#author("2022-12-21T08:56:23+09:00","","") *&ruby(でんどう){殿堂};ゼロデュエル [#y6eebec3] [[フォーマット]]のひとつで、[[殿堂カード]]の制約([[殿堂レギュレーション]])を一切行わないルール。 具体的には[[殿堂入り]]、[[プレミアム殿堂]]に指定されている[[カード]]でも4枚まで[[デッキ]]に入れることができ、[[プレミアム殿堂コンビ]]、[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]に指定されているペアも同じデッキに入れることができる。 公式大会としては[[エピソード1]]から[[革命ファイナル]]あたりまで、毎年通常[[エキスパンション]]第3弾の発売後に開催されていた。公式大会での採用が終わった後も根強い人気があり、非公式の大会が開催されることもある。 かつて活躍した[[殿堂カード]]達が全力を発揮できる環境であり、[[殿堂レギュレーション]]の常識はほとんど通用しない。かつて環境を荒らしてきたデッキも、2、3ターンキルがありふれている驚異的なゲームスピードの前では厳しい戦いを強いられる。 かの[[ボルバル・マスターズ]]を生み出した[[《無双竜機ボルバルザーク》]]を[[使用したデッキ>【ボルバル】]]や、[[《スクランブル・チェンジ》]]や[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]、[[《フェアリー・ギフト》]]や[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]をフル活用した[[【モルト NEXT】]]や[[【ドギラゴン剣】]]といった凶悪なデッキですらこのフォーマットでは中堅クラス以下と言えば、その恐ろしさが分かるだろう。 環境入りから一瞬でプレミアム殿堂となった[[【ジョバンニスコール】]]や、環境を[[一色に染め上げた>ミッツァイル・マスターズ]][[【ヨミジループ】]]すら、《ボルバル》ほどではないがこの環境では上位には立っていない。 //ジャックは最近環境にいるので別のカードに変更 過去の強力なカードが無規制であるものの、意外にも新規カードによる環境の変化も頻発する。特に近年の軽量メタクリーチャーの影響は大きく、トップメタのデッキも対応を余儀なくされている。 一切の規制が存在しない環境であるため運要素が強く、理不尽な敗北を喫することも多い。ある程度覚悟はしておくべきだろう。 一方で真剣に勝ちを狙う以外にも、規制により崩壊したデッキや惜しみなく[[殿堂入り]]カードを投入した既存のデッキを用いて、豪快なプレイを楽しむこともこのレギュレーションの醍醐味と言える。 **代表的なデッキ(2022年時点) [#maef4864] ***[[【ダーツデリート】]] [#d7503de0] トップメタの一角。運次第で[[1ターンキル]]を決められる恐るべきデッキであり、対策が非常に困難な当該レギュレーションの問題児。 流石にこのフォーマットでも[[1ターンキル]]は滅多にできないが、[[《超次元バイス・ホール》]]や[[《ロスト・ソウル》]]などの強力な呪文を1、2ターン目に撃つことで、一気にゲームエンドに持ち込むことができる。殿堂ゼロレギュレーションの大会においては、当該デッキへの対策としてあらゆるデッキが[[《禁断〜封印されしX〜》]]を採用するのが定番。一方で[[《煌銀河最終形態 ギラングレイル》]]や[[《侵略開始!!にゃんこ軍団/にゃんこ砲発射!》]]といった新たなエンドカードの獲得によりこのデッキも強化されているため、[[呪文]]を直接ロックしない限りこのデッキの全てを対策するのは不可能に近い。 ***[[【転生サイクリカ】]]、[[【転生カリヤドネ】]] [#p9ba1a13] トップメタの一角。メタを張られなければ安定して3ターンキルが可能な[[ループ]]デッキ。軽量メタ[[クリーチャー]]の増加が逆風だが、依然としてその安定感と速度を武器に環境トップの座を保っている。 ***[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]] [#mb0fa753] トップメタの一角。高いメタ性能と速攻を両立した強力なデッキ。 他のトップメタのデッキは[[呪文]]主体であることから、2ターン目から出せる[[《音奏 プーンギ》]]や[[《正義の煌き オーリリア》]]などの[[呪文メタ]]が[[刺さる]]。また上記のデッキ達には[[S・トリガー]]などの受け札が無意味なので、環境全体で受け札があまり使われないのもこのデッキに有利に働いている。 なお、[[《“轟轟轟”ブランド》]]が[[殿堂入り]]する前の[[殿堂レギュレーション]]における全盛期の構築でも十分戦えたという報告もあった。[[殿堂レギュレーション]]で活躍したデッキが殿堂ゼロデュエルでも通用した数少ない事例である。 アニメ「[[デュエル・マスターズ WIN]]」第16話において、地下マスターがこのデッキタイプを使用している。 ***[[【鬼羅.Star】]] [#jc06f677] 2021年頃成立し、環境入りしたデッキ。主なギミックは[[殿堂レギュレーション]]そのままであり、[[《ヘブンズ・フォース》]]や[[《アクアン》]]を加えて速度と安定感を高めている。何より[[《ヘブンズ・フォース》]]により2ターン目に[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]が着地できる点が非常に凶悪であり、早々に多種多様なメタ[[クリーチャー]]を展開して相手の動きを封じ圧殺する。 ***[[【キクチパトロール】]] [#j0e6f9d0] 殿堂ゼロデュエルの代表格のようなデッキだが、フィニッシュに4、5ターン程要するために上記のデッキ達には一歩劣るデッキタイプ。しかし、[[キーカード]]が[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]](または[[《禁術のカルマ カレイコ》]])と[[《アクア・パトロール》]]だけなので[[自由枠>スペース]]が多く、メタカードをふんだんに入れることができるため、環境に合わせて構築を変えやすい。 また、[[キーカード]]の[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]は、[[【転生カリヤドネ】]]の[[墓地肥やし]]や[[踏み倒し]]を止めるメタにもなる。 [[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]でフィニッシュパーツ両方を呼び出せるため、[[【鬼羅.Star】]]基盤の[[白青黒]]構築もあり、最速先攻2ターン目で安全にフィニッシュできる。 ***[[【大地サイクリカ】]] [#pa6821c0] [[ドラゴン・サーガ]]期には成立していた由緒あるデッキ。[[【転生サイクリカ】]]や各種メタビートの存在によってあまり活躍できていなかったが、[[王来篇]]で多数のサポートカードを手にしたことで少しずつ環境にも台頭している。多彩なルートと[[チェイン・コンボ]]による安定性の高いフィニッシュが魅力。 ***[[【ジャックメイカー】>【緑単オービーメイカー】]] [#a1c402bd] 2022年に入り突如として環境に現れた新星。[[《ベイB ジャック》]]と手を組んだことで最速2ターンで降臨する[[《十番龍 オービーメイカー Par100》]]により、【サイクリカ】、【鬼羅.Star】、【キクチパトロール】といった多数のデッキが機能不全に陥る。その物量による高い[[ビートダウン]]性能により、《オービーメイカー》でもたついた隙にそのまま[[1ショットキル]]されてしまうため生半可な受けでは止まらないのもポイント。 **その他 [#v42f2b05] -[[プレミアム殿堂]]の[[カード]]はたいてい認定後に[[再録]]されることはなく、中には[[殿堂解除]]の見込みがないと見て廃棄するプレイヤーも少なくないので、流通量が中々確保できず集めるのはやや難しいことも。 --[[DMX-12]]の[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]((発売当時は[[プレミアム殿堂]]からまだ変更されていない))。や[[DMX-22]]の[[《アクア・パトロール》]]などのようなコレクション用、コロコロアニキ2018年秋号付録[[大川ぶくぶ]]版[[《ベイB ジャック》]]のようなジョークとしてしか[[再録]]されない。 -以前から公認大会などで[[殿堂レギュレーション]]が適用されない「フリー対戦コーナー」が設けられることがあったが、公式なレギュレーションとして採用されたのはこれが初めて。 -[[殿堂レギュレーション]]以外のルールや能力によって枚数が制限されているカードは、その制限を超えてデッキに入れることはできない。 --[[使用禁止カード]]は使うことができない。 --[[ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカード]]は1セットのみ投入可能。 --「このカードはデッキに1枚だけ入れることができる。」能力を持つ[[《黒ひげ危機一発》]]は1枚のみ投入可能。 -アニメ「[[デュエル・マスターズ WIN]]」第16話に登場した地下デュエルではこのフォーマットでのデュエルが行われている。 **参考 [#hfcf6e02] -[[殿堂レギュレーション]] -[[レギュレーション]] -[[用語集]]