#author("2020-01-24T13:43:42+09:00","","")
*《&ruby(かいたいにんぎょう){解体人形};ジェニー》 [#t502bd2c]

|解体人形ジェニー C 闇文明 (4)|
|クリーチャー:デスパペット 1000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。|

[[DM-16]]で登場した[[デスパペット]]。

[[cip]]で相手の[[手札]]を[[ピーピング]]して、その中から[[カード]]を1枚選び[[捨てさせる>捨てる]]。

[[闇]][[文明]]が入る[[デッキ]]では、[[コントロール]]、[[ビートダウン]]問わず非常によく使われる1枚。登場当初から幅広い[[デッキ]]で活躍を続けている。
4[[コスト]]で[[クリーチャー]]でありながらも[[ピーピング]][[ハンデス]]を放てるのはかなりの[[コストパフォーマンス]]である。

3、4[[ターン]]目は中盤の非常に重要なポイントであり、そこでつなぎとなる[[マナブースト]]や[[ドロー]]などを捨てさせれば手痛いテンポロスを与えることが出来る。相手の動きの[[キーカード]]となるものを叩き落とせればダメージも大きい。
[[ビートダウン]]相手には[[超次元]]や[[進化クリーチャー]]を落とせば、中盤の攻め手を減らしたりなくしたりできるだろう。他、[[除去]]を抜き取って、自分の[[アタッカー]]や[[フィニッシャー]]を守るという使い方もある。
終盤では[[《光牙忍ハヤブサマル》]]などの[[シノビ]]を抜き取ったり、相手が出そうとしていた[[フィニッシャー]]や[[コンボ]]パーツを捨てさせるなど出来る。後半のワンショットに賭けた[[ビッグマナ]]や[[コンボ]][[デッキ]]には手痛い一撃となるだろう。

以上のように、タイミングや相手の[[デッキ]]タイプにかかわらず有効に働くので極めて[[腐り>腐る]]にくい。また、相手が事故を起こしている時やキーポイントなどでは致命的一撃になることも多く、非常に強力な[[カード]]と言える。

純粋に[[アドバンテージ]]を奪うだけでなく、[[ピーピング]]による相手の[[デッキタイプ]]や[[手札]]状況の確認が出来るのも言及すべき点であろう。それに応じて、[[プレイング]]構築すれば相手の一手先を行くことが出来、後々大きな[[アドバンテージ]]につながる。

[[コスト]]4と[[軽い]]ため、[[マナブースト]]や[[一撃奪取]]・虹彩奪取から2→4の流れで綺麗に繋げられることも高く評価されている。もちろん、普通に[[チャージ]]して4[[ターン]]目に出しても十分に仕事をしてくれる。

[[ウィニー]]であるため[[サルベージ]]や[[リアニメイト]]が簡単なのも恐ろしい点。[[《地獄門デス・ゲート》]]などを通して何度も現れ、相手の[[手札]]を骨抜きにしてしまう。だからと言って下手に盤面に残しておくと、[[闇]]特有の[[スーサイド]]や、[[進化]]や[[革命チェンジ]]の種にされてしまうため非常に厄介。

[[cip]]が強力であり出た時点で十分な仕事をするため、[[コスト踏み倒し]]や[[コスト軽減]]に対する[[メタ]]によって除去されても痛手にならない点で、それらには非常に強い。特に[[《ヘブンズ・フォース》]]で踏み倒せば[[侵略]]や[[革命チェンジ]]による高速[[ビートダウン]]におけるキーカードを、それらの始動速度に間に合う形で引き抜ける。

[[種族]]が[[デスパペット]]であり、[[《不死帝 ブルース》]][[《超神星プルート・デスブリンガー》]][[《無双恐皇ガラムタ》]][[《奇術王エンドレス・パペット》]]などから多くの[[種族]]的な[[メリット]]を得ることができる。特に[[ハンデス]]の[[アドバンテージ]]をさらに広げる[[《奇術王エンドレス・パペット》]]とは非常に相性が良い。

序盤から終盤まで活躍する、[[闇]][[文明]]屈指の高[[スペック]][[カード]]だと言えるだろう。自分が使って強力でな反面、同時に幅広く使われるため、[[デッキ]]構築や[[プレイング]]の際には常に気を付けたい[[カード]]でもある。

**ルール [#r90f4af5]

[[ハンデス]]は[[強制]]。相手の[[手札]]が[[マッドネス]]のみの場合でも、いずれかを必ず選ばなければならない。

**環境において [#pb85f202]
[[《パクリオ》]]が登場した[[転生編環境]]では、[[【白青黒赤ライブラリアウト】]]ではあちらが使われることが多かった。[[《凶星王ダーク・ヒドラ》]]が無制限であったこともあって、簡単に墓地回収されるという理由もある。
一方で、フィニッシュを攻撃に頼る[[【除去ボルバル】]][[【除去バジュラズ】]]では[[《無双恐皇ガラムタ》]]との相性もありこちらが盛んに投入されたが、このカードの登場から3ヶ月ほどで[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が[[プレミアム殿堂]]となったため、共演できた期間は短い。

[[ビートダウン]]を中心に安定した需要を誇っていたが[[戦国編]]で[[ニンジャ・ストライク]]が登場し、その評価は鰻登りとなった。

目の上のたん瘤であった[[《凶星王ダーク・ヒドラ》]]は2008年10月15日に殿堂入りに指定されており、さらに2009年4月15日付で[[プレミアム殿堂]]となっている。

[[エピソード1]]に入って5[[コスト]]以上の超次元呪文を叩き落とすことが問題視されたため、2011年7月23日の[[殿堂レギュレーション]]改訂を控えて[[殿堂入り]]の噂が流れた。結果は殿堂入りを免れている。

[[ドラゴン・サーガ環境]]最初期のビギニング・ドラゴン・デッキ期には[[【ミステリー・キューブ】]]にすら投入されており、これを入れた構築が[[チャンピオンシップ]]4位以内入賞を果たすこともあった。[[ファッティ]]で固めなければいけない[[デッキ]]にすらも投入されるあたり、この[[カード]]の[[汎用性]]のほどがうかがえる。

[[革命編環境]]から[[革命ファイナル環境]]にかけては[[《復讐 ブラックサイコ》]]の進化元としての個性が生まれた。

いつの時代も安定して使われた[[基本カード]]であったが、[[【青黒緑デッドダムド】]]が成立した[[DMBD-09>DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」]]・[[DMBD-10>DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」]]期になると、若干評価を下げた。
このころになると[[《虹速 ザ・ヴェルデ》]]などの[[マッハファイター]]の起点にされる点が目立つ。「[[クリーチャー]]への[[攻撃]]の踏み台にならないハンデス」としては[[《解体事変》>《青守銀 シルト/解体事変》]]も登場しており、さらに後にターンの終わりに自壊できる[[《解罪 ジェ霊ニー》]]も出てしまったので、ここに来てクリーチャーが残ることが邪魔になり出した。

**他カードとの比較 [#u4bf5197]

-[[水]][[文明]]には[[相互互換]]に近い存在として、[[《パクリオ》]]がいる。[[スペック]]はほぼ同様だが、そちらは選んだ[[手札]]を[[墓地]]ではなく[[シールド送り]]にする[[能力]]であり、[[マッドネス]]をはじめとする[[ハンデス]][[メタ]][[能力]]や[[墓地]]利用全般に対して強い。ただし、相手の[[シールド]]を増やすことから[[ビートダウン]]や、[[シールド]]の枚数を比べる[[ホーリー・フィールド]]・[[ラビリンス]]などとは相性が悪い。単純な[[文明]]・[[種族]]の違いもあるため、[[デッキ]]によって使い分けることになるだろう。

-同じ[[文明]]で似たような[[能力]]を持つ[[クリーチャー]]として、[[コスト]]が1低い代わりに[[クリーチャー]]を[[ハンデス]]できない[[《ヤミノカムスター》]]と[[《闇噛のファミリア ミョウガ》]]、[[パワー]]が1000高い代わりに[[ピーピング]]の範囲が狭められた[[《呪いのシカバネ・キタロウ》]]が存在する。大抵は《ジェニー》で十分だが、[[マナコスト]]や[[種族]]の違いで十分に差別化は可能。&br;また、同[[コスト]]の[[進化クリーチャー]]では、[[能力]]の発動条件が[[アタックトリガー]]となった[[《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》]]が存在する。

-[[《策略の手》]]の実質的な[[上位互換]]。[[呪文]]と[[クリーチャー]]という違いがあるものの、1[[マナ]]軽く、[[パワー]]1000の[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]に残る《ジェニー》の方が圧倒的に[[スペック]]が高い。

-[[DMRP-11>DMRP-11 「超天篇 第3弾 零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」]]でこのカードが[[オーラ]]化した[[《解罪 ジェ霊ニー》]]が登場。4コストで[[ピーピング]][[ハンデス]]を行える点は同じだが、性質は大きく異なるので[[デッキ]]や[[環境]]によって使い分けたい。

**[[イラスト]]・[[フレーバーテキスト]]について [#z76dffc4]

-強力な[[能力]]はもちろん、登場当時から長く幅広く使われており、[[闇]][[文明]]では貴重な少女型[[イラスト>カードイラスト]]なのもあってか、[[カード]][[スリーブ]]などのグッズや特殊使用[[カード]]でよく登場する。[[ハンデス]]の象徴ともされてるようで、《解体人形ジェニー》が登場する[[カード]]、モチーフにした[[カード]]も多岐にわたる。
--同じ立場の[[カード]]に[[《霞み妖精ジャスミン》]]が存在する。《解体人形ジェニー》のグッズや特殊仕様[[カード]]が登場すると、同時もしくは同時期に[[《霞み妖精ジャスミン》]]のそれも登場するという縁がある。
---長年活躍する[[闇]]の[[基本カード]]でこのような良い待遇も受けているが、[[プロモーション・カード]]になったことはない。

-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]では、新イラストと[[MODE→CHANGE]]の二種類が収録された。新イラストを担当したのは、漫画家の[[うさくん]]氏。今までのジェニーとは雰囲気の異なるイラストに、驚いた人も多いと思われる。成人誌のCOMIC LOなどで活動する氏だが、別に卑猥なイラストではない(本人談)。

-2013年12月発売のカードプロテクトのイラストに登場。そのイラストは、ジェニーが[[盆踊り>《ボーンおどり・チャージャー》]]の衣装を纏って踊っているというもの。キャッチフレーズは「みんなの悲鳴で踊りましょ♪」となっている。なおこのイラストは、後に出た[[アゲアゲビートパック]]版の[[《ボーンおどり・チャージャー》]]に使用された。

**その他 [#ma55ab61]

-2011年7月号の[[コロコロコミック]]の付録において、[[DMR-01>DMR-01 「エピソード1 ファースト・コンタクト」]]で設定上同一人物とされる[[《特攻人形ジェニー》]]の存在が明らかになった。その際、このクリーチャーが「[[殿堂入り]]するほど強い」と称されていたものの、結局2011年6月24日付の[[殿堂入り]]カードのリストにジェニーの姿はなかった。このように、昔からずっと[[殿堂入り]]が囁かれ続けているが、未だに殿堂入りしていないカードの一つでもある。

-漫画「SX」番外編では大学教授が[[ザキラ]]戦で使用。[[《ゴースト・タッチ》]]→[[《騒乱の影ウエスタン・バレル》]]→この[[カード]]とつなげ連続で[[ハンデス]]、その後[[《バキューム・クロウラー》]]で[[能力]]を使い回し、[[《大邪眼B・ロマノフ》]]を捨てさせた。
--余談だが、「SX」番外編で登場した[[松本先生>Shigenobu Matsumoto]]の《ジェニー》は[[DM-16版>DM-16]]の不気味さが抑えられた可愛らしいデザインで、どちらかというと後の[[《特攻人形ジェニー》]]に近い(当時はまだカード化されていない)。該当回は「大長編」の2巻に収録されているので気になったら見てみるのもいいだろう。

-スマートフォンアプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」では、コラボガチャに登場するクリーチャーとして出演した。スキル名は「カットちゃんお願い」、リーダースキル名は「イタズラしちゃうわよ」。また、イラストは[[DMX-24>DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]のハロウィン仮装イラストに準拠している。

**関連カード [#t150bde9]
-[[《特攻人形ジェニー》]]
-[[《特攻汽車ジェニー》]]
-[[《解罪 ジェ霊ニー》]]

-[[《カット 丙-二式》]]

-[[《パクリオ》]]

-[[《策略の手》]]
-[[《滑空男》]]
-[[《ヤミノカムスター》]]
-[[《闇噛のファミリア ミョウガ》]]
-[[《呪いのシカバネ・キタロウ》]]
-[[《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》]]
-[[《猟奇と耽美の人形劇》]]
-[[《青守銀 シルト/解体事変》]]
-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《ボーンおどり・チャージャー》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#a12bce51]
-[[DM-16]]、[[DMC-42>DMC-42 「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」]]&br;'''「ねえカットちゃん、次は何をバラそうかしら?」「ウケ、ウケケケケケー」――解体人形ジェニー'''
-[[DMX-01>DMX-01 「キング・オブ・デュエルロード ストロング7」]]&br;'''ほんと小悪魔な女の子だね。いや、小悪魔どころじゃなくない?ウケケ――カットちゃん'''
-[[DMX-03>DMX-03 「デッキビルダーDX エイリアン・エディション」]]&br;'''「へぇ、意外といいモノ持ってるのね。」――解体人形ジェニー'''
-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]](b100/???・[[MODE→CHANGE]])&br;'''薔薇って耽美じゃない?――解体人形ジェニー'''
-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]](b101/???)&br;'''はぅぅ、しあわせぇぇ!――解体人形ジェニー'''
-[[DMX-14>DMX-14 「最強戦略パーフェクト12」]]&br;'''フフフ、そう、思い通りにはならないのよ、フフフフフフフ。――解体人形ジェニー'''
-[[DMD-24>DMD-24 「マスターズ・クロニクル・デッキ ボルメテウス・リターンズ」]]&br;'''あなたの全てを丸裸にしてあげる。ね、カットちゃん。 ---解体人形ジェニー'''
-[[DMX-20>DMX-20 「デッキ一撃完成!! デュエマックス160 〜革命&侵略〜」]]&br;'''使われて一番嫌なカードを[[墓地]]に叩き込んでやれ!'''
-[[DMX-24>DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]&br;'''キミの[[手札]]にイタズラしちゃうわよ。 ---解体人形ジェニー'''
-[[DMSP-01>DMSP-01 「ステキ!カンペキ!!ジョーデッキーBOX」]]&br;'''防御力を上げる方法はトリガーだけじゃない!相手の手札から切り札を捨てさせて有利になれ!'''
-[[DMEX-04>DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]&br;'''男の人って、すぐ[[拳で語り合う>《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》]]けど、アタシとカットちゃんはその前に切りつけちゃうのよね、アハハ。 ― 解体人形ジェニー'''


**収録セット [#c7a10394]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Syuichi Obata]]
--[[DM-16 「転生編 第3弾 魔導黙示録(オリジン・オブ・パーフェクト・ギア)」>DM-16]]
--[[DMC-42 「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」]]
--[[DMX-01 「キング・オブ・デュエルロード ストロング7」]]
--[[DMX-03 「デッキビルダーDX エイリアン・エディション」]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]] ([[MODE→CHANGE]])
--[[DMX-14 「最強戦略パーフェクト12」]]
--[[DMX-20 「デッキ一撃完成!! デュエマックス160 〜革命&侵略〜」]]
--[[DMD-24 「マスターズ・クロニクル・デッキ ボルメテウス・リターンズ」]]
--[[DMSP-01 「ステキ!カンペキ!!ジョーデッキーBOX」]]
--[[DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」]]
--[[DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]
-illus.[[うさくん]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]
-illus.[[otumami]]
--[[DMX-24 「輝け!デュエデミー賞パック」]]

**参考 [#p05c1c3f]
-[[クリーチャー]]
-[[デスパペット]]
-[[cip]]
-[[ピーピング]]
-[[ハンデス]]
-[[MODE→CHANGE]]
-[[基本カード]]
-[[闇]]
-[[コモン]]

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//タグを使う場合は上のコメントアウトを外してください。