#author("2021-08-26T23:54:05+09:00","","")
*どこでもないゾーン [#xbdf6686]
#author("2024-03-07T02:59:06+09:00","","")
*どこでもないゾーン [#f8db2f96]
**概要 [#sc7d136c]
かつて存在していた、カードを[[使う]]時のルール。

デュエル・マスターズにおいて、カードを使う時、またはカードがゾーンを移動する時に、通過することになるゾーン。
2022年9月24日のルール改定で[[保留状態]]として再定義され、現在は存在しない。
ルールの詳しい解説は[[保留状態]]のページを参照。

**ルール [#i3951988]
「どこでもない''ゾーン''」と銘打っているが、ゲーム上は[[ゾーン]]とはみなられない。「ゾーンではない領域」と言った方が正確だろう。
**その他 [#y8c7fba8]
-「どこでもないゾーン」は[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]で制定された。公式のかなり堅い文章内に突如間延びしたような名称が登場したため、プレイヤーの間で一時話題となった。制定した[[真木孝一郎]]氏にいたるまでネタにするほどである。
--どこでもないゾーンはゾーンのひとつであるため、この名称は自己矛盾を孕んでいる。イメージとしては「どこでもないゾーン」というより「(既存の)どこのゾーンでもない」といった方が近い。
--結局この「どこでもないゾーン」という名称は「保留状態」へ変更されたため、ネタ感は拭された形になる。

-カードを[[使う]]時は、コストを支払う前にそのカードはどこでもないゾーンに移動する。
--ただし、''マナゾーンのカードを[[使う]]場合のみ、コストを支払ってからどこでもないゾーンに行く''。この事から、その使うカード自身を支払いマナとして扱うことができる。
-見かけ上[[ゾーン]]の一つとして扱われているが、実際のところはカードによって「どこでもないゾーン」への移動を「ゾーン移動」とみなすかはまちまちだった。
カードが「マナゾーン→どこでもないゾーン→マナゾーン」という移動になる場合だけは、いつの時代も''タップ・アンタップはリフレッシュされず、移動しようとした前の維持する''と案内が徹底されていたが、これが[[誘発型能力]]になるとそれとは一貫しない裁定が存在して混乱を招く時期もあった。
その最たる例が[[【ケドケドベラドマイ】]]であり、どこでもないゾーンからの移動を「ゾーンの移動が発生した(ので[[スペース・チャージ]]は誘発する)」との裁定が公式サイトに載ったことで成立したデッキタイプである。
--[[保留状態]]はどこでもないゾーンとは異なり「元いたゾーンに存在する」扱いのため、ゾーン移動を経由せず直接移動する(その前後でゾーンが変わらない場合、「ゾーン移動しなかった」扱いになる)裁定で統一された。

-ゾーン間をカードが移動するときに特別な処理が必要な場合、その処理が終了するまでの間そのカードはどこでもないゾーンに存在させておく。(総合ルール 409.1.)
--逆に、特別な処理が必要ではないのなら、どこでもないゾーンは経由しない。
具体的には、[[召喚]]せずに[[バトルゾーン]]に出す場合はどこでもないゾーンを経由せず[[バトルゾーン]]に出ることになる。[[召喚]]の場合だと宣言の組み合わせ次第ではカードを使ってから実際にカードが移動する前に[[ターンの残りをとばす]]可能性があるため、どこでもないゾーンが必要となる。
-『[[ドラゴン娘のどこでもないゾーン]]』のタイトルの由来だったが、同作の連載中にルール改定が行われ、この用語が廃止されてしまった。
作中でもこのルール改定はネタにされており、休載の際に「[[保留状態]]に入らせていただきます」という告知が行われている。

//↓のソースが見つからなかったので、↑の表現にしておきます
//-[[使う]]以外の方法で[[カード]]が[[ゾーン]]移動する場合、どこでもないゾーンは経由しない。
//[[クリーチャー]]を[[召喚]]して[[バトルゾーン]]に出す場合はどこでもないゾーンを経由するが、[[召喚]]せずに[[バトルゾーン]]に出す場合はどこでもないゾーンを経由せず[[バトルゾーン]]に出る。

-唱えている最中([[呪文能力]]を解決している間)の[[呪文]]は、この場所に置かれる。
--[[呪文]]以外の[[カードタイプ]]の場合、基本的には一旦この[[ゾーン]]に置かれた後、すぐに[[バトルゾーン]]などに置かれる。

-[[カード]]が移動する際、''この領域を経由したかどうかは[[カード]]の[[能力]]で参照されない''。
--例えば[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]がいる時に[[《聖霊左神ジャスティス》]]の[[能力]]で[[山札]]から[[呪文]]を[[唱える]]場合、[[呪文]]の[[プレイ]]によってその呪文はどこでもない[[ゾーン]]に置かれるが、この移動は《キクチ師範代》の[[置換効果]]が適用されない。[[呪文]]が解決され[[墓地]]に置く時に、ここではじめてその[[呪文]]は「[[山札]]から[[墓地]]へ移動している」とみなされ、《キクチ師範代》の[[置換効果]]が適用される。
--[[《封鎖の誓い 玄渦》]]によってカードが墓地から離れない状態でも、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の能力で墓地から呪文を唱えることができる。しかし、《スペルサイクリカ》の「墓地から唱えた呪文を別のゾーンに移動させる」効果は発生せずに、墓地に置かれたままになる。

-特定のゾーンからどこでもないゾーンに移動した後に、再びそのゾーンに戻ってきた場合、そのゾーンを離れたことにも置かれたことにもならない。
--例えば、自分の[[《極幻空 ザハ・エルハ》]]がいる時に、[[ギャラクシーGO]]を持つクリーチャーをシールドゾーンから召喚した場合、そのクリーチャーはシールドゾーン→どこでもないゾーン→シールドゾーンに移動するが、この場合シールドゾーンから全く移動していない扱いになる。そのため、「カードがシールドゾーンに置かれた時」「カードがシールドゾーンを離れた時」などの能力は[[誘発]]しない。

-どこでもないゾーンにあるカードは、どこでもないゾーンに移動する前のカードとして扱われる。
--例えば、バトルゾーンに相手の《聖鎧亜キング・アルカディアス》と自分のマナゾーンのカードを多色にする《薫風妖精コートニー》がいる状態で、マナゾーンから元が単色のクリーチャーを出す場合、マナゾーンにあった時の文明が参照され、《キング・アルカディアス》の[[着地置換効果]]は発生せずにバトルゾーンに出る。かつては、一旦《薫風妖精コートニー》の影響を受けないどこでもないゾーンに行ったことによって単色に戻ったため、《キング・アルカディアス》の効果を受けてしまうという裁定が下されたいた。

-この[[ゾーン]]にある[[カード]]は、他の[[カード]]の[[効果]]などで参照されたりカウントされたりしない。
--例えば、[[マナゾーン]]以外のゾーンから[[《オールデリート》]]を唱えた場合、その唱えた《オールデリート》自身は山札に行かず、墓地から[[《怨念集結》]]を唱えた場合、唱えた《怨念集結》自身は墓地にあるカードとしてカウントされない。

-このゾーンの[[ゲーム台]]上の位置は指定されていない。例えば解決中の[[呪文]]は「[[プレイ]]している」という意味で[[バトルゾーン]]と同じ場所に置かれることが多い。

-[[《サイバー・G・ホーガン》]]や[[《パーロックのミラクルフィーバー》]]などの能力で山札の一部を公開する場合は、山札のカード群が物理的に離れている状態であるが、どこでもないゾーンなどの別のゾーンに置かれている訳ではなく依然として山札にある。


**その他 [#c560da3b]
-俗に「解決領域」や「スタック」、「グレーゾーン」と呼ばれることがある。ただし、[[Magic:The Gathering]]の「スタック」に関するルールとは大きく異なるので注意。

//--一方で、「ゾーン」として存在するかのような表記がされている箇所もあり、ルール中で矛盾が起きている。
-数学レベルでは、「どこでもないゾーン」というゾーン名は自己言及のパラドックスを孕んでいる。

-[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]で制定された。公式のかなり堅い文章内に突如間延びしたような名称が登場したため、プレイヤーの間で一時話題となった。制定した[[真木孝一郎]]氏にいたるまでネタにするほどである。

**参考 [#d808e49d]
**参考 [#f977734a]
-[[用語集]]
-[[ゾーン]]
-[[呪文]]
-[[待機]]

&tag(用語集,ゾーン,どこでもないゾーン);
-[[ドラゴン娘のどこでもないゾーン]]

#include(保留状態,notitle)