#author("2023-12-17T23:53:38+09:00","","")
#author("2023-12-18T10:27:09+09:00","","")
*《&ruby(クラヤミノコンゲン){DARK MATERIAL}; &ruby(コンプレックス){COMPLEX};》 [#top]

|DARK MATERIAL COMPLEX SR 闇文明 (1)|
|クリーチャー:パンドラボックス 25000|
|''ワールド・ブレイカー''(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)|
|このクリーチャーはタップして出る。|
|他のクリーチャーが離れた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、このクリーチャーの下に置いてもよい。|
|このクリーチャーの下のカードが7枚以下なら、このクリーチャーは離れず、アンタップしない。|
|このクリーチャーの下に8枚目のカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップする。|
|このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そのカードがクリーチャーなら、自分の墓地から出す。|

[[DM23-RP4]]で登場した[[闇]]の[[パンドラボックス]]。

[[コスト]]1、[[パワー]]25000の[[ワールド・ブレイカー]]。
出る時に[[タップイン]]し、この[[クリーチャーの下]]に[[カード]]が8枚置かれるまで[[バトルゾーン]]を[[離れず>離れない]]、またその間如何なる方法でも[[常在型能力]]で[[アンタップしない]]。
[[ターンのはじめ]]か、[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]を[[離れる]]度に、[[山札]]を1枚この[[クリーチャーの下]]に[[表向き]]で敷くことができ、8枚目が置かれたら[[誘発型能力]]で[[アンタップ]]する((8枚以上カードがある状態だと[[ターン起因処理]]などでのアンタップも解禁される。ただし、離れない除去耐性も失う。))。
また、[[アタックトリガー]]で、この[[クリーチャーの下]]にある[[カード]]を[[墓地]]に置け、それが[[クリーチャー]]であれば[[墓地から出す>リアニメイト]]ことができる。

[[離れない]]置物として見ると、[[ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカード]]を除けば最軽量のコスト1である。先出ししておけば2ターン目以降から[[《デッドリー・ラブ》]]や[[《母なる星域》>《幻緑の双月/母なる星域》]]のような動き出しに代償がある効果、[[《堕魔 ドゥポイズ》]]のような相手からの[[選ばせ除去]]をすべてチャラにできる。

ただし、「[[離れない]]」系に属するカードなので、「○○するかわりに」離れさせる[[置換効果]]に関しては離そうとすることを試みることすらできず、[[鬼S-MAX進化]]で無限に[[敗北回避]]するなどはできない。
[[《闇王ゼーロ》]]の[[代替コスト]]詠唱でも破壊対象にできない。コスト1獣として高級[[《天斬の悪魔龍 ジュランデス》]]感覚で適当に採用しないように。

順当に使う場合、[[リセット]]全般と相性が良い。「他のクリーチャーが離れた時」は[[《アポカリプス・デイ》]]、[[《深海の伝道師 アトランティス》]]、[[《シス=魔=シャル》]]といったカードで一気に複数回誘発させることができ、さらにあくまで「[[任意]]で1枚下に置く」効果の重複なので[[リセット]]のせいで下に置きすぎるという暴走もない。
相手の[[《飛翔龍 5000VT》]]などへのカウンターとしても使える。相手のターン中には7枚ちょうどでストップしておくことで、自分のターン開始時で8枚にしながら自己アンタップすることができるので相手ターン中に耐性を失うことはない。

時間経過でバトルゾーンに内容を見られるカードを溜めていくタンクとしても使えそうである。
例としてふさわしくなさそうだが、[[《爆流忍法 不死鳥の術》]]のような[[カード指定除去]]にメリットのある効果を使う際、1枚の手札消費で複数枚の公開情報を得られるこのカードが欲しくなる場面があるかもしれない。[[《Black Lotus》]]や[[《禁断〜解放せしX〜》]]などは[[封印]]として瞬時にカードタンクになるが、それは裏向きなので差別化できる。
なお前述の通り、あくまでこのカード自身を対象にはできないが、[[鬼S-MAX進化]]とこのクリーチャーの「下にカードを溜め込める」性質の相性自体は悪くない。「離れた時」という条件は1ターンに複数回達成しやすく、[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]にも劣らないカードタンクとしての役割を得られる。

-バトル前にこのクリーチャーの下のカードが7枚ちょうどの時だけなら、実質[[バトルに勝ったらアンタップする>無限アタッカー]]能力を持っているとも見れる。即死コンボを狙わない場合9枚以上を下に置く必要はなく、[[攻撃ステップ]]に8→7にしておいて、次の[[ターン開始ステップ]]で8にすれば[[離れない]]耐性を途切れさせないので噛み合っている。
--ただしこのカードの下のカードが7枚の状態でバトル相手がスレイヤーの場合、バトル相手が負けて破壊されて下のカード追加→バトル後スレイヤーという処理順となるためうっかり8枚にしてしまうと破壊されることに注意。

-例のごとく[[封印]]への耐性はないため、それを受けると動きを封じられる。コンボ向きの性能をしているため、[[コマンド]]を出して復帰できるかは構築次第だろう。

//[[無視]]されると[[離れない]]耐性を失ってしまい[[コスト火力]]や[[スレイヤー]]であっさり処理されてしまうので注意。
//↑いったいどんなデッキを仮想敵にしているのですか?《エモーショナル・ハードコア》とスレイヤーを共存させたデッキ?cipで無視の《ゼーロJr.&ゲンムエンペラー》とコスト火力の《邪招待》を共存させたデッキ?
//《勝熱と自由と弾丸の決断》と火力やスレイヤーは共存し得るし(【アナカラーハンデス】とか)、エモコアが入るなら《電磁魔天イエス・ザナドゥ》が除去飛ばしてくるでしょ 

-能力を[[無視]]されると、[[離れない]]耐性を失ったパワーが高いだけのクリーチャーになってしまう。最も痛いのは[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]によるもので、パワーですら勝てない。一応それ以外には[[《激竜王》]]と同等のバトルの強さは発揮でき、[[《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》]]など発生源の[[殴り返し]]はできるが、それまでである。多くの[[無視]]効果の使い手は発揮開始がおおむね4ターン目以降となるため、使われる前にフィニッシュするなどを心がけたい。
--なお[[アンタップ]]制限も同時に解除される為、無視させる側にも若干のリスクが伴う。アンタップ後に発生源を潰されたり効果時間が終了して[[テキスト]]を取り戻されると、即座に[[離れない]][[ワールド・ブレイカー]]に蹂躙されかねない。制圧力の高い[[無視]]クリーチャーを出したからとあぐらをかかず、早々に[[ダイレクトアタック]]で試合を終わらせたり、[[《勝熱と弾丸と自由の決断》]]→別の除去と1ターン中に叩き込んで(([[モード]]の裁定で、呪文1枚で能力を無視してから山札送りにはできない。))バトルゾーンから脅威を消し去りたい。

//**ルール [#rule]

-エレメントの下にカードを置くのは[[《とこしえの超人》]]で反応しない([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39678/]])。なので《DARK MATERIAL COMPLEX》の下にカードを置くことができる。

-[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]の裁定より、[[《巡霊者メスタポ》]]か[[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]で山札を表向きにできない場合、裏向きのまま《DARK MATERIAL COMPLEX》の下にカードを移動させる([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41471/]])。

-8枚目の[[カード]]が''置かれた''時に[[アンタップ]][[能力]]が[[トリガー]]する。すなわち[[カード指定除去]]や自身の[[アタックトリガー]]などで[[構成カード]]が10枚→9枚と推移したらアンタップはしない。

**環境において [#ped5e67f]
[[DM23-RP4]]発売初日、これを[[《飛翔龍 5000VT》]]対策兼膠着状態打破用として[[1枚積み]]した型の[[【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】]]が70人規模の[[オリジナル]]の[[チャンピオンシップ]]で3位入賞。
[[アタックトリガー]]で[[《CRYMAX ジャオウガ》]]を出せれば、《DARK MATERIAL COMPLEX》には下に推定7枚のカードがあるため、[[鬼S-MAX進化]]の「離れる時、かわりに」を2回使える状態であり、《CRYMAX ジャオウガ》が生き残りやすい。

発売2日目には2枚積みの型も結果を出した。
**他のカード、デッキとの相性 [#l9a85ca3]
-3ターン目に[[《アクア鳥人 ロココ》]]+[[《夢幻なる零龍》]]で[[メインステップ]]に好きな回数クリーチャーを出して離れさせることができ、アタッカーとして動き出せるようになる。1ターン目か2ターン目に《DARK MATERIAL COMPLEX》を出しておいて[[召喚酔い]]を消しておき、その下に[[《禁断竜王 Vol-Val-8》]]のような[[アタックトリガー]]で出したいクリーチャーが装填されるまで[[《夢幻なる零龍》]]を離れさせれば3ターンキルが可能。
最速を狙うには要求値がそこそこ高い((2ターン目までに《DARK MATERIAL COMPLEX》を出した上で、3ターン目にパーツ2枚+アンタップマナの3枚、後述の《シャコガイル》ワンショットルートを狙うならさらに[[《【問2】 ノロン》]]が必要。[[ドローソース]]や[[手札交換]]を考慮しなければ3ターン目までに引けるカードは先攻で7枚、後攻で8枚で、そのうち文明要求も含むとコンボパーツに5〜6枚を必要とする。))が、4ターン目で展開するなら[[ドローソース]]を挟む余地がある。
//[[青黒]]なら《COMPLEX》を引き込む[[ドローソース]]にも困らない。
//↑最速と両立するには1ターン目の《ガード・グリップ》や、2ターン目の《エマージェンシー・タイフーン》などしかなく、困らないは過大評価。《DARK MATERIAL COMPLEX》を召喚するアンタップ闇マナも必要。
--[[《シラズ死鬼の封》]]は必要な3体を1枚で出すことができるが、出たばかりの《DARK MATERIAL COMPLEX》は召喚酔いしている。狙うなら、下に7枚だけ溜めて耐性を維持し、次の自分のターンのはじめに8枚にして走り出すべきだろう。
もちろん、先に《DARK MATERIAL COMPLEX》が出ていればそのターン中に攻撃まで可能。
--山札が1枚になるまで[[《夢幻なる零龍》]]を[[《アクア鳥人 ロココ》]]でループさせ、最後にこのクリーチャーで[[《水上第九院 シャコガイル》]]を[[リアニメイト]]しつつ[[《【問2】 ノロン》]]に[[革命チェンジ]]すれば勝ち確定である。

-[[《ドンドン打つべしナウ》]]などの[[攻撃誘導]]が優秀な延命になる。パワー25000未満にはバトルで勝つし、それ以上のパワーや[[スレイヤー]]が相手でも[[離れない]]ので疑似攻撃ロックを終了させることもできない。

-以下の方法で連続攻撃が可能。
--《DARK MATERIAL COMPLEX》の下に、ちょうど8枚のカードがある時に攻撃し、[[アタックトリガー]]で下のカードを7枚にして次のいずれかの条件のクリーチャーを出す。
---A:[[cip]]で[[自壊]]や別のゾーンに離れてしまうクリーチャー(例:[[《特攻人形ジェニー》]]、[[《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》]])
---B:[[cip]]で相手や味方を除去できるクリーチャー
---C:[[《百発人形マグナム》]]などがおり、攻撃時もしくはそのカードが出た時にクリーチャーを離れさせられる状態で、任意のクリーチャー
--すると、《DARK MATERIAL COMPLEX》の「他のクリーチャーが離れた時」が誘発し、7枚から8枚に回復。それに誘発してアンタップし、連続攻撃が可能。

-[[【超無限墓地退化】]](または[[【禁断スター退化】]])のギミックで、一番上を進化クリーチャー、その下に《DARK MATERIAL COMPLEX》と1枚以上のクリーチャーとすることで好きなクリーチャーを出せる。ただし非進化であれば[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]、パワー14000未満なら[[《グレート・グラスパー》]]など他にも手段はあるため、退化による任意のカードの踏み倒しを狙うなら踏み倒し先は吟味したい。

-以下の方法で、本来とは異なる方法でアンタップした《DARK MATERIAL COMPLEX》を存在させられる。能力に[[攻撃できない]]制約は持たないため、その場合は普通に攻撃できる。
++[[《弩闘!桃天守閣》]]の存在下で出すと、[[タップイン]]を置き換えてアンタップインする。バトルゾーンでタップ→アンタップにしたわけではないため、「アンタップしない」の[[常在型能力]]をすり抜けることができる。
++「アンタップしない」能力が[[無視]]されている状態で《DARK MATERIAL COMPLEX》そのもの、またはそれになる予定のエレメントをアンタップさせ、その後に能力[[無視]]効果をキャンセルするか[[再構築]]で能力を復活させる。
---最も手軽なのは、上に軽量進化クリーチャーを置き、自分の[[ターン開始ステップ]]の処理でその進化クリーチャーがアンタップされ、[[再構築]]で《DARK MATERIAL COMPLEX》にするというもの。[[《ジャリ <デスマ.Star>》]]などで可能。
--[[召喚酔い]]していなかったらそのまま[[ワールド・ブレイカー]]を叩き込める他、あえて攻撃せずアンタップしたまま相手にターンを返し、自前の能力で下にカードが1枚以上集まってから攻撃を開始するのも良い。7枚以下なら[[離れない]]効果は生きているため比較的安全だが、クリーチャーをタップさせる効果の[[《T・T・T》]]などを使われタップインの素出しで出した状態と同じことになるリスクもあるため、あくまで理論上そのようなことができるとだけ認識しておけばよい。

//**背景ストーリーでの活躍

**その他 [#other]
-既存のカードで例えるならば、[[《天斬の悪魔龍 ジュランデス》]]に[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]の条件を組み込んだものと言えるか。

-背景ストーリーの黒幕兼ラスボスが最高レアリティでないのは[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]以来である(([[《龍魂珠》]]は[[《Volzeos-Balamord》]]と一体化したため除外。))。

-カード名の頭文字を取ると「DMC」となる。[[DMC>https://ja.wikipedia.org/wiki/DMC]]は複数の省略形があるが、ここではDuel Masters' Card(= デュエル・マスターズ・カード)の略である可能性がある。それを示すようにイラストにもカードの裏面が描かれている。メタ的な要素のあるラスボスという点で、[[《龍魂珠》]]との関連性も感じさせる。

-久々に登場した新規の[[パンドラボックス]]。[[スーパーレア]]であるのは[[《呪怨秘宝バキューム》]]以来、2枚目となる。
闇のメイン種族の一つでありながら背景ストーリー上での活躍の機会が少なかった種族であり、ラスボス格の[[スーパーレア]]という大出世を遂げた。
--これまでの同種族クリーチャーやそのモチーフのパンドラの箱の一般的なイメージである箱型ではなく、神話通り「壺」の形である。

-[[シークレットレア]]版では巨大な歯車の怪物のようなクリーチャーが描かれている。一見面影がないが、根元をよく見ると《COMPLEX》の蓋が開いて中から飛び出ている構図である。
8枚目を重ねて動き出した、または自身に重ねたクリーチャーを出す際のイメージなのかもしれない。

**関連カード [#related]
-[[《天斬の悪魔龍 ジュランデス》]]
-[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]
-[[《白皇世の意志 御嶺》]]
-[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]
-[[《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング》]]

-[[《COMPLEX VORTEX》]]
***背景ストーリーのラスボス [#d7b6ff76]
-''Prev'':[[ゴッド・オブ・アビス>ゴッド・オブ・アビス背景ストーリー]]
--[[《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》]]

**収録セット [#pack]
-illus.[[nurikabe]]
--[[DM23-RP4 「アビス・レボリューション第4弾 竜皇神爆輝」>DM23-RP4]](S2/S8)

**参考 [#reference]
-[[ワールド・ブレイカー]]
-[[タップイン]]
-[[離れた時]]
-[[クリーチャーの下]]
-[[離れない]]
-[[アンタップしない]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[リアニメイト]]

&tag(クリーチャー,闇文明,黒単,単色,コスト1,パンドラボックス,パワー25000,ワールド・ブレイカー,自己タップイン,離れた時付与,ターン開始時,重ねる,7枚以下,離れない,アンタップしない,8枚目のカードが置かれた時,自己アンタップ,擬似メテオバーン,リアニメイト,背景ストーリー:ラスボス,SR,スーパーレア,nurikabe,アビス・レボリューションブロック);