#author("2021-05-02T14:09:05+09:00","","")
#author("2024-02-25T02:01:40+09:00","","")
* フルパワー [#u7cd9456]

主に以下の4つについて使われる。

1.なるべく早期ターンに[[ダイレクトアタック]]、または特定の[[即死コンボ]]や[[ループ]]を目指すことに特化した構築
2.テーマとなるカード群のみを採用し、主流の色構成を守ったいわゆる純正構築
3.[[殿堂レギュレーション]]による規制の影響を受けていない、あるいは受ける前の構築。
4.デッキ内の全カードを最高額のレートにしたもの。

**1の解説 [#e4ff691b]
「フルパワー理論」>[[フルパワー理論]]を参照。
**1の解説 [#building]

**2の解説 [#v553e542]
[[フルパワー理論>デッキビルディング#full]]のうちの、「[[メタ]]や[[防御札]]は一切入れず、自分の理想とするプレイングを最速で行うこと」だけで実現された構築。一応、デッキの動きを円滑させるためのパーツとなるなら、[[メタ]]や[[防御札]]が入ることもあるが、それを目的に投入されているわけではない。

[[メタ]]や[[防御札]]を入れないと聞くと、ネタもしくは極端な構築と思う者も少なくはない。いつの時代でも、攻めが重要な[[速攻]]ですら[[S・トリガー]]のような[[防御札]]を投入するのは当たり前となっており、[[防御札]]をすべて抜くという発想にすら至らないプレイヤーもいるだろう。しかし、フルパワーにした方が勝率が安定するという事例はよくあることである。

防御札を入れないからと言って、[[速攻]]に弱いとは限らない。速攻よりも早く動くこと、つまり「やられる前にやる」ことで、速攻より弱くなるどころかむしろ強くなることもある。そのため、速攻に弱いなら、逆にフルパワーで構築を考えてみることも重要になってくる。
ただ、フルパワーに特化しても速さで負けてしまうことが頻発するようであれば、大人しく[[防御札]]を入れた方が賢明だろう。

環境が低速化している時代では、[[ターボ]]・[[ビッグマナ]]系統のデッキも[[手札補充]]・[[マナブースト]]に特化して最速で[[フィニッシャー]]を出すフルパワー型で構築されたこともあったが、3、4ターンキルするデッキも数多く存在する現在では流石に[[防御札]]を多めに入れた方がいい。

フルパワーの構築をした「[[対話拒否]]」デッキが、決して低くはない勝率を実現できる場合、公式からの規制対象となる事が多い。
[[【零龍ギャスカ】]]は1ターン目の[[《怨念怪人ギャスカ》]]によってフルパワー理論を体現していたが、[[《怨念怪人ギャスカ》]]の[[殿堂入り]]により1ターン目に《ギャスカ》が手札にある確率がかなり低くなった。

[[デュエル・マスターズ プレイス]]では[[【黒緑速攻】 (デュエプレ)]]、[[【赤緑速攻】 (デュエプレ)]]、[[【青単ツヴァイランサー】(デュエプレ)>【リキッド・ピープル】 (デュエプレ)]]で適用されることがある。


**2の解説 [#theme]

「純正構築」などとも呼ぶ。
例えば[[【デ・スザーク】]]の場合、[[黒単]]でありほぼ[[魔導具]]のみで構成され、フィニッシャーも魔導具との関連性が高い[[無月の門]]持ちに任せる構築を純正と呼ぶ。デッキ成立最初期の場合、純正ではカードプールが不十分で満足なデッキパワーを発揮できないケースがあり、[[【デ・スザーク】]]や[[【ゲイル・ヴェスパー】]]はまさにその典型であった。

単なるテンプレ構築をノリでフルパワーと呼ぶこともあるが、これは半分正解で半分間違い。
単なるテンプレ構築をノリでフルパワーと呼ぶこともあるが、これは半分正解で半分間違い。環境で流行している「テンプレ」に「純正」には含まれないカードが使われていることはよくある。

**3の解説 [#ocf67d6b]
**3の解説 [#regulation]

そのままの意味で、主に[[殿堂ゼロデュエル]]で使用される言葉。成立当時既に[[プレミアム殿堂]]に指定されており使えないカードが殿堂ゼロデュエルでは使えることもしばしばであり、殿堂ゼロデュエルにおける[[《無双竜機ボルバルザーク》]]投入型の[[【モルト NEXT】]]ではこの意味でのフルパワー構築である。
そのままの意味で、主に[[殿堂ゼロデュエル]]で使用される言葉。成立当時既に[[殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]]に指定されており使えないカードが殿堂ゼロデュエルでは使えることもしばしばであり、殿堂ゼロデュエルにおける[[《無双竜機ボルバルザーク》]]投入型の[[【モルトNEXT】]]ではこの意味でのフルパワー構築である。
上述の【ボルバルモルト】や[[《ヘブンズ・フォース》]]搭載型[[【鬼羅.Star】]]のように通常環境での成立当時には構築できなくなっていたデッキもあれば、[[《“轟轟轟”ブランド》]]と[[《ドリル・スコール》]]4枚積みの[[【“轟轟轟”ブランド】]]のようにかつて存在したが殿堂入りで消滅したデッキタイプについて使われることもある。

また、当然[[殿堂解除]]によって活躍当時と同等またはそれ以上の動きができるようになった、という例も存在している。[[【ターボメビウス】]]などが良い例である。
また、通常環境においても当然[[殿堂解除]]によって活躍当時と同等またはそれ以上の動きができるようになった、という例も存在している。[[【ターボメビウス】]]や[[【獰猛ブラスター】]]などが良い例である。

**4の解説 [#ge8dafef]
**4の解説 [#fullrate]
「フルレート」とも呼ぶ。同じカードでも、[[優勝者賞]]など通常版より高額で取り引きされる版が存在する事がある。そのように高額な版がある場合、デッキ内のカードを可能な限り最高額レートの版にしたデッキを指す。
当然カードの性能が版によって変わる訳ではないが、単なる自慢や見映え、デッキへの愛着などがフルパワーにする理由となる。
当然カードの性能が版によって変わる訳ではない(([[《レアリティ・レジスタンス》]]が無制限だった時代は大きく左右されたが、現在では[[プレミアム殿堂]]入りしているため通常は関係ない))が、単なる自慢や見映え、デッキへの愛着などがフルパワーにする理由となる。
フルパワーのデッキは[[プロモーション・カード]]や[[シークレットカード]]として収録されたカードを積極的に採用するため、[[アルトアート]]や[[フルフレーム]]であるカードが非常に多くなる。
また同様の理由で、過去にプロモやシークレットで登場したカードが多く採用されるデッキほど、フルレートにした時の総額は非常に高価になる。[[【カイザー「刃鬼」】]]や[[【モルトNEXT】]]はその典型例として知られ、特にこれらは真の意味でフルレートにする事は''ほぼ不可能''((【刃鬼】の[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]・[[《不敗のダイハード・リュウセイ》]]の[[公認グランプリ]][[ベスト8賞>優勝者賞]]、【モルトNEXT】の[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の金プレート版、[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の[[全国大会>公式大会]][[優勝者賞]]、[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]や[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]の記念プロモ版など、現在では入手が極めて困難ないし不可能なカードが複数枚存在するため。))である。

**参考 [#d07f2820]
-[[用語集]]
-[[デッキビルディング]]
-[[ダメージレース]]

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