#author("2020-12-17T19:51:18+09:00","","")
#author("2020-12-17T23:03:41+09:00","","")
*その&ruby(あと){後}; [#pb6a48cd]
カードの[[能力]][[テキスト]]によく使われる用語の1つ。
「そのご」「そののち」とも読めるが、カードのルビは「そのご」である。
「そのご」「そののち」とも読めるが、カードのルビは「そのあと」である。

2020年12月17日に、大規模な裁定変更が行われた。
https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31624/

**「その後」の前の文が条件を指定していた場合 [#sb194f4b]
|ガヨウ神 SR 無色[ジョーカーズ] (5)|
|クリーチャー:ジョーカーズ/スペシャルズ 4000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、COLOR(red){''バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計5枚以上あれば''}、カードを2枚引く。COLOR(blue){''その後''}、ジョーカーズを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

先日公開した《未謎の鎖 ブリタネッコ》のFAQは、過去の《バイナラドア》などの裁定に基づいて作成致しました。しかし、その裁定を適用した場合に想定外の挙動をしてしまうカードが存在することが発覚致しました。
そのため、《未謎の鎖 ブリタネッコ》が持つような、前の文に条件が記載されている能力における「その後」の効果処理について、裁定を変更致します。
裁定変更前は、ジョーカーズが合計5枚以上ない場合、カードを2枚引くことはできないが、「その後」に続く[[手札交換]]は行うことができた。

変更後のFAQ
例1
Q:自分の《未謎の鎖 ブリタネッコ》がバトルゾーンにいる状況で、自分の2体目のクリーチャーが攻撃しました。「アバレチェーン」能力にある「最初の攻撃」ではありませんが「その後」の能力を解決できますか?
A:いいえ、解決できません。最初の攻撃でなかった場合、「その後」の能力も解決できません。
裁定変更後は、ジョーカーズが合計5枚以上ないとカードを2枚引くことも[[手札交換]]も行うことができない。

例2
Q:《バイナラドア》がバトルゾーンに出た時にジョーカーズが合計3枚以上なかった時、カードを1枚引くことは出来ますか?
A:いいえ、引けません。バトルゾーンとマナゾーンに合計3枚以上ない場合、クリーチャーを山札の下に置くことも、カードを引くこともできません。
**「その後」の前の文が条件を指定していない場合 [#e23b0eb7]
|ジェラシー・ベル R 光/闇文明 (4)|
|呪文|
|S・トリガー|
|自分の手札を1枚捨てる。COLOR(blue){''その後''}、相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。|

《Mの悪魔龍 リンネビーナス》や《夢幻の無》についても、前の文に条件が記載されている能力における「その後」の効果処理は前述の2つと同様に処理されます。
|海底鬼面城 UC 水文明 (1)|
|城|
|自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。COLOR(blue){''その後''}、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードがあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

例1
Q:《Mの悪魔龍 リンネビーナス》がバトルゾーンに出た時に、自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上なかった場合でも、「マナ武装」能力にある「その後」の能力を解決できますか?
A:いいえ、解決できません。自分のマナゾーンに多色カードが4枚以上無い場合、「その後」の能力を解決することもできません。
この場合、裁定変更の影響はなく、自分の手札がない場合でも相手の[[セルフハンデス]]ができ、相手が1ドローしなくても自分の1ドローおよびそれに続く効果は発動する。

例2
Q:自分が《夢幻の無》を唱え、相手が自身のターンをとばすことを選んだ場合、自分は「その後」の能力を解決し、水または闇のクリーチャーを手札か墓地からバトルゾーンに出せますか?
A:いいえ、出せません。相手が自身のターンをとばすことを選ばず、「そうしなければ」以降の能力を解決する場合のみ、クリーチャーをバトルゾーンに出せます。

**能力により山札のカードを見ていた場合の例外処理 [#ldc2188b]
|爆熱DX バトライ武神 VIC 火文明 (8)|
|ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 12000|
|このクリーチャーが攻撃する時、COLOR(green){''自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる''}。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。COLOR(red){''こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば''}、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。COLOR(blue){''その後''}、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。|
|T・ブレイカー|
|龍回避-このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。|
|BGCOLOR(white):龍解前⇒[[《爆熱天守 バトライ閣》]]|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

また、一連の効果処理の中で山札を見ていた場合のみ、「その後、山札をシャッフルする」「その後、残りを好きな順序で山札の下に置く」などの能力は、前の文に条件が記載されているかに関わらず、必ず解決します。これは、上記の例外です。
これに該当するカードでは、前の文が条件を指定していたとしても、「その後、山札をシャッフルする」「その後、残りを好きな順序で山札の下に置く」などは必ず実行する。

例1
《ロック“SPK”スピーカー》の「出た時」の能力で山札の上から3枚を表向きにした後、それらのコストの合計が6以下でなかった場合にも、「その後、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。」は解決する。
なお、条件を満たしていないため山札を見ることができなかった場合は山札をシャッフルしない。

例2
《バロン・ゴーヤマ》の「出た時」の能力で山札を見て、その中からカードを1枚選んで自分のマナゾーンに置かなかった場合でも、「その後、山札をシャッフルする。」は解決する。
|霊騎クルス・タスポル UC 自然文明 (4)|
|クリーチャー:アーク・セラフィム 3000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、COLOR(red){''バトルゾーンに自分の《博識の森のポルタス》と《カラテ・キャロット》があれば''}、COLOR(green){''自分の山札を見る''}。その中から《超神星ジュピター・キングエンパイア》を1体取り出して相手に見せ、自分の手札に加える。COLOR(blue){''その後''}、山札をシャッフルする。|
余談だが、シャッフルしなくなったのは、前述の『「その後」の前の文が条件を指定していた場合』が適応されるからである。
裁定変更前の[[《霊騎クルス・タスポル》]]は、「その後」は前の文に関係なく実行されるため、どちらにせよシャッフルはされた。

-[[《巡霊者メスタポ》]]は、山札を見ることができないようにする能力を持つが、実際に山札を見ていない場合にもシャッフルしなければならないかは不明。公式発表では「''一連の効果処理の中で山札を見ていた場合のみ''」とあるため、見ていなかったらシャッフルもしないように思われる。
--[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]は山札のシャッフルもできなくするので影響はない。

裁定変更に伴い、以下の2枚のカードについて、テキストを変更致します。
**「そうしたら」との違い [#ue9ffc4b]
「その後」の場合、上で説明したように、状況に応じて実行されたり実行されなかったりする。

《天使と悪魔の墳墓》
変更前
・バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。その後、すべてのマナゾーンを見て、同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。
変更後
・バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。
・マナゾーンに同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。
一方「そうしたら」または「そうした場合」の場合、''前の文を実行したなら、必ず続く文を実行することができ、そうでないなら必ず続く文を実行することができない''。

《神託の王 ゴスペル》
変更前
・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが呪文であれば、自分がコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それが呪文であれば、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、こうして見せた呪文以外のカード1枚につき、カードを1枚引いてもよい。
変更後
・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せ、それが呪文であれば、自分がコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置いてもよく、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せ、それが呪文であれば、コストを支払わずに唱えてもよい。こうして見せた呪文以外のカード1枚につき、カードを1枚引いてもよい。
ここでいう「前の文を実行したなら」というのは、「結果としてそれが指示された内容と一致していない」場合も含む。

|邪魂創世 P 闇文明 (4)|
|呪文|
|自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、カードを3枚引く。|

なお、以下の例のような能力は前の文に条件が記載されている能力ではありませんので、以前と同様に処理を行います。
[[《邪魂創世》]]なら、クリーチャーを破壊しようとして、結果としてバトルゾーンのクリーチャーが墓地に移動しなかった場合でも、指示された内容を実行したことになる。
しかし、[[任意]]でクリーチャーを破壊しなかったり、自分のクリーチャーがおらず破壊しようがない場合は、指示された内容を実行したことにならず、「そうした場合」に続く文は実行することができない。

例1
《堕魔 ドゥポイズ》の「出た時」の能力を解決する際、自分のクリーチャーを2体破壊できなかった場合でも「その後」の能力を解決し、相手のクリーチャーを破壊する。
この点が「その後」と書かれている[[《ジェラシー・ベル》]]などと大きな違いとなる。

例2
《音感の精霊龍 エメラルーダ》の「出た時」の能力を解決する際、自分のシールドを手札に加えなかった場合でも「その後」の能力を解決し、自分の手札を1枚、新しいシールドとしてシールドゾーンに置ける。


//[[キーワード処理]]でもなく、日常でも何気なくよく使われる用語だが、[[デュエル・マスターズ]]ではかなり重要な意味を持つ。
//
//
//**ルール [#s69a694c]
//近い言葉に、「そうした場合(そうしたら)」があるが、これは似て非なるものである。
//
//-「Aする(してもよい)。その後、Bする(してもよい)。」は、その能力を解決する際、Aの能力を解決していなくても、または解決できなくても、Bの能力を解決できる。
//--例えば、[[《シンクロ・チューン》]]を唱えた時、手札にカードが1枚もなくて[[ディスカード]]できなかったとしても、カードを2枚ドローする。
//--[[《エマージェンシー・タイフーン》]]を唱えた時、カードを1枚ドロー、もしくは1枚もドローしなくても、手札のカードを1枚[[ディスカード]]することになる。
//
//-「Aする(してもよい)。そうした場合、Bする(してもよい)。」は、その能力を解決する際、Aの能力を解決していなければ、Bの能力を解決できない。
//--[[《母なる星域》]]を唱えた時、バトルゾーンに自分の[[非進化]]クリーチャーがいなければ、自分のクリーチャーを[[マナ送り]]にできないため、マナゾーンから自分の[[進化クリーチャー]]を出すこともできない。
//--[[《お清めトラップ》]]を唱えた時、相手の墓地のカードを1枚も選ばなければ、相手の山札を[[シャッフル]]することもできない。
//
//**問題の裁定 [#o77e7449]
//
//2020年12月15日に、公式から以下の裁定が下され、それがプレイヤーたちの間で物議を醸した。
//
//>Q.自分の[[《未謎の鎖 ブリタネッコ》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分の2体目のクリーチャーが攻撃しました。「[[アバレチェーン]]」能力にある「最初の攻撃」ではありませんが「その後」の能力を解決できますか?
//類似例:[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]
//A.はい、「アバレチェーン」能力は、最初の攻撃であれば「最初の攻撃なら」の効果を解決します。「その後」の能力は、条件を満たしてなくとも解決できます。
//[[引用元>]]
//
//要は、「Aであれば、Bする。その後、Cする。」という形式で書かれたものは、Aの条件を満たしていなくても、Bの能力は解決できないが、Cの能力は解決できるという裁定である。
//
//類似例にある通り、[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]もその影響を受け、[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]がバトルゾーンに出た時に[[マナ武装]]4を達成していなくても、自分のクリーチャーに[[スピードアタッカー]]が[[付与]]できる。
//
//この裁定が物議を醸しているのは、この裁定に準拠してしまうと、開発側が想定していなかったような処理が実行されてしまうカードが多数あるからである。
//
//例を挙げるなら以下の通り。
//-[[《時空の邪眼ロマノフZ》]]が、自分の墓地に呪文が10枚以上なくても、''無条件''で覚醒してしまう。
//
//
//
//上記の例に挙がっていた[[《未謎の鎖 ブリタネッコ》]]と[[《Mの悪魔龍 リンネビーナス》]]も、開発側が意図に沿っているのか怪しい(開発側がすべての裁定を下しているとは限らない)。
//
**参考 [#p027e8a6]
-[[用語集]]
-[[裁定]]
-[[エラッタ]]

-[[《ガヨウ神》]]
-[[《ジェラシー・ベル》]]
-[[《海底鬼面城》]]
-[[《爆熱DX バトライ武神》]]
-[[《霊騎クルス・タスポル》]]
-[[《邪魂創世》]]