさせないといけない。
無限にループを続けさせないことが処理として重要になり、ループの手順が複数ある場合(「A→B→C→A」と「A→C→B→A」など)も特に変わりはない。

任意で止められるものと、一度発生したら止められないものがある。

無限ループは「選択肢のあるループ」と「選択肢のないループ」の二種類ある。狭義には「選択肢のないループ」のみを指す。

戦略として1ターン中に同じ行動を繰り返すものも俗に「無限ループ」と呼ばれる。
本ページでは基本的に[[ゲーム]]の進行に支障を来す無限ループについて記す。戦略としての無限ループは「[[ループ]]」の記事を参照。

**選択肢のないループについて [#mab96870]

選択肢のないループとは、[[強制]][[能力]]を可能な限り実行した結果「ループを繰り返し続ける以外の選択肢がなくなったループ」を指す。
このループから脱するには強制効果を故意に無視することが必要になるが、それを行った瞬間反則負けになるため、どちらのプレイヤーもループから抜け出すことができない。
そのゲームはその場のジャッジの裁定や大会のルールにもよるが(強制的にループを終了させるため)原則引き分け、または試合が仕切り直しになる場合もある。

ケース例
-お互いの[[デッキ]]に進化ではない[[クリーチャー]]が残っておらず[[《斬隠オロチ》]]以外のクリーチャーがいない時に、どちらかのプレイヤーが《オロチ》の[[能力]]を一方の《オロチ》に使い、永遠にお互いのデッキから《オロチ》が出し入れされる。

//-一方に「[[可能であれば攻撃する]]」「[[相手プレイヤーを攻撃できない>攻撃できない]]」「[[バトルに勝った時、アンタップする>無限アタッカー]]」クリーチャーが存在し、もう一方には前述のクリーチャーにバトルで負ける、永続的な[[破壊]][[置換効果]]を持つタップされたクリーチャーが存在した場合、そのクリーチャーを延々と[[攻撃]]しなければならなくなる。
//回数指定がない強制的な攻撃は、そのターン1回でも攻撃すれば以降の攻撃は任意となっている

***「破壊されない」と[[パワー低下]]の関係について [#bffae2b9]
主に「バトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。」と「([[パワー]]0以下のクリーチャーは破壊される)」で発生する。
破壊されないための条件を無限に満たし続けることができる[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]等のクリーチャーがパワー0以下になった場合は破壊と非破壊で「選択肢のないループ」になりうるが、この状況に関しては「とどまる」が優先されると[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]により定義されている。
そうではない場合は破壊されるまで[[置換効果]]が繰り返される。これについては[[パワー低下]]や[[《インフィニティ・ドラゴン》]]のページが詳しい。

-パワーが0以下になった[[《超奇天烈 マスターG》]]の場合は、バトルゾーンを離れないことが確定した場合には、その時点で見るのをやめて[[山札]]を[[シャッフル]]してパワー0のままゲームを続行する。

-パワーが0以下になった[[《黄金世代 鬼丸「爆」》]]の場合は、[[山札の上から1枚目>山札の上]]がヒューマノイドである限りパワー0のままバトルゾーンにとどまる。山札の上を常に表向きにするか否かはジャッジの判断によって変わる。

**選択肢のあるループについて [#la9aed83]

//-ある無限ループを止めると、その行為そのものが無限ループの発生源となっているプレイヤーの負けに直結するような場合は、たとえ選択肢のあるループであっても選択肢のないループと同様に処理するのが通例である。
//↑実質的に両方のプレイヤーに選択の余地がない「選択肢のあるループ」は、「断片的なループ」そのものである。

選択肢のあるループとは、どちらかのプレイヤーが[[任意]]能力の実行を妥協しない限り無限ループになってしまうループを指す。
[[デュエル・マスターズ競技イベント運営ルール]]ではこの状況のことを「断片化したループ」と呼称し、最終的には''ターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止めてゲームを進行する''と定義されている。
ただし、この断片化したループを繰り返すうちにほかの能力が誘発する場合は、任意の回数ループが行われたものとしてゲームを続行できる。

-このルールはデュエル・マスターズ競技イベント運営ルールに2020/08/21付で更新された。

ケース例
-自分の[[《阿修羅ムカデ》]]で相手の 《阿修羅ムカデ》を選択した場合、互いに《ムカデ》がパワー低下と[[リアニメイト]]を選びつづけるかぎり無限ループとなってしまう。
--この場合、最終的にはターン・プレイヤーが違う行動を選択し、ループから抜け出す(任意効果である[[pig]]の発動を諦める)ことになる。
--なお、他にクリーチャーがあればループにならないよう対象を選ぶこともできる。

-自分の[[《決着のリュウセイ・ジ・エンド》]]が攻撃したとき、相手が[[ニンジャ・ストライク]]で[[《光牙忍ハヤブサマル》]]を召喚して《ハヤブサマル》自身を[[ブロッカー]]にし[[ブロック]]を行った場合、《リュウセイ・ジ・エンド》はアンタップにより無限に攻撃することができ、手札には《ハヤブサマル》が[[バウンス]]されるため無限にブロックすることができてしまう。
--この場合は、ターン・プレイヤーである《リュウセイ・ジ・エンド》が攻撃することを諦めるものになる。

-一方のプレイヤーに[[バトルに勝った時、アンタップする>無限アタッカー]]クリーチャーが存在し、もう一方は前述のクリーチャーにバトルで負ける、永続的な[[破壊]][[置換効果]]を持つ[[無限ブロッカー]]が存在して[[シールド]]が0枚のとき、無限にダイレクトアタックをブロックし続ける。
--《リュウセイ・ジ・エンド》の例と同じく、ターン・プレイヤーが攻撃することを諦めるものになる。

-互いの[[シールド]]がなく、[[手札]]と[[バトルゾーン]]に[[《コーライル》]]しかなく、互いが永遠に《コーライル》を出し続け[[ドローロック]]に陥る。
--こうなると、《コーライル》を出すのをやめた[[プレイヤー]]が相手の《コーライル》により[[ダイレクトアタック]]されてしまう。
--ターンをまたぐループ状態であり、ターン・プレイヤーがどちらにもなりうるので、「4.5断片化したループについて」では結論を出すことができない。

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-一方が強制、もう一方が任意だった場合は「断片化したループ」には該当しない。運営ルール4.5 断片化したループについての欄に「お互いに任意能力を行う選択をする事で、ループが継続されゲームが進行しない場合」と明記されているからである。
その場合は2種類の解釈が存在する。
--任意効果を諦めるか、ゲームを仕切り直すかのどちらかを選択する
---[[《神羅スカル・ムーン》]]のページに書かれている、[[《不死身のブーストグレンオー》]]と対峙したパワー0以下の《スカル・ムーン》における処理にて確認できる。
---ただし、その任意効果を適応しつつゲームを続行するというパターンも考えられる(類例:[[《頂天聖 レオザワルド》]])。その場合、パワー0以下の《スカル・ムーン》がバトルゾーンにとどまりつつゲームを続行できる。
--任意効果を繰り返すことはできるが、最終的には任意効果を諦めてループを終了させる
---《阿修羅ムカデ》のQ&Aには《ムカデ》と[[《百発人形マグナム》]]等の強制破壊の組み合わせだと、任意効果のリアニメイトを実行しないことでループを終了させると書かれている。

***[[置換効果]]による[[敗北回避能力]]と[[継続的効果]]の関係について [#y1640796]
[[《頂天聖 レオザワルド》]]と[[《不死身のブーストグレンオー》]]を場に揃えた[[プレイヤー]]が[[ライブラリアウト]]した場合、[[《頂天聖 レオザワルド》]]の[[置換効果]]の対象を[[《不死身のブーストグレンオー》]]に選ばないと敗北してしまうが、選んでも[[置換効果]]が発生し続けゲームの進行ができないことになる。このケースの場合はゲームを続行させるという公式見解が事務局から示されている(2015/08/05公式回答)。

-[[《超奇天烈 マスターG》]]や[[《黄金世代 鬼丸「爆」》]]、および[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]等の特殊裁定と同様。


**参考 [#u7ba0f08]
-[[用語集]]
-[[ループ]]
-[[ソリティア]]
-[[デュエル・マスターズ競技イベント運営ルール]]
-[[認定ジャッジ検定]]

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