#author("2020-07-26T11:55:35+09:00","","")
*呪文横取り [#de9b28d1]

相手の[[呪文]]を、自分の[[呪文]]のように使用すること。

初出は[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]。

|陽炎の守護者ブルー・メルキス SR 光/水文明 (6)|
|クリーチャー:ガーディアン 8500|
|このクリーチャーが相手のシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに見せる。その中の「S・トリガー」を持つ呪文をすべて、自分がコストを支払わずに唱え、その後持ち主の墓地に置く。それ以外のカードを、持ち主の手札に加える。|
|W・ブレイカー|

|超奇天烈 ギャブル SR 水文明 (5)|
|進化クリーチャー:マジック・コマンド/侵略者 7000|
|進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。|
|侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から5枚を表向きにする。その中から呪文を1枚選び、その後相手は残りを好きな順序で自身の山札の一番下に置く。選んだ呪文を自分がコストを支払わずに唱え、相手の墓地に置く。|

[[デュエル・マスターズ]]のルール上、『相手のカードを使う』という概念が成立するのは[[呪文]]のみである。

**ルール [#xa5b1470]
-使用するのは相手の[[カード]]だが、あくまでも[[唱える]]のは「自分」である。よって[[《氷牙レオポル・ディーネ公》]]や[[《爆獣マチュー・スチュアート》]]など「自分が呪文を唱えた時〜」関連の能力があれば[[トリガー]]する。

-呪文横取りで相手の呪文を唱えた時、唱えている間はその呪文は自分の呪文という扱いになる。そのため、「自分の呪文の効果によって」とは「自分の呪文によって」と書かれてあるものは、相手の[[ハンデス]]呪文を自分が横取りして相手の[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]を捨てる時も、[[マッドネス]]が発動してバトルゾーンに出る。

-[[《機動基盤 コア・キャリバー》>《機動基盤 コア・キャリバー/エレクトロ・シャワー》]]のような、「自分の呪文を唱えた時」にトリガーする能力は、《機動基盤 コア・キャリバー》の持ち主が自分の呪文を横取りによって相手に唱えられた時もトリガーする。

-唱えている間のみ自分の呪文になるため、その呪文の「唱えた後」に発生する効果は、相手が実行することになる。例えば、相手の[[チャージャー]]呪文を自分が横取りで唱えた場合、その呪文はチャージャーの効果で相手のマナゾーンに置かれる。なお、その「唱えた後」の効果が発生した場合、横取りの効果の発生源となったカードの「唱えた後」の効果は無視される。
--例えば、[[《サイバー・K・ウォズレック》>《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]の効果で相手の[[チャージャー]]呪文を横取りして唱えた場合、その呪文は相手のマナゾーンに置かれるが、その後《サイバー・K・ウォズレック》の効果で山札の下に置かれることはない。

-[[《偉大なる魔術師 コギリーザ》]]のように横取りで唱えた呪文を、唱えた後に置換効果で別のゾーンに送るものは、《コギリーザ》側が[[アクティブ・プレイヤー]]の場合、そちらの効果が優先される。
--例えば、自分のターン中に、自分の[[《偉大なる魔術師 コギリーザ》]]の効果で、相手の[[チャージャー]]呪文を唱えた場合、その呪文は《コギリーザ》の置換効果で山札の下に送られ、マナゾーンに送られることはない。

-バトルゾーンに相手の[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]や[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]などの効果で呪文を封じられていると、当然横取りでも唱えることはできないが、できることは全て行うのがルールのため、「その後」からの能力の[[解決]]は行われる。しかし、「そうした場合」、「そうしたら」からの能力は解決されない。
--例えば、[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]は「その後持ち主の[[墓地]]に置く」とあるので、唱えられなくても墓地に置く。しかし、[[《Code:1059》]]は「そうしたら、その呪文を相手の山札の一番下に置く」とあるので、唱えることもできず、山札の下にも置かれない。

-[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]のような唱えた後でバトルゾーンに出る[[ツインパクト]]は、呪文面を解決したのち、バトルゾーンに出したこのカードは持ち主のクリーチャーとなる。

//暫定回答(ブロッケン・ヴォーンの裁定が固まっていないため)
//|移動先|呪文の効果の一部|置換効果|
//|手札|(存在しない)|相手の手札に戻る&br;例:[[《ドラゴン・ラボ》]]|
//|マナ|墓地に置かれる&br;例:[[《ライト・ブーメラン》]]|相手のマナに置かれる&br;例:[[チャージャー]]能力、[[《ブロッケン・ヴォーン》]]|
//|シールド|墓地に置かれる&br;例:[[《スローリー・チェーン》]]|相手のシールドに置かれる&br;例:[[裁きの紋章]]((「呪」の頂 サスペンスの効果でのみ))。|
//|バトルゾーン|バトルゾーンに相手の&br;クリーチャーとして置かれる&br;例:[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]|バトルゾーンに相手の&br;クリーチャーとして置かれる&br;例:[[《暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」》]]|

**運用方法 [#vbfeb23d]
この能力を持つカードをデッキに入れる場合、自分のデッキに[[超次元ゾーン]]から[[サイキック・クリーチャー]]や[[ドラグハート]]を出せるカードが入っていなければ[[超次元ゾーン]]を相手の[[超次元]][[呪文]]や[[《「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》>《爆龍覇 リンクウッド/「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」》]]で唱えた時バトルゾーンに出せる[[サイキック・クリーチャー]]か[[ドラグハート・ウエポン]]で固めたり、自分のデッキに[[GR召喚]]できるカードが入っていなくても相手の[[GR召喚]]可能な呪文を唱える可能性もあるため、[[超GR]]には自分が[[GR召喚]]した時に有利になれる[[GRクリーチャー]]を入れるのが好ましい。

**呪文横取りが可能なカードの例 [#i372a107]
-[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]
-[[《無限王ハカイ・デストロイヤー》]]
-[[《超奇天烈 ギャブル》]]
-[[《神羅カリビアン・ムーン》]]
-[[《変幻の精霊ナイツ・オブ・コバルト》]]
-[[《天革の騎皇士 ミラクルスター》]]
-[[《「呪」の頂 サスペンス》]]
-[[《呪怨秘宝バキューム》]]
-[[《堕天左神エレクトラグライド》]]
-[[《神託の王 ゴスペル》]]
-[[《Code:1059》]]
-[[《潜水兎 ウミラビット》]]
-[[《錬金魔砲 ロビン・チャンプ》]]
-[[《偉大なる魔術師 コギリーザ》]]
-[[《ひみつのフィナーレ!》]]
-[[《サイバー・K・ウォズレック》>《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]
-[[《龍芭扇 ファンパイ》]]/[[《龍脈空船 トンナンシャーペ》]]/[[《亜空艦 ダイスーシドラ》]]
など

**その他 [#h0255f72]
-これらの[[カード]]を使用する際、必然的に相手のカードを扱うため、その取り扱いには気をつけなければいけない。カードの扱いのトラブルには気を付けよう。

-先述の通り、現在のデュエルマスターズでは、相手のカードを自分のカードして扱われるのは呪文のみであるが、クリーチャーに対して同様の行動を行えるカードとして、[[《パック・リーマン》]]が存在する。あちらも相手のクリーチャーそのものを奪っている訳ではなく、あくまでも能力だけを使っている。

**参考 [#l4cd08db]
-[[用語集]]
-[[呪文]]
-[[唱える]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[呪文メタ]]
-[[打ち消し]]