#author("2021-12-03T03:22:43+09:00","","")
*《&ruby(じゃぎほうごう){邪偽縫合}; デスネークニア》 [#kd328e9d]

|邪偽縫合 デスネークニア VR 水/闇/自然文明 (9)|
|クリーチャー:ディスペクター/アンノウン/クリスタル・コマンド・ドラゴン 9000|
|''EXライフ''(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)|
|''マッハファイター''|
|''W・ブレイカー''|
|このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、その後、カードを1枚、自分のマナゾーンまたは墓地から手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、相手に見ないで選ばせる。自分はそれをコストを支払わずに使ってもよい。|

[[DMRP-20]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]/の[[ディスペクター]]/[[アンノウン]]/[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]。

[[EXライフ]]と[[マッハファイター]]を持ち、[[アタックトリガー]]で[[ドロー]]と[[マナゾーン]]/[[墓地]]からの[[回収]]を行い、その後相手に[[手札]]を1枚見ないで選ばせ任意で[[プレイ]]する[[能力]]を持つ。

相手に見ないで選ばせ[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]をするという[[能力]]は[[《ブルー・モヒート》]]や[[《運 命》]]を彷彿させるが、こちらは[[クリーチャー]]以外も[[コスト踏み倒し]]できる上、「[[使う]]」という[[テキスト]]であるため正規の[[プレイ]]扱いとなる。
特に[[クリーチャー]]なら[[召喚]]扱いとなり、[[《洗脳センノー》]]などの[[コスト踏み倒しメタ]]を突破しつつ[[ゼニス]]などの[[召喚]]時[[cip]]も誘発する。
[[コスト踏み倒し]][[プレイ]]に目が向くが、比較的珍しい「どんな種類の[[カード]]でも[[回>マナ回収]][[収>墓地回収]]できる[[カード]]」でもある。
最悪[[手札]]からの[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]に失敗しても、一応[[手札]]自体は2枚増えているためリターンが皆無という訳ではない。

[[マッハファイター]]を持つため、相手[[クリーチャー]]さえいれば即座に[[アタックトリガー]]を使用できる。
[[EXライフ]]の[[耐性]]もあるので、登場[[ターン]]に攻撃目標がおらずとも次の自分の[[ターン]]まで生き残る可能性は高いが、この[[クリーチャー]]自身は[[アタックトリガー]]以外に何の[[能力]]も持たないため、やはり攻撃可能な相手[[クリーチャー]]が存在する状況で出すようにはしたい。

[[能力]]自体は非常に魅力的なのだが、やはり難点はこの[[クリーチャー]]自身が[[3色]]9[[コスト]]と非常に重く、しかも[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]がほぼランダムである点だろう。
[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[アンノウン]]/[[コマンド・ドラゴン]]なので対応する[[コスト軽減]]・[[コスト踏み倒し]][[カード]]自体は多いものの、9[[コスト]]という絶妙に重い[[コスト]]によって有効活用できる物が限られてくる上、下手な[[軽減>コスト軽減]]・[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]手段を併用してしまうと、下記のランダム性によって''有効な対応先の無い[[軽減>コスト軽減]]・[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]札を引き当ててしまう''というジレンマを抱えている。
また、[[ドロー]]・[[回>マナ回収]][[収>墓地回収]]が強制な上、[[手札]]を増やすのと相手に選ばせ[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を行うのとが一連の[[効果]]であるため、どうやっても「不確定な[[カード]]を含む[[手札]]2枚から1枚を相手に選ばせる」という処理になってしまい、狙った[[カード]]を[[使う]]のが非常に難しい。
-このランダム性を多少なりとも緩和する方法としては、「この[[クリーチャー]]の[[攻撃]]前に[[山札操作]]を行い[[手札]]を0にする」「[[デッキ]]全体を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]対象で埋める」という2種類の物がある。
--前者は状況に応じて狙った[[カード]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]できる可能性が高いものの、効率よく確実に[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を成功させるには「この[[クリーチャー]]を出す」「[[山札操作]]をする」「[[手札]]を使い切る」という3動作を1[[ターン]]で全て行う必要があり、その分の[[デッキ]]の圧迫・[[マナ]]の消費が重くなりがちである。
--後者については、[[手札]]の枚数にも左右されることなくある程度安定して[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を成功させられる確率が高く、当たった分を随時使っていけばよいだけなので[[デッキ]]の圧迫もマシではあるのだが、その分「状況に対し適切な[[カード]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]できるとは限らない」・「そもそも''そこまでするならこの[[カード]]でなくても良い''」という別の問題点がある。
-なお、[[回収]]先である[[マナゾーン]]・[[墓地]]は公開領域なので、当然ながら何を[[回収]]したかは相手にも知られている。そのため、仮に[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]に成功しても、それが[[回収]]した分以外の[[カード]]であれば[[手札]]1枚分の情報は得られている状態である。そして万が一[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]に失敗してしまえば、[[手札]]1枚分のみならず「[[ドロー]]した[[カード]]が今使えない[[カード]]である」という情報まで握られてしまうことになる。

[[能力]]の扱いにくさもさることながら、基礎スペックも[[3色]][[コスト]]9[[パワー]]9000とあまり高いとは言えず、この[[クリーチャー]]自身[[能力]]で引き当てると少々嬉しくない枠に入るのが気にかかるところである。
[[EXライフ]]と[[マッハファイター]]を併せ持つとは言え、この[[クリーチャー]]が出るようなタイミングとなると[[バトル]]で勝てる相手[[クリーチャー]]が居ない可能性もある。[[自爆特攻]]して使い捨て気味に[[能力]]を使うことになる場合も多いだろう。
-幸い、[[パワー]]については対応[[アタック・チャンス]][[呪文]]に[[《連結秘伝アンビバレンツリンク》]]・[[《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》]]というそこそこ大きな数値の[[パワー低下]]を放てる物があり、ある程度フォローができる。特に《オリジナルフィナーレ》の方は[[手札]]と[[マナゾーン]]の[[カード]]を増やすので「当たり」の可能性を増やすのに一役買ってくれる。ただし、この[[クリーチャー]]の[[アタックトリガー]]でそれらの[[呪文]]が引っかかってしまう可能性があるのは見逃せない難点である。

総括すると、「無制限[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]の可能性」というリターン以上に「重く安定しない」というリスクを抱えた[[カード]]である。
この[[カード]]を使ってまで[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]を狙うのであれば、別の[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[カード]]を使うかそもそも普通に直接[[使った>使う]]方が良いとなる可能性も高く、上手く扱うにはかなり頭を悩ませる必要があるだろう。
-[[回収]]を挟むため半端に確実性を求めてしまうが、いっそのこと[[能力]]の確実性は投げ捨て、[[《ホーガン・ブラスター》]]や[[《キング・マニフェスト》]]の様に使うのも面白い。
「[[マナゾーン]]/[[墓地]]から任意の1枚を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]で[[使え>使う]]る可能性がある」と考えれば「[[シャッフル]]した[[山札]]の1枚目」よりは期待値が高いのも確かと言えるだろう。
また、既存のランダム[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]と比較すると、引き当てた[[カード]]がどんな種類であっても[[使う]]ことが出来るのは他にはない明確な利点である。

-[[アタックトリガー]]の[[ドロー]]と[[マナ回収]]/[[墓地回収]]は全て[[強制]]。[[墓地]]に[[カード]]が無ければ[[マナ]]が減ってしまう点に注意。
[[能力]]上は相手に選ばせる部分までが強制であるが、その[[カード]]を[[使う]]かどうかは任意であり、仮に[[使わ>使う]]なかったとしても相手に見せる必要はない。

**その他 [#qc6bc942]
[[《''偽''りの名 ''スネーク''》>《偽りの名 スネーク》]]と[[《水晶''邪''龍 ''デス''ティ''ニア''》>《水晶邪龍 デスティニア》]]の『縫合』[[ディスペクター]]。
#region2(合成元との関係){{
-《スネーク》をベースに、頭部の触覚・触手の先端に《デスティニア》の頭骨が接合されている。
右触覚に接合されているのは《デスティニア》本人の頭だが、後頭部の触手先端に接合されているのは《デスティニア》の肩当状の頭骨であり、本来無いはずの首の骨まである。
また、後頭部の触手や、手に持つ触手状の武器に、《デスティニア》の紫色の水晶が数本縫い付けられているのがわかる。
--右手の武器は元の《スネーク》が左腰に差していた物であり、これは《スネーク》のイラストレーターによると「ムチにも剣にもなる『チューブワーム』」という設定らしい。その裏設定が回収された形になるが、側面に縫い付けられた水晶のせいで、より原始的な棍棒や石斧のようにも見える造形となっている。
--[[能力]]においては、[[手札]]を増やし[[墓地]]を減らすという部分に《スネーク》の、[[手札]]から1枚相手に見ないで選ばせ[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]をするという部分に《デスティニア》の面影がある。
一方、《スネーク》が味方全体の登場に反応し[[マナ]]も増やしていたのに対し、こちらは自身1体の[[攻撃]]にのみ反応し、さらに場合によっては[[マナ]]を減らすという点で反対の挙動をしている。
-《スネーク》が元々[[水]]/[[闇]]/[[自然]]という『縫合』[[3色]]を備えた[[クリーチャー]]であったため、それらを全て継承している。
また、《デスティニア》は[[デーモン・コマンド・ドラゴン]]を削除されている。
--なお、この[[クリーチャー]]の[[パワー]]9000という数値は、《スネーク》([[パワー]]11000)と《デスティニア》([[パワー]]7000)の丁度平均値である。

}}

**関連カード [#q4af78c5]
-[[《偽りの名 スネーク》]]
-[[《水晶邪龍 デスティニア》]]

-[[《ブルー・モヒート》]]
-[[《運 命》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#p3485a36]
-[[DMRP-20]]&br;'''不自由な二択。選んだ先に待っているのは、どちらの邪悪か。'''

**収録セット [#p2c8fa0c]
-illus.[[shosuke]]
--[[DMRP-20 「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」>DMRP-20]](10/95)

**参考 [#j71f46d9]
-[[ディスペクター]]
-[[アンノウン]]
-[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]
-[[EXライフ]]
-[[マッハファイター]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[アタックトリガー]]
-[[ドロー]]
-[[マナ回収]]
-[[墓地回収]]
-[[手札]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[使う]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,青黒緑,多色,コスト9,ディスペクター,縫合,アンノウン,クリスタル・コマンド・ドラゴン,コマンド・ドラゴン,コマンド,ドラゴン,パワー9000,EXライフ,マッハファイター,W・ブレイカー,アタックトリガー,ドロー,マナ回収,墓地回収,コスト踏み倒し,VR,ベリーレア,shosuke);