#author("2021-10-29T22:40:36+09:00","","")
*《&ruby(まてんこうりん){魔天降臨};》 [#k3ee0136]

|魔天降臨 R 闇文明 (6)|
|呪文|
|S・トリガー|
|各プレイヤーは、自身のマナゾーンのカードと手札をまるごと交換し、その後、マナゾーンのカードをすべてタップする。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-10]]で登場した[[闇]]の[[呪文]]。

各[[プレイヤー]]の[[マナゾーン]]と[[手札]]をすべて[[入れ替える]]豪快な[[能力]]を持つ。
状況次第で相手の[[マナ]]を一気に[[ランデス]]できる可能性があるため、勝負を決めるだけのポテンシャルを秘めている。
おまけに[[S・トリガー]]付きなため、かなり油断ならないスペックとなっている。

基本的に[[マナゾーン]]にはその時点で不要な[[カード]]から埋めていくので、それを[[手札]]にすることで相手の計算を狂わせることが可能。

また、[[ハンデス]]との相性が非常によい。あらかじめ[[手札]]を削っておけば相手の[[マナ]]を大幅に減らすことができる。自分も被害を受けることには変わりないが、[[手札]]を何枚かキープしておけば相手との[[マナ]]差をつけることができる。
特に[[《ロスト・ソウル》]]から繋ぐと凶悪で、一度反撃の手段を失った上で何も出来なくなるという絶望的な状況になる。[[《特攻人形ジェニー》]]や[[《ゴースト・タッチ》]]を連打した後に撃ち込んでも良い。

一見すると限定的な状況でしか使えないように思えるが、実際のところ[[デュエル]]で相手の[[手札]]が1枚程度以下になるのはザラであり、それは終盤に近付くにつれて顕著になる。「相手の[[手札]]が2枚以下で、自分の[[手札]]がそれより2枚ほど多い状況」ならば、この[[呪文]]の[[効果]]は十分にある。
[[《ハイドロ・ハリケーン》]]などと同じく、ピーキーなように見えて、意外と[[グッドスタッフ]]性も兼ね備える[[カード]]。

[[シノビ]]や[[マッドネス]]など、[[手札]]に何らかの戦略をため込む[[カード]]、[[デッキ]]にも有効。総じて中級者以上向きの、[[プレイング]]が肝要な[[カード]]である。

基本的にこの[[カード]]は、相手が[[除去]]や[[ハンデス]]を受けてジリ貧になっている一方で自分は盤面や[[手札]]が整い[[チャージ]]して[[マナ]]を伸ばしている、という状況が来る前には例え[[S・トリガー]]で[[唱え>唱える]]ても逆転の契機にはなりづらい。言い換えると3[[ターン]]目から4[[ターン]]目で決着をつける[[デッキ]]には効果が薄いので、[[環境]]の速度を見て採用するか否かを決めるべきであろう。

//-「同時に」とあるので、[[マナゾーン]]及び[[手札]]が空になるタイミングは存在しない。[[《黙示聖霊ラグナシア》]]などを扱う際には注意しよう。
//8・27事務局確認済

**環境において [#b406d473]
[[戦国編]]では[[《邪眼皇ロマノフI世》]]を使う[[デッキ]]に挿されている程度だった。

[[エピソード2]]以降、[[マナ]]を大幅に増やし[[手札]]が枯渇しやすくなる[[デッキ]]([[【ターボゼニス】]]、[[【連ドラ】]]など)が推奨されるようになったため、[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]として猛威を振るうように。特に、自分の[[手札]]をキープしつつ能動的に[[ハンデス]]が可能な、[[【オール・イエス】]]や[[【青黒ハンデス超次元】]]、[[【黒単コントロール】]]などの[[エンドカード>フィニッシャー]]としてしばしば採用される。[[ドラゴン・サーガ環境]]では[[【暴発ミルザム】]]や[[ゴッド・ノヴァOMG]]など、[[S・トリガー]]を積極的に活用する[[デッキ]]での採用も目立つ。[[ドラゴン・サーガ]]に登場した[[マナ武装]]という[[マナ]]参照[[能力]]にも刺さる。この[[カード]]は[[マナ]]の枚数そのものをごっそり減らせるだけでなく[[色]]の数を一気に変えるため、用途は更に広がった。

入手困難かつ相手の[[マナ]]を奪い去るという[[効果]]が好まれなかったのか、2015年6月15日付けで[[殿堂入り]]となった。[[【暴発ミルザム】]]型の[[【ヘブンズ・ゲート】]]の[[エンドカード>フィニッシャー]]として機能している点、[[殿堂入り]]とほぼ同時期に新規収録された[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]に対する対抗手段として有用性がある点なども、開発者の立場で考えるとやはり好まれなかったのかもしれない。ただ、[[フィニッシャー]]運用がメインであり1回唱えれば十分な上に、[[《「黒幕」》]]との組み合わせ以外には3枚以上積む合理的な理由も元から無かったため、名誉色の強い[[殿堂入り]]とも言える。
おまけに後に【暴発ミルザム】は核である[[《奇跡の精霊ミルザム》]]が[[プレミアム殿堂入り]]して消滅、[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]も[[殿堂入り]]してしまった。

**ルール [#we9deb60]
-[[S・トリガー]]は[[手札]]から[[使用>プレイ]]されるため、他に[[解決]]が保留されている[[S・トリガー]]がある時にこの[[カード]]を[[唱えた>唱える]]場合、それらは[[マナゾーン]]に移動してしまい[[使用>プレイ]]不可能となる。
--かつては[[《「黒幕」》]]によってお互いの[[シールド]]をすべて[[ブレイク]]した際、[[ターン・プレイヤー]]優先の原則によって相手より先に[[S・トリガー]]で[[唱える]]ことで相手の[[S・トリガー]]をすべて[[マナゾーン]]送りにするような攻めの[[コンボ]]としての意味合いが強かった。
しかし[[2017年3月25日ルール改訂]]による複数[[ブレイク]]の同時[[ブレイク]]化に伴い、相手の[[攻撃]]によって他の[[S・トリガー]]と同時に[[トリガー]]する場合が増えたことで、処理順を誤ると使えたはずの[[S・トリガー]]を無駄にしてしまう[[デメリット]]が目立つようになった。そのため[[S・トリガー]]での使用は必ず最後に処理することが推奨される。

-[[マナゾーン]]から[[手札]]へ[[カード]]を[[回収]]する際は相手に[[カード]]を確認させるのがマナーとして求められる。[[手札]]に[[回収]]する直前までの間は[[マナゾーン]]にある[[カード]]は公開情報であるためである。

**他のカード・デッキとの相性 [#wd0a65b2]
-[[《リアリティ・ヴォイド》]]で[[マナ]]を置けない状態にしてからこれを使った場合、相手の[[マナ]]はすべて[[手札]]に戻ることになる。その後に[[《ロスト・ソウル》]]か[[《ギガクローズ》]]が使えればほぼ勝ちであろう。(→[[【魔天リアリティ】]])

-相手の[[マナ]]が減って使えない場合がほとんどではあろうが、[[マナ]]が[[手札]]となるため、相手の[[マナ]]を確認しておくことで今後の展開を予想しやすくなる。例えば[[【カウンターマッドネス】]]などの[[手札]]を溜め込む[[デッキ]]を相手に使った後、[[《超次元ムシャ・ホール》]]などで[[ビートダウン]]されては元も子もなくなる。むやみやたらに使える[[カード]]ではないことを忘れてはいけない。

-[[ビートダウン]]の対策にもある程度なる。序盤に[[トリガー]]した場合、相手は[[カード]]を[[プレイ]]しているので[[手札]]は少ない場合が多く、自分は[[シールド]]を[[ブレイク]]されているので[[手札]]は増えている。よって擬似的に[[マナブースト]]と[[ランデス]]したことになり、その後は強力な[[カード]]を使いやすくなる。
終盤に使うのも勿論強力ではあるが、場合によっては序盤からも有効であることは意識すべきだろう。

-[[【ライベルモットループ】]]においては純粋な[[マナ回収]]という性質があり、[[ループ]]の途中に[[暴発]]して使うのがメジャーな使い方。
**再録について [#d2c27bb8]
-[[DMC-34]]で1度[[再録]]されるも、それ以降は[[絶版]]。[[環境]]への台頭も加わったことで、[[ノーマル]]ながらも[[シングルカード]]価格は飛び抜けて高い。

-[[DMX-22]]では待望の再録を果たした。[[ホイル]]加工がなされ、[[Dramatic Card]]のように大きく「魔天」と文字が描かれている。
--待望の再録を果たしたものの、[[ホイル]]仕様であるため封入率はかなり低く、相変わらず入手は容易ではない。[[シングルカード]]価格も高め。[[ランデス]]・[[ハンデス]]を併せ持つ[[効果]]が好まれなかったこと、そしてショップのことを考えての苦肉の策なのだろう。今までほとんど[[再録]]されなかったのも、そういった事情があったからだと思われる。

-[[DMX-22]]で再録された際には[[カード]][[テキスト]]の大幅な改訂が行われ、[[手札]]と[[マナ]]の入れ替えのタイミングが分かりやすくなった。また、「まるごと」という言葉が[[テキスト]]中に初登場した。旧[[テキスト]]は以下のとおり。

|各プレイヤーは自分自身のマナゾーンにあるカードをすべてそれぞれの手札に戻し、同時に、自分自身の手札をすべてタップしてそれぞれのマナゾーンに置く。|

--この[[テキスト]]変更により、[[タップイン]]から[[マナゾーン]]で[[タップ]]される挙動になった為、[[《大喰の超人》]]を使っていると''自分の[[マナ]]が[[デメリット]]により全て吹き飛んでしまう''。併用する事はまずないが、このように旧[[テキスト]]と新[[テキスト]]で挙動が変わる[[カード]]の存在には注意。

**関連カード [#z8ce806d]
-[[《天動の化身》]]
-[[《マテン龍樹》]]
**[[フレーバーテキスト]] [#o4bf5d21]
-[[DMX-22]]
'''魔天の力で世界がひっくり返る。'''


**収録セット [#e6ee6297]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Akifumi Yamamoto]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]]
--[[DMC-34 「コロコロ・ドリーム・パック2(エターナル・レガシー)」>DMC-34]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]]

**参考 [#ed43e6c4]
-[[S・トリガー]]
-[[マナ回収]]
-[[手札]]
-[[タップ]]
-[[マナゾーン]]
-[[ハンデス]]
-[[ランデス]]
-[[入れ替える]]

-[[殿堂入り]]
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公式Q&A
>Q.[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]と[[《最高学府 インテリエイル》]]がいる時、''《魔天降臨》''を唱えてマナゾーンのカードと手札のカードを入れ換えました。2体の効果がトリガーしていますが、先に[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]で''《魔天降臨》''をもう一度唱え、再びマナゾーンのカードと手札のカードを入れ換えました。その後[[《最高学府 インテリエイル》]]の効果を使って今手札にある呪文と、マナゾーンにある一度は手札に加わった呪文を唱えることはできますか?
A.先に''《魔天降臨》''を唱えてカードがマナゾーンにいってしまうと使えなくなります。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32417]]

>Q.[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]と[[《最高学府 インテリエイル》]]がいる時、''《魔天降臨》''を唱えてマナゾーンの呪文を一度手札に加え、元々持っていた手札と一緒にマナゾーンに置きました。2体の効果がトリガーしていますが、先に[[《最高学府 インテリエイル》]]で元々マナゾーンに置いてあった呪文を唱えて墓地に置き、その後[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]の効果で、''《魔天降臨》''を唱えて同じことをして、今度は元々手札にあった呪文をマナゾーンから唱えて、手札とマナゾーンにある全ての呪文を唱えることはできますか?
A.[[《最高学府 インテリエイル》]]の効果で手札から呪文を唱えるので、[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]の効果がトリガーするため、全部を二回唱える事ができます。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32415]]

&tag(呪文,闇文明,黒単,単色,コスト6,S・トリガー,マナ交換,手札交換,マナタップイン,入れ替える,終音「ん」,R,レア,殿堂入り,Akifumi Yamamoto);