#author("2020-05-14T01:16:32+09:00","","")
*ダイヤモンド&ruby(じょうたい){状態}; [#ve394d47]

何らかの理由で[[攻撃]]できない[[クリーチャー]]が[[攻撃]]できるようになった状態のこと。
[[《ダイヤモンド・カッター》]]や[[《ダイヤモンド・ソード》]]など、この[[効果]]を生成するものは[[カード名]]に「ダイヤモンド」とあるものが多いことから、「ダイヤモンド状態」と呼ばれるようになった。

|ダイヤモンド・ソード R 光文明 (3)|
|呪文|
|このターン、自分のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる。ただし、この効果によってクリーチャーを攻撃することは可能にならない)|

これらのカードは主に[[ブロッカー]]が持つ「このクリーチャーは[[攻撃できない]]」「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」を無効化するために使われる。

また、[[ルール]]によって[[攻撃できない]]状態になる「[[召喚酔い]]」も、この効果によって解消できる場合がある。

[[カード]]によって[[攻撃]]できるようになる目標や[[効果]]が及ぶ範囲が異なるので、[[テキスト]]をよく読むよう注意したい。

**ルール [#uc5473a7]

-[[《憤怒の猛将ダイダロス》]]などの「〜しなければ攻撃できない」という能力もこの効果の対象である。ダイヤモンド状態になった場合は条件となる処理を行わなくても攻撃できるようになる。

-「[[可能であれば○○を攻撃する>可能であれば攻撃する]]」という効果に対しては何の影響も及ぼさないので注意。例えば[[《黒神龍オドル・ニードル》]]が[[タップ]]して[[バトルゾーン]]にある時、自分のクリーチャーは実質相手プレイヤーを攻撃できないが、ルール上はダイヤモンド状態で解消できる「攻撃できない」状態に相当しないため、ダイヤモンド状態を作っても[[《黒神龍オドル・ニードル》]]をすり抜けて攻撃できるようになるということはない。

***「効果」対象と「能力」対象の違いについて [#vf814853]

ダイヤモンド状態には「''効果''を無効にする」ものと「''能力''を無効にする」ものの2種類がある。
前者([[《ダイヤモンド・ソード》]]など)は「[[継続的効果]]を無効にする」もので、これが有効な間、いかなる[[攻撃]]禁止効果を受けても[[攻撃]]することが可能。
後者([[《偽りの名 オレワレオ》]]など)は「[[能力]]を失わせる」のに過ぎない。その[[クリーチャー]]自身が持つ「[[攻撃できない]][[能力]]」は無効になるので攻撃できるようになるが、別の[[カード]]から発生した[[《スローリー・チェーン》]]や[[《勝利のプリンプリン》]]などの「[[攻撃できない]][[効果]]」が有効な場合は''結局攻撃できない''。

実際にダイヤモンド状態カードがそれぞれどちらに属するのかは、後述の表に示してある。
この二者は非常にまぎらわしいため、[[ルール]]の違いを理解した上で、自分の使うダイヤモンド状態[[カード]]がどちらに属するのかを確認しておきたい。

-2015年度全国大会「デュエルマ☆スターカップ」日本一決定戦決勝トーナメントにおいてこの違いによるトラブルが発生している(一度決着が付いているため勝敗は変更なし)。

-「[[能力]]を失わせる」ものはテキストごとなかったことにはならない。例えば「クリーチャーは攻撃できない」能力を持つ[[《禁断》]]にこれらのタイプのダイヤモンド状態を与えても、攻撃できるのは自身の[[能力]]で制限を受けていた[[《禁断》]]のみで、他のクリーチャーが攻撃できるようにはならない。

**ダイヤモンド状態にするカード [#d449ae74]
|カード名|攻撃可能になるクリーチャー|攻撃できるようになる目標|無効になる攻撃制限(※)|h
|[[《ダイヤモンド・カッター》]]|自軍全て|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《金剛の断ち 那暮/ダイヤモンド・カッター》]]|~|~|~|
|[[《ブルータル・リベンジャー》]]|[[《ブルータル・リベンジャー》]]自身|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《ダイヤモンド・ソード》]]|自軍全て|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《光神龍ダイヤモンド・グロリアス》]]|自軍全て(自身除く)|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》]]|自軍全て(自身除く)|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《ミラクル・ポータル》]]|一体|相手プレイヤー|効果|
|[[《森の指揮官コアラ大佐》]]|一体|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《白騎士の開眼者ウッズ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|効果|
|[[《偽りの名 オレワレオ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|相手プレイヤー|能力|
|[[《大行進・スパーク》]]|自軍[[ガーディアン]]全て|相手プレイヤー|効果|
|[[《ヘブンズ・サンダー》]]|自軍[[ブロッカー]]一体|適正な目標全て|効果|
|[[《光器の裏技ディーヴァ・ライブ》]]|自軍全て|適正な目標全て|能力|
|[[《天命王 エバーラスト》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|能力|
|[[《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|能力|
|[[《音奏 アサラト》]]|[[《音奏 アサラト》]]自身|適正な目標全て|効果|
|[[《ガワラ入道》]]((ただし、「無効になる」ではなく「[[無視する]]」))|[[《ガワラ入道》]]自身|適正な目標全て|能力|

※注釈
+能力は「攻撃を制限する能力を失う」、効果は「攻撃を制限する効果が無効になる」、召喚酔いは「召喚酔いにかかわらず攻撃できる」をそれぞれ意味する。
+[[《ブルータル・リベンジャー》]]、[[《森の指揮官コアラ大佐》]]、[[《白騎士の開眼者ウッズ》]]ら3枚は、[[召喚酔い]]に特に言及されていないが[[召喚酔い]]も無効化されるという裁定が出されている。

**その他 [#ad5f8e96]
-[[Magic:The Gathering]]では召喚酔いを無効化する効果は存在せず、召喚酔いを克服する効果は「速攻(DMにおける[[スピードアタッカー]])を与える」とデザインされる。

-このダイヤモンド状態を生み出す[[カード]]は古くから存在し、戦略に影響を与え続けている。[[デュエル・マスターズ]]において、このように特定の能力を完全に無効化する能力は少なく、[[《超神星マーキュリー・ギガブリザード》]]や[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]くらいだったが、[[封印]]や[[ジョーカーズ]]の登場によってそれなりに数を増しつつある。

-この効果を生成する初のカードである[[《ダイヤモンド・カッター》]]が出た当初は、初期版テキストで表記されていた「このクリーチャーは攻撃できない」「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」と召喚酔いの3つの攻撃制限しか無効化できず、[[《憤怒の猛将ダイダロス》]]の条件付き攻撃制限などは対象外だった。2004年に[[《ダイヤモンド・カッター》]]と[[《ミラクル・ポータル》]]に関して[[裁定が変更>エラッタ]]され、現在のように幅広い攻撃制限を無効化するものとなった。

-[[スノーフェアリー]]の[[進化クリーチャー]]にも「ダイヤモンド」と付くが、ダイヤモンド状態とは特に関係ない。

**参考 [#ab7dc3e3]
-[[用語集]]
-[[無視する]]
-[[《ダイヤモンド・ソード》]]