#author("2021-10-07T10:33:35+09:00","","")
#author("2021-10-11T22:31:19+09:00","","")
*《&ruby(きんだんりゅうおう){禁断竜王}; &ruby(ボル){Vol};-&ruby(バル){Val};-&ruby(エイト){8};》 [#u114f22c]

|禁断竜王 Vol-Val-8 KGM 水/火/自然文明 (9)|
|クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/禁断 54321|
|EXライフ|
|スピードアタッカー|
|T・ブレイカー|
|ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)|
|このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚まで手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。|
|自分のターンの終わりに、このターン、クリーチャーが4体以上破壊されていれば、このターンの後に自分のターンを追加する。|

[[DMRP-19]]で登場した[[水]]/[[火]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[アーマード・ドラゴン]]/[[アース・ドラゴン]]/[[禁断]]。

[[EXライフ]]と[[ジャストダイバー]]、そして54321という圧倒的な[[パワー]]によって非常に高い生存力を持つ。
さらに、強力な2つの[[効果]]を発揮できる[[アタックトリガー]]と[[スピードアタッカー]]を兼ね備え、極めつけに自分[[ターン終了時>ターン終了ステップ]]に[[クリーチャー]]が4体以上[[破壊]]されていれば''[[追加ターン]]を獲得''までできる豪快な[[能力]]を持つ。

[[アタックトリガー]]は[[山札]]の上5枚の中から2枚まで[[手札]]に加え、さらに任意で[[全体>全体除去]]6000[[火力]]を放つ。
必ず[[山札]]の上から3枚以上を[[デッキボトム]]に送ってしまうものの、このサイズの[[スピードアタッカー]][[T・ブレイカー]]が攻撃しながら[[手札補充]]を行ってくれるのは非常に便利。1枚も[[手札]]に加えないことも選べるので、[[ライブラリアウト]]の心配もない。
一方、その後に任意で発動できる[[火力]]については、6000という数値は[[インフレ]]が進んだ現在においては[[火力]][[除去]]としてそれほど信頼できる数値ではなく、小型の[[システムクリーチャー]]ぐらいなら一掃できても、本当に処理してしまいたい[[クリーチャー]]には今一つ届かないということも多い。
自軍も範囲に含むことから、[[pig]]持ちや役目を終えた[[ウィニー]]などをなるべく維持してこの[[アタックトリガー]]に巻き込み、[[追加ターン]]獲得の為の[[破壊]]数を稼ぐのが主な使い方になるだろう。
-ある意味、この[[クリーチャー]]の[[火力]]が猛威を振るうのはこの[[クリーチャー]]軸とした[[デッキ]]同士の[[ミラーマッチ]]だろう。お互い[[アタックトリガー]]で[[破壊]]できる[[クリーチャー]]を多用する可能性が高く、先にこの[[クリーチャー]]の[[召喚]]に成功した方が問答無用で[[追加ターン]]を獲得し、相手側の《Vol-Val-8》の[[能力]]発動を抑止する展開になる。

そして、この[[クリーチャー]]の本領である[[追加ターン]]獲得[[能力]]は、「自分[[ターン終了時>ターン終了ステップ]]に、その[[ターン]][[クリーチャー]]が4体以上[[破壊]]されている状態でこの[[クリーチャー]]が生存していること」と非常に緩い条件で達成できる。
[[スピードアタッカー]]と[[アタックトリガー]]により、出た[[ターン]]にそのまま[[追加ターン]]獲得の条件を達成しやすい。また、[[追加ターン]]獲得には制限もデメリットもないため、専用[[デッキ]]を組むことで何度も[[追加ターン]]を行うことも可能。
アドバンス環境であれば、[[パワー]]が低く優秀な[[cip]]や[[自壊]][[マナドライブ]]を持つ[[GRクリーチャー]]と併用することでより容易に条件を達成できる。
[[水]]/[[火]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]であることから、[[《接続秘伝ドミニオンスパイク》]]や[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]による[[アタック・チャンス]][[効果バトル]]に対応している他、同[[色]]の[[ディスペクター]]である[[《偽爆電融 ゾルネードシヴァ》]]で[[マッハファイター]]を[[付与]]するという手もある。
-[[コスト]]9なので、登場時点でのメジャーな[[踏み倒し>コスト踏み倒し]][[カード]]である[[《襲来、鬼札王国!》]]・[[《灰燼と天門の儀式》]]に対応していないのは痛い。
代わりに[[ディスペクター]]/[[アーマード・ドラゴン]]/[[アース・ドラゴン]]とサポートの豊富な[[種族]]を持つので、こちらを活用することが考えられる。
--特に、この[[クリーチャー]][[召喚]]時に[[ササゲール]]を使って[[ディスタス]]を[[破壊]]すれば、[[コスト軽減]]しつつ[[追加ターン]]のための[[破壊]]数稼ぎができ一石二鳥。おそらく公式が意図した[[動き>デザイナーズコンボ]]だろう。
この[[クリーチャー]]と直近の[[DMSD-19]]・[[DMRP-19]]には優秀で実用的な[[ササゲール]]持ち[[ディスタス]]も数多く登場しており、選択肢は豊富である。

総じて[[王来篇]]の[[キングマスター]]に漏れず、[[ディスペクター]]や[[ドラゴン]]といった種族サポート、[[シナジー]]を生むカードに恵まれ、様々な活用法を考えられるカードである。登場直後から、純粋にマナを伸ばす[[【5色コントロール】]]、[[【モルト NEXT】]]をはじめとする[[ドラゴン]]デッキ、[[ササゲール]]持ち[[ディスタス]]を多く採用した専用デッキなど、様々なデッキに投入されている。

-このクリーチャーを相手にした場合、1回の[[除去置換効果]]と、[[アンタッチャブル]]、[[攻撃されない]]能力は非常に厄介。1ターンで除去する方法は以下の通り。
--1ターンに2回、[[選ばせ除去]]や[[全体除去]]、クリーチャーを選ばない除去([[《轟く侵略 レッドゾーン》]]などのタイプ)を叩き込む
--[[ダイヤモンド状態]]で[[攻撃されない]]能力を[[無視]]し、[[スレイヤー]]や[[すべてのバトルに勝つ]]クリーチャーなどを使い合計2回バトルする
--[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が[[禁断解放]]、[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]が[[禁断爆発]]または[[《ドルマゲドン・ビッグバン》]]により、選ばずに[[封印]]を付けて対処する
--[[《零龍》]]で[[零龍卍誕]]するか、[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]の「含まれるカードが6枚になった時」の能力で、選ばずに[[パワー低下]]してルールによって破壊する

-パワー54321は[[《大樹王 ギガンディダノス》]]の攻撃制限を貫通でき、もちろん[[殴り返し]]もできる。これにパワーで殴り勝てるのは[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]と[[禁断クリーチャー]]関連ぐらいしかいない([[パワーランキング>パワー#Ranking]]参照)。能力まで考えても「[[《百万超邪 クロスファイア》]]の[[パワーアタッカー]]+1000000」、[[∞パワーアタッカー]]、[[すべてのバトルに勝つ]]、[[スレイヤー]]での相打ちなど限られたものしかなく、不意打ちされるリスクは非常に低い。

-[[要求値]]が非常に高いため現実的ではないが、理論上は4ターン目に[[エクストラターン]]条件を満たした上でこのカードを着地させられる。
2ターン目に[[《賢樹 エルフィ-1》]]→3ターン目に2体目の[[《賢樹 エルフィ-1》]]の次に[[《妖精 アジサイ-2》]]と繋げ、さらに1コストで[[ササゲール]]持ちを出す。これで自分のクリーチャーが1体も[[除去]]されなければ、4ターン目には相手の状況に関わらず[[エクストラターン]]を得つつ着地できる。

**ルールについて [#w86d4e00]
-[[アタックトリガー]]の手札補充は「2枚まで」という指定のため0枚を選ぶことで[[山札]]を温存できる。ただし効果自体は[[強制]]のため、必ず山札の上から5枚を見て山札の下に送る必要がある。
一方で全体火力は[[任意]]のため、[[攻撃]]前に4体[[破壊]]を満たしている場合はあえて温存するのも一手である。

-[[追加ターン]]獲得のタイミングはあくまで自分[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]なので、攻撃中に[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などの[[ターンの残りをとばす]][[効果]]を使われると[[追加ターン]]を得られなくなるので注意。[[S・トリガー]]ケアは万全にして使いたい。

-「4体以上破壊していれば」ではなく「4体以上破壊されていれば」なので、[[クリーチャー]]として[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に移動した数のみをカウントする。詳細は「[[破壊]]」ページを参照。
--一方、「自分のターンの終わりに、このターン」という表記であるため、この[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]に出る前に[[破壊]]された分もカウントしてくれる。[[ササゲール]]と併用するための配慮だろう。

-[[追加ターン]]獲得[[能力]]は重複する。そのため、4体以上[[破壊]]を達成した[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]にこの[[クリーチャー]]が複数生き残っていれば、''その数まで同時に[[追加ターン]]獲得が確定する''。

**環境において [#ndc122a9]
2021年10月初頭の[[オリジナル]]の[[チャンピオンシップ]]を優勝した[[ササゲール]]ギミック採用型の[[【5色コントロール】]]に採用されていた。[[《ヘブンズ・ゲート》]]で[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]を2体出しすることで[[ディスタス]]のタダ出しを一気に行えば、他に採用してある先置きディスタスとの相乗効果で[[追加ターン]]発生まではすぐである。

**相性のいいカード [#f8dcd332]
[[追加ターン]]は獲得条件が緩い上に「連続で得られない」制限も、獲得後の[[デメリット]]もない。
ただし下記の一部は[[デッキ]]の[[色]]の数を増やすことも要求してくるため、本当にその組み合わせである必要があるかはよくよく考えたい。
***[[ササゲール]]を利用する場合 [#z533cfc5]
[[ディスペクター]]という[[種族]]を考慮した場合の普遍的な方法。
なお、このパターンを活用する場合、この[[カード]]と[[色]]が合い[[ディスタス]]の[[コスト軽減]][[能力]]を持つ[[《賢樹 エルフィ-1》]]は積極的に併用したい。
|~[[カード名]]|~[[文明]]/[[パワー]]|~詳細|
|[[《悪魔 フッシ-1》]]|[[闇]]/1000|自己[[リアニメイト]][[能力]]を持つ[[ディスタス]]。&br;[[ササゲール]]でも[[アタックトリガー]]でも、とにかく自分[[ターン]]中の[[破壊]]であれば自己再生してくれるので、[[場>バトルゾーン]]に4体揃えばこの[[クリーチャー]]だけで無限に[[追加ターン]]を得られる。|
|[[《電脳 ソルジャ-2》]]|[[水]]/3000|こちらは[[モヤシ]]持ち[[ディスタス]]。&br;再度[[召喚]]する手間こそあるが、[[デッキ]]の[[色]]数を抑えられる。|
|[[《勇聖 アールイ-2》]]|[[光]][[火]]/2000|[[pig]]で手札から[[コスト]]4以下の[[クリーチャー]]を[[踏み倒す>踏み倒し]][[ディスタス]]。&br;頭数を即座に補充でき、下記の《ミルザビ・ミラ》と組み合わせると結果的に盤面が増えることになる。&br;自身も[[スピードアタッカー]]であるため打点の補強にも役立つ。|
|[[《祈跡連結 ミルザビ・ミラ》]]|[[光]][[闇]]/11000|自分[[ターンの終わり>ターン終了ステップ]]に、各[[ターン]][[破壊]]された[[ディスタス]]を全[[蘇生>リアニメイト]]する。&br;要は全[[ディスタス]]を上記[[《フッシ-1》>《悪魔 フッシ-1》]]と同じように運用できるようになるので、他の優秀な[[能力]]持ち[[ディスタス]]を併用しやすくなる。恒久的に[[ディスタス]]を[[破壊]]できるようになれば相手に[[ターン]]を一切回さないことすら可能。|
|[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]|[[光]][[闇]][[自然]]/13000|[[墓地]]から[[マナブースト]]を行い、毎[[ターン]]1度だけ[[ディスタス]]を無償[[マナ召喚]]できる。&br;[[cip]]の[[マナブースト]]によって[[コスト]]9と重いこの[[クリーチャー]]に繋ぎ、無償[[マナ召喚]]によって[[ディスタス]]の弾を補給できる。《Vol-Val-8》とのコンボ抜きでもかなりの[[パワーカード]]であり、[[ササゲール]]軸[[【5色コントロール】]]で纏めて採用するのも手だろう。|
***[[ササゲール]]以外の方法を利用する場合 [#u1edc42c]
[[アタックトリガー]]の[[全体>全体除去]]6000[[火力]]や、その他の[[破壊]][[効果]]を活用する方法。
上記の様な無限[[追加ターン]]を得たい場合などはさらに一手間必要になることが多いが、純粋に[[カードパワー]]が高く1度[[追加ターン]]を得られるだけで勝てるような組み合わせもある。
|~[[カード名]]|~[[文明]]/[[パワー]]|~詳細|
|[[《不死身のフッシッシ》]]&br;[[《堕魔 ドゥリケン》]]|[[闇]]/1000|《フッシ-1》の非[[ディスタス]]版&br;自己[[リアニメイト]]持ちの頭数を増やしたい時に。|
|[[《魔薬医 ヘモグロ》]]|~|上記と同じ。こちらはさらに[[セルフハンデス]]が付く|
|[[《メガ・メイキング・ドラゴン》]]|[[火]]/11000|[[cip]]で非[[ドラゴン]]を複数体[[破壊]]しつつ[[ドラゴン]]を[[山札]]から[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]できる。&br;《Vol-Val-8》も[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]範囲に入っているだけでなく、その過程での[[破壊]]もカウントに入ることから相性が良い。同時に複数[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]できれば、わずか一手で数[[ターン]]に渡って[[追加ターン]]を手に入れることすら可能。&br;成功時のリターンが非常に大きいので、[[【デッドヒート・メガメイキング】]]に《Vol-Val-8》を採用することも十分可能である。|
|[[《蒼龍の大地》]]|[[火]][[自然]]/[[呪文]]|[[S・トリガー]]、または手打ちでも実質1[[コスト軽減]]で《Vol-Val-8》を呼び出せる。&br;[[効果バトル]]は《Vol-Val-8》の圧倒的な[[パワー]]によってほとんど[[確定除去]]として扱える上、自分[[ターン]]であれば[[破壊]]数を1体分稼げる。|
|[[《接続秘伝ドミニオンスパイク》]]|[[自然]]/[[呪文]]|対応[[アタック・チャンス]][[呪文]]。&br;[[確定除去]]同然の[[効果バトル]]によって[[破壊]]数を稼げるだけでなく、[[G・ストライク]]によってささやかながら時間稼ぎも可能。|
|[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]|[[水]][[火]][[自然]]/[[呪文]]|同じく[[効果バトル]]を仕掛ける対応[[アタック・チャンス]][[呪文]]。&br;[[G・ストライク]]がない代わりに[[マナゾーン]]から[[コスト]]5以下の[[クリーチャー]]を[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]できる。直後に[[アタックトリガー]]に巻き込むなどして[[破壊]]数を稼ぎやすく、より攻撃的な選択肢と言える。|
|[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]|[[火]]/9000|自軍[[クリーチャー]]を任意の数[[破壊]]して[[コスト軽減]]できる。4体生贄にするだけで[[追加ターン]]が確定する。&br;[[cip]]で[[召喚>GR召喚]]された[[GRクリーチャー]]については、その[[ターン]]既に[[破壊]]された数に応じて[[アタックトリガー]]で[[破壊]]するか否かを見極めること。&br;また、《ミッツァイル》は[[殿堂>殿堂入り]][[カード]]なので、併用する際は[[ドロー]]・[[サーチ]]なども積極利用しよう。|
|[[《“魔神轟怒”万軍投》]]|[[火]]/[[呪文]]|3回[[GR召喚]]を行う[[呪文]]。[[超GR]]の内容次第で、これ1枚で一気に3体分の[[破壊]]を達成できる。|
|[[《超轟速 レッド・エンド》]]|[[火]]/6000|[[pig]]で[[進化元]]1体を[[リアニメイト]]する[[パワー]]6000の[[進化クリーチャー]]。&br;攻撃中の《Vol-Val-8》に重ねてから[[アタックトリガー]]の6000[[火力]]を解決することで、[[破壊]]数を1体分増やしつつ攻撃可能な《Vol-Val-8》をもう1体用意できる。&br;[[ジャストダイバー]]を付けなおしたり[[手札補充]]を再度行えるなど利点は多いが、''[[コマンド]]でない《Vol-Val-8》に直接[[侵略]]することは出来ない''ことに注意。別途他の[[カード]]で[[コマンド]][[種族]]を追加するか、上記の《エターナルプレミアムズ》で[[マナ]]から[[進化]]させるなど一工夫必要になる。|
**その他 [#g058e74a]
「隠されし12番目の王」[[《無双''竜''機''ボルバル''ザーク》>《無双竜機ボルバルザーク》]]と「時間すらも組み替える力を持つ禁断の使者」[[《''禁断''機関 ''VV-8''》>《禁断機関 VV-8》]]を合成した新『電融』[[ディスペクター]]の[[王>キングマスター]]。
事前に予告されていた「[[ディスペクター]]の5つの[[王>キングマスター]]」に収まらない、まさかの「第6の[[王>キングマスター]]」である。
-名前に所属する勢力名が冠されていないが、[[水]]/[[火]]/[[自然]]という[[色]]構成や[[イラスト>カードイラスト]]に見られる接合部の放電、および「[[ギュカウツ・マグル>《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]から電融王の座を奪った」という情報から『電融』勢力[[ディスペクター]]の[[王>キングマスター]]と考えて相違ないだろう。

#region2(合成元との関係){{
-機関車の先頭車両の様な意匠の巨大な両腕と巨大なバーニア、そして大量の排気パイプを備えたロケットに、両腕を捥がれた《VV-8》と《ボルバルザーク》の上半身が、前者はロケットの最上部に貼り付けるように、後者はロケットの側面に磔にするように接合されている。
--背中には巨大な板の様な謎の構造が確認できるが、各種[[フレーバーテキスト]]や[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]の[[イラスト>カードイラスト]]から大剣であることがわかる。造形から《ボルバルザーク》の[[右手の大剣>《無双と竜機の伝説》]]だと思われるが、その刀身は《ボルバルザーク》の軽く数倍の丈があり、非常に巨大化している。
--両腕の列車は、デザインの元ネタが共通する[[《D2W2 ギガスピード》]]とも似ている。全身に配置された無数の排気パイプの存在もあり、実際大量の[[ソニック・コマンド]]を用いて《VV-8》を改造しているようにも見える。
--[[カード名]]について、「禁断竜王」とは、「竜王」で《ボルバルザーク》を指し((「12番目の王」という扱いの他、「王」の名を持つ[[《キング・ボルバルザーク》]]が「[[ドラゴン]]の真の王」を自称している))「禁断(《VV-8》)+竜王(《ボルバルザーク》)」を意味していると思われるが、[[ディスペクター]]の派閥に囚われない「禁断竜の王」という存在であるとも読み取れる。
「&ruby(ボルバル){VolVal};-8」は、《VV-8》の名前を《ボルバルザーク》系列で象徴的に扱われる「ボルバル」というフレーズに対応させる形で変形した物だろう。
---ちなみにであるが、《ボルバルザーク》の英語表記は"Bolbalzark"((https://twitter.com/dmps_info/status/1256146343472492545 の1枚目の画像参照))であり、"Volvalzark"ではない。
---なお、《VV-8》の使用者である[[No.2]]は、[[禁断機動]]時に「ブイ、ブイ、ブイ……ブイ''バル''、ブイバル……ブイ、ブイ、ブイ!」という口上を述べている。
--[[山札]]の上5枚から[[サーチ]]を行う、[[パワー]]6000を破壊するなど、[[追加ターン]]以外にも合成元から[[能力]]を継承している。[[ジャストダイバー]]も見方によっては《VV-8》の[[cip]]の自己[[封印]]による疑似[[耐性]]を彷彿させる。
--『電融』[[ディスペクター]]は[[殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]]入り[[カード]]を合成元とすることが多いが、この[[クリーチャー]]の合成元はどちらも[[追加ターン]]獲得[[能力]]を持つ[[殿堂>殿堂入り]]・[[プレミアム殿堂]][[クリーチャー]]である。
---《VV-8》は文字通り[[禁断クリーチャー]]であるが、実質の禁止勧告を受けた《ボルバルザーク》もある意味で「禁断の[[クリーチャー]]」であると言える。また、両者が登場した[[聖拳編]]・[[革命ファイナル]]は、共に[[多色]]推しで歴代でも[[規制]]を受けた[[カード]]を多く輩出しているなど共通項の多いシリーズである。
--54321という[[パワー]]は、《VV-8》の[[パワー]]12345を逆にしたものである。
---4つもの[[キーワード能力]]を持ちながら[[マッハファイター]]を持たないのは、これ程の[[パワー]]ではほぼ全ての[[バトル]]に勝ててしまい「4体破壊」という[[追加ターン]]獲得のハードルが下がってしまうためだろう。また、[[クリーチャー]]を無条件で[[攻撃]]可能になると[[アタックトリガー]]発動のリスクそのものが軽くなってしまうので、それを防ぐ意味合いもあると思われる。
---24000を超える[[パワー]]を持つが、[[打点]]は[[T・ブレイカー]]止まりである。これは従来の[[禁断]][[クリーチャー]]の多くに見られる特徴で、同じ[[禁断]][[ディスペクター]]の[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]とも共通する。
-[[文明]]・[[種族]]については合成元の物を全て継承しているが、強いて言えば[[《ドキンダンテ》>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]同様《VV-8》の[[禁断]]が[[特殊タイプ>禁断#kndn_type]]から[[種族>禁断#kndn_syuzoku]]に変更されていると言える。
--なお、4[[種族]][[ディスペクター]]はこの[[クリーチャー]]で3体目となる。((1体目は[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]、2体目は[[《竜界電融 N・EXT》]]。))
}}

-[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]では「モモキングの枠に本来収まるはずの隠された12番目の王が存在している」ことが[[禁断文字]]で示唆されていたが、これは後に[[《無双竜機ボルバルザーク》]]であることが判明した。(([[デュエチューブ]]及び[[コロコロコミック]]2021年8月号での情報))
--《ボルバルザーク》の存在が秘匿されていたことについては、[[プレミアム殿堂]]に指定されている(=使用することが禁断である)ことが理由だと思われる。
メタ的には、「「王」として選抜された歴代の[[クリーチャー]]を、[[G・ストライク]]と多少の[[能力]]アレンジを加えたリメイク[[カード]]として収録する」というコンセプトの[[DMSP-02]]に、「[[パワー]]6000[[全体除去]]、[[追加ターン]]、[[特殊敗北]]」という[[能力]]構成だった《ボルバルザーク》を収録するのはあまりに困難だった、という事情もあると思われる。((《ボルバルザーク》の特色であると同時に[[プレミアム殿堂]]・「12の王」への選抜理由でもある「無条件[[追加ターン]]獲得[[能力]]」は迂闊に外したり変に条件を厳しくするわけにはいかず、かといって[[特殊敗北]]以外のデメリットを付ければやはり《ボルバルザーク》らしさが損なわれ、その[[特殊敗北]]はそもそも滅多なことで復活させるべきでない[[能力]]である。))
-なお、《VV-8》の[[ディスペクター]]化については、[[《未来覇王 ググッピー》]]の[[フレーバーテキスト]]で伏線が張られている。
--また、関係性は不明だが、[[《サイバー・∀・ラスティ》]]や[[《ソニック・IV・ワン》]]など、かつての[[禁断の工場>《Dの機関 オール・フォー・ワン》]]の存在と残存そのものは[[新章>新章デュエル・マスターズ背景ストーリー]]初期から何度か言及はされている。

***[[背景ストーリー>王来篇背景ストーリー]]での活躍 [#r912b480]
―'''それは誰もが見た瞬間に「[[存在しては>プレミアム殿堂]][[いけない>禁断]]」と確信できるほどの、禁忌の中の禁忌'''―

「歴史の裏側」に封じられた禁忌の力「[[プレミアムズ>プレミアム殿堂]]」を己が物として揮うことができ、さらに「“プレミアムズ”」を“永遠に”連打する最終奥義[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]を持つ。
[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]が放った[[《禁時王秘伝エンドオブランド》]]によって開いた時空の穴から突如出現。
時空の彼方に封じられし「[[隠された12番目の王>《無双竜機ボルバルザーク》]]」までもが[[ディスペクター]]として改造されていたという事実に混乱する[[ボルシャック>《ボルシャック・ドラゴン GS》]]を他所に、「プレミアムズ」をもって[[《モモキング》>《アルカディアス・モモキング》]]に襲いかかった。
[[心を砕く刃>《ソウル・アドバンテージ》]]、[[カオスを呼び出す異世界につながる扉>《ミラクルとミステリーの扉》]]、[[夢や現実だけでなく魂を切り取る一閃>《フューチャー・スラッシュ》]]……。
1つだけでも危険極まるそれらを揮い、歴史の裏と表を反転させようとする。

「プレミアムズ」の猛攻によって一度は優勢となるも、「[[禁断王>《伝説の禁断 ドキンダムX GS》]]」の試練を乗り越えて[[禁断]]の力を獲得した[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]によって、自身が持つ[[禁断]]の力を逆利用しての侵蝕攻撃を受ける。
反動で己も[[禁断]]の侵蝕を受ける[[《モモキングダムX》>《禁断英雄 モモキングダムX》]]に対し自身も反撃の「[[エターナルプレミアムズ>《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]」を放つが、新たに誕生した[[闇]]の[[ジョーカーズ]]の助力によって[[《モモキングダムX》>《禁断英雄 モモキングダムX》]]は[[禁断]]の力を完全にコントロールすることが可能になり、「[[エターナルプレミアムズ>《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]」をも耐えきられてしまった。

-「[[隠されし12番目の王>《無双竜機ボルバルザーク》]]」すらも[[ディスペクター]]として改造されていたという事実に対し、当初[[ボルシャック>《ボルシャック・ドラゴン GS》]]は混乱を隠せないでいたが、これは「12の王の内既に11までもが[[ディスペクター]]にされてしまっている」という[[過去の発言>《海族 パシフィオ-1》]]と矛盾する。
[[ボルシャック>《ボルシャック・ドラゴン GS》]]の知る「12番目の王」とは[[別のボルバルザーク>《ボルバルザーク・エクス》]]であり、その[[ディスペクター]]もまた[[別の存在>《竜界電融 N・EXT》]]だったのかもしれない。
--「ありえない」「起こるはずがない」合成が成されてしまったのは、おそらく[[《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]の持つ「最悪の可能性を具現化する力」による物だろう。「[[《ドキンダンテ》>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]の力で生まれた《Vol-Val-8》に[[《ドキンダム》>《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の力を得た[[《モモキングダムX》>《禁断英雄 モモキングダムX》]]が対抗する」という、王道ながらも皮肉に満ちた展開となっている。
--なお、《Vol-Val-8》襲来に際して本来の『電融』の[[王>キングマスター]]である[[《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]がその座を奪われており、そのまま[[ディスペクター]]の創造主[[ドラゴン・オーブ]]の制御を離れ、崩壊しつつ暴走してしまうという事件が起きている。
「文武の極致」とも称される[[《ギュカウツ》>《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]その才気と将器を存分に揮うことが出来た場合を考えると、この[[クリーチャー]]の襲来は必ずしも[[ディスペクター]]軍にとってプラスの事態ではないのかもしれない。

***アニメ・漫画での活躍 [#he4bd718]
-漫画「デュエル・マスターズ キング」では[[ハイド]]が[[切札 ジョー]]戦で使用。
[[《うしおこまる》]]と[[《ぴえんぱおん》]]を吹き飛ばし、ジョーのシールドを0にした。
しかし、[[S・トリガー]]で出た[[《さびらびりん》]]によって[[《禁断英雄 モモキングダムX》]]の効果条件が満たされ[[禁断解放]]、豊富な[[耐性]]を活かせず破壊された。
--「初登場で猛威を振るうも[[《モモキングダムX》>《禁断英雄 モモキングダムX》]]の[[能力]]で[[破壊]]される」という展開は、同じ[[DMRP-19]]出身[[ディスペクター]][[キングマスター]]である[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]がアニメで辿った顛末と共通する。
「主人公[[ジョー>切札 ジョー]]が[[禁断]]の力を手に入れた」という衝撃展開とその新切札の活躍を描くことを優先されたか、[[DMRP-19]][[キングマスター]]同士の初戦はアニメ・漫画共に[[ディスペクター]]側の敗北という結果に終わっている。

-アニメ『デュエル・マスターズ キング!』では[[ハイド]]が[[ボルツ]]戦(2戦目)で使用。
[[《無頼 ダイチ-3》]]の[[ササゲール]]を使って[[召喚]]され、[[アタックトリガー]]で[[《ダチッコ・チュリスター》]]と[[《“罰星怒”ブランド》]]を[[破壊]]、[[攻撃]]で[[《BAKUOOON <5000GT.Star>》]]を[[破壊]]して計4体の[[破壊]]で[[エクストラターン]]を獲得した。
**関連カード [#v715cc9f]
-[[《無双竜機ボルバルザーク》]]
-[[《禁断機関 VV-8》]]
-[[《キング・ボルバルザーク》]]

-[[《竜界電融 N・EXT》]]

-[[《破壊の儀》]]

-[[《勝災電融王 ギュカウツ・マグル》]]…元『電融』[[ディスペクター]]の王

-このクリーチャーが書かれているカード
--[[《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]

**収録セット [#w634b7db]
-illus.[[Sansyu]]
--[[DMRP-19「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」>DMRP-19]](KM2/KM3)

**参考 [#a940973d]
-[[青赤緑]]
-[[ディスペクター]]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[アース・ドラゴン]]
-[[禁断]]
-[[EXライフ]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[ジャストダイバー]]
-[[アタックトリガー]]
-[[サーチ]]
-[[火力]]
-[[追加ターン]]
-[[【青赤緑Vol-Val-8】]]

-[[キングマスターカード]]

&tag(クリーチャー,水文明,火文明,自然文明,青赤緑,多色,コスト9,ディスペクター,電融,アーマード・ドラゴン,ドラゴン,アース・ドラゴン,禁断(種族),パワー54321,EXライフ,スピードアタッカー,T・ブレイカー,ジャストダイバー,アタックトリガー,サーチ,火力,パワー6000以下,除去,全体除去,破壊,ターン終了時,4体以上,追加ターン,《禁断》,KGM,キングマスターカード,Sansyu);