#author("2020-01-21T20:45:46+09:00","","")
*&ruby(スペクタクル・ノヴァ){不死鳥編}; [#h7afb8a8]

-''PREV'':[[転生編]]

-''NEXT'':[[極神編]]

[[デュエル・マスターズ]]5番目のシリーズ。
「不死鳥編」と書いて「''スペクタクル・ノヴァ''」と読む。
[[転生編]]から1万年後の世界という[[背景ストーリー]]設定があり、それまで存在した[[種族]]の大半が姿を消し、同時に多くの新[[種族]]が登場した。そのこともあって、[[フレーバーテキスト]]には時の流れを感じさせる文章や、引き続き生存した[[種族]]の[[クリーチャー]]のなかに過去の[[クリーチャー]]との関連が見られるものがある。

また、このシリーズのテーマとして、[[聖拳編]]で少数ながら登場した種族である[[フェニックス]]がテーマとなっており、ほとんどは新システム[[進化GV]]によって呼び出すものになっている。ただし、[[聖拳編]]期の不死鳥型の風貌とは違い、このシリーズの彼らは全て天体や惑星がモチーフの抽象的なデザイン。さらにほとんどは[[カードイラスト]]を囲むフレームが特殊な仕様になっている。

その他、「[[種族]]が[[文明]]の枠を超える」ことが試みられた。その結果、2[[文明]]にまたがる[[ハイブリッド種族]](例:[[闇]]文明と[[火]]文明に存在する[[ティラノ・ドレイク]]、[[光]]文明の[[リキッド・ピープル]]など)が登場した。
5種の[[ハイブリッド種族]]は、それぞれに[[サポート種族]]が存在し、かつほとんどの[[フェニックス]]の[[進化元]]であるなど、このシリーズの重要な構成要素となっている。

このセットに当てはまる[[エキスパンション]]は、

-シリーズの主要要素である[[ハイブリッド種族]]、[[進化GV]]が登場した120枚セット
[[DM-19 「不死鳥編(スペクタクル・ノヴァ) 第1弾」>DM-19]]
-全ての[[ハイブリッド種族]]に[[サポート種族]]が揃い[[フォートE]][[ランチャーE]]で[[種族]][[シナジー]]を広げた
[[DM-20 「不死鳥編 第2弾 魔闘竜×機兵団(ジ・アルティメット・ノヴァ)」>DM-20]]
-[[グランド・デビル]]を中心に「悪」がテーマ。[[マッドネス]]提督[[サイクル]]などで幅を広げた
[[DM-21 「不死鳥編 第3弾 封魔王の系譜(ヒストリー・オブ・デビル・ノヴァ)」]]
-満を持して[[光]]と[[水]]に[[ドラゴン]]登場。[[進化GV]]より軽めの[[進化V]][[フェニックス]]も生まれた
[[DM-22 「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」]]
-強大W[[フェニックス]]と前弾新[[ドラゴン]]の[[進化]]を目玉に置いた、[[呪文]]無しの[[エキスパンション]]
[[DM-23 「不死鳥編 第5弾 冥龍王帰還(ジ・エンド・オブ・ユニバース)」]]

の5つ。[[エキスパンション]]5つでシリーズが構成されるのは[[基本セット]]以来となる。

[[種族]]間の繋がりを重視したシリーズで、[[シンパシー]]などの[[種族]]システムも再登場。[[パワー]]を分け与える[[ダイナモ]][[種族]][[クリーチャー]]も特徴であり、[[フェニックス]]以外にも[[種族デッキ]]を組めそうな[[進化クリーチャー]]は数多い。

-[[進化元]]をコストにする、[[進化クリーチャー]]用の[[能力]][[メテオバーン]]が登場。同時に[[進化元]]についての[[ルール]]の矛盾を解消するため[[エラッタ]]が出された。

-[[リアニメイト]][[カード]]が初登場したのもこのシリーズであり、見逃しやすいが実は各[[エキスパンション]]毎に新機軸システムがかなり多め。

-一部の[[種族]]を除いて大半の[[種族]]がこのシリーズで一度姿を消した。各[[文明]]に残った旧[[種族]]は[[文明]]別に以下の通り。
--[[光]]→[[ガーディアン]]
--[[水]]→[[リキッド・ピープル]]
--[[闇]]→[[デスパペット]]
--[[火]]→[[ヒューマノイド]]
--[[自然]]→[[ワイルド・ベジーズ]]

-ちなみにシリーズ名が漢字4文字(不死鳥編)のシリーズは未だにこれだけである。

-次の[[極神編]]以降、このシリーズが始まる際に絶滅した[[種族]]が次々に復活を遂げていった。しかし、すべての[[種族]]が復活する(新しいクリーチャーを出した上で)のは[[DMRP-03>DMRP-03 「デュエル・マスターズ 新3弾 気分J・O・E×2 メラ冒険(ベンチャー)!!」]]までかかった。苦節11年である。

-ラインナップを見ればわかるとおり、従来の旧[[種族]]がほとんど収録されず、[[ハイブリッド種族]]や[[フェニックス]]を推す[[エキスパンション]]だったが、[[不死鳥編環境]]では[[《インフィニティ・ドラゴン》]]や[[《黒神龍グールジェネレイド》]]を得た旧来の[[ドラゴン]][[デッキ]]が強化され、[[《インフェルノ・ゲート》]]を得た[[サファイア]](茄子サファイア)系の[[デッキ]]が猛威を振るうなど、皮肉にも活躍できた[[カード]]の多くは、一握りしかいない旧[[種族]]の[[カード]]であった(新[[種族]]の[[クリーチャー]]で目立って活躍できたのは[[《封魔ゴーゴンシャック》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]等、片手で数えられるほどしかいない)。
--後に[[【緑単ループ】]]で[[《霊騎ラグマール》]]が、[[【バッシュギヌス】]]で[[《魔龍バベルギヌス》]]が活躍。後者は[[殿堂入り]]することになった。

-肝心の[[ハイブリッド種族]]及び[[フェニックス]]は[[グランド・デビル]]しか目立った戦績を残せず、その他の4[[種族]]の[[カード]]は[[メタゲーム]]にほとんど影響を与えなかった。これは既存のカードと被らないようなカードを多数作ろうとした結果、中途半端になったカードが多かったのだろう。
--後に[[フェニックス]]では[[《究極銀河ユニバース》]]や[[《超神星マーキュリー・ギガブリザード》]]のように相性の良いカードが現れたり、[[グレートメカオー]]を筆頭に[[アーク・セラフィム]]や[[ドリームメイト]]も再フィーチャーされたことで、ようやく環境に名を遺すことができた。しかし、何もされなかった[[ティラノ・ドレイク]]は置いてけぼり状態になってしまった。一時期は[[勝舞>切札 勝舞]]や[[テル>夢実 テル]]の使用するメイン種族だったのにあんまりな扱いである。

--後に同じく世界観をリセットした[[エピソード3]]ではフルホイルパックなどを展開し、[[アウトレイジ]]と[[オラクル]]系列のカードを大量に収録したことで[[メタゲーム]]でも活躍できた。不死鳥編の反省もあったのだろう。

-[[エキスパンション]]自体の売り上げも、[[転生編]]に続いて低迷する結果に終わっている。このシリーズ中はデュエマの展開終了も囁かれるほどであった。

-[[デュエマ]]史上最大のデフレシリーズとも呼ばれるが、そうなった理由はタカラがトミーと合併してタカラトミーとして再編された際に配布された合併基本方針説明会資料からある程度推測される。その資料によると、タカラはヒット商品の開発力に長けていたが商品マネジメント力に乏しく、トミーは逆に商品マネジメント力は高いがヒット商品の開発は不得手、とのことであった。ちょうど[[転生編]]終期に[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の[[プレミアム殿堂]]が決定したが、ここでトミーは商品が不安定であるという懸念を抱き、商品の安定化を図るために不死鳥編で[[カードパワー]]の緊急修正を行った、という見方がある。だがこれは有志による考察に過ぎず、真相は不明。

-パックのパッケージに[[勝舞>切札 勝舞]]は描かれているものの、CMには[[聖拳編]]以降のエキスパンションCMで唯一勝舞や勝舞役(及び勝太、ジョー役)の小林由美子氏のナレーションが一切存在しない。アニメ「デュエル・マスターズ チャージ」の放送が終了し、登場人物と設定をほぼリセットした「新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ」に移行した為だろうと思われる。

**参考 [#q6f0c56b]
#include(シリーズリスト,notitle)
-[[不死鳥編環境]]
-[[不死鳥編背景ストーリー]]

-[[勝舞編]]