#author("2020-10-13T19:58:11+09:00","","")
#author("2024-02-15T16:41:15+09:00","","")
*【&ruby(しろみどり){白緑};メタリカ】 [#qb33e777]

[[メタリカ]]をコスト軽減と[[《ベイB ジャック》]]の能力によって展開し、そこから得られる大量のマナリソースによってファッティを召喚することで盤面を制圧する[[コンボデッキ]]。[[DMRP-02]]に発祥し、[[DMRP-03]]期から[[DMRP-04魔]]期の環境を支配していた。

|一番隊 クリスタ C 光文明 (2)|
|クリーチャー:メタリカ 2000|
|自分のメタリカを召喚するコストを1少なくする。ただしコストは0以下にならない。|

|龍装者 バーナイン R 光文明 (4)|
|クリーチャー:ドラゴンギルド/メタリカ 2500|
|このクリーチャーまたは自分の他のメタリカがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。|

|ベイB ジャック VR 自然文明 (1)|
|クリーチャー:ミルクボーイ/イニシャルズ 6000|
|バトルゾーンに置く時、このカードはタップして置く。|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーは、自分のターンのはじめにアンタップしない。|
|自分がカードを引いた時、自分のマナゾーンにあるカードを3枚タップしてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。|
|バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

**主要カード [#a9c5d1a1]
|[[《ベイB ジャック》]]☒|[[バトルゾーン]]をマナリソース化|
|[[《一番隊 クリスタ》]]|[[コスト軽減]]の要|
|[[《龍装者 バーナイン》]]|置き[[ドローソース]]|
|[[《ジャスト・ラビリンス》]]|大型ドローソースとして運用|
|[[《奇石マクーロ》]]|満を持して登場したメタリカのサーチカード|
|[[《攻守の天秤》]]|バトルゾーンの[[マナ]]リソースを一気に回復|
|[[《逆転のオーロラ》]]|《ソルハバキ》との複合で盾落ちケア|

**候補カード [#h5ea4556]
***自然 [#bed932d1]
|[[《桜風妖精ステップル》]]|《ベイB ジャック》と合わせれば実質2マナ加速|
|[[《天真妖精オチャッピィ》]]|5枚目以降の《ステップル》。[[S・バック]]によるカウンターも役に立つ上に、《ステップル》と異なりデメリットなし|
|[[《デスマッチ・ビートル》]]|強力な[[コスト踏み倒しメタ]]|
|[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]※|マナ埋めケア。[[《百族の長 プチョヘンザ》]]の返しとしても最適|
|[[《未来設計図》]]|クリーチャーサーチ|
|[[《陰陽の舞》]]※|タダ出しでマナリソースを増やす。状況によっては《マルハヴァン》をアンタップしてマナリソース回復|
|[[《秘精甲蟲メタルバグ》]]|5枚目以降の《クリスタ》。《ソルハバキ》や《ジ・エンド・オブ・ユニバース》などの非メタリカも[[コスト軽減]]できる|

***光 [#zfc1ecbf]
|[[《奇石 タスリク》]]|[[呪文メタ]]|
|[[《緑知銀 フェイウォン》]]|1[[ドロー]]と[[攻撃曲げ]]|
|[[《黙示賢者ソルハバキ》]]|マナ交換により実質1マナで出せる[[ウィニー]]。序盤にマナに埋めたフィニッシャーを回収|
|[[《予言者マリエル》]]※|[[除去]][[耐性]]は低いがお手軽な[[ロック]]|
|[[《絶対の畏れ 防鎧》]]|[[ハンデス]]と[[踏み倒し]]の両方をメタる|
|[[《ヘブンズ・フォース》]]|《ソルハバキ》と2コストクリーチャーを同時に出せば、《ジャック》込みで考えた場合のアンタップマナが実質1増える。普通に《バーナイン》を早出ししてキルターン短縮に努めてもよい|
|[[《ヘブンズ・フォース》]]☒|《ソルハバキ》と2コストクリーチャーを同時に出せば、《ジャック》込みで考えた場合のアンタップマナが実質1増える。普通に《バーナイン》を早出ししてキルターン短縮に努めてもよい|
|[[《ライオネル・ウインド》]]|並べたウィニーを全てシールド送りにして、[[《光霊姫アレフティナ》]]でフィニッシュ|

***多色 [#g6f7ab5f]
|[[《革命のD ビッグバン・フェスライブ》]]|パンプアップとアンタッチャブル付与によって自軍の除去耐性を高める|

***無色 [#cafae9e8]
|[[《DG 〜裁キノ刻〜》]]|[[マナ加速]]や[[トップデック]]からの踏み倒しを規制。最初がもたつく事が多いこのデッキでは重要なメタカードである|

**フィニッシャー [#z4d90faf]
|[[《古代楽園モアイランド》]]|[[呪文]]・[[フィールド]]封じ|
|[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]|コマンドメタ、ドラゴンメタ|
|[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]|[[cip]]封じ|
|[[《気高き魂 不動》]]|強力な[[除去]][[耐性]]を付与。サブ[[フィニッシャー]]|
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|フィニッシュに必要な[[《古代楽園モアイランド》]]/[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]/[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]3枠分が1枚で済む|
|[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]|[[メガメテオバーン10>メガメテオバーン6]]により[[エクストラウィン]]。[[進化元]]が1体でも[[タップ]]していれば[[タップ]]状態で出るが、[[《攻守の天秤》]]でケアが可能|
|[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]|[[メガメテオバーン]]10により[[エクストラウィン]]。[[進化元]]が1体でも[[タップ]]していれば[[タップ]]状態で出るが、[[《攻守の天秤》]]でケアが可能|
|[[《赤攻銀 マルハヴァン》]]|エクストラウィンによる勝利を狙わない(並べたクリーチャーで状況に左右されずにとにかく積極的に殴りに行く)なら|
|[[《光霊姫アレフティナ》]]|[[《ライオネル・ウインド》]]とのコンボで[[エクストラウィン]]を狙おう|
|[[《光霊姫アレフティナ》]]|[[《ライオネル・ウインド》]]とのコンボで[[エクストラウィン]]を狙う|

**このデッキの使い方 [#yfd2ab80]
通常の光系デッキと同様に各種メタを張りながら少しずつ盤面を整えることもできるが、理想の流れは2ターン目に[[《一番隊 クリスタ》]]を立て、3ターン目に[[《龍装者 バーナイン》]]を着地させることである。後は[[《ベイB ジャック》]]の能力とコスト軽減を活かして延々とメタリカを召喚し、途中で[[《ジャスト・ラビリンス》]]による大量ドロー、[[《攻守の天秤》]]によるバトルゾーンのクリーチャーアンタップなどを行って、潤沢な手札とマナリソースが用意できたらフィニッシャーを投げ付けて安全なダイレクトアタックに向かう。

1ターン目に《ベイB ジャック》を立てれば、2ターン目に《一番隊 クリスタ》を出して、その《一番隊 クリスタ》をタップして[[《DG 〜裁キノ刻〜》]]による[[ロック]]をかけることができる。[[チェイン・コンボ]]の準備をするついでにこのような妨害を行うことができる点は利点としては大きい。
[[《革命のD ビッグバン・フェスライブ》]]によって相手の[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]を腐らせることができる上に、いざとなれば相手が余った自分の[[クリーチャー]]に攻撃するように仕向けることができる。最悪[[攻撃曲げ]]をまともに使ってやり過ごすのもアリ。

[[DMRP-03]]期に[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]を獲得してフィニッシュ手段を確立。


**長所 [#xb9ac154]
現役当時としては4ターン目から5ターン目に安定してフィニッシュできる速度は、速ければ4ターン目、順当なところで5ターンから6ターンかかり、稀に3ターンキルが成立する程度の、[[《スクランブル・チェンジ》]]殿堂入り後の[[【モルト NEXT】]]を基準として考えれば十分速かった。

[[《DG 〜裁キノ刻〜》]]のおかげで[[【モルト NEXT】]]のようなデッキタイプには極めて有利。呪文メタも豊富に積まれているため、[[【超次元コントロール】]]系統にも強気に出ることができる。

フィニッシャーが盾落ちしても[[《気高き魂 不動》]]があれば、[[《革命のD ビッグバン・フェスライブ》]]による除去耐性の向上と合わせてそのまま殴り勝つこともできる。もし心配なら[[《逆転のオーロラ》]]を採用すると良い。
仮に1ターンを凌がれたとしても攻撃曲げによって次に来る相手のターンを凌ぎ、次の自分のターンで総攻撃を仕掛け直せば良い。[[《閃光の守護者ホーリー》]]で凌がれることなどは、むしろ次の相手のターンに攻撃曲げを発動するチャンスである。

[[《百族の長 プチョヘンザ》]]による[[全体>全体除去]][[マナ送り]]を受けても増えた[[マナ]]と潤沢な[[手札]]でケアすることが十分に可能なのも強み。[[タップイン]]された[[クリーチャー]]を相手が[[タップキル]]するのが追いつかず、そのまま盛り返すことも珍しくない。

ミラーマッチや[[【緑単ループ】]]などの高速コンボデッキを除けばメタクリーチャーのおかげでかなりの時間稼ぎができたため、無理に最速フィニッシュを狙わず5ターン目から6ターン目辺りでのフィニッシュでも十分間に合った。高速コンボデッキミラーマッチでも先攻を取ればフィニッシャーに拘らず一気に過剰打点を形成して4ターンキルを狙うだけで案外何とかなることもあった。
**短所 [#f78547af]
《ベイB ジャック》や《一番隊 クリスタ》などが立っていないと話にならないため、最序盤から除去を仕掛けてくる相手には弱い。序盤の手札事故もかなりキツく、リカバリーは難しい。
とにかく動きは早いが、相手への妨害手段は殆ど無いというのも悩みどころである。
-この点は[[《DG 〜裁キノ刻〜》]]や[[《絶対の畏れ 防鎧》]]で少しはケアされたか。
どれだけ理想的な最速ムーブを決めても、1ターンは相手に返さなければならない。そうすると相手の妨害で、せっかく整えた盤面を崩されてしまう事も多い(返しの《メガ・マグマ・ドラゴン》など)。
-[[《赤攻銀 マルハヴァン》]]の登場以降この点はある程度ケアできるようになった。
デッキ内におけるコマンド比率がかなり低いため、[[【ジョーカーズ】]]ほどではないが[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]を始めとする[[封印]]は大の苦手。折角用意した[[破壊]][[耐性]]がこれによって無駄になるケースも珍しくない。

[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]軸の場合はマナを生み出す[[バトルゾーン]]のクリーチャーを大幅に消費することから、出した後に[[《攻守の天秤》]]を唱える余裕がなくなる[[ランデス]]や呪文封じは苦手。《ユニバース》が進化元の[[攻撃できない]]状態を引き継ぎやすいのも弱点。この隙に《ユニバース》が除去されると目も当てられない。
時には[[フィニッシャー]]を待たずに並べたクリーチャーで素直に[[ビートダウン]]へ移行することも必要だろう。
-この点から、7を宣言で[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]を、3を宣言で[[《攻守の天秤》]]をほぼ確実に止められる[[《奇天烈 シャッフ》]]には要注意。

無闇に大量展開してからターンを返すと全体除去によって立て直しが困難になることも。特に山札の限界近くまで掘削しつつ展開してそうなった場合、そもそも山札に後続が残っているかどうか怪しい場合も。
**デッキの変遷 [#n14bbd58]
[[DMRP-02]]期のレシピは、[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]、[[《古代楽園モアイランド》]]、[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]での[[ロック]]を活かして[[ワンショット]]するという、メインデッキの枠を空費する無駄の多い内容であった。

[[DMRP-03]]で[[《水上第九院 シャコガイル》]]を獲得し、フィニッシュ枠の最小化には成功するが、メインカラーと合わないのが難点であった。[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]で色マナ問題を解決しなければならない場合も多く、それなら同じく[[《水上第九院 シャコガイル》]]をフィニッシャーとした[[【緑単ループ】]]で十分であるとも言えた。

その後、[[DMEX-01]]で色の合う[[フィニッシャー]]である[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]を獲得し、デッキ構築は一定の終着点に到達。

2017年12月から2018年1月にかけて[[《桜風妖精ステップル》]]採用型が開拓された。3ターン目に[[《龍装者 バーナイン》]]に繋がるルートが拡充され、当時としては画期的であった。

デッキの現役末期、あまりにもミラーマッチが増えたため、無理矢理6打点を作って[[《ダイヤモンド・ソード》]]で3ターンキルを狙う型まで登場。[[《DG 〜裁キノ刻〜》]]や[[《デスマッチ・ビートル》]]といった攻撃不能系が打点に化けるのが強力であった。そして同じなら【白緑メタリカ】せいぜいブロッカーや攻撃曲げぐらいでしか防御できず、大抵は6打点に+αが付いたためそれで壁を乗り越えて殴り切れることも十分あった。
**その他 [#a10bbe7e]
-[[DMRP-01]]の発売前より、コロコロアニキ及びコロコロチャンネル動画にて[[Deadman]]がこのデッキの基盤そのものと言える[[《ベイB ジャック》]]+[[《一番隊 クリスタ》]]+[[《龍装者 バーナイン》]]のシナジーを活かしたデッキを開発及び紹介していた。そちらでは、当時公表されていた[[メタリカ]]自体がまだ少なかったこともあり、[[《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》]]で[[ハンドアドバンテージ]]を作り、[[《巡霊者ウェビウス》]]ら[[G・ゼロ]]を大量展開、それらをリソースに[[《聖霊王イカズチ》]]と[[《ベイB ジャック》]]の無限マナ[[コンボ]]を起こし、〆は[[《守護聖天タテブエ・ヤッホー》]]を使った[[【ジーク・キャヴァリエ】]]として載せられていた。

-その後の[[DMGP-5th>公認グランプリ]]では予選突破者128人中6人が使用と予選使用率6位を記録。

-《桜風妖精ステップル》採用型が開拓された頃、3人1チーム戦のチャンピオンシップのベスト4進出の12人4チーム中10人が使用し、上位3チームはそれぞれ3人全員がこのデッキであった、という報告もある。

-[[《ベイB ジャック》]]が大前提であるアーキタイプであるため、2018年3月1日に[[《ベイB ジャック》]]が[[プレミアム殿堂]]に指定されたことに伴いデッキとして破綻し、完全消滅。

**参考 [#nafe6e5f]
-[[デッキ集(一覧)]]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/クリーチャーコントロール]]
-[[デッキ集/種族デッキ]]
-[[白緑]]
-[[メタリカ]]
-[[コンボデッキ]]