#author("2020-01-25T00:14:06+09:00","","")
#author("2020-01-28T00:17:31+09:00","","")
*《&ruby(せいれいりゅうき){聖霊龍騎};セイント・ボルシャック》 [#h056b842]

|聖霊龍騎セイント・ボルシャック P(VR) 光/火文明 (9)|
|クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン 9000+|
|このクリーチャーを召喚するコストを、自分の墓地にあるエンジェル・コマンドまたはアーマード・ドラゴン1体につき1少なくしてもよい。ただし、コストは2より少なくならない。|
|スピードアタッカー|
|パワーアタッカー+4000|
|W・ブレイカー|

[[DMC-43>DMC-43 「ネバーエンディング・ヒーロー」]]で登場した、[[光]]/[[火]]の[[エンジェル・コマンド]]/[[アーマード・ドラゴン]]。

非[[進化]]「[[ボルシャック]]」で唯一の[[多色]][[クリーチャー]]である。

9[[コスト]]と非常に[[重い]]が[[コスト軽減]][[能力]]を内蔵しており、[[パワーアタッカー]]と[[W・ブレイカー]]、さらに[[スピードアタッカー]]を持った奇襲性・追撃性能の高い[[アタッカー]]。スペックも効果もとても淡泊。

目玉となるのはこの[[クリーチャー]]の触れることができるシステム数である。[[種族]]、ネーム、効果等で様々なシステムの恩恵を受けることができるのが特徴で、[[ドラゴン]]補助、[[エンジェル・コマンド]]補助、[[ボルシャック]]補助、[[侵略]]に[[【九極侵略】]]などなどよりどりみどり。[[コスト軽減]]効果は[[エンジェル・コマンド]]及び[[アーマード・ドラゴン]]が一定数入っていればそれなりの恩恵を発揮できるため、上記などのシステムデッキに投入すればそれだけで活躍が期待できる。

中型[[クリーチャー]]並みになるまで[[コスト軽減]]を受けられば運用性は上々。中型[[スピードアタッカー]]組は[[パワー]]が6000~7000程度で抑えられており、[[殴り返し]]や[[火力]]を受けやすいのに対して、この[[クリーチャー]]は素の[[パワー]]9000と高く場持ちが良い。後半詰め合いとなった時などはどかすのにも一苦労で、その圧力はなかかなのもの。殴り合いになったときなども13000のプレッシャーを放ち、大型[[クリーチャー]]を[[スピードアタッカー]]で奇襲することも出来る。ただしあくまでも[[W・ブレイカー]]であるためフィニッシュ力には欠け、突破力にも欠けるため単体での運用は難しい。

登場当初から注目されてきた[[墓地]]に依存した[[コスト軽減]]能力だが、わかりやすい内容に対してうまく扱うにはクセがある。

まず[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]の多い[[デッキ]]に突っ込む方法だが、この二[[種族]]はもとから[[コスト]]が重く、なかなか[[墓地]]にたまってくれない。さらにいえばこの二[[種族]]に十二分にフィニッシュ力のあるカードが数多あり、それらを押しのけてまでこの[[カード]]を投入出来るパターンはかなり少ない。
ただ、[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]が墓地にいれば軽くなるところばかりに目が行って見落としがちであるが、このカード自身が[[エンジェル・コマンド]]と[[アーマード・ドラゴン]]を両方内蔵しているため、それらの[[種族]]サポートの恩恵をフルに受けることが出来る。また、[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]共に中堅域のものも多くいるため、トントン拍子に行けばテンポ[[アドバンテージ]]も相まって[[フィニッシャー]]に早変わりすることも。ゲームの高速化につれ大型獣である[[エンジェル・コマンド]]も[[アーマード・ドラゴン]]も序中盤から出てくるようになってきているため、この運用の実用性は一層上がってきている。

次に墓地を肥やして早期召喚・大量展開を狙う方法だが、今の所墓地に関連したシステム持たない[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]を無理に墓地に落とす行為自体が極めて非効率的であり、それで[[ファッティ]][[スピードアタッカー]]二打点を早期に出しただけでは、発売当初の[[環境]]から見ても苦労に対して強さが釣り合っていない。墓地肥やしは[[闇]]・[[水]]・[[自然]]に優秀なものが存在するものの、この[[カード]]のカラーは[[火]]/[[光]]であるため、大量展開に至っては[[マナ]]色の関係もあってさらに困難を極める。早期召喚のメリットを生かすには攻撃的にいきたいところであるが、墓地を肥やしながら打点を並べる過程に[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]を絡めるのがまた難しい。その点から見ても構築は難しい。[[《百万超邪 クロスファイア》]]がいるのも、この構築の意義を一層薄くしている。

構築の目玉のわりには淡泊で質素な扱いをするカードである。運用性自体は悪くなく、それでいて大量のシステムの恩恵を受けることが出来る点は評価できる。切り札になりえる[[カード]]ではなく[[デッキ]]の目玉にはなりにくいだろうが、数多システムをかませることが出来ればいぶし銀にとどまらずあばれてくれるだろう。

-[[コスト軽減]][[能力]]には名称がないものの、「[[墓地]]に依存する[[シンパシー]]」と言える。

-[[除去]]に限らず、[[ハンデス]]や[[ランデス]]など相手の妨害全般に対して[[コスト]]が軽減される可能性があり、自身の効果が追撃向けなことを考えても後半戦にかなり強いと言える。むしろ後半しか扱えないのだが。

-[[エンジェル・コマンド]]・[[アーマード・ドラゴン]]それぞれ単体として[[種族]]参照出来る上で[[コマンド]][[ドラゴン]]両方を内蔵している(ただし[[コマンド・ドラゴン]]ではない)。さらに[[侵略]]と相性のよい[[スピードアタッカー]]持ちで、[[封印]]に反応できる[[コマンド]]である。さらにさらに言えば、コスト9の[[エンジェル・コマンド]]であり、ネームカテゴリ「[[ボルシャック]]」を有している。ここまで多くの種類のシステムの恩恵に触れる事ができる[[クリーチャー]]は極めて珍しい。

-[[エピソード2]]で登場した[[闇]][[エンジェル・コマンド]]は[[墓地]]関与できる[[エンジェル・コマンド]]である。ただ、[[闇]][[エンジェル・コマンド]][[デッキ]]は[[自然]]や[[水]]を中心に場合によっては[[光]]を噛ませるのが主流であり、[[火]]/[[光]]のこのクリーチャーとは色が合いにくい。

-[[侵略]]とは好相性。自身の優秀な[[種族]]と[[スピードアタッカー]]、[[コスト]]の重さまでそのまま恩恵に出る。
--同様に[[文明]]さえ合えば[[コスト]]5以上の[[ドラゴン]]を条件とした[[革命チェンジ]]にも対応する。[[コスト]]5程度なら他の[[ドラゴン]]で手軽なものが数多存在するが、[[光]]の[[スピードアタッカー]][[ドラゴン]]という点は評価できる。

--[[革命編]]でコスト9の[[エンジェル・コマンド]]を扱う[[【九極侵略】]]が登場。光の[[コマンド]]では貴重な[[スピードアタッカー]]を活かして[[《超九極 チュートピア》]]や[[《超九極 モモタルス》]]に即[[侵略]]できる他、[[《極まる侵略 G.O.D.》]]や《モモタルス》の[[コスト踏み倒し]]で出ても直ぐさま攻撃できる。更に公式もそれを後押しするかのように[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]で[[ベリーレア]]として[[再録]]された。

-白入り[[【連ドラ】]]([[《龍仙ロマネスク》]]制限後)や[[DMC-62 「ウルトラ・NEX」]]で採用すると強力。前者は中堅[[ドラゴン]]を連打するため[[墓地]]が肥えやすく、単純に運用性が高い。[[《龍仙ロマネスク》]][[殿堂入り]]後は[[光]]不足が深刻であったがこの[[カード]]でそれを補うことが出来、[[スピードアタッカー]]であるため効果及び[[ドロー]]でトップするとそれだけで試合を優位に運ぶことができた。7000ラインで受けていた殴り返しをこのカードは受けずに済み、[[《ヘブンズ・ゲート》]]で降臨した[[《天海の精霊シリウス》]]を乗り越え、[[【連ドラ】]]の抱えていた[[パワー]]不足をも見事に補ってくれていた。後者は[[進化クリーチャー]]を多用することから[[墓地]]が肥えやすく、マナ加速が出来ない点を自身の[[コスト軽減]]で見事にカバー、[[《凰翔竜機バルキリー・ルピア》]]で手軽にサーチ出来ることもあり、運用性は良好であった。場が並びやすく攻撃に移りやすいのも良点で、[[《ボルシャック・NEX》]]で[[《凰翔竜機バルキリー・ルピア》]]を呼べば、この[[カード]]をサーチしつつも、こ、除去されるであろう[[ドラゴン]]を一気に2体も用意出来た。

-[[火]]の[[ドラゴン]]が[[墓地]]にいると都合がいい[[《ボルシャック・コロドラゴン》]]とはコンセプトがかみ合いやすく、両方クセのあるカードながらも容易に共存できる。[[アーマード・ドラゴン]]を大量に入れた[[デッキ]]で併用するのも一興か。

-[[攻撃]]中の[[パワー]]は12000を超えるが、[[T・ブレイカー]]ではなく[[W・ブレイカー]]である。

-同じ[[光]]/[[火]]の[[エンジェル・コマンド]]/[[アーマード・ドラゴン]]で似た[[能力]]を持つ[[《聖霊龍騎アサイラム》]]と比べると、[[コスト軽減]]を場に依存する[[シンパシー]]と、[[墓地]]に依存するこの[[カード]]では性質が全く違うので、[[デッキ]]によって使い分けたい。


**収録セット [#g84785c2]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Shishizaru]]
--[[DMC-43 「ネバーエンディング・ヒーロー」]]
--[[DM-32+ 「神化編(エボリューション・サーガ) 第1弾+1DREAM」]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]

**参考 [#ie2d2b18]
-[[エンジェル・コマンド]]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[シンパシー]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[パワーアタッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ボルシャック]]
-[[【九極侵略】]]

&tag(,,,,,,,);
&tag(〇〇クリーチャーor呪文,〇文明,単色or多色or無色,コスト〇,種族,パワー〇〇,,,,);