#author("2022-04-01T20:10:22+09:00","","")
#author("2022-04-01T23:13:14+09:00","","")
*【キリコスクリプトループ】 [#i65aca9e]

[[《エンペラー・キリコ》]]の効果を[[《スクリプト》]]と[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]で使い回し、クリーチャーを大量に展開するコンボデッキ。
《スクリプト》の登場当初は構築できなかったが、2022年1月1日の《キリコ》の[[殿堂入りへの復帰>殿堂解除]]によって構築が可能となった。

|エンペラー・キリコ SR 水文明 (8)|
|進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000|
|''進化'':サイバーまたはオリジン1体の上に置く。|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体を出し、山札をシャッフルする。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

|スクリプト R 水文明 (8)|
|クリーチャー:サイバーロード 3000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある他のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。その後、そのクリーチャーよりコストが小さいクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。|

|蒼狼の王妃 イザナミテラス P 水/自然文明 (6)|
|クリーチャー:サムライ/オリジン/ポセイディア・ドラゴン 4000|
|このクリーチャーが出た時、次のうち1つを選ぶ。|
|▶︎相手のパワー3000以下のクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。|
|▶︎自分の山札から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。その後、このクリーチャーから進化できる、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、手札またはマナゾーンから選び、このクリーチャーの上に置く。|


**主要カード [#r0267ba4]
|[[《エンペラー・キリコ》]]※|核 《スクリプト》を使い回す|
|[[《スクリプト》]]|核2 《キリコ》を何度も出し直す|
|[[《スクリプト》]]|核2 《キリコ》を何度も出し直す。一応《キリコ》の進化元|
|[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]|核3 《キリコ》の進化元|
|[[《神秘の宝箱》]]|《キリコ》をサーチする クリーチャー枚数の関係で[[《神秘の宝剣》>《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》]]より優先度は高い|

**キリコから出す候補とその関連カード [#s8d7b31a]
|[[《ソーシャル・マニフェストII世》]]|呪文をループさせる 進化元にも|
|[[《堕呪 ウキドゥ》]]|相手の山札を削って[[ライブラリアウト]]|
|[[《失われし禁術の復元》]]|墓地に落ちた《ウキドゥ》を山に戻す|
|[[《神の試練》]]|山切れ防止|

**候補カード [#i12e8e7d]
|[[《フェアリー・ライフ》]]|初動|
|[[《フェアリー・Re:ライフ》]]|~|
|[[《地龍神の魔陣》]]|~|
|[[《母なる聖地》]]|《マニフェストII世》から唱えると《イザナミテラス》を踏み倒せる|
|[[《フェアリー・ソング》]]|最速を狙うなら|
|[[《レインボー・ストーン》]]|5枚目以降の《宝箱》|
|[[《母なる星域》]]|《イザナミテラス》を踏み倒したいので優先度は低め|

**ループの手順 [#d95c83b9]
***ループの基本挙動 [#x0602cd4]
マナゾーンにカードが7枚以上必要。
+バトルゾーンに[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]を[[進化元]]にした[[《エンペラー・キリコ》]]がいる状態で《スクリプト》を出す。または、[[《母なる聖地》]]を唱える。
+《スクリプト》または《聖地》の効果で《キリコ》を選択、進化元の《イザナミテラス》を出す。効果で今戻した《キリコ》を再び場に。
+《キリコ》のcip発動。ここで《スクリプト》またはcipで《聖地》を唱えられるクリーチャーが捲れれば、1.に戻る。
以降はこれを繰り返し、出たクリーチャーのcipや離れた時能力を使い回すことができる。ただしそのままでは《イザナミテラス》の効果で山札がなくなってしまうため、その点の対策は必須。

***ループの準備 [#qbe5ee58]
ここでは[[《堕呪 ウキドゥ》]]型を扱う。上述のループを、山札とバトルゾーンのクリーチャーの合計が[[《スクリプト》]]と[[《ソーシャル・マニフェストII世》]]がそれぞれ2枚までのみ状態で行えばループ開始。
+上記のループで《スクリプト》1体、《マニフェストII世》1体を展開。
+《スクリプト》の効果で《キリコ》を再展開する。効果で再び《スクリプト》《マニフェストII世》を場に。
+1.に戻る。途中で《マニフェストII世》により[[《レインボー・ストーン》]]を唱えて[[《堕呪 ウキドゥ》]]、[[《失われし禁術の復元》]]をマナゾーンにサーチする必要がある。この手順を繰り返して《イザナミテラス》で[[山札]]が2枚になるまでマナブーストを繰り返すこと。そうしたら5.に移行。
+《マニフェストII世》により[[《神の試練》]]を唱えて山札が0枚でも負けないようにする。

***フィニッシュループ [#o7da8f78]
[[マナゾーン]]に《ウキドゥ》、《復元》が各1枚必要。墓地に《復元》1枚が必要。《マニフェストII世》のcipが無限回使うことができ、《神の試練》により山札が0枚の状態でも負けないようになっていること。山札は0枚であることが望ましい。特記無い場合は呪文は《マニフェストII世》により唱え、マナブーストは《マニフェストII世》で行う。

+《ウキドゥ》を唱える。
+《復元》を唱え、そこから《復元》→《ウキドゥ》と唱える。唱えた《ウキドゥ》、《復元》は山札に置かれる。山札は上から順に《ウキドゥ》→《復元》となる。
+[[山札の一番上>山札の上]]の《ウキドゥ》をマナブーストしてから何も唱えない。
+山札の一番上の《復元》をマナブーストしてから何も唱えない。
+1.に戻る。

**長所 [#q7ccf53d]
[[《エンペラー・キリコ》]]さえ出せれば動き出せるため、盤面が空でもフィニッシュに入れる。最速で4ターン目に《キリコ》を出す事ができ、そのままソリティアに突入することもザラ。[[《堕呪 ウキドゥ》]]のような妨害を受けづらいフィニッシュ札を採用でき、数枚程度の[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]なら貫通してしまう。さらには《イザナミテラス》や《マニフェストII世》の効果でパーツをマナに落とせるため、最低限のループパーツだけ揃えれば後からフィニッシュパーツを落とすことができる。

フィニッシュする[[ターン]]以外は基本的に[[クリーチャー]]を出さないため、[[マッハファイター]]の的を相手に与えづらい。

**短所 [#p2c62504]
《キリコ》に動きの全てを依存しているため、《キリコ》や《イザナミテラス》が引けないと動けなくなってしまう。《キリコ》が盾落ちしてしまうと動きが大きく制限されてしまう。また踏み倒し系コンボデッキの宿命として[[踏み倒しメタ]]にも弱く、《イザナミテラス》でも除去できない[[《とこしえの超人》]]などは天敵。

*【キリコチェイングラスパー】 [#h390b9e7]
【キリコスクリプトループ】に[[《グレート・グラスパー》]]と[[《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》]]を入れ、[[【チェイングラスパーループ】]]の機構を取り入れたデッキ。2コスト初動マナブーストにクリーチャーではなく呪文を使いクリーチャーを必要最小限とした、偶数[[コスト]]の[[自然]]の[[軽量級]]、[[中量級]]が満載であった既存の【チェイングラスパーループ】とは一線を画す、明らかに【エンペラー・キリコ】の[[デッキビルディング]]論を重視した構築。

|連鎖類超連鎖目 チェインレックス SR 自然文明 (10)|
|クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 13000|
|このクリーチャーまたは自分の他の自然のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーよりコストが2小さい自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。|
|T・ブレイカー|

|グレート・グラスパー SR 自然文明 (8)|
|NEOクリーチャー:グランセクト 14000|
|NEO進化:自分の自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。|
|自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。|

**主要カード [#rf56d22e]
|[[《連鎖類超連鎖目 チェインレックス》]]|核|
|[[《グレート・グラスパー》]]|核2 《イザナミテラス》から進化させよう|
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|フィニッシャー 《キリコ》はもちろん《グラスパー》からも呼び出せる|

**候補カード [#t90a467f]
|[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]|《チェインレックス》を素出ししやすくする6コスト自然 フィニッシャーにもなる|
|[[《お清めトラップ》]]|ブースト兼墓地メタ [[《お清めシャラップ》>《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》]]はクリーチャー面がノイズになる|

**ループの手順 [#wf327808]
[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]のcipで無限にマナブーストを行うループ。
ループ手順は大きく分けて《チェインレックス》を使うものと[[《スクリプト》]]を使うものの2種類が存在する。
いずれも素出しした《イザナミテラス》から[[《エンペラー・キリコ》]]や[[《グレート・グラスパー》]]を経由して所定のクリーチャーを出すところから始まる。

***《チェインレックス》型ループ [#g186ec59]
[[マナゾーン]]に《イザナミテラス》と《グラスパー》を含む8枚のカードが必要。 
+《チェインレックス》を出す。
+《チェインレックス》の[[能力]]でマナゾーンから《グラスパー》を出す。
+《グラスパー》のcipで《グラスパー》自身を[[マナ送り]]。
+《チェインレックス》の能力でマナゾーンから《イザナミテラス》を出す。
+ 《イザナミテラス》のcipで山札の一番上をマナゾーンに置き、《グラスパー》に[[進化]]。
+《グラスパー》のcipで《グラスパー》自身を《イザナミテラス》ごとマナ送り。
+4に戻る。

***《スクリプト》型ループ [#j08df176]
[[マナゾーン]]に7枚のカード、[[手札]]または[[バトルゾーン]]に《イザナミテラス》と《グラスパー》の組み合わせが必要。
+《スクリプト》を出す。
+《スクリプト》の[[cip]]で《グラスパー》または《キリコ》を[[バウンス]]。《イザナミテラス》を場に出す。
+《イザナミテラス》効果で山札の上を見てマナゾーンに置き、《グラスパー》に[[進化]]。《グラスパー》のcipで《スクリプト》をマナに置く。
+《グラスパー》で攻撃、[[アタックトリガー]]で《スクリプト》を出す。3に戻る。

上記2つのどちらのループにおいても、山札が1枚減った状態で初期盤面に戻る。これを山札が残り2枚になるまで繰り返す。マナゾーンに[[《水上第九院 シャコガイル》]]が落ちたら、フィニッシュループに入る。

***フィニッシュループ [#z234b73c]
+《チェインレックス》や《キリコ》の効果を活用し、《グラスパー》を盤面に2体揃える。
+《グラスパー》で攻撃。1体目の効果で[[《水上第九院 シャコガイル》]]を、2体目の効果で[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]を出す。
+《ガイアッシュ》の効果で2枚ドロー。山札の最後の1枚を引いたので《シャコガイル》の効果で[[エクストラウィン]]。
+《ガイアッシュ》がない場合は、かわりに《シャコガイル》の効果を解決した後、《イザナミテラス》を踏み倒して《キリコ》や《グラスパー》でループさせ山札を5枚以下にする。ターンを終了し、相手ターンのはじめに《シャコガイル》で5ドローし、エクストラウィン。

**長点 [#fe31392e]
《シャコガイル》による安定したフィニッシュを《イザナミテラス》と《キリコ》が担保してくれるので非常に安定性が高い。《キリコ》効果で《ガイアッシュ》が3枚捲れるようなことでもない限り連鎖が始まるので、一度動き出したら止めるのは非常に困難。《キリコ》に依存しないコンボルートもあるため、《キリコ》が盾落ちしようと構わず走れるのは《マニフェストII世》型にはないポイントである。

**弱点 [#n4df786b]
やはり[[踏み倒しメタ]]に弱いのは宿命。《とこしえの超人》などへの対策は必須である。またループ手順によっては[[攻撃]]や[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]のステップが挟まるので、[[ニンジャ・ストライク]]や[[侵略ZERO]]で妨害されないように注意。特に山札を残り1枚まで削ってターンを返し、[[《ZERO ハンド》]]で《シャコガイル》を破壊されようものなら悲惨なことになる。

**環境において [#m2e29472]
2022年1月中旬からオリジナルに【キリコチェイングラスパー】の上位入賞が一定数確認されるようになった。

DMEX-18期には[[青赤緑]]構築の[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]が一定数[[オリジナル]]で入賞した。これは[[《ドンドン火噴くナウ》]]や[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]などの[[リソース]]確保手段にも[[【モモキングJO】]]や[[【我我我ブランド】]]のような[[【速攻】]]対策にもなるパーツを利用できるという、[[青緑]]型にはない利点がある。それらは単純な除去手段としても使うことができる。[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]による[[ワンショット]]ルートも辿ることができ、[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]で[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]を呼び出すことで[[ループ]]を始動することもできる。総合的に見て[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]が[[《エンペラー・キリコ》]]の濁りを正当化するほどの[[カードパワー]]を持っていることを示している。
**参考 [#s1693278]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/コスト踏み倒しコンボ]]
-[[デッキ集/ループ]]

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