#author("2021-05-09T19:50:31+09:00","","")
#author("2021-09-10T15:48:24+09:00","","")
*ダイヤモンド&ruby(じょうたい){状態}; [#ve394d47]

何らかの理由で[[攻撃]]できない[[クリーチャー]]が[[攻撃]]できるようになった状態のこと。
厳密には、''攻撃できない能力、または効果が無効化されている''状態のこと。

[[《ダイヤモンド・カッター》]]や[[《ダイヤモンド・ソード》]]など、この[[効果]]を生成するものは[[カード名]]に「ダイヤモンド」とあるものが多いことから、「ダイヤモンド状態」と呼ばれるようになった。

|ダイヤモンド・ソード R 光文明 (3)|
|呪文|
|このターン、自分のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる。ただし、この効果によってクリーチャーを攻撃することは可能にならない)|

これらのカードは主に[[ブロッカー]]が持つ「このクリーチャーは[[攻撃できない]]」「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」を無効化するために使われる。

また、[[ルール]]によって[[攻撃できない]]状態になる「[[召喚酔い]]」も、この効果によって解消できる場合がある。

[[カード]]によって[[攻撃]]できるようになる目標や[[効果]]が及ぶ範囲が異なるので、[[テキスト]]をよく読むよう注意したい。

-奇襲性は高いが場を並べるデッキでないと効果が出にくかった為、あまりデッキには採用されにくかった歴史を持つものの、[[王来篇]]で汎用性の高い防御能力である[[G・ストライク]]が登場。これはダイヤモンド状態を付与させるカードなら無効化出来る為、[[1ショットキル]]のお供として注目が集まっている。

**ルール [#uc5473a7]

-[[《憤怒の猛将ダイダロス》]]などの「〜しなければ攻撃できない」という能力もこの効果の対象である。ダイヤモンド状態になった場合は条件となる処理を行わなくても攻撃できるようになる。

-ダイヤモンド状態の結果、「[[可能であれば○○を攻撃する>可能であれば攻撃する]]」とある対象を攻撃できるようになれば、攻撃する際それを攻撃しなければならない。
--ただし、「『[[召喚酔い]]またはクリーチャーを攻撃できない能力』かつ『プレイヤーの攻撃のみをダイヤモンド状態』」という状態なら、クリーチャーを攻撃できることにはならない。[[《黒神龍オドル・ニードル》]]が[[タップ]]して[[バトルゾーン]]にあり、[[《カエルB ジャック》]]が[[《ダイヤモンド・ソード》]]の効果を受けても、《オドル・ニードル》への攻撃は不可能である。

-「[[攻撃されない]]」[[クリーチャー]]を[[攻撃]]できるようもなる。もちろん、[[《ダイヤモンド・ソード》]]などにある「『相手プレイヤーを』攻撃できない効果を無効にする」タイプでは攻撃できるようにはならない。

-[[《奇跡の予言者ラッキー・クルト》]]などの「攻撃できる」というテキストはダイヤモンド状態ではない。
--そちらは「[[攻撃できない]]状態を通常とし、条件を満たすとそれが解除される」という、[[攻撃できない]][[能力]]の一種。
そのクリーチャーは別の「攻撃できない」要因、例えば[[召喚酔い]]や[[プリン効果]]があると攻撃できない。
--ダイヤモンド状態が[[攻撃できない]][[能力]]・[[効果]]に勝るのは、「攻撃できる」というテキストではなく、あくまで[[攻撃できない]][[能力]]・[[効果]]を「[[無視]]する」「無効にする」ものであるため。

***「[[効果]]」対象と「[[能力]]」対象の違いについて [#vf814853]

ダイヤモンド状態には「''効果''を[[無視]]する」ものと「''能力''を[[無視]]する」ものの2種類がある。
前者([[《ダイヤモンド・ソード》]]など)は「[[継続的効果]]を無効にする」もので、これが有効な間、いかなる[[攻撃]]禁止効果を受けても[[攻撃]]することが可能。
後者([[《偽りの名 オレワレオ》]]など)は「[[能力]]を失わせる」のに過ぎない。その[[クリーチャー]]自身が持つ「[[攻撃できない]][[能力]]」は無効になるので攻撃できるようになるが、[[召喚酔い]]や別の[[カード]]から発生した[[《スローリー・チェーン》]]や[[《勝利のプリンプリン》]]などの「[[攻撃できない]][[効果]]」が有効な場合は''結局攻撃できない''。

実際にダイヤモンド状態カードがそれぞれどちらに属するのかは、後述の表に示してある。
この二者は非常にまぎらわしいため、[[ルール]]の違いを理解した上で、自分の使うダイヤモンド状態[[カード]]がどちらに属するのかを確認しておきたい。

-2015年度全国大会「デュエルマ☆スターカップ」日本一決定戦決勝トーナメントにおいてこの違いによるトラブルが発生している(一度決着が付いているため勝敗は変更なし)。

-「[[能力]]を失わせる」ものはテキストごとなかったことにはならない。例えば「クリーチャーは攻撃できない」能力を持つ[[《禁断》]]に[[《森の指揮官コアラ大佐》]]など、1体を対象とするダイヤモンド状態を与えても、攻撃できるのはその[[《禁断》]]のみで、他のクリーチャーが攻撃できるようにはならない。

**ダイヤモンド状態にするカード [#d449ae74]
|カード名|攻撃可能になるクリーチャー|攻撃できるようになる目標|無効になる攻撃制限(※)|h
|[[《ダイヤモンド・カッター》]]|自軍全て|相手プレイヤー|効果、召喚酔い<無視>|
|[[《金剛の断ち 那暮/ダイヤモンド・カッター》]]|~|~|~|
|[[《ブルータル・リベンジャー》]]|[[《ブルータル・リベンジャー》]]自身|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《ブルータル・リベンジャー》]]|[[《ブルータル・リベンジャー》]]自身|適正な目標全て|効果、(召喚酔い)|
|[[《ダイヤモンド・ソード》]]|自軍全て|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《光神龍ダイヤモンド・グロリアス》]]|自軍全て(自身除く)|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》]]|自軍全て(自身除く)|相手プレイヤー|効果、召喚酔い|
|[[《ミラクル・ポータル》]]|一体|相手プレイヤー|効果|
|[[《森の指揮官コアラ大佐》]]|一体|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《白騎士の開眼者ウッズ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|効果、召喚酔い|
|[[《森の指揮官コアラ大佐》]]|一体|適正な目標全て|効果、(召喚酔い)|
|[[《白騎士の開眼者ウッズ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|効果、(召喚酔い)|
|[[《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|効果|
|[[《偽りの名 オレワレオ》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|相手プレイヤー|能力|
|[[《大行進・スパーク》]]|自軍[[ガーディアン]]全て|相手プレイヤー|効果|
|[[《ヘブンズ・サンダー》]]|自軍[[ブロッカー]]一体|適正な目標全て|効果|
|[[《光器の裏技ディーヴァ・ライブ》]]|自軍全て|適正な目標全て|能力|
|[[《天命王 エバーラスト》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|能力|
|[[《奇石 トランキー/アイ・オブ・ザ・タイガー》]]|自軍[[ブロッカー]]全て|適正な目標全て|能力|
|[[《音奏 アサラト》]]|[[《音奏 アサラト》]]自身|適正な目標全て|効果|
|[[《ガワラ入道》]]|[[《ガワラ入道》]]自身|適正な目標全て|能力<無視>|
|[[《アシガル変怪》]]|[[《アシガル変怪》]]自身|適正な目標全て|能力<無視>|
|[[《仮面のマジン・クロスノーム》]]|[[《仮面のマジン・クロスノーム》]]自身|適正な目標全て|効果<無視>|
|[[《震空の鎖 メタルモグラ》]]|自軍全て|適正な目標全て|効果<無視>|

※注釈
+能力は「攻撃を制限する能力を失う」、効果は「攻撃を制限する効果が無効になる」、召喚酔いは「召喚酔いにかかわらず攻撃できる」をそれぞれ意味する。
<無視>とあるカードは「能力(効果)を[[無視]]する」、それ以外は「能力(効果)は無効になる」というテキストで書かれている。
+[[《ブルータル・リベンジャー》]]、[[《森の指揮官コアラ大佐》]]、[[《白騎士の開眼者ウッズ》]]ら3枚は、[[召喚酔い]]に特に言及されていないが[[召喚酔い]]も無効化されるという裁定が出されている。
+<無視>とあるカードは「能力(効果)を[[無視]]する」、それ以外は「能力(効果)は無効になる」というテキストで書かれている。
+(召喚酔い)となっているカードは、テキストでは[[召喚酔い]]に特に言及されていないが[[召喚酔い]]も無効化されるという裁定が出されている。
**その他 [#ad5f8e96]
-[[Magic:The Gathering]]では召喚酔いを無効化する効果は存在せず、召喚酔いを克服する効果は「速攻(DMにおける[[スピードアタッカー]])を与える」とデザインされる。

-このダイヤモンド状態を生み出す[[カード]]は古くから存在し、戦略に影響を与え続けている。[[デュエル・マスターズ]]において、このように特定の能力を完全に無効化する能力は少なく、[[《超神星マーキュリー・ギガブリザード》]]や[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]くらいだったが、[[封印]]や[[ジョーカーズ]]の登場によってそれなりに数を増しつつある。

-この効果を生成する初のカードである[[《ダイヤモンド・カッター》]]が出た当初は、初期版テキストで表記されていた「このクリーチャーは攻撃できない」「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」と召喚酔いの3つの攻撃制限しか無効化できず、[[《憤怒の猛将ダイダロス》]]の条件付き攻撃制限などは対象外だった。2004年に[[《ダイヤモンド・カッター》]]と[[《ミラクル・ポータル》]]に関して[[裁定が変更>エラッタ]]され、現在のように幅広い攻撃制限を無効化するものとなった。

-[[《震空の鎖 メタルモグラ》]]の公式Q&A記載前は、「このクリーチャーは攻撃されない。」「相手は~~しか、クリーチャーで攻撃できない。」といったテキストだと無効化できないものもあった。《メタルモグラ》の公式Q&Aにより、適正な対象ならあらゆる「攻撃できない」は無視できるよう裁定変更された。

-[[スノーフェアリー]]の[[進化クリーチャー]]にも「ダイヤモンド」と付くが、ダイヤモンド状態とは特に関係ない。

**参考 [#ab7dc3e3]
-[[用語集]]
-[[無視]]
-[[《ダイヤモンド・ソード》]]

&tag(用語集,召喚酔い,無視,ダイヤモンド状態);
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公式Q&A
>Q.自分の[[《震空の鎖 メタルモグラ》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分のクリーチャーは相手の[[《子役者 ショニチラクビ》]]を攻撃できますか?
A.はい、[[《震空の鎖 メタルモグラ》]]の能力は、「[[攻撃されない]]」能力を持つ相手のクリーチャーも攻撃できるようになります。
(総合ルール 101.2)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39079/]]