#author("2023-01-13T18:39:19+09:00","","")
*メタ [#meta]
以下のいずれかの意味を持つ語。もしくはいずれかの略称。
+[[環境]]のこと([[メタゲーム>#metagame]])。
+1.から派生して、環境のトップで使われるカードやデッキのこと([[メタカード>#metacard]]、[[メタデッキ>#meta_deck]]、[[トップメタ>#top_meta]])。
+2.から派生して、環境のトップで使われるカードやデッキへの対策になるカードやデッキのこと([[メタカード>#metacard]]、[[メタデッキ>#meta_deck]])。
+3.から派生して、特定のカード・デッキへの対策を行うこと([[メタる>#metaru]])。

本来は『[[メタゲーム>#metagame]]』の省略形であるが、そこから派生を重ねたことで4.の意味で『メタ』『メタる』と使われることが一番多くなった。
**メタる [#metaru]
[[環境]](メタゲーム)の状況を考えて本来なら採用されない・採用されづらいカードをあえて採用すること。
特定の仮想敵に対して対策をとるという意味合いになる。
例として、[[ハンデス]]を多用する[[デッキ]]に対しては[[マッドネス]][[カード]]でメタることができる。

ただし、デュエル・マスターズでは汎用的な性能を持ちつつ、相手依存・環境依存でそれ以上の性能を自然と発揮するカード(例:[[《異端流し オニカマス》]])がある。その結果「本来なら採用されない・採用されづらい」という感覚が薄れてしまっていることも少なくない。

-派生的な意味合いで「流行」「傾向」「仮想敵」「対策」などのようにも使われる。

-個人のよく使う[[デッキ]]に対抗するために対策[[カード]]を積み込むことを「対人メタ」という。基本的に仲間内の[[プレイヤー]]同士で行われることではあるが、あまりに露骨では単なる嫌がらせにしかならないので要注意。([[闇]]中心の[[デッキ]]を使うAさんに勝つために[[《牢黒の伝道師ミリエス》]]や[[《飛翔の精霊アリエス》]]で執拗にメタる、など)

-高性能なメタカードを多く積んで、自分だけその影響を受けずに[[ビートダウン]]することを「メタビート」と呼ぶ。デッキ名にその単語を含むものには[[【可憐メタビート】]]などが存在している。
--おそらく知名度のある最古のメタビートは[[【チューザビートダウン】]]だろう。

-先述の通り「メタゲーム」から派生に派生を重ねた言葉であり、実在の接頭辞「メタ (meta-)」には「対策」などの意味合いはない(本来の意味については[[メタゲーム>#metagame]]を参照)。

**メタカード [#metacard]
特定のアーキタイプや行動をメタる[[能力]]を持ったカードを指す。

[[コスト踏み倒し]]を行う相手をメタる[[《百発人形マグナム》]]、[[呪文]]を多用する相手をメタる[[《封魔ゴーゴンシャック》]]などが代表例。

[[《電脳聖者タージマル》]]や[[《ストームジャベリン・ワイバーン》]]といった特定の[[文明]]にのみ有効な[[能力]]を持ったカードがメタカードとして使われることもあった。

-開発部内では「火消し」「水をかける人」を意味する「ホーザー(hoser)」と呼ばれている(([[射場本正巳]]氏の[[ツイート>https://twitter.com/syaba3/status/1476391340418158594]]))。特定のアーキタイプが強くなりすぎないように「消火」を行うイメージでデザインされているのだろう。


**メタゲーム [#metagame]
//英語的にはmetaとgameに区切りがないのが正解の模様

「ゲーム」に接頭辞「メタ (meta-((「超越した」、「高次の」といった意味)))」が付いたもの。
ゲームのルールといった内部要因ではなく、それを取り巻く外部要因がゲームに影響を与えることを指す。

その時点の[[カードプール]]や[[レギュレーション]]など様々な情報から予想される仮想の大会[[環境]]のこと。
転じて、大会などでよく使われるカードやデッキの流行や傾向、仮想敵、また、それに対する対策のことを指すようになった。

ざっくりとした意味では、いわゆる『''[[環境]]''』とほぼ同義でである。詳しい解説はそちらを参照。

-「メタ」そのものを正しい意味で使った言葉は「メタ発言」がある。ある物語の登場人物が、その世界を超越して製作者や読者サイドの目線で何かを語るというもの。
--それになぞらえると、「メタゲーム」とは、ゲーム開始後のやりとりからは超越した、盤外戦術やゲーム開始前からの準備などという意味だということがわかる。

以下はMTG Wikiからの引用。

<大会では、一人に勝つだけでは駄目で、何人もの対戦相手に勝つ必要がある。
そのため、「大会で多数が使用している[[デッキ]]」に対して効果的な[[カード]]を選んで使うと、勝率を上げやすい。
その大会で使用される[[デッキ]]分布を予想から[[カード]]を吟味する[[デッキ構築>デッキビルディング]]も、ゲーム[[プレイング]]に劣らず重要なわけだ。
~(中略)
~そういった様々なことを考え、勝率が高くなるように[[デッキ]]やサイドボードを組むことが「メタゲーム」である。

上の話を単純化し、「仮想敵」とか「[[周りや世間>環境]]で流行っている[[デッキ]]」とか「それらに勝てるような[[デッキ構築>デッキビルディング]]」という意味でも使われる。

-「メタゲーム」という言葉はほかのTCGでもよく使われている。ほとんどのカードゲームではこれが重要となる。

//-[[カードプール]]そのものに大きな変化がなくても、時間の経過に従ってメタは確実に変化していく。現在のメタに対する研究が進めばトップメタに対抗するためのまったく新しいメタデッキが考案されたり、それに合わせてトップメタ自身も別の構築へ徐々にシフトしていくためである。そのためメタの読み合いは情報戦としての側面も持つ。


**メタデッキ [#meta_deck]

メタゲーム上に参戦するデッキのこと。

あるメタ([[環境]])において影響を及ぼす[[デッキ]]。主に2つの意味合いを持つ。

1つ目は特定の[[デッキタイプ]]をメタった[[デッキタイプ]]のこと。
たとえば[[【ハイドロ・ハリケーン】]]は多くの[[クリーチャー]]主体の[[デッキタイプ]]に対して高い勝率を上げることができ、それらへのメタデッキである。

2つ目はメタゲームの頂点に存在する[[デッキタイプ]]のこと(=トップメタ)。
例として[[【ボルバルブルー】]]や[[【リーフ青単】]]などの、[[公式大会]]で日本一を獲得したことのある[[デッキタイプ]]は、間違いなくその[[環境]]におけるメタデッキだったと言える。
メタデッキが複数存在する[[環境]]はメタゲームの帰趨を読んでメタることが難しく、「混沌とした[[環境]]」などとも言われる。
しかし、上記のような[[環境]]は言い換えれば、[[デッキ]]の自由度が高い状態と言え、ゲームを楽しむためならそのような[[環境]]が理想的といえる。

**トップメタ [#top_meta]

文字通り、メタゲーム上で頂点に位置している[[デッキタイプ]]のことである。
基本的には[[グッドスタッフ]]など、安定している上に[[デッキ]][[パワー]]が高い[[デッキ]]がこの位置につくことが多い。しかしあまりに強力だったがために執拗にメタられ続け、最終的な使用率がそれほど伸びなかった[[【エンペラー・キリコ】]]([[神化編]]期)のような[[デッキ]]もある。

***Tier [#tier]
そのデッキのメタゲームにおける使用率を示す概念。
「Tier1」ならトップメタ、「Tier2」なら使用者はそこそこ、「Tier3」以上になると使用率が少ないことになる。

この概念が[[革命編]]では公式で用いられた([[デッドマン>Deadman]]が作成した資料であるため、デッドマンはこういう表現が好きなようである)。
ただし誰にでもわかりやすい表現ではないため注意は必要である。

**「メタ」関連項目 [#s201e81e]
#ls2()

**参考 [#t279c3aa]
-[[用語集]]
-[[環境]]

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