#author("2020-07-19T12:11:03+09:00","","")
*使用宣言 [#pb7ec13c]
使用宣言とは、[[バトルゾーン]]以外の場所から何らかの条件に[[トリガー]]させられる[[能力]]を起動することを相手に伝えることである。単に宣言とも呼ばれる。
宣言された[[能力]]は、一度待機という状態を挟み[[解決]]に至る。
[[非公開ゾーン]]、特に[[手札]]から[[効果]]の使用を宣言するものがほとんどだが、[[公開ゾーン]]である[[墓地]]から使用宣言させる[[能力]]も存在する。例:[[無月の門]]、[[S級侵略[不死]]]

カードテキストにはそう書いていないにもかかわらず、ルール上''事前に宣言していないとカード(能力)を使えない''ケースもあるので、該当するカードを使う場合は把握しておくべきルールと言える。

**基本的なルール [#a07a179a]
-宣言できる[[タイミング]]はカードのテキストに記載されている。[[タイミング]]が適正な場合は同時に何枚でも宣言できるが、宣言以外の[[能力]]を含め[[解決]]が1つでも始まってからは追加の宣言をすることはできない。
--宣言には最低でも''「〜する時、」や「〜なら使ってもよい。」までの条件は満たしておく必要がある''。
---[[《一極 マウチュ》]]の攻撃時、[[《超九極 モモタルス》]]の[[侵略]]宣言はできるが、[[《極まる侵略 G.O.D.》]]の[[侵略]]宣言はできない。一見すると《モモタルス》と《G.O.D.》を同時に宣言すれば[[進化元]]の条件を満たせるように思えるが、《G.O.D.》のほうは宣言するための前提条件を満たしていないためルール違反となる。
--「〜する時、」以降の条件は''宣言時に満たしておく必要はない''。
---自分が[[魔導具]][[呪文]]を[[唱える]]時、バトルゾーンと墓地に自分の魔導具が合計4枚以上なくても[[《卍 ギ・ルーギリン 卍》>《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》]]の[[虚無月の門]]を使用宣言することができる。
--必要な条件がカードの効果によって禁止されている場合には''使用宣言はできない''。
---相手の[[《洗脳センノー》]]によって召喚以外が禁止されている状態では、召喚以外を行う[[侵略]]や[[革命チェンジ]]などは使用宣言を行うことができない。
-お互いに宣言を終えたことを確認し、[[アクティブ・プレイヤー]]→非アクティブ・プレイヤーの順に宣言された能力および宣言の不要な能力を[[解決]]していく。
--[[解決]]する時点で条件が非達成である場合はその宣言は不発という扱いになり、そのカードは元々あったゾーンに戻る。[[墓地]]に送られるわけではない。
---例えば[[《天災 デドダム》]]が[[攻撃]]する時、[[《S級不死 デッドゾーン》]]と[[《S級宇宙 アダムスキー》]]と[[《S級原始 サンマッド》]]を同時に宣言してもよい。しかし、どれか1枚を重ねた時点で他2枚は進化元の文明の条件が満たせなくなり[[侵略]]が不発となる。
---[[《龍装者 バルチュリス》]]を2枚以上使用宣言した場合、《龍装者 バルチュリス》の[[能力]]は1ターンに1枚しか使用できない制約があるため、2枚目以降は不発となる。

-宣言されたカードが、その能力を解決、または処理される前にゾーンを移動した場合、不発に終わる。
--例)[[《サイバー・チューン》]]と[[《デーモン・ハンド》]]シールドゾーンが手札に加わる時に、それらの[[S・トリガー]]の使用宣言を行う。→まず、《サイバー・チューン》を唱えて、S・トリガーの処理を[[待機]]している《デーモン・ハンド》を[[ディスカード]]した場合、《デーモン・ハンド》は唱えることができない。

**ルールの詳細 [#ndcee074]
使用宣言が必要な能力は大きく分けて3種類ある。
***使用宣言してすぐに処理される[[能力]] [#ia8d6618]
-該当能力
--[[S・トリガー]]
--[[S・バック]]
--[[サバキZ]]

これらは、他の能力の解決や置換効果の処理に割り込んで使用宣言及び処理できる能力。詳しくは、それぞれの該当ページを参照。

***トリガー能力であり、トリガーと同時にすぐに使用宣言できる能力 [#zf4bdadb]
-該当能力
--[[侵略]]
--[[革命チェンジ]]
--[[アタック・チャンス]]
--[[《龍装者 バルチュリス》]]の[[能力]]
--[[無月の門・絶]](自分のターン中)
--[[無月の門]]
--[[虚無月の門]]

これらの能力を使うには、テキストに記載されている[[タイミング]]が訪れると同時に使用宣言する。この[[タイミング]]を逃せば、その能力を使うことはできない。
-例えば、[[《轟音 ザ・ブラックV》]]の攻撃時に[[侵略]]を使う場合、[[《轟音 ザ・ブラックV》]]の[[アタックトリガー]]と同じ[[タイミング]]で侵略能力もトリガーするため、《轟音 ザ・ブラックV》のアタックトリガーを解決する前に侵略の使用宣言を行うことになる。《轟音 ザ・ブラックV》のアタックトリガーを解決(相手の手札をハンデス)してから侵略の使用宣言はできない。

***トリガー能力であり、トリガーと同時に使用宣言できない可能性のある能力 [#vc5d33be]
-該当能力
--[[ニンジャ・ストライク]](相手クリーチャーの攻撃時)
--[[革命0トリガー]]
--[[《バレット・ザ・シルバー》]]の能力
--[[《煌世主 サッヴァーク†》]]の能力
--[[マスターJトルネード]]
--[[侵略ZERO]]
--[[無月の門・絶]](相手のターン中)

どれも特定のステップの時、かつ非[[アクティブ・プレイヤー]]側が使うことになる能力。これらの能力は、他にトリガー能力によって[[待機]]している効果がない状態になってから使用宣言ができる。
-例えば、ターンの終わりに非[[アクティブ・プレイヤー]]が[[侵略ZERO]]の使用宣言をする場合、まず他にターンの終わりにトリガーする能力がある場合、それをアクティブ・プレイヤー→非アクティブ・プレイヤーの順で解決する。解決時に他の能力がトリガーすれば、それらも解決する。アクティブ・プレイヤーも非アクティブ・プレイヤーもトリガー能力によって待機している効果がない状態になれば、そこでようやく[[侵略ZERO]]の使用宣言ができる。

**詳細 [#od78a86f]
宣言の理念とは、ある非公開情報が別の非公開情報に溶け込む前に、今から使用されるカードが適正に使われるものであるという証明のために行うものである。
[[S・トリガー]]の宣言なら「このカードは今のブレイクによって手札に加えられたものである」''「ブレイクされる前に手札にあったものを後出ししているわけではない」''という証明のために「宣言」という手順を踏むことを義務付けている。

また、カードデザインの都合やルールの煩雑化の抑止、1ターンあたりの時間の短縮のためにも宣言という手順が大きな役割を果たしている。
もしも「攻撃する時」に対して追い焚き宣言ができてしまっては、

''[[《予言者クルト》]]の[[攻撃]]時に[[《音精 ラフルル》]]に[[革命チェンジ]] → 攻撃は継続中なので[[《大長老 ウェイヨウ》]]にチェンジ → 攻撃は継続中なので[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]にチェンジ''

……というゲームバランス的に到底許されるものではない動きが可能になってしまうことからもわかるだろう。
規模は違えど[[《プラチナ・ワルスラS》]]などの[[アタックトリガー]]で[[侵略]]や[[革命チェンジ]]を持つ[[カード]]が[[手札]]に加わった場合、その[[攻撃]]中に加わったカードが持つ[[侵略]]や[[革命チェンジ]]は使用しようとするのも同罪である。

-宣言後に条件未達成で不発になる場合を除いて、一度宣言した能力は最後まで完遂する必要がある。解決段階で実行したくなくなっても実行しなければならない。

-宣言の必要がない能力は、[[クリーチャー]]の[[常在型能力]]を代表として、[[公開ゾーン]]にあらかじめ置いておくことで発動する[[トリガー能力]]が該当する。
--ただし、ごく一部のカードは[[非公開ゾーン]]から使うものでありながら、宣言の必要がないものも存在する。
--宣言の必要のない能力は、宣言が必要なものと異なり後から誘発したものでも待機されて、プレイヤーの好きな順番で[[解決]]していく。

-宣言した能力と、宣言の不要な能力はどちらから先に解決してもよい。
--[[侵略]]なら、クリーチャーの上に重ねる前に元々の[[アタックトリガー]]を[[解決]]することは可能である。

-[[バイオ・K]]は使用宣言は不要との裁定が出ているが、[[《奇術ロボ・ジェントルマン》]]などの[[能力]]を使う際は[[侵略]]などと同様の問題が発生する。



//[[バトルゾーン]]以外で[[トリガー]]する[[トリガー能力]]を使用する際に必要なルール。
//[[バトルゾーン]]以外で一部の[[トリガー能力]]を使用する場合、同時に[[トリガー]]した他の[[能力]]を解決するより前にその使用を相手に宣言する必要がある。
//
//[[トリガー能力]]は、[[トリガー]]する時に然るべき[[ゾーン]]にいなければ[[トリガー]]しない。
//これは[[侵略]]や[[革命チェンジ]]といった[[手札]]で[[トリガー]]する[[能力]]も同様である。
//[[《プラチナ・ワルスラS》]]などの[[アタックトリガー]]で[[侵略]]や[[革命チェンジ]]を持つ[[カード]]が[[手札]]に加わった場合、その[[攻撃]]中にはそのカードが持つ[[侵略]]や[[革命チェンジ]]は使用できない。
//[[《プラチナ・ワルスラS》]]が[[攻撃]]した段階では[[侵略]]や[[革命チェンジ]]を持つ[[クリーチャー]]がまだ[[手札]]にないためである。
//
//しかし、仮に[[手札]]に元から[[侵略]]や[[革命チェンジ]]を持つ[[カード]]があったとしても、[[アタックトリガー]]で[[手札]]に加えたカードと元から[[手札]]にあったカードの区別がつかない。
//そのような状況で、元から[[手札]]にあったカードと[[アタックトリガー]]で加わった[[カード]]とを区別するために、''同時に[[トリガー]]した他の[[能力]]を解決するより前に''その使用を宣言する必要がある。
//
//-基本的には[[非公開ゾーン]]、主に[[手札]]で誘発する[[能力]]が対象。ただし、[[S級侵略[不死]]]や[[無月の門]]といった[[墓地]]で誘発する[[能力]]も一部対象となる。
//[[墓地]]は[[公開ゾーン]]だが、[[墓地肥やし]]を多用する[[デッキ]]では[[墓地]]に元からあったカードと今[[墓地]]に置いたカードの区別がつかなくなるケースがあるため。
//
//-使用宣言した[[トリガー能力]]は解決段階で実行したくなくても実行しなければならない。ただし、条件を満たさない場合は何も起こらない。
//--[[革命チェンジ]]を2枚以上使用宣言した場合、一度目の[[革命チェンジ]]が成立した時点で[[攻撃]]中の[[クリーチャー]]は[[革命チェンジ]]宣言時に[[攻撃]]している[[クリーチャー]]でなくなるため、バトルゾーンに出ない。
//--[[《龍装者 バルチュリス》]]を2枚以上使用宣言した場合、《龍装者 バルチュリス》の[[能力]]は1ターンに1枚しか使用できない制約があるため、2枚目以降は出せない。
//--[[魔導具]]が[[バトルゾーン]]に出た時に[[無月の門]]を使用宣言したが、[[バトルゾーン]]か[[墓地]]の[[魔導具]]が[[解決]]時に2枚未満になった場合は出せない。
//
//-使用宣言は同時に[[トリガー]]した[[能力]]を[[解決]]するより前に行わなければならないが、[[解決]]の順番は任意。
//[[アタックトリガー]]と[[侵略]]が同時に[[トリガー]]した場合、先に[[アタックトリガー]]を[[解決]]してから[[侵略]]する事もできる。
//
//-何らかの[[継続的効果]]によって禁じられている[[能力]]は使用宣言できない。
//[[《洗脳センノー》]]が[[バトルゾーン]]にいる際の[[侵略]]や[[革命チェンジ]]、[[《呪紋のカルマ インカ》]]がいる際の[[S・トリガー]][[クリーチャー]]や[[ニンジャ・ストライク]]などが該当する。
//--前者の場合、[[アタックトリガー]]で[[《洗脳センノー》]]などを[[除去]]してからあらかじめ使用宣言しておいた[[侵略]]・[[革命チェンジ]]を[[解決]]する、といった処理ができなくなる。
//
//-[[バイオ・K]]は使用宣言は不要との裁定が出ているが、[[《奇術ロボ・ジェントルマン》]]などの[[能力]]を使う際は[[侵略]]などと同様の問題が発生する。

**その他 [#sff066b8]
-[[《名も無き神人類》]]や[[《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]で[[カード名]]や数字をひとつ選んで言うことを「宣言する」と表現することがあるが、それは日本語としての「宣言」の使い方であり、デュエマのルール上の「宣言」とは異なる。一種の同綴異義語といえる。
--[[完全決闘]]宣言、[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]も日本語としての「宣言」の使い方である。

**参考 [#iff6ea77]
-[[用語集]]

-[[トリガー能力]]