#author("2021-02-28T01:08:39+09:00","","")
*【&ruby(ゆうきゅうだんまく){悠久弾幕};】 [#kc820175]

[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の[[山札]]回復[[能力]]を利用し、[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[能力]]で[[バトルゾーン]]を[[制圧>ロック]]する[[【除去コントロール】]]気味の[[コンボデッキ]]。[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場から徐々に台頭し始めた[[デッキタイプ]]である。登場時期と[[デッキ]]の性質から、[[ゼニス]]デッキに組み込まれることが多い。
[[マナブースト]]や[[必須カード]]の都合上、[[青赤緑]]で構成され、防御性を重視する場合は、更に[[光]]が加えられる。

[[重量級>重い]][[クリーチャー]]に繋げる必要性、及び[[《偶発と弾幕の要塞》]]による[[除去]]をできるだけ早く開始する必要性から、[[マナブースト]]は必須。
また、一度ハマれば強力ではあるものの、[[呪文]]主体で、かつ低[[パワー]]クリーチャー(つまり低[[コスト]]クリーチャーや[[cip]]クリーチャーのほとんど)を不採用にせざるを得ない。このため、序盤に[[《剛厳の使徒シュライバー》]]や[[《タイム3 シド》]]などの[[呪文メタ]]を仕掛けられると厳しいものがある。

|偶発と弾幕の要塞 R 水/火文明 (5)|
|呪文|
|自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャーをすべて破壊する。表向きにしたカードをすべて自分の墓地に置く。|

従来、5[[マナ]]で撃て、かつよく使われる[[全体>全体除去]][[火力]]と言えば[[《ミリオン・スピア》]]の4000ぐらいなものであり、これを撃ち続けたところで[[バトルゾーン]]を制圧できるわけではなかった。
//だが、これが最大というわけではない。最大値は《偶発と弾幕の要塞》で[[《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》]]を引き当てたときの38500である。
また、こちらも[[山札操作]]という手段はあるものの、その[[能力]]の不確定さ、また「同弾収録」「同じ[[水]]/[[火]][[多色]][[呪文]]」「より低い[[レアリティ]]」である[[《炎槍と水剣の裁》]]の強力さゆえに、発売当初は[[ハズレア>地雷]]として扱われることが多かった。
その後の活躍も、主に[[【フェルナンドVII世】]]などの呪文の[[墓地肥やし]]としての利用がほとんどであり、[[除去]]呪文としての使われ方が[[メタゲーム]]に食い込むことはなかった。

しかし、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場により、状況が一変する。

|悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス P 火/自然文明 (8)|
|クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主のマナゾーンに置く。|
|このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれる時、かわりにこのクリーチャーと自分の墓地を山札に加えてシャッフルする。|

これにより、[[表向き]]にした[[山札]]がすべて[[墓地]]に置かれるという[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[デメリット]]が大幅に解消され、高[[パワー]]の[[クリーチャー]]を少数積む構成にしても、[[ライブラリアウト]]による自滅をほぼ回避できるようになったためである。

おまけに、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]自身が8000とそこそこの[[パワー]]を有し、仮に[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[効果]]で[[墓地]]に置かれる場合、
+[[《偶発と弾幕の要塞》]]を[[唱える]]。
+[[クリーチャー]]・カードがめくれるまで[[山札]]が[[表向き]]にされる。
+[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]が[[表向き]]にされ、[[バトルゾーン]]の[[パワー]]8000未満の[[クリーチャー]]は自分も含めてすべて[[破壊]]される。
+[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の[[置換効果]]により、[[墓地]]にある全ての[[カード]]が[[山札]]に戻る。その他[[表向き]]にされた[[非クリーチャー]]・[[カード]]が同時に[[墓地]]に置かれる。
+[[《偶発と弾幕の要塞》]]の[[解決]]が完了し、[[墓地]]に置かれる。
という手順を踏むため、8000未満の[[全体>全体除去]][[火力]]を放った上で[[バトルゾーン]]にいた自分の優秀な[[cip]][[クリーチャー]]を[[山札]]に戻せるという動きが可能。[[《偶発と弾幕の要塞》]]を何度も[[唱え>唱える]]たり、[[手札]]から[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]を[[捨て>捨てる]]たりすることで、[[山札]]を介した[[ループ]]がほぼ確定する。
//呪文を[[サルベージ]]する能力は、光の低パワークリーチャーに集中しており、《偶発と弾幕の要塞》を直接墓地から回収できる呪文は[[《リフレクティング・レイ》]]しか存在しないため、このデッキにとっては《偶発と弾幕の要塞》を山札に戻すということが極めて重要な[[ループ]]要素になってくるのだ。

**主要カード [#dc509d75]
|[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]|[[コンセプト]]カード 山札回復|
|[[《偶発と弾幕の要塞》]]|コンセプトカード [[リセット]]要員|
|[[《ドンドン吸い込むナウ》]]|[[サーチ]]&[[バウンス]]|
|[[《フェアリー・ライフ》]]|[[マナブースト]]|
|[[《鼓動する石版》]]|~|
|[[《「祝」の頂 ウェディング》]]|[[フィニッシャー]]+高パワー|

**候補カード [#i9eb685d]
|[[《時空の庭園》]]|2マナスタートを安定させたい場合|
|[[《セブンス・タワー》]]|[[ターボ]]要員|
|[[《再誕の社》]]※|~|
|[[《再誕の聖地》]]|大量マナブースト兼[[墓地回収]]|
|[[《ピクシー・ライフ》]]|[[マナ回収]]要員|
|[[《一極両得 マクノカ&ヌクノカ》]]|~|
|[[《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》]]|~|
|[[《フェアリー・シャワー》]]|[[マナブースト]]&[[手札補充]]|
|[[《焦土と開拓の天変》]]|[[マナブースト]]&[[ランデス]]|
|[[《父なる大地》]]|[[除去]]兼[[ランデス]]|
|[[《エナジー・ライト》]]|[[ドロー]]|
|[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]|[[置きドロー]]&《偶発と弾幕の要塞》を踏み倒す|
|[[《エマージェンシー・タイフーン》]]|悠久を墓地へ送り[[山札]]回復|
|[[《サイバー・チューン》]]|~|
|[[《スクランブル・タイフーン》]]|~|
|[[《カラフル・ダンス》]]※|~|
|[[《めった切り・スクラッパー》]]|防御要員|
|[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]|~|
|[[《スローリー・チェーン》]]|~|
|[[《DNA・スパーク》]]|~|
|[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]|~|
|[[《ドレミ団の光魂Go!》]]|全体[[タップ]]or《偶発と弾幕の要塞》を踏み倒す|
|[[《デスマッチ・ビートル》]]|パワー13000の[[コスト踏み倒しメタ]]|
|[[《サイバー・N・ワールド》]]|[[ドロー]]&[[山札]]回復+高パワー|
|[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]|[[墓地]]の呪文を使い回す|
|[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]|[[ハンデス]]対策+高パワー|
|[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]※|[[フィニッシャー]]+高パワー|
|[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]|~|
|[[《「呪」の頂 サスペンス》]]|~|
|[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]|~|
|[[《極頂秘伝ゼニス・シンフォニー》]]|[[ゼニス]]の[[召喚]][[cip]]を重要視する場合|
|[[《偽りの名 ハングリー・エレガンス》]]|[[アンノウン]]の[[マナ爆誕]]化+高パワー|
|[[《百族の長 プチョヘンザ》]]|[[パワー]]12500。[[ファイナル革命]]による[[全体除去]]&[[タップイン]]|
|[[《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》]]|[[パワー]]19000。召喚時に相手クリーチャーがなければ[[エクストラウィン]]|
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|[[パワー]]13000。[[ドロー]]による[[ライブラリアウト]]を勝利に置き換える|

**理想的な動かし方 [#k9d7cc4a]
2ターン目に[[マナブースト]]を行い、3ターン目に[[《ドンドン吸い込むナウ》]]などで[[《偶発と弾幕の要塞》]]を持って来れれば理想的。5[[マナ]]以上になったら積極的に唱えて、[[バトルゾーン]]を空にし続けたい。
相手が体制を立て直している間に、こちらは[[ブースト]]や[[ドロー]]、[[ランデス]]を続け、[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの[[フィニッシャー]]でケリをつける。[[《サイバー・N・ワールド》]]で増えた相手の[[手札]]を[[《「祝」の頂 ウェディング》]]で[[シールドゾーン]]に埋めると無駄が少ない。

**長所 [#r402f5f0]
-序盤は[[クリーチャー]]を一切出さず、[[フィニッシャー]]も[[エターナル・Ω]]を持つ[[ゼニス]]が中心なので、相手の[[除去]][[カード]]が極めて[[腐り>腐る]]やすい。
-[[【クリーチャーコントロール】]]に対しては極めて耐性が強い。
-ほぼすべての[[ライブラリアウト]][[デッキ]]に対しても強い。長期戦化すれば、むしろこちらが[[ライブラリアウト]]で勝ち得る。

**短所 [#k291f51a]
-前述の通り[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]、[[《古代楽園モアイランド》]]といった[[呪文メタ]]に対する耐性が低い。
また、[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]を相手にすると、たった1枚で[[デッキ]]が機能不全に陥りかねない。[[デッキ]]の性質上、[[呪文]]が大量に[[墓地]]に置かれているタイミングがあり得るためである。
-[[光]]のカードや[[《めった切り・スクラッパー》]]などを積まないと、[[【速攻】]]気味の[[ビートダウン]]に対して分が悪くなる。構成上、[[シノビ]]や[[S・トリガー]]クリーチャーを積めないからである。
-[[《パクリオ》]]を積み込めないので[[ハンデス]]の手段が乏しい。構成上、[[闇]]を追加しようにも構築が難しく、仮に入れたところで[[《ヤミノカムスター》]]や[[《解体人形ジェニー》]]を採用できない。従って、序盤が[[ハンデス]]合戦になると立て直しが効かなくなる恐れがある。

**その他 [#t3c11bde]

-[[山札]]を回復するこのデッキの性質は山札を削る[[《水上第九院 シャコガイル》]]とは一見相性が最悪だが、[[《水上第九院 シャコガイル》]]を出す前に盤面を一掃して[[《百族の長 プチョヘンザ》]]を立てておけば、後は[[《百族の長 プチョヘンザ》]]のタップイン能力を活かした[[タップキル]]で相手の盤面を処理できる。つまり、[[《偶発と弾幕の要塞》]]と[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]のコンボは[[《百族の長 プチョヘンザ》]]で相手を縛った時点で実質必要なくなるため、[[《水上第九院 シャコガイル》]]とは両立可能である。

**参考 [#h689f13a]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/その他各種コンボ]]
-[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]
-[[《偶発と弾幕の要塞》]]