#author("2021-02-02T17:32:57+09:00","","")
#author("2021-04-23T11:01:22+09:00","","")
*ハズレア [#r1025575]
此方も参照→[[地雷]]

[[レアリティ]]が高い[[カード]]のうち、著しく価値が低いもの。

多くは[[カードパワー]]が低いことが原因であり、[[スーパーレア]]や[[ベリーレア]]でも実用性が低いものは[[ノーマル]]の[[カード]]と同等の扱いを受ける場合がある。

基本的に登場した当時は強かったが、[[インフレ]]や相性の悪い[[カード]]の登場、裁定変更によって弱くなってしまったものがハズレアと呼ばれることは少ない。
例えば初期の[[スーパーレア]]である[[《浄化の精霊ウルス》]]は、現在となっては実用に堪える[[カードパワー]]ではないが、思い入れのあるプレイヤーにとっては懐かしさを感じさせるものである。

[[レア]]以下はこう呼ばれることはない。
また、[[カードパワー]]が低くとも[[プロモーション・カード]]がハズレアと呼ばれる事は少ない。
流通枚数の少なさによって、そのカード自体の希少価値が高いからである。

[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]など、カード自体は強力であったりレアリティが[[レア]]以下であったりするカードでも、[[ウルトラゴールデンカード]]として収録されたバージョンの場合はハズレアの扱いを受ける事例がある。これは、[[ウルトラゴールデンカード]]というものが[[エキスパンション]]の1BOXに1〜2枚程度しか封入されておらず、再録回数やレアリティも多種多様である為。

[[カード]]個々の純粋な[[レアリティ]]と[[カードパワー]]だけではなく、[[エキスパンション]]内全体の[[カードパワー]]でも判断される。
この為、特別弱くないにもかかわらず、ハズレアの烙印を押されてしまう[[カード]]も存在する。(後述)

後述するが、ハズレアから一気に実用的なカードに化けたカードや、研究が進んだ結果前評判を覆したカードも存在する。「現状使い道がない」「見た感じ弱い」というだけで、安易にハズレアと判断するのは良くない。

また
-''[[シングルカード]]市場の価格が他の同レアリティと比べ安値で取引されている''
-''トーナメントシーンで使われる[[カード]]ではない''([[ガチデッキ]]で使われず、[[ファンデッキ]]止まりにしかならない)
-''[[環境]]で使うのに全く適していない''([[メタゲーム]]のtier1・tier2と相性が悪い、初動自体が遅く競技レベルではまずまともに動けない等)

という理由でハズレア認定するのは''大きな誤り''である。
''弱いから安い''、になる傾向は事実だが、''安いから弱い''は必ずしも成り立たない。
[[環境]]で活躍している[[カード]]と比べれば、そうでない[[カード]]の価値は相対的に見劣りしがちなのは当然である。
この基準だと、ほとんどの高[[レアリティ]][[カード]]はハズレアという扱いになってしまう。

[[チャンピオンシップ]]や[[公式大会]]といった競技性の高い大会だけがデュエマ、ひいてはカードゲームの楽しみではない事を覚えておこう。
そういった[[カード]]達の使い道をあれこれ考えて[[デッキビルディング]]に挑むのも一興である。

近年では、同弾の他のカードと比較して価格の安い、ハズレアに近い[[スーパーレア]]でも動きは特徴的であったり面白味のあるファンデッキを作ることのできるカードが多く、あからさまにスペックが低いカードは減少傾向にある。

-基本的にハズレアは[[シングルカード]]市場では安価で取引され、[[絶版]]になると[[再録]]される事もない事が多い。

**「ハズレア」の例 [#g8817183]
わかりやすい例としては以下の通りである。
***能力が弱すぎるカード [#v5e69f70]
その[[能力]]にカード1枚を使うまでもない、要するに「その[[カード]]である必要がない」カード。中には、「どうしたらこんな弱いレアカードが生まれてしまうんだ」と首をかしげたくなってしまうものもある。
※''[[コストパフォーマンス]]があまりに悪い''という場合もあり、''必ずしも能力自体が弱いとは限らない''。

-[[《アクア・マスター》]]
ハズレアの代表にして[[ネタカード]]の王者。相手プレイヤーを[[攻撃]]して[[ブロック]]されなかった時の[[能力]]が「[[シールド]]を1枚表向きにする」''だけ''。[[コスト]]6の[[クリーチャー]]がやる事としてはあまりに[[コストパフォーマンス]]が悪すぎた。
-[[《エンペラー・アクア》]]
相手が[[S・トリガー]]を使った時に2枚まで[[ドロー]]。[[相手依存]]であり、「あえて相手がトリガーを使わず、返しに[[手打ち]]で[[除去]]されては元も子もない」という欠陥がある。[[進化元]]の[[サイバーロード]]が単体で優秀だったのも使いづらさを増徴した。
-[[《残虐覇王デスカール》]]
[[能力]]自体は悪名高い[[《スケルトン・バイス》]]や[[《復讐 ブラックサイコ》]]と同等の[[ハンデス]]だが、デスカール自身が[[コスト]]8で[[《インフェルノ・サイン》]]等の対象外。[[パワー]]も4000とコストを考えれば非常に低く、[[cip]]ではなく[[タップ能力]]であり即効性がない等非常にコストパフォーマンスが悪い。[[ハンデス]]の重要性は捨てさせる枚数そのものではなく[[コストパフォーマンス]]である事がよくわかる1枚。
-[[《D2G ゴッドファーザー》]]
[[D2フィールド]]がないとほぼ[[準バニラ]]であり、[[《偽りの名 バザガジー・ラゴン》]]をはじめとした様々なカードと比較対象にされ残念な扱いになってしまった。他の比較対象は該当ページを参照。
-[[《D2J2 ヴィスエンマ》]]
[[能力]]自体は悪くない。[[コスト]]が大きいので[[コスト踏み倒し]]で出したいのだが、[[《ヘブンズ・ゲート》]]などの[[光]]の定番の[[コスト踏み倒し]]のほとんどに対応しておらず、結果として[[コストパフォーマンス]]の悪い[[カード]]となってしまった。

***ハイリスク・ローリターンであるカード [#n141c085]
リスクに見合うメリットが得られるケースが限られているカード。
-[[《白騎士の神羅エターナル・ムーン》]]
[[能力]]が真価を発揮するのは「[[シールド]]が0枚かつこの[[クリーチャー]]が[[タップ]]されている時」。つまり'''負ける寸前'''であり、そうでない状況ならば[[準バニラ]]同然となってしまう。その状況になっても、高[[パワー]][[クリーチャー]]に上から殴り倒されればその時点でアウトである。同じく[[シールド]]0枚の状態で真価を発揮する[[《時の革命 ミラダンテ》]]がかなり強力な[[カード]]としてデザインされているのは、ある意味この[[クリーチャー]]の反省なのかもしれない。

***歴代の強力カードの調整に失敗したカード [#c04fce91]
強力な[[カード]]の[[調整版]]だが、逆に弱くなりすぎてしまったカード。[[下位互換]]とは厳密には別。
-[[《アストラル・ネビューラ》]]
[[《アストラル・リーフ》]]の調整版。後に[[《アストラル・スーパーリーフ》]]として再調整された。
-[[《アストラル・テンペスト》]]
上記と同じく[[《アストラル・リーフ》]]の調整版。重すぎる上に[[ドロー]]枚数を自分で決められず、かつ[[強制]]な為使われなかった。

***特別弱くないにもかかわらず、ハズレアの烙印を押されてしまったカード [#rb5a8125]
-[[《超熱血 フルボコ・ドナックル》]]
--不幸にも、このカードが収録された[[DMR-13 「ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」>DMR-13]]の同レアリティには[[トップメタ]]の雄[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]が、[[ビクトリー]]には強力[[ドラグハート・ウエポン]][[サイクル]]が、[[ダブルビクトリー]]にはかの[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]がいた為、貴重な大型弾の[[スーパーレア]]・[[ビクトリー]]・[[ダブルビクトリー]]の枠を埋めてしまっている((当時の1BOXの封入率はV・VVが0〜1枚でどちらか一方、SRが1〜2枚であった為、このケースの場合「フルボコ・ドナックルしか入っていない」という事も十分あり得たのである。現在は最高レアリティカード2枚は確定、SR相当が3枚確定に改善されている))意味でハズレア扱いされる事が多い。

**ハズレアから脱却した例 [#o8857439]
-[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]
登場当初は[[軽い]][[ジャイアント]]が少なく、優秀な[[アースイーター]]も希少だった為、ハズレアであった。[[極神編]]で[[《スペース・クロウラー》]]等の優秀な[[アースイーター]]、[[戦国編]]で[[《西南の超人》]]を得ると[[【ドルゲーザ】]]・[[【シノビドルゲーザ】]]が[[メタゲーム]]に進出、見事ハズレアの汚名を払拭した。

-[[《調和と繁栄の罠》]]
登場当初は攻撃を止めるならば[[《ホーリー・スパーク》]]等で十分であった為、他の[[サイクル]]と比べると地味で使い道がなく、ハズレア扱いだった。が、[[ドラゴン・サーガ]]期から「(この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる)」の注釈によって「[[スパーク]]系[[呪文]]や[[《スローリー・チェーン》]]で止める事のできない[[《銀河大剣 ガイハート》]]や[[《無敵王剣 ギガハート》]]等を止められる」事が注目され、一気に需要が上がった。しかし、前述した通り長らくハズレア扱いだった事から[[再録]]は皆無である。初めての再録はなんと2019年に入ってからのことであった。

-[[《光姫聖霊ガブリエラ》]]
登場当初はこれといった運用方法がなかったが、[[【マッドロマノフワンショット】]]での活躍をきっかけにその評価が見直される。現在でも[[【スター・イン・ザ・ラブ】]]のような[[シールド]]を犠牲にする[[コンボデッキ]]でよく見かける1枚となっている。
登場当初はこれといった運用方法がなかったが、[[【マッドロマノフワンショット】]]での活躍をきっかけにその評価が見直される。現在でも[[【スター・イン・ザ・ラブ】]]のような[[シールド]]を犠牲にする[[【コンボ】]]でよく見かける1枚となっている。

-[[《聖霊龍王 ジーク・キャヴァリエ》]]
登場直後は[[エクストラウィン]]の条件が非常に厳しく、また[[《超熱血 フルボコ・ドナックル》]]と同じく強力な[[カード]]がひしめく[[DMR-13]]の[[スーパーレア]]枠ということもあり、評判は低かった。しかし[[《龍覇 イメン=ブーゴ》]]及び[[《邪帝斧 ボアロアックス》]]の登場以降は[[無限ループ]]による[[即死コンボ]]が確立し、専用デッキが組まれるまでに至った([[【ジーク・キャヴァリエ】]])。

-[[《アクア・パトロール》]]
登場当初は「[[《エメラル》]]のような[[シールド]]への仕込み」の対策以外に利用法がなかったが[[《海王龍聖ラスト・アヴァタール》]]の登場で[[即死コンボ]]が可能となり、わずか一月半で[[プレミアム殿堂]]となる。

このように、ハズレア呼ばわりだったカードが[[カードプール]]の広がりによって再評価されるケースも多い。

**参考 [#c6a75d60]
-[[用語集]]
-[[レアリティ]]