#author("2022-01-13T00:26:45+09:00","","")
*【&ruby(あおまどうぐ){青魔導具};】 [#i1bba10a]

**概要 [#pe0d0706]
[[DMRP-08]]で登場した[[《卍 新世壊 卍》]]と[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を軸にした、[[水]]の[[魔導具]][[呪文]]のデッキ。

デッキの半分以上は[[水]]の[[魔導具]][[呪文]]が採用されており、[[《卍 新世壊 卍》]]の持つ[[無月の門99]]から[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を唱えて[[ドルスザク]]を展開する。そのデッキタイプの特異性から、得手不得手が大きく分かれており、環境に左右されやすいデッキの典型。

デッキ成立当初は[[【新世壊ガ・リュミーズ】]]と呼ばれていた。


|卍 新世壊 卍 VR 水文明 (2)|
|無月フィールド|
|自分の魔導具を持つ呪文を唱えた時、唱えた後で墓地に置くかわりに、このフィールドの下に置いてカードを1枚引いてもよい。|
|自分の魔導具またはドルスザクを持つ呪文を唱えられなくする能力を無視する。|
|無月の門99:自分のターンの終わりに、このフィールドの下に4枚以上カードがあれば、ゲーム中で一度、水のコスト99以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。|

|月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍 SR 水文明 (99)|
|呪文:ドルスザク|
|ドルスザクを4体まで、自分の手札または墓地からコストを支払わずに召喚してもよい。|
|このターンの後で、自分のターンをもう一度行う。|

**主要カード [#r2678f46]
|[[《卍 新世壊 卍》]]|核。[[無月の門99]]で[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を唱える。[[魔導具]]と[[ドルスザク]]への[[呪文ロック]]を無視|
|[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]|核。[[ドルスザク]]を展開し、[[追加ターン]]を得る|

**魔導具の候補 [#ec8a0700]
|[[《堕呪 ゾメンザン》]]|1[[コスト]]の[[バニラ]]|
|[[《堕呪 バレッドゥ》]]|[[手札交換]]|
|[[《堕呪 ゴンパドゥ》]]|~|
|[[《堕呪 ウキドゥ》]]|[[シールド交換]]|
|[[《堕呪 シュノドゥ》]]|低コストの[[S・トリガー]]|
|[[《堕呪 ギャプドゥ》]]|低コストの[[スーパー・S・トリガー]]|
|[[《堕呪 カージグリ》]]|[[S・トリガー]]持ちの[[バウンス]]|
|[[《堕呪 エアヴォ》]]|[[S・トリガー]]持ちの[[カード指定除去]]|
|[[《堕呪 ザフィヴォ》]]|[[ドロー]]と[[非クリーチャー]]の[[コスト踏み倒し]]|
|[[《卍堕呪 ゾグジグス》]]|[[ドロー]]、[[バウンス]]、[[呪文]]の[[ロック]]。[[無月の門]]と相性がいい|

**ドルスザクの候補 [#m75e6415]
|[[《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》]]|味方に[[アンブロッカブル>ブロックできない]]を付与。呪文側は低コストの[[ドロー]]|
|[[《凶鬼卍号 メラヴォルガル》]]|互いの[[シールド]]を[[ブレイク]]|
|[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]|相手の[[マナ]]を[[ロック]]。呪文側は[[S・トリガー]]|
|[[《ガル・ラガンザーク》]]|[[夢幻無月の門]]。[[ブロッカー]]と[[アンタッチャブル]]を持つ[[コスト踏み倒しメタ]]|

**その他候補カード [#ga6f3095]
|[[《異端流し オニカマス》]]|[[コスト踏み倒しメタ]]|
|[[《Wave All ウェイボール》]]|[[《卍 新世壊 卍》]]を引けなかった時のサブプラン|
|[[《ローズ・キャッスル》]]|[[【青黒退化】]]の[[《死神術士デスマーチ》]]や、[[【我我我ブランド】]]の1[[コスト]][[クリーチャー]]などの対策。全ての相手のクリーチャーのパワーを-1000する。|
|[[《ストリーミング・シェイパー》]]※|大量[[手札補充]]しつつ、[[ドルスザク]]を[[墓地]]に落とす|
|[[《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》]]|[[《ガ・リュミーズ》>《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を捨てれば実質全体除去|
|[[《零分後の世界》]]|[[《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》]]と似たような能力だが、除去したクリーチャーは手札に。|
|[[《MEGATOON・ドッカンデイヤー》]]※|貯め込んだ手札から打点増強|
|[[《お届け!スタートデッキ》]]|何としても2ターン目に[[《卍 新世壊 卍》]]をプレイしたいなら|
**超GRゾーン [#ie7897d1]
|[[《“魔神轟怒”ブランド》]]|条件付き[[スピードアタッカー]]|
|[[《ソニーソニック》]]|~|
|[[《王子》]]|[[《MEGATOON・ドッカンデイヤー》]]の効果で大量に[[GR召喚]]したときに[[GRクリーチャー]]の上に進化して攻撃する。|
**このデッキの回し方 [#pdc850d1]
最初は[[《卍 新世壊 卍》]]を場に出すために、[[ドロー]][[カード]]や[[サーチ]]カードを使って[[《卍 新世壊 卍》]]を手札に加える。
[[《卍 新世壊 卍》]]を用意する前は[[除去]]呪文と[[《卍 ギ・ルーギリン 卍》>《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》]]を戦力として凌ぐ。
《卍 新世壊 卍》を場に出した後は、[[無月の門99]]の条件を満たすために[[魔導具]][[呪文]]を唱えていきつつ、[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]から展開する[[ドルスザク]]も準備する。
[[無月の門99]]の準備が整ったら、[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を唱えて[[ドルスザク]]を展開して殴り勝つ。

**長所 [#p2be2d3f]
低[[コスト]]の[[手札補充]][[呪文]]が豊富な為、[[コンボパーツ]]を揃えるのは容易。
[[《卍 新世壊 卍》]]の効果で[[呪文ロック]]を無効化できる。相手の[[呪文ロック]]を無効化できる[[カード]]は珍しく、この[[カード]]自体を[[除去]]する方法も限られているので自分の動きを妨害されづらいメリットがある。

[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]による[[踏み倒し]]は[[召喚]]扱いなので[[《異端流し オニカマス》]]を無視することができる。召喚扱いの踏み倒しにも反応する[[コスト踏み倒しメタ]]は事前に[[バウンス]]すれば問題ない。

[[《凶鬼卍号 メラヴォルガル》]]によって出た相手の[[S・トリガー獣]]は、運次第で自分が[[S・トリガー]]で唱えた[[《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》]]で処理することが可能。そうすることで、相手の[[手札]]と自分の[[シールド]]の状況によっては1ショットキルに失敗しても返しのターンに殴り切られにくい。

小型[[水]][[魔導具]]にフル投入クラスのテンプレカードが無いため、デッキの微調整が楽で、ある意味自由度が高い。

**短所 [#v885a3f8]
[[《卍 新世壊 卍》]]を早期にバトルゾーンに出すことが出来なかった場合、劣勢に陥りがち。
[[ドルスザク]]の展開を[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]に任せてしまっていたり、[[デッキ]]の大半が[[呪文]]なので、ゲームを決めきれるほど[[クリーチャー]]を展開できない場合もある。

[[《卍 新世壊 卍》]]がキーカードであることから、[[カード指定除去]]には滅法弱い。除去された[[《卍 新世壊 卍》]]を[[回収]]する手段はないため、これは致命的な弱点である。[[《種デスティニー》>《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》]]程度の軽量除去でも容易にどかされてしまう。

また、ゲーム展開が早い[[【速攻】]]などには不利になる場合が多い。[[《卍 新世壊 卍》]]を出せたとしても[[無月の門99]]の条件を満たす前に負けてしまう場合がある。
[[《拷問ロスト・マインド》]]などの大型[[ハンデス]]を採用している[[デッキ]]に対しても不利になる場合がある。[[ドロー]][[カード]]は多めに採用されてはいるが、[[墓地]]から[[呪文]]を回収する手段に乏しい。

[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]にも弱い。敵軍総ブロッカー化はもとより、[[追加ターン]]取得後のターン初めに[[Dスイッチ]]を起動されるとほぼそのまま相手にターンを返す羽目になる。幸い、現在《Dの牢閣 メメント守神宮》は殿堂入りだが。

**環境において [#ie9f1dde]
成立からしばらくは可も不可もない評価であったが、[[DMBD-10]]の発売により[[【青黒緑デッドダムド】]]が成立すると立場が一変。そちらに速度で勝てる上に[[《無修羅デジルムカデ》]]すらも[[ダイレクトアタック]]要員さえ事前に立てておけば[[《凶鬼卍号 メラヴォルガル》]]のブレイクによってケアできることから、環境の2番手に名前が挙がった。
ただし、運次第では[[《超奇天烈 ギャブル》]]によって[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]を逆利用されるので、絶対的有利とは言い切れない。
『[[超CSIII in 山形>超CS]]』においては決勝ラウンド進出者128人中15人が使用と、使用率2位を記録。優勝したプレイヤーもこのデッキを使用していた。

この活躍から[[《熱血龍 メッタギルス》]]や[[《龍脈術 落城の計》]]が再評価され、多くのデッキが露骨に[[カード指定除去]]でこの[[デッキ]]に[[メタ]]を張るようになった。

ただ、[[DMRP-11]]期あたりから[[【ミッツァイル】]]系統にデッキのシェアを奪われ、若干勢いが衰えた。

[[DMEX-08]]で[[《堕呪 ゾメンザン》]]と[[《お届け!スタートデッキ》]]を獲得して強化された。
[[《堕呪 ゾメンザン》]]登場まで[[魔導具]][[呪文]]の最低コストは2であったが、1コスト[[魔導具]][[呪文]]の登場により、3マナで[[《堕呪 ゾメンザン》]]+他の魔導具呪文、4マナで魔導具呪文2枚の計4枚を唱えられるようになり、2ターン目に[[《卍 新世壊 卍》]]を設置できれば4ターン目に[[無月の門99]]を使用できるという強化を受けた。
[[《お届け!スタートデッキ》]]はカードの種類を問わないサーチ呪文であり、1ターン目1マナの状態で撃つことで2コストの[[《卍 新世壊 卍》]]のサーチが可能。[[《堕呪 ゾメンザン》]]の軽さを活かせる2ターン目[[《卍 新世壊 卍》]]展開のサポートとして採用されることがある。

[[DMEX-08]]発売から1ヶ月が経過した頃、[[【バーンメアジョーカーズ】]]など受け札のあついデッキに対応した[[《奇天烈 シャッフ》]]型が[[チャンピオンシップ]]4位以内入賞を果たす結果を残した。

[[DMRP-15]]で[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]が登場すると、[[呪文]]の空打ちまでは[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]による規制を受けず[[《卍 新世壊 卍》]]の[[無月の門99]]使用に支障が出ないこと、踏み倒し候補である呪文やドルスザクが[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]で規制されるコスト帯ではないことから、相対的に立場が向上した。

[[DMRP-17]]期になると、[[【鬼羅.Star】]]や[[【青黒緑デッドダムド】]]によく使われる[[《奇天烈 シャッフ》]]が事実上効かないデッキであることから、[[アドバンス]]・[[オリジナル]]を問わずとみに入賞数が増加。特にオリジナルの場合、2021年のゴールデンウィークの相場では[[《全能ゼンノー》]]2枚をシングルカードで購入できる程度の予算があれば十分組めるほど構築費用が安く、安く組めることが周知されて使用者が増えたことから入賞数が増えたのかもしれない。

[[DMBD-16]]以降は[[《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》]]が登場し、[[《希望のジョー星》]]対策に採用するデッキが急増。
[[《卍 新世壊 卍》]]も除去対象に入ってしまう為、現在では向かい風となっている。

[[DMRP-20]]期には[[《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》]]と[[《“必駆”蛮触礼亞》]]のセットで詰めの性能を高めた型が[[オリジナル]]の[[チャンピオンシップ]]優勝を果たした。

2022年1月1日より適用の[[殿堂レギュレーション]]において、[[《希望のジョー星》]]が[[殿堂入り]]したことで、相対的に[[《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》]]の重要度が低下。さらに[[《“龍装”チュリス》]]が殿堂入りしたことによって環境が若干低速化したことで、[[《卍 新世壊 卍》]]が破壊されたり[[無月の門99]]の起動前に倒される事が少なくなった結果、再び環境に姿を現し始めた。
*【&ruby(まどうぐ){魔導具};ミラダンテ】 [#madomira]

**主要カード [#k988b74b]
|[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]※|フィニッシャー|
|[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]|[[マッドネス]]、必須の[[革命チェンジ]]元|
|[[《音精 ラフルル》]]☒|強力無比な[[呪文ロック]]。[[手札交換]]によって引き込もう|
|[[《ソー☆ギョッ》]]|マッドネス起動、打点補強|

デッキが成立した同じ[[DMRP-08]]期に発祥。同期のチャンピオンシップで4位入賞して話題になった。

通常の構築を[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]のマッドネス起動、そこからなる[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]への革命チェンジに寄せたもの。

呪文ロック対策がされているこのデッキは[[ディスカード]][[呪文]]を封じられにくいが、[[《「本日のラッキーナンバー!」》>《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]によって[[召喚]]を伴う[[コスト踏み倒し]]を封じられると比較的脆い。

*【ターミネーターシャコガイル】 [#dcf048de]
[[《世界の果て ターミネーター》]]の[[山札圧縮]]で[[《水上第九院 シャコガイル》]]のエクストラウィンを確実に発動するデッキタイプ。このコンボは[[《水上第九院 シャコガイル》]]登場時点からすでに考案されていたが、[[DMBD-11]]・[[DMBD-12]]期にチャンピオンシップ4位入賞を果たして話題になった。

通常通り[[無月の門99]]を発動することを目指すが、発動したら唱える水の呪文が[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]ではなく[[《イッツ・ショータイム》]]である点から、普通の【青魔導具】と異なる。

**主要カード [#o2ee3dfb]
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|フィニッシャー|
|[[《世界の果て ターミネーター》]]|[[山札圧縮]]の要|
|[[《イッツ・ショータイム》]]|[[コスト踏み倒し]]手段|
|[[《正体不明》]]|クリーチャーを好きなだけ[[手札]]から[[踏み倒し]]|

**候補カード [#n5704e33]
|[[《終末の時計 ザ・クロック》]]|相手の[[コスト踏み倒しメタ]][[能力]]の[[解決]]を打ち切り|

**このデッキの回し方 [#r5e16e48]
+[[無月の門99]]を発動。[[《イッツ・ショータイム》]]を唱える。
+[[《イッツ・ショータイム》]]で[[《正体不明》]]を踏み倒す。
+[[《正体不明》]]のコスト踏み倒しを解決。[[《水上第九院 シャコガイル》]]と[[《世界の果て ターミネーター》]]を踏み倒す。
++《シャコガイル》の能力「自分の[[墓地]]にあるカードをすべて[[山札]]に加え、[[シャッフル]]する」が待機。
++《ターミネーター》の能力「自分の[[山札]]を下から5枚を残してすべて[[墓地]]に置く」が待機。
+《シャコガイル》の能力を解決。[[墓地]][[リセット]]。
+《ターミネーター》の能力を解決。[[山札]]残り5枚。

この順に[[cip]]を解決すれば自分の[[山札]]が5枚以下の状態で相手の[[ターン]]を迎えることが出来るため、《シャコガイル》の[[置換効果]]による[[エクストラウィン]]に持ち込むことができる。

相手の[[コスト踏み倒しメタ]]をケアしたい場合は[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を挟めばよい。

なぜ[[《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》]]を使わないかというと、そちらは[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]などの[[ドラゴン]][[メタ]]に引っ掛かるからである。

**参考 [#xa3a87be]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/コスト踏み倒しコンボ]]
-[[デッキ集/1ショットキル]]

&tag(デッキ集,コスト踏み倒しコンボデッキ,1ショットキルデッキ);